サービス担当者会議の初回の進め方を解説!ケアマネや家族が知っておきたい流れとポイント
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介護保険サービスを利用する際に必ず行われる「サービス担当者会議」。
特に初回の会議は、利用者やご家族にとっても大切な場面です。
初めてだからこそ「どんな流れで進むの?」「何を準備すればいい?」と不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、サービス担当者会議の初回の進め方について、ケアマネジャー・サービス事業者・ご家族それぞれの立場からわかりやすく解説します。
目次
サービス担当者会議とは?
サービス担当者会議とは、ケアマネジャーが中心となり、利用者や家族、介護サービス事業者が集まってケアプランの内容を確認・共有する場のことです。
特に初回は「ケアプラン原案を説明し、関係者の意見を反映する」という重要な役割があります。
ここでの合意形成が、今後の介護サービスの方向性を決める大切なステップです。
初回サービス担当者会議の進め方(基本の流れ)
1. 開会と自己紹介
- ケアマネジャーが進行役を務めます。
- 参加者全員が自己紹介を行い、役割を明確にします。
2. ケアプラン原案の説明
- ケアマネジャーが、本人の状態や課題をまとめたアセスメント結果を報告。
- そのうえでケアプランの原案を提示します。
3. 各サービス事業者からの意見
- デイサービス、訪問介護、訪問看護など各担当者が、専門職の視点から意見を出します。
- サービスの利用回数や方法について調整します。
4. 利用者・家族の意見を確認
- ご本人やご家族が、不安や要望を率直に伝える時間です。
- 「できるだけ自宅で過ごしたい」「入浴を週2回にしたい」など生活上の希望を反映します。
5. ケアプラン内容の最終調整
- 参加者の意見を踏まえ、ケアマネジャーが最終的なケアプラン案をまとめます。
- 合意が得られたら次回から正式なサービスが開始されます。
6. 今後の連絡方法・役割分担の確認
- 連絡体制(緊急時の対応、情報共有方法)を確認します。
- 各事業所の担当者の役割を整理します。
7. 閉会
- ケアマネジャーがまとめを行い、終了します。
初回の担当者会議で大切なポイント
利用者・家族が安心できる雰囲気づくり
初回は緊張しやすいため、分かりやすい言葉で説明し、専門用語は避けましょう。
本人の意思を尊重する
形式的な会議にならないよう、本人の希望や思いをしっかり聞くことが重要です。
記録を残す
会議の内容は記録(会議録)として残し、関係者に共有することでトラブル防止につながります。
初回担当者会議での家族の役割
- 普段の生活の様子を伝える
- 不安や困っていることを具体的に話す
- 利用したいサービスや回数の希望を出す
「遠慮して言わなかったこと」が後々の介護負担につながることもあるため、初回からしっかり意見を伝えることが大切です。
まとめ
サービス担当者会議の初回は、利用者・家族・事業所が初めて一堂に会してケアプランを共有し合意形成する大切な場です。
進め方の流れは、
- 自己紹介
- ケアプラン原案の説明
- サービス事業者の意見
- 利用者・家族の意見
- ケアプラン調整
- 連絡体制確認
- 閉会
という手順で進行します。
ご家族としては、この場を「生活の希望を伝えるチャンス」と捉え、積極的に参加すると安心して介護サービスを受けられるようになります。