【コピペOK】暴言・暴力のケアプラン文例222|第2表記入例つき

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認知症や病気の影響、不安やストレスから、利用者に暴言・暴力が見られることは少なくありません。ケアプランでは、本人の尊厳を守りながら安全を確保し、原因のアセスメント・環境調整・関わり方の工夫を組み込むことが求められます。この記事では、暴言・暴力に対応するケアプラン文例を222事例用意しました。第2表の記入例つきで、居宅・施設・訪問の幅広い場面でそのまま使えます。

この記事でわかること
  • 暴言・暴力の背景とアセスメントの視点(なぜ起きるかを押さえる)
  • そのまま使えるケアプラン文例222事例(12カテゴリ・通し番号つき)
  • 第2表(ニーズ・長期/短期目標・サービス内容)の記入例
  • 文例を使うときの注意点と、計画に落とし込むコツ
目次

暴言・暴力のケアプランで押さえる基本

暴言・暴力は「困った行動」ではなく、本人が困っているサインと捉えるのが出発点です。痛み・便秘・空腹・不眠などの身体的な不快、環境の変化や騒音といった環境要因、自尊心を傷つける関わりなどの対人要因が引き金になります。原因を多面的にアセスメントし、安全確保・環境調整・関わり方の統一・心理的支援・家族支援・医療連携を柱に計画を組み立てます。

新人ケアマネ新人

暴言・暴力のケアプランって、「やめてもらう」と書けばいいんですか?

ベテランケアマネ先輩

それはNGよ。本人を変えるのではなく、原因と環境・関わりを整える視点で書くの。だから「安全に・安心して過ごせる」を目標にするのがコツね。

文例をそのまま使うときの注意点

注意:本人の状態に合わせて必ず個別化を文例はあくまでたたき台です。本人の疾患・生活歴・環境に合わせて言葉を調整し、アセスメント結果と整合させてください。原因の特定なしに対応だけを並べると、根拠の乏しい計画になってしまいます。
  • 「本人を否定・抑制する」表現は避け、尊厳と安全を両立する書き方にする
  • 第1表のニーズと、第2表の目標・サービス内容を一貫させる
  • 医療的判断が必要な内容は、主治医・看護師と連携した記載にする
  • 達成度を評価できるよう、具体的で現実的な目標にする

暴言・暴力が起こる主な原因とアセスメントの視点

適切な文例を選ぶ前に欠かせないのが、「なぜ暴言・暴力が起こっているのか」を見立てるアセスメントです。同じ「興奮」でも、痛みが原因なら医療連携が中心になり、騒がしい環境が原因なら環境調整が中心になります。原因を取り違えると、対応はかみ合いません。背景は大きく次の3つに整理できます。

1つ目は身体的な要因です。痛み・便秘・空腹・口渇・発熱・睡眠不足・薬の副作用など、本人がうまく言葉にできない不快が、いらだちや興奮として表れることがあります。とくに認知症のある方は「痛い」「気持ち悪い」と訴えられず、行動で表現することが少なくありません。まずは身体の不調を見逃さないことが出発点です。

2つ目は環境的な要因です。騒音、人の出入りの多さ、急な予定変更、慣れない場所、まぶしさや暑さ寒さといった環境の刺激が、不安や混乱を強めます。落ち着ける環境を整えるだけで、興奮が大きく減ることもあります。

3つ目は対人・心理的な要因です。自尊心を傷つける声かけ、急かす対応、本人の意思を無視した介助は、怒りの引き金になります。「何度も同じことを言われた」「子ども扱いされた」と感じる関わりは、暴言・暴力につながりやすいものです。本人の生活歴や価値観を尊重した関わりが欠かせません。

これらの要因は単独ではなく、複数が重なって起こることがほとんどです。いつ・どこで・どんな場面で・誰の関わりで起きたのかを記録し、共通するパターンを探ることで、引き金が見えてきます。このアセスメント自体を計画に位置づけ、観察と多職種での要因検討を続けることが、根拠のあるケアプランにつながります。

新人ケアマネ新人

原因が一つに絞れないときは、どう進めればいいですか?

ベテランケアマネ先輩

無理に絞らなくていいの。仮説を立てて対応し、記録で確かめるのが基本。うまくいった関わりを残していけば、その人だけの「効く対応」が見えてくるわ。

場面別にみる暴言・暴力への対応のポイント

暴言・暴力は、特定の生活場面で繰り返し起こることがあります。場面ごとの傾向を押さえておくと、文例を選びやすくなります。

食事の場面

空腹・満腹のタイミングのずれ、味や形態の好み、急かされる雰囲気が引き金になりがちです。本人のペースを尊重し、好みや食べやすさに配慮することで落ち着くことがあります。混み合う食堂を避け、静かな席を用意するのも有効です。

入浴・整容の場面

裸になることへの羞恥や寒さ、無理に進められる感覚が、強い拒否や暴力につながることがあります。声かけと同意を丁寧に重ね、急がないこと、同性介助や室温への配慮が安心につながります。

排泄の場面

失敗を指摘される恥ずかしさや、タイミングの合わない誘導が興奮を招きます。プライバシーを守り、責めずにさりげなく支援する姿勢が大切です。便秘などの不快が背景にあることも見落とせません。

夜間・夕方の場面

夕暮れ症候群や不眠、昼夜逆転により、夕方から夜間に不穏が強まる方がいます。日中の活動量を確保し、就寝環境を整えることが予防になります。夜間は刺激を抑え、安心できる声かけと見守りで対応します。

暴言・暴力のケアプラン文例222

ここからは、実務でそのまま使える文例を12カテゴリ・通し番号で紹介します。すべての文例を盛り込む必要はありません。アセスメントで見立てた原因に対応するカテゴリから、本人に合うものを2〜4本ほど選び、言葉を調整して使うのがコツです。たとえば、痛みが背景なら「医療的対応」、夕方の不穏が中心なら「生活リズムの調整」、家族の困りごとが大きいなら「家族支援」を軸に組み立てます。本人主体のニーズと、選んだ文例(サービス内容)が一貫しているかを必ず確認してください。

【安全確保】(1〜20)

  1. 暴言・暴力が見られた際は、本人と周囲の安全を最優先に行動する。
  2. 興奮時は職員が複数人で対応し、事故を未然に防ぐ。
  3. 周囲から危険な物品(刃物・熱湯・割れ物等)をあらかじめ除去する。
  4. 怒りが収まるまで適切な距離をとり、安全を確保する。
  5. 本人が興奮した際は、刺激しないよう速やかに担当を交代する。
  6. 暴力発生時は施設・事業所のマニュアルに沿って対応する。
  7. 転倒や打撲、外傷の有無を速やかに確認する。
  8. 介護者自身の身の安全も確保しながら対応する。
  9. 緊急時は管理者・看護師・医師へ報告し、適切な指示を仰ぐ。
  10. 暴力が頻発する場合は、関係機関・専門職と連携して対応する。
  11. 本人の手の届く範囲に、投げられる物を置かないよう環境を整える。
  12. ベッド柵やセンサー等で、転倒・転落のリスクに備える。
  13. 興奮時の避難経路・退避場所を職員間で共有しておく。
  14. 受傷時はただちに応急処置を行い、記録と報告を徹底する。
  15. 夜間の急変・興奮に備え、緊急連絡体制を整えておく。
  16. 本人・他利用者の双方が安全に過ごせるよう動線を分ける。
  17. 危険行動の前兆(表情・声・落ち着きのなさ)を早期に察知する。
  18. 興奮が強い場面では無理に制止せず、安全な距離で見守る。
  19. 暴力により他者が受傷した場合の対応手順を明確にしておく。
  20. 本人を責めず、安全確保を最優先に冷静に対応する。

【環境調整】(21〜40)

  1. 刺激の少ない静かな環境を整え、興奮の誘因を減らす。
  2. 本人が落ち着ける個室や静養スペースを活用する。
  3. 周囲の騒音や人の出入りを減らし、不安を和らげる。
  4. 1日のスケジュールを安定させ、混乱を防ぐ。
  5. 居室を本人の好みや馴染みの品で整え、安心感を高める。
  6. 暴言・暴力が出やすい時間帯に職員を手厚く配置する。
  7. 移動動線を確保し、混雑や接触によるトラブルを避ける。
  8. 興奮時はクールダウンできる場所へ穏やかに誘導する。
  9. 視界に余計な刺激が入らないよう、掲示物や配置を工夫する。
  10. 照明や室温・湿度を調整し、不快感による興奮を防ぐ。
  11. 大きな音の出る家電やテレビの音量に配慮する。
  12. 食堂や浴室など混み合う場面の時間をずらして対応する。
  13. 本人が落ち着ける専用のコーナーを設ける。
  14. 季節や時間に合わせた採光で、生活リズムを整える。
  15. 鏡や影など、誤認を招きやすい刺激を減らす工夫をする。
  16. 他者との距離(パーソナルスペース)を保てる配置にする。
  17. 馴染みの音楽や香りなど、安心できる環境要素を取り入れる。
  18. 急な予定変更を避け、見通しの立つ環境を整える。
  19. 危険物・薬剤・洗剤等は施錠して管理する。
  20. 本人が混乱しやすい場所には、わかりやすい案内表示を整える。

【職員の関わり方の工夫】(41〜60)

  1. 本人の言動を頭ごなしに否定せず、まず受け止める。
  2. 落ち着いた低めの声で、ゆっくり対応する。
  3. 早口・大声・命令口調を避ける。
  4. 説明は短く、一度に一つずつ伝える。
  5. 体に触れる際は必ず事前に声をかけ、同意を得る。
  6. 本人のペースとプライドを尊重して関わる。
  7. 怒りの感情を受け止め、共感的に対応する。
  8. 脅すような言動には反応せず、冷静さを保つ。
  9. 職員間で対応方法・声かけを統一する。
  10. 本人に選択肢を示し、納得感をもてるようにする。
  11. 正面や至近距離から急に近づかず、視野に入ってから声をかける。
  12. 「ダメ」より「こうしましょう」と肯定的に伝える。
  13. 急かさず、本人が自分から動き出すのを待つ。
  14. 表情や身ぶりなど、非言語のサインを丁寧に読み取る。
  15. 同じ説明を求められても、いやな顔をせず繰り返す。
  16. 本人の言い分を最後まで傾聴してから対応する。
  17. 失敗を指摘せず、できたことに目を向けて声をかける。
  18. 注意や指示は一方的にせず、理由を添えて伝える。
  19. 本人が安心できる職員を窓口にして関わる。
  20. 興奮の引き金になった言葉や対応を振り返り、次に活かす。

【心理的支援】(61〜80)

  1. 本人の不安やストレスを、じっくり傾聴する。
  2. 「大丈夫ですよ」と繰り返し安心感を伝える。
  3. 気分転換になる活動を取り入れる。
  4. 興奮が強いときは休息を促し、刺激から離す。
  5. 本人が安心できる担当職員を固定する。
  6. 自尊心を傷つけない言葉づかいに配慮する。
  7. 小さな成功体験を積み重ね、自信を支える。
  8. 生活歴や職歴を活かした話題で、安心感を引き出す。
  9. 趣味や関心事に関わる機会を増やす。
  10. 落ち着いた後は、肯定的な声かけで関係を保つ。
  11. 本人の訴えを「わがまま」と決めつけず、背景を探る。
  12. 不安が強い時間帯に寄り添い、そばで見守る。
  13. 役割や出番をつくり、必要とされている実感を支える。
  14. 回想法や馴染みの写真で、穏やかな気持ちを引き出す。
  15. 否定的な感情も「そう感じるのですね」と受け止める。
  16. タッチングや傾聴で、孤独感や不安を和らげる。
  17. 本人の「できること」を一緒に確認し、前向きさを支える。
  18. 興奮の後に自責的になる場合は、責めずに安心を伝える。
  19. 静かな時間を確保し、気持ちの整理を助ける。
  20. 本人の願いや希望を聞き取り、支援に反映する。

【家族支援】(81〜100)

  1. 家族に暴言・暴力の背景や原因を、わかりやすく説明する。
  2. 家族へ適切な関わり方・声かけを具体的に伝える。
  3. 家族が不安を抱え込まないよう、こまめに情報提供する。
  4. 家族の介護負担を軽減する方法(サービス活用等)を助言する。
  5. 興奮時の対応手順を家族にも説明し、共有する。
  6. 家族と一緒に再発防止策を考える。
  7. 本人の変化や経過を、家族へ随時報告する。
  8. 家族自身の心理的ケアや相談先を案内する。
  9. 面会のタイミングを調整し、双方が安心できるようにする。
  10. ケアプランを家族と共有し、協力を依頼する。
  11. 家族の「申し訳なさ」や「疲れ」に寄り添い、受け止める。
  12. レスパイト(ショートステイ等)の利用を提案する。
  13. 家族が孤立しないよう、家族会や相談機関を紹介する。
  14. 緊急時の連絡方法・連絡先を、家族と取り決めておく。
  15. 家族の対応を否定せず、できている点を認める。
  16. 在宅での安全確保(危険物管理等)を家族と確認する。
  17. 家族間で対応がぶれないよう、方針を一本化して共有する。
  18. 介護者の体調や睡眠にも気を配り、休息を促す。
  19. 家族が感情的になった際の相談ルートを用意する。
  20. 家族と多職種で情報を共有し、チームで支える。

【認知症・BPSDへの対応】(101〜120)

  1. 認知症による言動と理解し、頭から否定しない。
  2. 訴えの背景にある不安・不快・痛みを探る。
  3. 言葉が出にくいときは、ジェスチャーや絵で補う。
  4. 興奮の原因(環境・体調・関わり)を探り、調整する。
  5. 時間や場所の見当識を、さりげなく補う。
  6. カレンダーや時計など、見当識を助ける工夫を行う。
  7. 同じ質問には、その都度落ち着いて答える。
  8. 馴染みの思い出を活用した回想法を取り入れる。
  9. 興奮しやすい場面を予測し、事前に対応を準備する。
  10. 必要に応じて認知症専門医・サポート医と連携する。
  11. 本人を尊重する関わり(ユマニチュード等)を意識する。
  12. 否定・訂正・説得を避け、感情に寄り添う。
  13. 「物を盗られた」等の訴えを責めず、まず受け止める。
  14. 帰宅願望には気持ちを受け止めつつ、安全に対応する。
  15. 夕暮れ症候群など、悪化しやすい時間帯に手厚く関わる。
  16. 本人のペースに合わせ、急かさずに関わる。
  17. 服薬や体調変化がBPSDに影響していないか確認する。
  18. 認知症ケアの研修内容をチームで共有し、対応を統一する。
  19. 中核症状とBPSDを区別し、要因に応じて支援する。
  20. BPSDの軽減に向け、非薬物的ケアを優先して検討する。

【医療的対応・受診連携】(121〜138)

  1. 主治医に状況を相談し、薬物療法の要否を検討する。
  2. 必要に応じて精神科・心療内科の受診を検討する。
  3. 服用中の薬の副作用が影響していないか確認する。
  4. 睡眠障害が背景にある場合は、医師に相談する。
  5. 脳血管障害などの影響を、医療機関と共有する。
  6. 発作性・身体疾患由来の症状でないかを確認する。
  7. 看護師と連携し、症状やバイタルを観察・記録する。
  8. 向精神薬等の使用状況・効果・副作用を確認する。
  9. 薬の効果を評価し、医師と調整する。
  10. 痛み・便秘・脱水など、身体的不調の有無を確認する。
  11. 受診同行や情報提供で、医療と介護の橋渡しを行う。
  12. 感染症や発熱による不穏でないかを確認する。
  13. 既往歴・現病歴を踏まえてリスクを評価する。
  14. 急変時の対応や搬送先を、事前に確認しておく。
  15. 医療職と介護職で情報を共有し、連携を強化する。
  16. 本人の苦痛サインを見逃さず、医療につなげる。
  17. 服薬管理を支援し、飲み忘れ・過量を防ぐ。
  18. かかりつけ医・訪問看護と定期的に情報交換する。

【職員・施設体制/記録】(139〜156)

  1. 暴言・暴力への対応方針を、職員全員で共有する。
  2. 新人職員にも対応方法を具体的に教育する。
  3. 暴力が予測される場面は、複数名で対応する。
  4. 緊急時の連絡・報告体制を整備しておく。
  5. 発生状況・対応・経過を詳細に記録し、共有する。
  6. カンファレンスで事例検討を行い、対応を改善する。
  7. 対応した職員のストレスケアや振り返りを行う。
  8. 職員が恐怖心や孤立感を抱えないよう、支え合う。
  9. トラブル時の法的対応や報告義務を周知する。
  10. 職員の安全を守るためのルール・手順を整備する。
  11. ヒヤリハットを収集し、再発防止に活かす。
  12. 記録は事実を客観的に、5W1Hで残す。
  13. 対応の良かった点・改善点を、チームで共有する。
  14. 担当者間の引き継ぎで、留意点を確実に伝える。
  15. 苦情・事故報告のルートを明確にしておく。
  16. 対応が属人化しないよう、手順を標準化する。
  17. 定期的に支援内容を見直し、計画に反映する。
  18. 必要に応じて外部研修やスーパーバイズを活用する。

【生活リズム・活動の調整】(157〜174)

  1. 睡眠リズムを整え、日中の興奮を減らす。
  2. 食事の時間を一定にし、混乱を防ぐ。
  3. 排泄リズムを整え、不快による興奮を予防する。
  4. 活動と休養のバランスをとる。
  5. レクリエーションへの参加で、気分転換を図る。
  6. 適度な運動を取り入れ、エネルギーを発散できるようにする。
  7. 散歩や外気浴で、ストレスを軽減する。
  8. 過度な刺激や予定の詰め込みを避ける。
  9. 日課を守り、見通しのある生活で安心感を与える。
  10. 静かに過ごせる時間を設け、休息を確保する。
  11. 日中の活動量を確保し、昼夜逆転を防ぐ。
  12. 本人が得意・好きな活動で、役割と達成感をつくる。
  13. 空腹・口渇・疲労など、不調のサインに先回りで対応する。
  14. 起床・就寝の時刻を整え、生活リズムを安定させる。
  15. 季節の行事や外出で、生活に楽しみを取り入れる。
  16. 水分・栄養を適切に管理し、体調を整える。
  17. 入浴・整容など、心地よいケアで気分を落ち着ける。
  18. 本人の生活ペースに合わせて、支援時間を調整する。

【多職種・地域連携】(175〜190)

  1. 多職種で情報を共有し、包括的に対応する。
  2. サービス担当者会議で対応方針を確認・共有する。
  3. 訪問看護やリハビリ職と連携し、要因を多面的に評価する。
  4. 地域包括支援センターと連携し、支援体制を整える。
  5. 認知症初期集中支援チーム等の専門資源を活用する。
  6. 必要に応じて精神保健福祉の相談機関へつなぐ。
  7. 成年後見・権利擁護の視点から、関係機関と連携する。
  8. ケアマネが中心となり、関係者の役割を調整する。
  9. 民生委員や地域の見守り資源と連携する。
  10. 緊急時に協力を得られる関係機関を確認しておく。
  11. 必要に応じて専門機関(医療・福祉)へ紹介する。
  12. サービス提供者間で、対応のばらつきを防ぐ。
  13. 本人・家族を含めた支援チームで、方針を共有する。
  14. 関係機関との情報共有は、本人の同意のもとで行う。
  15. 地域の社会資源を活用し、孤立を防ぐ。
  16. 連携内容や役割分担を記録し、計画に反映する。

【将来を見据えた支援・モニタリング】(191〜206)

  1. 暴言・暴力の頻度や状況を記録し、経過を確認する。
  2. 発生要因をアセスメントし、改善策を検討する。
  3. 状態変化に応じて、ケアプランを適宜見直す。
  4. 本人の希望を尊重し、支援方針を一緒に考える。
  5. 家族と将来的な対応や方向性を話し合う。
  6. 必要に応じて専門機関への紹介を検討する。
  7. 本人の尊厳を守りながら、安全を優先する。
  8. 暴言・暴力があっても、安心して暮らせる環境を整える。
  9. 多職種で連携し、包括的・継続的に支援する。
  10. 本人と周囲の「安全・安心」を最終目標とする。
  11. 対応の効果をモニタリングし、うまくいった関わりを継続する。
  12. 目標は本人にとって現実的で、達成感のある内容に設定する。
  13. 短期・長期の目標を段階的に設定し、評価する。
  14. ACP(人生会議)の視点で、本人の意向を継続的に確認する。
  15. 介護負担の変化を見ながら、サービス量を調整する。
  16. 支援の振り返りを定期的に行い、計画の質を高める。

【在宅・家族介護の場面】(207〜222)

  1. 在宅では危険物の管理・配置を家族と確認し、事故を防ぐ。
  2. 介護者が一人で抱え込まないよう、支援者を増やす。
  3. 興奮時に家族が安全に離れられる方法を共有する。
  4. 訪問介護や通所介護を活用し、家族の負担を分散する。
  5. ショートステイで、本人・家族双方の休息を確保する。
  6. 訪問看護と連携し、自宅での体調・服薬を管理する。
  7. 緊急時に家族が連絡できる窓口を、明確にしておく。
  8. 家族の対応スキル向上を、専門職が継続的に支援する。
  9. 在宅での生活リズムを整え、不穏の誘因を減らす。
  10. 福祉用具や住環境整備で、安全な生活空間をつくる。
  11. 介護者のレスパイト先・相談先を確保しておく。
  12. 家族の心身の健康状態にも目を配り、支援する。
  13. 近隣・地域の見守り体制を整え、孤立を防ぐ。
  14. 在宅継続が難しい場合の選択肢も、家族と早めに話し合う。
  15. 本人の在宅での「できること」を活かし、自立を支える。
  16. 本人・家族が安心して在宅生活を送れるよう、チームで支える。

本人の尊厳と権利擁護を守る視点

暴言・暴力への対応で最も大切なのは、本人の尊厳を守りながら安全を確保するという両立の姿勢です。安全を優先するあまり、行動を力で抑え込んだり、安易に身体拘束に頼ったりすることは、本人の人権を損ない、かえって不信や興奮を強めます。身体拘束は「切迫性・非代替性・一時性」の3要件をすべて満たす緊急やむを得ない場合に限られ、原則として行いません。

計画づくりでは、「困った行動をやめさせる」という発想から、「本人が安心して、その人らしく過ごせる環境を整える」という発想へ切り替えることが重要です。暴言・暴力は本人の不安や苦痛の表現であり、それを丁寧に読み解いて支えることが、結果として安全にもつながります。本人・家族の意向を確認しながら、権利擁護の視点を計画全体に通しておきましょう。

記録と評価の進め方

暴言・暴力への支援は、記録の積み重ねが質を左右します。出来事は主観を交えず、事実を客観的に「いつ・どこで・どんな前兆があり・どう対応し・どうなったか」を5W1Hで残します。これにより、引き金となる場面や、効果のあった関わりが見えてきます。

記録をもとに、定期的なモニタリングで「暴言・暴力の頻度は減ったか」「本人は落ち着いて過ごせているか」「家族の負担は軽くなったか」を評価します。うまくいった対応は計画に残して継続し、効果が乏しい対応は見直す——この循環を回すことで、その人だけの効果的な支援が形になっていきます。サービス担当者会議で多職種と共有すれば、対応のばらつきも防げます。

第2表の記入例(暴言・暴力)

文例を計画に落とし込むときの参考として、第2表の記入例を示します。ニーズ(生活全般の解決すべき課題)から、長期・短期目標、サービス内容まで一貫させるのがポイントです。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
不安や混乱から暴言・暴力が出ることがあり、安心して落ち着いて過ごしたい不安が和らぎ、穏やかに在宅生活を続けられる興奮の誘因が減り、暴言・暴力の頻度が少なくなる原因のアセスメント/静かな環境調整/統一した穏やかな声かけ/不安の傾聴と見守り
本人の興奮時に家族が対応に困り、介護負担が大きい家族が対応方法を理解し、負担を抱え込まずに介護を続けられる家族が対応手順を理解し、相談先を確保できる家族への関わり方の助言/対応手順の共有/レスパイト(ショートステイ)の利用/随時の情報提供
身体の不調や服薬の影響で不穏が強まることがある体調が安定し、苦痛の少ない生活を送れる不調の原因が把握され、医療と連携して対応できる看護師による体調観察/主治医への相談・受診連携/服薬管理の支援/記録の共有

暴言・暴力のケアプラン文例の活用ステップ

  • 原因をアセスメントする身体・環境・対人の要因から、興奮の引き金を見立てる。
  • ニーズを言語化する「安心して落ち着いて過ごしたい」など、本人主体の言葉にする。
  • 文例を選び個別化するカテゴリから合う文例を選び、本人の状況に合わせて調整する。
  • 目標と整合させる長期・短期目標とサービス内容が一貫しているか確認する。
  • モニタリングで見直す頻度や効果を記録し、うまくいった関わりを継続・改善する。

暴言・暴力のケアプランに関するよくある質問(FAQ)

ケアプランに「暴言・暴力」とそのまま書いてよいですか?
本人や家族が目にする書類です。「不安や混乱から興奮することがある」など、尊厳に配慮した表現にすると安心です。事実は記録(経過記録等)で具体的に残しましょう。
原因がはっきりしないときはどう書けばよいですか?
まずは原因を探るアセスメント自体をサービス内容に位置づけ、観察・記録・多職種での要因検討を計画に入れます。仮説を立てて対応し、モニタリングで検証していきます。
身体拘束や行動制限は書いてよいですか?
身体拘束は「切迫性・非代替性・一時性」の3要件をすべて満たす緊急やむを得ない場合に限られ、原則は禁止です。安易に計画へ盛り込まず、環境調整や関わりの工夫を優先します。
職員への暴力で対応に困っています。計画に反映できますか?
職員の安全確保(複数対応・距離の確保・体制整備)も支援の一部として位置づけられます。あわせて事業所のマニュアル整備やストレスケア、必要時の関係機関連携を進めましょう。
対応してもなかなか改善しないときはどうすればよいですか?
短期間で結果を求めず、記録とモニタリングで小さな変化を追うことが大切です。同じ対応でも効果が乏しい場合は、原因の見立てそのものを見直し、サービス担当者会議で多職種の視点を加えて再検討しましょう。必要に応じて認知症初期集中支援チームや精神科医療などの専門資源につなぐことも選択肢になります。
まとめ
  • 暴言・暴力のケアプランは、安全確保・環境調整・関わりの統一・心理的支援・家族支援・医療連携が柱
  • 「本人を変える」のではなく、原因と環境・関わりを整える視点で計画を立てる
  • 今回の222文例は、12カテゴリで居宅・施設・訪問の幅広い場面にそのまま使える
  • 第2表はニーズ→長期/短期目標→サービス内容を一貫させるのがポイント
  • 文例はたたき台。本人の状態に合わせて個別化し、モニタリングで見直す

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