ケアマネ向け|インフォーマルサービス&社会資源の種類一覧【8分類で解説】

介護保険サービス(フォーマルサービス)だけでは、利用者の生活課題をすべて解決することはできません。独居高齢者の増加、家族介護力の低下、経済的不安、看取りニーズの多様化——いまこそインフォーマルサービスや地域の社会資源を活かす力が問われます。この記事では、現場でそのまま使えるように、インフォーマルサービスと社会資源を8分類の種類一覧で整理し、ケアプランへの活かし方まで解説します。
- インフォーマルサービスとは何か、フォーマルサービスとの違い
- 家族・地域・民間・行政など社会資源の種類一覧(8分類)
- インフォーマル資源をケアプランに活かす具体的な手順
- 活用するメリットと、押さえておきたい注意点
- ケアマネとして持っておきたい視点とよくある疑問(FAQ)
インフォーマルサービスとは何か?
インフォーマルサービスとは、介護保険制度に基づく公的サービス(フォーマルサービス)以外の、地域・家族・民間団体などによる支援のことを指します。具体的には、家族・親族による支援、近隣住民の見守り、ボランティア活動、NPO法人の活動、地域サロン、民間の有料サービスなどが該当します。
制度の枠にとらわれず、利用者の暮らし全体を支えるために柔軟に組み合わせられるのが特徴です。「制度では埋まらない隙間」をどう埋めるかに、ケアマネジャーの専門性が表れます。
フォーマルサービスとの違い
| 区分 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| フォーマルサービス | 法制度に基づく公的サービス | 訪問介護・デイサービス・福祉用具貸与 |
| インフォーマルサービス | 制度外の地域・民間・家族による支援 | ボランティア見守り・配食サービス・家族支援 |
両者をケアプランに明確に位置づけることで、生活全体を支える支援体制を構築できます。
新人インフォーマルって大事なのは分かるんですが、どこから探せばいいか分からなくて…。
先輩まずは地域包括支援センターと社会福祉協議会に聞くのが近道よ。そのうえで、家族・地域・民間・行政と種類別に頭を整理しておくと、必要な場面でパッと提案できるわ。
インフォーマルサービス・社会資源の種類一覧
ここでは、実務で活用しやすいようカテゴリ別に整理します。地域によって使える資源は異なるため、自分の担当エリアに当てはめながら確認してください。
① 家族・親族による支援
最も基本的なインフォーマル資源です。介護力の評価は課題整理総括表でも重要な視点になります。
- 同居家族による食事準備・買い物代行
- 通院付き添い・金銭管理支援
- 服薬確認・夜間や入浴の見守り
- 洗濯・掃除・書類管理
- 介護休業・介護休暇制度の活用
② 地域住民・近隣の支援
地域包括ケアの基盤となる資源です。独居高齢者支援では特に重要になります。
- 近所の声かけ・見守り
- 民生委員の見守り・町内会の安否確認
- ゴミ出し支援・除雪支援
- 地域防災ネットワーク
- 高齢者見守り協定(コンビニ・新聞配達・商店街)
③ ボランティア団体
自治体や社会福祉協議会が窓口になることが多く、費用負担が少ない点が大きなメリットです。
- 傾聴・話し相手ボランティア
- 外出付き添い・移送ボランティア
- 配食ボランティア・子ども食堂
- サロン活動・学習支援
- フードバンク
④ NPO・地域団体
専門性の高い支援を行う団体も増えています。心理的支援の視点で有効です。
- 認知症カフェ・家族会・介護者交流会
- がん患者会・フレイル予防教室
- ひきこもり支援団体・生活困窮者支援団体
- 成年後見支援団体
⑤ 民間の有料サービス
制度外ですが生活支援に役立つ資源です。費用とのバランスを検討する必要があります。
- 民間配食サービス・高齢者向け弁当
- 家事代行・便利屋
- 見守りセンサー・緊急通報
- 送迎付き買い物支援・ペット預かり
- 遺品整理・生前整理支援・高齢者向けシェアハウス
⑥ 行政・公的制度(社会資源)
介護保険外ですが制度に基づく支援です。自治体によって内容が異なるため、地域把握が重要です。
- 生活保護・生活困窮者自立支援制度
- 高額療養費制度・医療費助成
- 障害者手帳・住宅改修助成
- 福祉タクシー券・配食補助事業
- 紙おむつ支給・緊急通報装置貸与
⑦ 就労・社会参加資源
高齢者の役割づくりに重要で、フレイル予防や孤立防止に有効です。
- シルバー人材センター・ボランティア登録制度
- 地域サークル・趣味教室・公民館活動
- 地域清掃活動・農園活動
⑧ 医療連携資源
看取りや重度者支援で重要です。インフォーマルとフォーマルの橋渡し的役割になります。
- 訪問診療・訪問看護
- 在宅緩和ケアチーム
- 医療相談窓口・地域医療連携室
- がん相談支援センター
インフォーマルサービスをケアプランにどう活かすか
- 課題整理総括表で明確化する家族支援の有無、地域との関係、孤立の有無、経済状況を整理し、不足している支援を見える化します。
- 多職種カンファレンスで共有するインフォーマル資源は情報共有が鍵。誰が・何を・どこまで担うかを関係者で確認します。
- 本人の意向を最優先にする強制的な地域参加は逆効果になることも。本人が望む形で、無理なく組み込みます。
新人ケアプランにボランティアや近隣の見守りを書いても大丈夫なんですか?
先輩むしろ書くべきよ。インフォーマル資源も第2表に位置づけることで、本人の暮らしを支える全体像が見えるの。継続性や責任の所在だけは事前に確認しておいてね。
インフォーマルサービス活用のメリットと注意点
活用のメリット
- 生活の質向上・自立支援の強化
- 孤立予防・社会とのつながりの維持
- 家族負担の軽減
- 介護保険サービスの補完
- 費用負担の軽減
活用時の注意点
ケアマネとして押さえておきたい視点
- 地域包括支援センターとの連携
- 社会福祉協議会との関係構築
- 民生委員との情報共有
- 定期的な資源マップの更新
- 自治体の広報チェック
インフォーマルサービスに関するよくある質問(FAQ)
インフォーマルサービスとフォーマルサービスの違いは?
インフォーマル資源はどこで見つければよいですか?
ケアプランの第2表に書いてもよいのですか?
独居高齢者の支援で特に重要な資源は?
費用がかからない資源だけで支えられますか?
- インフォーマルサービスは、制度外の家族・地域・民間・行政などによる支援。
- 社会資源は8分類で整理すると、必要な場面で素早く提案できる。
- 課題整理総括表で不足を見える化し、多職種で共有して活かす。
- 継続性・責任の所在・本人の同意を必ず確認する。
- 担当エリアの「地域資源マップ」を作り、更新し続けることが質の高いケアマネジメントにつながる。
















