「小規模多機能のケアマネって大変そう…」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
登録制で24時間365日対応が求められる小規模多機能型居宅介護では、ケアマネジャーの役割も他の事業所とは異なり、柔軟な対応力や多職種連携が必要になります。
本記事では、小規模多機能におけるケアマネの具体的な仕事内容と、その中で「大変」と言われる理由について詳しく解説します。
これから働いてみたい方、居宅との違いを知りたい方に向けて、リアルな業務内容を紹介します。
小規模多機能型居宅介護とは?
「通い」「訪問」「泊まり」が一体となった地域密着型サービス
小規模多機能型居宅介護は、通所を中心に、訪問や宿泊を柔軟に組み合わせたサービス形態で、利用者の在宅生活を支える地域密着型の介護保険サービスです。
主な特徴:
- 登録制(最大29名)で、顔なじみの職員による継続的支援
- ケアマネは事業所に1名配置が原則
- 通所・訪問・宿泊を1か所でまかなう柔軟性
小規模多機能型居宅介護におけるケアマネの仕事内容
利用者のアセスメントとケアプランの作成
居宅介護支援と同様に、利用者の課題や希望を把握し、「小規模多機能専用のケアプラン」を作成します。ただし、利用するサービスが自事業所内に集約されているため、より現場のスタッフとの連携が密接です。
- 利用者・家族への面談
- ケアプラン作成(通い・訪問・宿泊の組み合わせを調整)
- サービス担当者会議の開催
訪問・通所中の様子の把握・職員との情報共有
小規模多機能では、ケアマネ自身がフロアでの利用者の様子を見ることができるため、日々の関わりからケアの質を高める工夫がしやすいという特徴があります。
- 現場スタッフと直接コミュニケーションを取りながら状態を確認
- 記録だけでなく“目視”で状態変化を把握可能
- 利用者の“生活のリズム”を細かく理解できる
担当利用者の生活全体の支援・家族対応
登録制のため、担当する利用者の数が少ない反面、支援の範囲は生活全体に及びます。また、サービス利用の柔軟な変更にも対応する必要があります。
- 介護度や認知症状の進行に応じた支援内容の見直し
- 家族からの相談・要望への対応
- 医療機関や包括支援センターとの連絡調整
小規模多機能のケアマネが「大変」と言われる理由
1. 一人ケアマネであることが多い
小規模多機能では、原則1名のケアマネ配置となっており、すべての登録者のケアマネ業務を1人で担うことになります。そのため、業務量が偏りやすく、相談できる相手が少ない環境になりがちです。
大変さのポイント:
- アセスメントからモニタリング、書類作成まで1人で対応
- 急な変化や追加対応もすべて自分に回ってくる
- 管理者的な役割を兼ねるケースも
2. 24時間対応に近い柔軟な支援が求められる
小規模多機能の特徴である「泊まり」「訪問」の支援があるため、夜間や休日も連絡対応が必要になるケースがあります。もちろん常にオンコールというわけではありませんが、「柔軟に対応する」前提で業務が構成されていることが多いです。
実際にある場面:
- 宿泊利用の変更希望が夜間に入る
- 看取り支援や緊急対応のため、急な訪問が必要になる
- 通所中の体調急変に対応し、医療機関への連絡を行う
3. 現場業務を兼務することがある
ケアマネ業務に加えて、送迎・通所フロアの見守り・訪問介護などを一部兼務する場合もあります。特に人手不足の事業所では、「ケアマネだけの仕事」だけでは済まされない状況も。
このようなケースが多い:
- 午前は送迎、午後は記録やアセスメント
- 日中はフロアを見ながら家族対応や記録整理
- 職員の急なお休み時に訪問対応に出向く
小規模多機能ケアマネのやりがい・魅力とは?
利用者の「生活全体」を支援できる
ケアプラン通りに進めるのではなく、その日その時のニーズに応じて支援を柔軟に調整できるのが、小規模多機能の大きな魅力です。
- 今日の様子を見て「通い→訪問」に変更
- 昼間の会話から、夜間の不安に対応した支援を検討
- 家族の都合を柔軟に取り入れられる
利用者や家族との信頼関係がより深まり、「寄り添う支援」が実現しやすい環境です。
多職種連携が日常的に行える
同じ建物内で働く介護職員、看護師、リハビリスタッフなどと常に連携しながら業務を進められるため、スピード感のある支援が可能です。
- すぐにスタッフと意見交換できる
- 情報共有のタイムラグが少なく支援の質が高まる
- 利用者への関わり方が統一されやすい
小規模多機能のケアマネに向いている人の特徴
向いている人 | 理由 |
---|---|
利用者の生活全体を支援したい人 | 通い・訪問・泊まりを含む包括的支援ができる |
柔軟に動ける人 | 日によって役割やスケジュールが変動する |
チームワークを大切にできる人 | 現場スタッフと密に連携する必要がある |
書類より人との関わりを重視したい人 | 利用者との距離が近く、直接関われる時間が多い |
まとめ
小規模多機能型居宅介護におけるケアマネの業務は、確かに大変な面があります。
一人ケアマネ体制、柔軟な支援対応、時には現場兼務も必要とされるなど、業務量や責任は重くなりがちです。
しかしその分、利用者の生活に深く関わり、寄り添う支援ができるという大きなやりがいもあります。
自分のケアマネとしてのスキルや価値観に合うかどうかを見極めたうえで、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。