【ケアマネ向け】利用者が亡くなった時のお悔やみの言葉の例文を紹介

ケアマネジャー(介護支援専門員)として働いていると、長く関わってきた利用者の逝去という場面に向き合うことは避けられません。心の整理がつかないまま、ご家族へお悔やみを伝えなければならず、言葉選びに悩む方も多いでしょう。
お悔やみの言葉は、ご家族にとって大きな意味を持ちます。この記事では、ケアマネがそのまま使えるお悔やみの言葉の例文を場面別に60事例紹介し、伝え方のマナー・忌み言葉・宗教による違いまで、ていねいに解説します。
- お悔やみの言葉を伝えるときの基本マナー
- お悔やみで避けたい「忌み言葉」と言い換え
- 宗教・宗派による言葉の違い(ご冥福が使えない場合)
- 場面別・状況別の【お悔やみの言葉の例文60事例】
- ご家族への配慮と、ケアマネ自身の心のケア

担当の方が亡くなって…。ご家族に何とお声がけすればいいのか、言葉が出てきません。

お悔やみは「短く・誠実に」が基本よ。うまく話そうとしなくていいの。基本のマナーから一緒に確認しましょう。
お悔やみの言葉を伝えるときの基本マナー
お悔やみの言葉は、流ちょうに話すことよりも、相手の心情に寄り添う姿勢が何より大切です。次の3つを押さえておきましょう。
① 簡潔かつ誠実な言葉で伝える
お悔やみの言葉は、短くシンプルなほうが心が伝わります。余計な説明や自分の感想を長々と述べず、相手をいたわる気持ちを込めて、静かに伝えましょう。
② 直接会えないときは電話・手紙でも構わない
通夜や葬儀に出席できない場合は、電話・手紙・メールでお悔やみを伝えても失礼にはあたりません。大切なのは形式よりも、真心を込めることです。
③ 適切なタイミングを見極める
訃報を受けた直後は、ご家族も混乱されています。葬儀の準備などで慌ただしい時期を避け、少し落ち着かれたタイミングで連絡するなど、相手の状況に配慮しましょう。
お悔やみで避けたい「忌み言葉」と言い換え
お悔やみの場では、不幸が重なることや繰り返すことを連想させる「忌み言葉」を避けるのがマナーです。
| 避けたい表現 | 具体例 | 配慮のしかた |
|---|---|---|
| 重ね言葉 | 重ね重ね、たびたび、ますます、いよいよ | 繰り返しを連想させるため使わない |
| 不幸の連鎖を連想 | 続く、再び、追って、なお | 別の表現に言い換える |
| 直接的な表現 | 死ぬ、死亡、生きていたころ | ご逝去、お亡くなりに、お元気だったころ |
| 励まし・がんばれ | がんばってください、元気を出して | 悲しみに寄り添う言葉にする |
つい言ってしまいがちなのが「がんばってください」という励ましです。深い悲しみの中にいる方にとって、励ましは負担になることがあります。「お力落としのことと存じます」など、寄り添う言葉を選びましょう。
宗教・宗派による言葉の違い
「ご冥福をお祈りします」は、よく使われる言葉ですが、実は仏教の考え方にもとづく表現です。宗教・宗派によっては適さない場合があるため、可能であれば確認しておくと安心です。
| 宗教・宗派 | 使える言葉 | 避けたい言葉 |
|---|---|---|
| 仏式(一般) | ご冥福をお祈りします/ご愁傷さまです | 特になし |
| 神式 | 御霊(みたま)の安らかならんことを/安らかなお眠りを | ご冥福・成仏・供養・往生 |
| キリスト教式 | 安らかな眠りを/平安をお祈りします | ご冥福・成仏・供養 |
| 宗教がわからない | 哀悼の意を表します/お悔やみ申し上げます | ご冥福(仏教用語のため) |
なお、同じ仏教でも浄土真宗では「ご冥福を祈る」という表現を用いないとされています。宗派がわからないときは、「心よりお悔やみ申し上げます」「安らかなお眠りをお祈りいたします」といった、どの宗教でも使いやすい言葉を選ぶと無難です。
【場面別】ケアマネが使えるお悔やみの言葉の例文60事例
ここからは、ケアマネがそのまま使えるお悔やみの言葉の例文を、場面・状況別に60事例紹介します。〇〇には利用者のお名前が入ります。相手の心情を思いやりながら、言葉を選んでください。
通夜・葬儀で直接伝える例文(1〜8)
- この度はご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。
- 突然のことで、さぞお力落としのこととお察しいたします。心よりお悔やみ申し上げます。
- 〇〇様には、ケアマネジャーとして大変お世話になりました。心よりご冥福をお祈りいたします。
- 長い間〇〇様の支援に関わらせていただき、感謝しております。安らかなお眠りをお祈りいたします。
- 心よりお悔やみ申し上げます。〇〇様と過ごした時間は、私どもにとっても忘れられないものでした。
- ご家族の皆様も、どうぞお身体を大切になさってください。心よりお悔やみ申し上げます。
- 〇〇様の穏やかなお人柄に、私たちもいつも励まされておりました。心よりお悔やみ申し上げます。
- この度はご愁傷さまでございます。何かお手伝いできることがございましたら、ご遠慮なくお申し付けください。
電話で伝える例文(9〜14)
- 〇〇様のご訃報に接し、大変驚いております。心よりお悔やみ申し上げます。
- 突然のことで、かける言葉も見つかりません。心よりお悔やみ申し上げます。
- 〇〇様には長くお世話になりました。ご家族の皆様に、心よりお悔やみを申し上げます。
- お取り込み中に恐れ入ります。心よりお悔やみ申し上げます。落ち着かれましたら、改めてご連絡いたします。
- この度はご愁傷さまでございます。どうぞご無理のないよう、お身体を大切になさってください。
- 〇〇様が穏やかに最期を迎えられたと伺い、少し安心いたしました。心よりお悔やみ申し上げます。
手紙・メッセージカードの例文(15〜21)
- この度のご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。〇〇様のあたたかな笑顔が忘れられません。
- 〇〇様の支援に長く関わらせていただきましたこと、心から感謝しております。安らかなお眠りをお祈りいたします。
- ご家族の皆様が〇〇様の介護に心を尽くしてこられたお姿が、強く心に残っております。
- 在りし日の〇〇様を偲び、心よりお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様のご健康を願っております。
- 〇〇様と過ごした時間は、私にとってかけがえのないものでした。心よりご冥福をお祈りいたします。
- この度は心よりお悔やみ申し上げます。どうぞご無理をなさらず、お身体をいたわってお過ごしください。
- 〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様に、心からのお見舞いを申し上げます。
メールで伝える例文(22〜26)
- 〇〇様のご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。メールでのご連絡となりました失礼をお許しください。
- この度はご愁傷さまでございます。ご家族の皆様のご心痛、いかばかりかとお察しいたします。
- 略儀ながら、メールにてお悔やみを申し上げます。〇〇様のご冥福を心よりお祈りいたします。
- 〇〇様の支援に携わらせていただき、ありがとうございました。心よりお悔やみ申し上げます。
- ご多用のことと存じます。ご返信はどうぞお気遣いなくお過ごしください。心よりお悔やみ申し上げます。
弔電の例文(27〜30)
- 〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。安らかなご永眠をお祈りいたします。
- ご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
- 在りし日のお姿を偲び、〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
- 〇〇様のご逝去を悼み、ご家族の皆様に衷心よりお悔やみ申し上げます。
後日の弔問・お悔やみ訪問の例文(31〜35)
- ご葬儀に伺えず申し訳ございませんでした。改めて、心よりお悔やみ申し上げます。
- 少し落ち着かれたころかとお伺いいたしました。〇〇様のこと、心よりお悔やみ申し上げます。
- 遅くなりましたが、お線香をあげさせていただけますでしょうか。〇〇様にお別れを申し上げたく存じます。
- 〇〇様の支援を通じて、私たちも多くを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。
- その後、ご家族の皆様はいかがお過ごしでしょうか。どうぞご無理のないようお過ごしください。
事業所内・関係者へ報告する例文(36〜41)
- 〇〇様がご逝去されたとのご報告がございました。長く支援に関わらせていただき、感謝申し上げます。
- 担当しておりました〇〇様が、〇月〇日にご逝去されました。関係各位にご連絡申し上げます。
- 〇〇様のご逝去に伴い、サービスの終了手続きを進めてまいります。各事業所のご対応をお願いいたします。
- 〇〇様への支援にご尽力いただき、ありがとうございました。謹んでご報告申し上げます。
- 〇〇様がご逝去されました。ご家族へのお悔やみとあわせ、今後の対応をご相談させていただきます。
- 長らく〇〇様を支えてくださり、ありがとうございました。心よりお礼とご報告を申し上げます。
状況別の例文(42〜49)
最期の経緯に応じて、言葉を選びたいときの例文です。
- 長い療養を、〇〇様もご家族も本当によく頑張ってこられました。心よりお悔やみ申し上げます。
- 〇〇様の穏やかなお人柄は、最期まで変わりませんでした。心よりご冥福をお祈りいたします。
- あまりに突然のことで、私どもも言葉を失っております。心よりお悔やみ申し上げます。
- お別れの時間も十分に取れず、さぞお辛いことと存じます。心よりお悔やみ申し上げます。
- 〇〇様が穏やかに最期を迎えられたと伺い、私どもも胸が温かくなりました。お悔やみ申し上げます。
- 天寿を全うされたと伺いました。〇〇様の歩まれた人生に、心から敬意を表します。
- ご自宅で、ご家族に見守られての最期。〇〇様もきっと安心されたことと存じます。お悔やみ申し上げます。
- ご家族皆様で支えられた在宅でのお看取りに、頭が下がる思いです。心よりお悔やみ申し上げます。
宗教に配慮した例文(50〜55)
神式・キリスト教式、または宗派がわからないときの例文です。
- 〇〇様の御霊(みたま)の安らかならんことを、心よりお祈り申し上げます。
- この度はご愁傷さまでございます。〇〇様の安らかなお眠りをお祈りいたします。
- 〇〇様の平安をお祈り申し上げます。ご家族の皆様に、慰めがありますように。
- 〇〇様が安らかに天に召されますよう、心よりお祈り申し上げます。
- 謹んで哀悼の意を表します。ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
- 心よりお悔やみ申し上げます。〇〇様の安らかなお眠りをお祈りいたします。
ご家族の立場に寄り添う例文(56〜60)
- ご伴侶を亡くされたお気持ち、言葉では言い尽くせないことと存じます。心よりお悔やみ申し上げます。
- 長年連れ添われた方を亡くされ、さぞお寂しいことと存じます。心よりお悔やみ申し上げます。
- お母様(お父様)の介護に心を尽くしてこられたお姿を、私はずっと拝見しておりました。お悔やみ申し上げます。
- 親御様を見送られること、本当にお辛いことと存じます。どうぞご自分のお身体も大切になさってください。
- ご家族皆様で〇〇様を支えてこられた日々に、心から敬意を表します。心よりお悔やみ申し上げます。
お悔やみの言葉とあわせて気をつけたいご家族への配慮

お悔やみを伝えるとき、言葉以外に気をつけることはありますか?

「話しすぎず、聞き役になる」こと。ご家族が話したそうにされていたら、静かに耳を傾けるのがいちばんの寄り添いになるのよ。
お悔やみの場では、立派な言葉よりも、態度や姿勢が伝わります。次の点に配慮しましょう。
- 長居をせず、お悔やみと感謝を簡潔に伝えて辞去する。
- ご家族が思い出を話したそうにされていたら、さえぎらず聞き役になる。
- 死因や経緯をこちらから詳しく尋ねない。
- 「天寿」「大往生」などの言葉は、ご家族が使った場合に合わせる程度にとどめる。
- 服装は地味な色を選び、華美なアクセサリーは控える。
悲しみのただ中にいるご家族に、無理に元気づけようとする必要はありません。「ただそばで、悲しみを受け止める」——それだけで、十分に支えになります。
香典・供花・弔問はどうする?ケアマネとしての判断
利用者を見送るとき、「香典は包むべき?」「供花は?」「弔問に行くべき?」と迷うことがあります。これらに絶対的な正解はなく、事業所の方針・地域の慣習・ご家族の意向によって判断します。
香典
事業所として、または担当ケアマネ個人として香典を包むかどうかは、まず事業所の方針に従います。方針がない場合は上司に相談しましょう。近年は「香典を辞退します」とするご家族も増えているため、ご家族の意向の確認も大切です。
供花
供花も、事業所の方針とご家族の意向を確認して判断します。家族葬で「供花辞退」とされている場合は、無理に贈らないのがマナーです。
弔問
通夜・葬儀に参列する場合は、地味な略喪服を基本とします。後日弔問する場合は、事前にご家族へ連絡し、都合のよい日時を確認してから伺います。長居はせず、お悔やみと感謝を伝えて辞去しましょう。
香典・供花・弔問の対応は、必ず事業所内で方針を確認しましょう。個人の判断で先走らず、上司や同僚と相談することが、トラブルの防止につながります。
利用者の逝去後にケアマネが行うこと
お悔やみを伝えるとともに、ケアマネには逝去後の事務的な対応もあります。悲しみのなかでも、もれなく進める必要があります。
- ご家族への連絡・お悔やみ訃報を受けたら、まずご家族へお悔やみを伝えます。タイミングはご家族の状況に配慮します。
- サービス事業所への連絡関係するサービス事業所へ逝去を連絡し、サービス終了の調整を行います。
- 給付管理・請求関連の処理亡くなった月までのサービス利用実績を確認し、給付管理を行います。
- 居宅サービス計画の終了・記録の整理支援経過記録を整理し、ケースを終結します。
- 関係機関への連絡必要に応じて、地域包括支援センターや関係機関へ連絡します。
逝去後の具体的な対応の流れは、関連記事でくわしく解説しています。あわせてご確認ください。
ケアマネ自身の心のケアも忘れずに
長く関わった利用者を見送ることは、ケアマネにとっても大きな喪失体験です。悲しみや無力感を覚えるのは、自然なことです。「専門職だから平気でいなければ」と気持ちを抑え込みすぎないようにしましょう。
つらい気持ちは一人で抱え込まず、同僚や上司に話す、事業所内で振り返りの時間を持つなど、自分自身をいたわる工夫も大切です。利用者一人ひとりとの関わりを大切にしてきたケアマネだからこそ、自分の心のケアにも目を向けてください。
とくに、看取りや急逝が続いたときや、関わりの深かった利用者を見送ったあとは、心の負担が大きくなりがちです。「つらい」と感じる自分を否定せず、休息をとる、信頼できる人に話を聞いてもらうなど、無理のない形で気持ちを整える時間を持ちましょう。それは決して弱さではなく、長く専門職を続けるために必要なことです。
よくある質問(FAQ)
「ご冥福をお祈りします」は誰にでも使ってよいですか?
「ご冥福」は仏教にもとづく表現です。神式・キリスト教式では適しません。また仏教でも浄土真宗では用いないとされます。宗派がわからないときは「お悔やみ申し上げます」「安らかなお眠りをお祈りいたします」が無難です。
葬儀に参列すべきか迷います。
事業所の方針やご家族との関係性によります。参列が難しい場合は、弔電・手紙・後日の弔問でお悔やみを伝えても失礼にはあたりません。判断に迷うときは上司に相談しましょう。
お悔やみを伝えるとき、励ましの言葉は必要ですか?
無理に励ます必要はありません。「がんばってください」などの励ましは、かえって負担になることがあります。「お力落としのことと存じます」と寄り添う言葉のほうが、心が伝わります。
メールでお悔やみを伝えても失礼になりませんか?
状況によっては問題ありません。すぐに連絡を取りたい場合などはメールでも構いませんが、「略儀ながらメールにて」と一言添えると、より丁寧な印象になります。
まとめ|お悔やみは「短く・誠実に・寄り添って」
利用者の逝去に際してお悔やみを伝えることは、ケアマネにとって大切な役割のひとつです。うまく話そうとする必要はありません。短く、誠実に、相手の悲しみに寄り添う——それがいちばん心に届きます。
- お悔やみの言葉は「簡潔・誠実・寄り添い」が基本
- 重ね言葉や直接的な表現、安易な励ましは避ける
- 「ご冥福」は仏教用語。神式・キリスト教式では使わない
- 紹介した60事例は、場面・状況・宗教に合わせて選んで使う
- ご家族には聞き役で寄り添い、ケアマネ自身の心のケアも忘れずに
言葉に迷ったときは、この記事の例文を土台にしてください。形式以上に大切なのは、〇〇様を支えてきたケアマネとしての、誠実な気持ちです。
















