ケアマネの年賀状の書き方と文例｜利用者・事業所・医療機関宛の挨拶例まとめ

年の初めに送る年賀状は、ケアマネにとっても大切なコミュニケーションのひとつです。

利用者や家族、事業所、医療機関など、関係者への感謝や新年の挨拶を丁寧に伝えることで、信頼関係をより深めることができます。

しかし、「仕事として送る場合はどんな文面にすればいい？」「個人と法人で書き方を変えるべき？」と迷う方も多いでしょう。

この記事では、ケアマネが送る年賀状の基本マナーと宛先別の文例をわかりやすく紹介します。

ケアマネが年賀状を送る目的と基本マナー

ケアマネ（介護支援専門員）が年賀状を送る目的は、単なる季節の挨拶ではなく、
「一年間お世話になったことへの感謝」と「新しい年もよろしくお願いします」という信頼関係の継続を表すことにあります。

年賀状を送る相手としては、次のような関係者が一般的です。

・利用者・家族
・医師・看護師・リハ職などの医療関係者
・訪問介護・デイサービス・福祉用具などのサービス事業所
・行政・包括支援センターの担当者
・同僚・上司・他事業所のケアマネ

書き方は相手との関係性によって少しずつ変わりますが、基本的なマナーは共通しています。

年賀状に使える基本構成

1. 新年の挨拶（賀詞）
2. 感謝の言葉や昨年のお礼
3. 新しい年への抱負・関係継続のお願い
4. 日付・署名

賀詞（がし）とは「謹賀新年」「新春のお慶びを申し上げます」などの新年の挨拶文のことです。
公的・仕事関係には「謹賀新年」「恭賀新年」などの四文字賀詞がふさわしいとされています。

ケアマネが使いやすい基本文例

謹賀新年
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も利用者様・ご家族様に寄り添った支援が行えますよう努めてまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

令和〇年　元旦
〇〇居宅介護支援事業所
介護支援専門員　〇〇〇〇

利用者・家族宛ての年賀状文例

利用者やご家族へ送る年賀状は、形式ばらず温かみのある表現が好印象です。
丁寧でありながらも、親しみのある言葉を心がけましょう。

例文
新年あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
本年も安心して在宅生活を送っていただけるよう支援してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

医療機関・主治医宛ての年賀状文例

医師や病院関係者など、医療専門職に送る場合は敬語と形式を重視します。
「先生」「御机下」「御侍史」などの敬称を正しく使うことで印象が良くなります。

例文
謹賀新年
旧年中は利用者様の医療連携において多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

〇〇居宅介護支援事業所
介護支援専門員　〇〇〇〇

宛名例：
〇〇病院
内科　〇〇先生　御侍史

サービス事業所宛ての年賀状文例（デイサービス・訪問介護など）

連携している事業所には、日頃の感謝と今後の協力へのお願いを伝えます。
あまり堅苦しくせず、チーム連携を意識した柔らかい文面がおすすめです。

例文
謹賀新年
旧年中は多大なるご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
本年も利用者様の笑顔を支える連携の輪を広げてまいりたいと思います。
変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

〇〇居宅介護支援事業所
介護支援専門員　〇〇〇〇

包括支援センター・行政宛ての年賀状文例

行政関係者や包括支援センター宛ての年賀状は、ややフォーマルな言葉遣いでまとめます。
形式を守りつつ、感謝と今後の協力関係を意識した内容にしましょう。

例文
恭賀新年
平素より格別のご指導とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
本年も地域の支援体制づくりに一層尽力してまいります。
今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

〇〇居宅介護支援事業所
介護支援専門員　〇〇〇〇

同僚・他事業所のケアマネ宛ての年賀状文例

他の事業所のケアマネや同僚への年賀状は、気軽なトーンでも問題ありません。
日頃の感謝と「今年も一緒に頑張りましょう」という前向きなメッセージを添えると印象が良くなります。

例文
あけましておめでとうございます。
昨年はさまざまな場面でご助力いただきありがとうございました。
本年も情報交換をしながら、より良い支援を行っていきましょう。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年賀状のマナーと注意点

1. 12月25日頃までに投函するのが基本
   　元旦に届くように、遅くとも12月28日までには投函を済ませましょう。
2. 喪中の場合は年賀状を控える
   　相手や自分が喪中のときは「寒中見舞い」に切り替えるのがマナーです。
3. 利用者名の誤記に注意
   　漢字・敬称を間違えると印象を損ねるため、送付前に必ず確認を。
4. 組織宛てには「御中」、医師宛てには「御机下」など敬称を正しく使う
   　相手の立場や所属に応じて使い分けましょう。

まとめ

ケアマネの年賀状は、業務連絡とは違い、相手との信頼関係を丁寧に築くための大切なツールです。

利用者や家族には温かい言葉を、医療機関や行政には格式のある言葉を使い分けることで、相手に誠意が伝わります。

年始のあいさつを通じて「このケアマネに任せてよかった」と思われるよう、心を込めた一枚を送りましょう。