リハビリテーション会議とサービス担当者会議の違い|早見表で解説

介護・医療の現場でよく耳にする「リハビリテーション会議」と「サービス担当者会議」。どちらも利用者の生活を支える大切な会議ですが、参加メンバー・目的・開催の根拠が異なります。「どちらを開けばいいの?」「両方必要なの?」と迷う方に向けて、本記事では2つの会議の違いを制度面・実務面から整理し、わかりやすく解説します。
- リハビリテーション会議とサービス担当者会議それぞれの目的・参加者・特徴
- 6つの観点で見た2つの会議の明確な違い(早見表つき)
- 両方の会議がどう関わり、どう連携させればよいか
- 現場で迷いやすいポイントへのQ&A
リハビリテーション会議とは
リハビリテーション会議とは、通所リハビリテーション(デイケア)や訪問リハビリテーションを提供する際に、医師の指示に基づいてリハビリテーション計画を作成・評価するための会議です。リハビリテーションマネジメント加算の算定要件にも位置づけられており、医学的な視点から生活機能の維持・改善をめざします。
開催の目的
- 身体機能・生活機能を維持・改善するためのリハビリ計画を立てる
- 計画が適切に実施されているかを定期的に評価・見直す
- 医師やリハビリ職が中心となり、医学的観点から生活機能を高める
主な参加者
- 医師(リハビリの指示を出す立場)
- 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(PT・OT・ST)
- 看護師
- 必要に応じてケアマネジャーや家族も参加
特徴
医学的リハビリに焦点をあてた会議で、介護保険上はおおむね3か月に1回以上の定期開催が求められます。サービスを提供する事業所内で開催されることが多いのも特徴です。
サービス担当者会議とは
サービス担当者会議とは、居宅介護支援事業所のケアマネジャーが中心となり、ケアプランを作成・変更する際に関係するサービス事業者が集まって支援方針を共有・調整する会議です。ケアマネジメントのプロセスに位置づけられ、生活全体を見据えた多職種連携の場となります。
新人リハビリ職も参加するなら、サービス担当者会議とリハビリテーション会議って同じものじゃないんですか?
先輩参加者が一部重なるから混同しやすいのよね。でも主催者も目的も開催の根拠も違うの。サービス担当者会議は生活全体の調整、リハビリテーション会議はリハビリ計画に特化、と切り分けて考えてね。
開催の目的
- ケアプランに基づく介護サービスを多職種で共有・調整する
- 利用者や家族の意向を反映させ、生活の全体像を支援する
- サービスの重複や抜け漏れを防ぐ
主な参加者
- ケアマネジャー(会議の主催・進行役)
- 利用者・家族
- デイサービス、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリなどの担当者
- 医師や看護師が参加することもある
特徴
介護サービス全体を調整する会議で、ケアプランの作成・変更時に開催されます。多職種連携を推進する場であり、ケアマネジメントの質を左右する重要なプロセスです。
リハビリテーション会議とサービス担当者会議の違い【早見表】
2つの会議の違いを6つの観点で整理しました。迷ったときはこの表で確認してください。
| 項目 | リハビリテーション会議 | サービス担当者会議 |
|---|---|---|
| 根拠 | 通所リハ・訪問リハの算定要件(リハビリテーションマネジメント) | ケアマネジメントのプロセス |
| 主催 | 医師・リハビリ職 | ケアマネジャー |
| 目的 | リハビリ計画の策定・評価 | ケアプラン全体の調整 |
| 参加者 | 医師、PT・OT・ST、看護師など | ケアマネ、各サービス担当者、利用者・家族 |
| 頻度 | おおむね3か月に1回以上 | ケアプランの作成・変更時 |
| 焦点 | 身体機能・生活機能の改善 | 生活全体の支援と調整 |
両方の会議はどう関わる?
リハビリテーション会議とサービス担当者会議は目的が異なるため、「どちらか片方だけでよい」というものではありません。それぞれの役割を理解し、連携させることが大切です。
- リハビリテーション会議:リハビリに特化した計画の策定・評価を行う場
- サービス担当者会議:生活全体を見据えたケアプランを調整する場
両者を連携させることで、医学的なリハビリ計画がケアプラン全体に反映され、生活支援とリハビリが一貫した流れで提供されます。ケアマネジャーとリハビリ職が情報を共有することで、利用者にとって最適な支援体制が整います。
連携を上手に進める3ステップ
- 情報を共有するリハビリテーション会議の結果(リハビリ計画・評価)を、ケアマネジャーが受け取り内容を把握する。
- ケアプランへ反映するリハビリの目標・方針をケアプランの目標やサービス内容に落とし込む。
- サービス担当者会議で調整する反映した内容を多職種で共有し、生活全体のなかで矛盾がないか調整する。
よくあるご質問
リハビリテーション会議にケアマネは必ず参加しますか?
サービス担当者会議とリハビリテーション会議は同時に開いてもよいですか?
会議録(議事録)はどちらも必要ですか?
どちらの会議を優先して開くべきですか?
- リハビリテーション会議は「医師・リハビリ職が中心となり、リハビリ計画を立てる場」。
- サービス担当者会議は「ケアマネジャーが中心となり、生活全体の支援を調整する場」。
- 根拠・主催・目的・参加者・頻度・焦点の6点で明確に異なる。
- どちらか一方ではなく、両者を適切に使い分け・連携させることで質の高いケアマネジメントにつながる。
















