ケアマネが動いてくれない!訪問に来ない!そんな時の対策を紹介

介護サービスを利用するなかで、「ケアマネジャーが動いてくれない」「訪問になかなか来ない」といった悩みを抱えるご家族は少なくありません。ケアマネは介護計画(ケアプラン)の立案やサービスの調整を担う大切な存在だけに、対応が遅れると不安や不満がつのってしまいます。
この記事では、ケアマネが動いてくれないと感じたときに考えられる理由と、利用者・家族ができる具体的な対策をわかりやすく解説します。
- ケアマネが動いてくれないと感じる主な理由
- 状況を整理して伝えるコツ
- 連絡方法や相談先の見直し方
- 担当変更を検討するときの進め方

お願いした件がなかなか進まず、訪問にも来てもらえません。どうすればいいのでしょう?

まずは「何に困っているか」を具体的に伝えてみて。それでも改善しないときは、事業所や地域包括支援センターに相談する方法があるのよ。
ケアマネが動いてくれない理由とは
「動いてくれない」と感じる背景には、いくつかの要因が考えられます。理由を知っておくと、冷静に対応しやすくなります。
業務が多く、対応が遅れている
ケアマネは一人で複数の利用者を担当しているのが一般的で、業務量はとても多くなりがちです。地域によってはケアマネ不足が深刻で、一人あたりの担当件数が多くなっていることもあります。その結果、訪問や連絡への対応が遅れてしまうことがあります。
情報がうまく伝わっていない
ケアマネと利用者・家族の間で、依頼した内容が正確に伝わっていないケースもあります。「お願いしたつもり」でも、伝わり方によっては優先度が低く受け取られていることもあります。電話やメールがつながりにくいと、こうした行き違いが起きやすくなります。
緊急対応で、ほかの対応が後回しになっている
ケアマネは、担当する利用者ごとに対応の優先順位を考えながら動いています。誰かの入院や急変など、急ぎの対応が必要なことが起きると、その対応に追われ、結果的にほかの利用者への訪問や相談が後回しになることがあります。
「動いてくれない」と感じても、ケアマネが意図的に放置しているとは限りません。多くは業務量や連絡の行き違いが原因です。まずは原因を冷静に見極め、伝え方を工夫することが解決の近道になります。
ケアマネが動かないと感じたときの対策
対応に不満を感じたときは、感情的にならず、順を追って働きかけることが大切です。
1. 困っていることを具体的に伝える
まず、自分がどんなサポートを求めているのかを整理し、具体的に伝えましょう。「訪問が遅れていて困っている」「サービスの調整が進まず生活に支障が出ている」など、問題点と、いつまでに対応してほしいかをはっきり示すと、ケアマネも動きやすくなります。「なんとなく対応が悪い」という伝え方より、事実を整理して伝えるほうが効果的です。
2. 連絡方法や相談先を見直す
電話やメールがつながりにくいときは、別の手段を考えてみましょう。ケアマネ個人ではなく、所属する居宅介護支援事業所に直接連絡すると、責任者や他の職員が対応してくれることがあります。また、困りごとの相談先として、お住まいの市区町村の窓口や地域包括支援センターを利用することもできます。
| 相談先 | こんなときに |
|---|---|
| 担当ケアマネ | まずは直接、具体的な要望を伝えたいとき |
| 居宅介護支援事業所 | ケアマネ本人と連絡がつかない・対応が改善しないとき |
| 地域包括支援センター | 事業所に相談しづらい・全体的に困っているとき |
| 市区町村の介護保険窓口 | 制度や事業所の対応について相談したいとき |
3. 担当の変更を検討する
働きかけても対応が改善しない場合は、担当ケアマネの変更を検討するのも一つの方法です。担当の変更を希望するときは、ケアマネが所属する事業所や地域包括支援センターに相談し、正式な手続きを進めます。状況によっては、別の居宅介護支援事業所への変更も選択肢になります。利用者には担当を選ぶ権利があり、変更の希望を伝えること自体は遠慮する必要はありません。
担当変更は、サービスが一時的に途切れないよう、新しいケアマネや事業所が決まってから進めるのが安心です。困っている内容や経緯をメモにまとめておくと、新しい担当者への引き継ぎがスムーズになります。
「訪問に来ない」と感じたときに確認したいこと
「訪問に来ない」と感じたときは、対策をとる前に、いくつか確認しておくと状況がはっきりします。
まず、訪問の予定がどう伝わっていたかを振り返ってみましょう。日程の連絡が口頭だけだった場合、双方の認識がずれていることがあります。次に、連絡の行き違いがなかったかです。ケアマネから電話やメールがあったのに気づけていなかった、というケースも少なくありません。留守番電話やメールの受信履歴も確認してみましょう。
そのうえで、訪問が滞っていることが確かなら、遠慮せず「次の訪問はいつになりますか」と直接たずねて構いません。予定を具体的に確認すること自体が、訪問の調整を前に進めるきっかけになります。あいまいなまま待ち続けるよりも、はっきり日程を尋ねるほうが、結果的にお互いにとって動きやすくなります。
よりよい関係を築くために
ケアマネとの関係は、利用者・家族側の関わり方によってもスムーズになります。連絡をするときは、用件と希望する対応時期をあわせて伝えると、行き違いを防げます。また、体調の変化や困りごとは、ためずに早めに共有しておくと、ケアマネも先回りして動きやすくなります。
ケアマネも人間であり、抱える件数や状況によって対応の余裕は変わります。お互いに事情を伝え合い、「困っていることを早めに、具体的に共有する」ことが、結果としてよい支援につながります。それでも改善が見られないときは、我慢を続けず、事業所や地域包括支援センターに相談してよいということを覚えておきましょう。
よくある質問(FAQ)
ケアマネはどのくらいの頻度で訪問してくれますか?
居宅介護支援では、ケアマネが定期的に利用者宅を訪問してモニタリング(状況確認)を行うことになっています。頻度に不安がある場合は、訪問の予定について担当ケアマネに直接確認してみましょう。
担当ケアマネの変更を申し出ると、角が立ちませんか?
担当の変更は利用者の権利として認められており、申し出ること自体は問題ありません。直接伝えにくい場合は、事業所の責任者や地域包括支援センターを通じて相談する方法もあります。
事業所に相談しても改善しないときは?
地域包括支援センターや、お住まいの市区町村の介護保険担当窓口に相談できます。第三者に状況を伝えることで、解決の糸口が見つかることがあります。
原因を冷静に見極め、具体的に伝える。改善しなければ相談を
ケアマネが動いてくれないと感じたときは、まず原因を冷静に考えることが大切です。多くは業務量の多さや連絡の行き違いが背景にあります。困っていることを具体的に伝え、連絡方法や相談先を工夫することで、状況が改善することは少なくありません。それでも改善しない場合は、担当変更や、地域包括支援センター・市区町村窓口への相談も選択肢になります。我慢を続けず、冷静かつ柔軟に対応することが、よりよい支援を受けるための一歩になります。
















