認知症がひどくても入れる施設とは?家族が知っておきたい選び方と注意点
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認知症が進行し症状が重くなると、「もう自宅での介護は限界…」「認知症がひどくても受け入れてくれる施設はあるの?」と悩むご家族は多いです。
実際、介護施設によって受け入れ可能な状態は異なり、重度の認知症でも入所できる施設と、対応が難しい施設 があります。
この記事では、認知症がひどくても入れる施設の種類や特徴、選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
目次
認知症がひどくても入れる施設の種類
特別養護老人ホーム(特養)
- 要介護3以上で原則入所可能
- 医療的な処置が多くない限り、重度の認知症でも受け入れ可能
- 費用が比較的安く、長期入所ができる
- 入居待機が長いことが多いのがデメリット
グループホーム
- 認知症の方専門の施設
- 少人数(9人程度)の共同生活で、家庭的な環境が特徴
- 認知症の方を前提にしたケア が提供されるため、安心感がある
- 要支援2・要介護1以上で、認知症の診断が必要
介護付き有料老人ホーム
- 24時間介護スタッフが常駐
- 認知症対応型の施設では重度の症状でも受け入れ可能
- 医療体制が整ったホームもあり、合併症があっても安心
- 費用は高額になりやすい
認知症対応型デイサービス・小規模多機能型居宅介護
- 入所施設ではないが、通所や宿泊も組み合わせて利用できる
- 在宅介護を続けたい場合に有効
- 認知症の進行度に合わせて柔軟に利用できる
精神科病院や療養型医療施設
- 認知症に伴う行動・心理症状(暴言・徘徊・幻覚など) が強い場合に、一時的に入院対応
- 長期療養よりは「症状の安定化」を目的に利用されるケースが多い
認知症が重度でも受け入れられるかどうかの判断基準
施設ごとに受け入れ可否を判断するポイントは以下の通りです。
- 徘徊・暴言・暴力の有無
- 医療的処置の必要性(胃ろう、吸引、在宅酸素など)
- 他の入居者と安全に生活できるか
- 夜間の対応体制があるか
認知症がひどくても入れる施設を選ぶ際のポイント
1. 認知症ケアの実績を確認する
- 認知症専門スタッフ(認知症実践者研修修了者)がいるか
- 認知症ケア加算など制度上の対応があるか
2. 医療連携があるか
- 近隣の病院やクリニックと提携している施設は安心
- 合併症がある方には必須のチェックポイント
3. 家族との連携を大切にしてくれるか
- 面会や情報共有の仕組みがある施設は信頼できる
- 家族の意向を尊重してくれる体制があるかを確認
4. 費用と立地を現実的に考える
- 特養:比較的安価だが待機が長い
- 有料老人ホーム:高額だが医療・介護の体制が充実
- グループホーム:中間的な費用で認知症特化のケア
まとめ
認知症がひどくても入れる施設には、特養・グループホーム・介護付き有料老人ホーム があり、症状の重さや家族の希望に応じて選ぶことができます。
- 安さと長期入所 → 特養
- 少人数で家庭的 → グループホーム
- 医療・介護体制重視 → 有料老人ホーム
施設選びの際は、受け入れ実績・医療連携・家族との協力体制 を必ず確認しましょう。
「自宅での介護が限界」と感じたら、早めに地域包括支援センターやケアマネジャーに相談することが安心につながります。