ケアマネが忙しい時期・時間帯はいつ？営業に行くベストなタイミングは？

介護サービス事業所がケアマネジャーに営業をかける際、タイミングは非常に重要です。

忙しい時期や時間帯に訪問してしまうと、逆効果になりかねません。

本記事では、ケアマネが忙しくなる「年間の時期」「月の中でのタイミング」「1日の中の時間帯」の3つの視点から解説し、営業に適したベストタイミングもご紹介します。

ケアマネが忙しい時期とは？繁忙期4選を解説

ケアマネの業務には年度行事や制度のサイクルによる波があり、特に忙しくなる時期が存在します。

営業に行く前に、まずは年間を通じた繁忙期を理解しておきましょう。

1. 3月～4月：年度末と新年度でケアプラン更新が集中

この時期は介護認定の更新や新年度に向けたケアプランの見直し、各種帳票の整理などが重なります。特に契約更新や新規利用者の調整も多く、ケアマネの業務量はピークを迎えます。年度替わりに伴う制度変更対応もあり、余裕がないケースがほとんどです。

2. 6月：介護給付費実態調査など行政手続き対応が集中

6月は厚労省や自治体からの調査対応や報告書作成が多くなる時期です。通常業務に加えた書類作成が発生するため、事務作業の比重が増え、訪問営業に対応する余力がなくなることもあります。

3. 10月：契約見直し・報酬改定の準備が重なる

10月は介護サービスの見直しや契約更新の月でもあり、利用者のサービス内容調整や訪問記録の点検などの業務が集中します。加えて、改定年度であれば、制度変更の対応も求められるため、事業所との調整も多くなります。

4. 年末年始：緊急対応が増え、通常業務以外の対応が増える

年末年始は医療機関やサービス事業所の休業と重なり、緊急的な対応依頼が増加します。帰省中の家族からの相談や急なサービス依頼もあるため、通常業務のスケジュールが崩れやすい時期です。

月の中で忙しいのはいつ？月初と月末の業務に注意

ケアマネの業務は、月ごとにも一定のサイクルで忙しさが変化します。営業訪問を考える際は、月内のスケジュール感も意識しておくことが重要です。

月初（1日～10日）は給付管理業務や計画作成が集中

月初は、前月分の給付管理票の作成や提出業務が集中するタイミングです。さらに当月のケアプランやサービス利用予定表の作成・送付業務もあり、非常に事務作業が多くなる時期です。特に5日～10日は、各事業所への確認や調整業務も発生し、電話対応や事務作業に追われていることが多いです。

月末（25日～末日）はモニタリングと記録作成に追われる

月末は利用者の訪問モニタリングの締め切りが重なるほか、各記録の集計や提出作業が必要です。加えて、翌月のサービス計画の調整も同時進行するため、慌ただしくなります。電話応対や外出業務も多く、スケジュールに空きがないケースが少なくありません。

月中（11日～24日）は比較的スケジュールが落ち着いている

月の中頃は、月初と月末の繁忙期に比べて落ち着いていることが多く、ケアマネの時間にも余裕が生まれやすい時期です。モニタリングや相談対応など通常業務はあるものの、比較的フレキシブルに対応してもらいやすい時期といえるでしょう。

ケアマネが忙しい時間帯と営業に適した時間帯とは？

1日の中でもケアマネにはスケジュールに波があります。

訪問時間や会議の時間帯を避けることで、好印象を与えられる可能性が高まります。

午前10時～11時半と午後13時半～15時は比較的空いている

ケアマネは朝一番（9時前後）はミーティングや電話対応が多く、バタバタしやすい時間帯です。また、昼過ぎから夕方にかけては利用者宅への訪問やサービス担当者会議など外出が多くなります。

そのため、比較的落ち着きやすいのは「10時～11時半」と「13時半～15時前後」です。この時間帯であれば、突然の訪問でも話を聞いてもらえる可能性が高くなります。

12時台（昼休み）と16時以降の訪問は避けるべき

12時台は昼休憩時間のため、訪問は避けるべきです。ケアマネも昼食をとる貴重な時間ですし、電話にも出づらいことが多いです。また、16時以降はその日の訪問記録や報告書作成、翌日の準備に追われる時間帯のため、集中を妨げる訪問は歓迎されません。

まとめ

ケアマネへの営業は、タイミングによって成果が大きく左右されます。

3月～4月・6月・10月・年末年始などの繁忙期、そして月初・月末は避け、月中を狙うのが効果的です。

さらに、1日の中では午前10時～11時半、午後13時半～15時前後が比較的落ち着いた時間帯となっています。

こうした「忙しい時期と時間帯」を避けて営業活動を行うことで、相手に配慮が伝わり、信頼関係の構築にもつながります。

短時間で要点を伝える準備も整えておくことで、ケアマネからの印象をさらに良くすることができるでしょう。