施設ケアマネの一日の流れを分かりやすく解説します!

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施設ケアマネジャー(介護支援専門員)は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの入所施設で、利用者のケアプランを作成・管理する役割を担います。

「実際、どんな一日を送っているの?」「どこまでがケアマネの仕事?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、施設ケアマネの典型的な一日のスケジュールを時間帯ごとにわかりやすく解説します。

これから施設ケアマネを目指す方、興味がある方はぜひ参考にしてください。

施設ケアマネの基本的な役割を簡単におさらい

施設ケアマネは、利用者が施設で安心して生活できるように、ケアプランを作成・調整し、他職種と連携して支援の質を高める役割を担います。

居宅ケアマネと違い、施設内で利用者と常に関われるのが特徴です。



主な業務内容:

  • 施設サービス計画書の作成・更新
  • アセスメントとモニタリング
  • 介護職・看護師・リハビリ職との連携
  • 家族との面談・説明
  • 加算管理や記録整備

施設の規模や方針によって業務の幅は多少異なりますが、「入所から退所まで一貫して支援する」ことが共通点です。

【時間帯別】施設ケアマネの一日の流れを紹介します

8:30~9:00|出勤・情報収集・申し送り確認

出勤後、まず行うのは前日夜間や早朝の出来事の確認です。夜勤スタッフからの申し送り、記録をチェックし、気になる利用者の状態を把握します。

  • 転倒や体調変化がなかったかの確認
  • 看護記録・介護記録のチェック
  • 当日の予定や面談準備の確認

現場で何が起きているかを把握することで、その日の優先業務を整理できます。

9:00~10:30|モニタリング・利用者対応

施設内でのモニタリング業務では、利用者の生活状況を直接観察します。食事、排泄、移動、会話などを確認し、ケアプランに反映するヒントを得ます。

  • 利用者と会話しながら状態確認
  • フロア巡回で他職種との情報交換
  • 必要に応じて記録や修正をその場で対応

施設ケアマネは、居室訪問も含めて「日々の変化に気づく」ことが重要です。

10:30~12:00|ケアプラン作成・加算確認・記録業務

オフィスに戻り、パソコンでの作業に取りかかります。新規入所者のアセスメントや、1ヶ月以内に見直しが必要なケアプランの更新、記録の整備などを行います。

  • 施設サービス計画書(1・2表)の作成・見直し
  • モニタリングシートの記入
  • 加算の有無や施設基準の確認(褥瘡・看取りなど)

この時間帯に事務作業を集中させることで、午後以降の対人業務に余裕を持たせられます。

12:00~13:00|昼休憩(フロアの様子も確認)

基本的には休憩時間ですが、業務上、利用者の昼食の様子や介助状況を見ておくこともあります。職員同士での情報共有や、相談を受けることも少なくありません。

  • 利用者の食事摂取状況の確認
  • 食事形態の変更が必要かなどの検討
  • 他職種と雑談しながらリフレッシュ

休憩時間をうまく使って、職場全体の雰囲気をつかんでおくこともケアマネの大事な役目です。

13:00~15:00|家族対応・カンファレンス・多職種連携

午後は、家族との面談や電話連絡、入所・退所に関する調整、内部カンファレンスなどが入ることが多くあります。

  • 家族との面談(入所説明・ケア内容の報告)
  • 医師・看護師・介護職とのケースカンファレンス
  • リハビリスタッフと目標設定のすり合わせ

施設ケアマネは「連携の要」であるため、積極的に場をまとめたり、意見を調整したりする能力が求められます。

15:00~16:30|記録整理・翌日の準備・モニタリング

午後の業務が落ち着いたら、再度モニタリングや記録作成に取り組みます。特にカンファレンスで決まった内容や、加算要件に関する書類整理を行います。

  • モニタリング記録の入力
  • ケアプラン変更の記載・関係者への共有
  • 翌日の面談・会議の準備(資料印刷など)

繁忙期はこの時間帯に新規入所の受け入れが入ることもあります。

16:30~17:30|終業前の情報共有・申し送り・退勤

一日の最後は、申し送りのまとめや看護・介護職への情報伝達、翌日以降の対応メモなどを作成します。

  • 気になる利用者の状態を他職種に報告
  • 必要に応じてナース・リーダーと打ち合わせ
  • 記録の最終チェックとセキュリティ対応

残業は事業所により差がありますが、記録が溜まりすぎないよう、こまめな整理が退勤時間の短縮にもつながります。

施設ケアマネの一日を支えるコツとは?

記録は“ためない・すぐ書く”が鉄則

日々のモニタリングやカンファレンスの内容を、業務後に一気に書こうとすると負担が増大します。スマホやタブレットを活用し、その場で簡単なメモを残す習慣をつけるのがおすすめです。

他職種との“こまめな対話”が支援の質を高める

施設内では、他職種との距離が近い分、雑談や何気ない会話の中に重要な情報が隠れていることがあります。昼食時や巡回中の声かけを大切にしましょう。

優先順位を意識して業務に取り組む

1日の中で「今すぐやるべきこと」と「明日でも大丈夫なこと」を仕分けする意識を持つことで、業務のスムーズさが格段に変わります。予定表やToDoリストの活用も効果的です。

まとめ

施設ケアマネジャーの一日は、情報収集、モニタリング、プラン作成、家族対応、多職種連携と多岐にわたります。

居宅ケアマネと比べて外出は少なく、利用者の生活全体を把握しやすい環境にある一方で、施設内調整や加算管理など、責任の重さも感じるポジションです。

日々の業務をスムーズにこなすには、情報整理と優先順位の明確化がポイント。

チーム全体と協力しながら、よりよい支援を提供するための調整役として、やりがいのある仕事です。

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