特養に入所する裏ワザはある?早く入る方法を教えます!

「特養(特別養護老人ホーム)に入れない」「何年待ちと言われた」「裏ワザはないの?」
家族の介護が限界に近づく中で、こうした不安を抱えている方は少なくありません。特に在宅介護が難しくなってきた場合、「できるだけ早く入所させてあげたい」と考えるのは当然のことです。
結論からお伝えすると、**法律を無視した“裏ワザ”は存在しません。**しかし、制度を正しく理解し、戦略的に動くことで、入所の可能性を高める方法はあります。
本記事では、特養に早く入るための現実的な方法や、知っておくべきポイントを、一般の方向けにわかりやすく解説します。
特養(特別養護老人ホーム)とは?
特養とは、正式名称を特別養護老人ホームといい、社会福祉法人などが運営する公的な介護施設です。民間の有料老人ホームと比べて費用が安く、終身利用できる点が特徴です。
特養の特徴
- 原則「要介護3以上」が対象
- 月額費用が比較的安い(10万円前後〜)
- 看取りまで対応する施設が多い
- 入所待ちが多い地域もある
費用が抑えられることから人気が高く、都市部では数十人〜100人以上待っているケースもあります。そのため「どうすれば早く入れるのか?」という疑問が生まれるのです。
特養に入所する“裏ワザ”は本当にある?

まずは結論です。
本当の意味での裏ワザは存在しない
特養は公的施設であり、入所は**点数制(優先順位制)**で決まります。コネやお金で順番を飛ばすことはできません。
しかし、ここが重要です。
点数を上げるための工夫や、戦略的な申し込み方法は存在します。
これを「裏ワザ」と呼ぶ人もいますが、実際は“制度を正しく使う方法”です。
特養の入所はどうやって決まる?(選考の仕組み)
多くの自治体では、以下のような項目で点数化されています。
主な評価項目
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 要介護度 | 要介護5が最も優先度が高い |
| 認知症の有無 | 徘徊・BPSDがあると加点されやすい |
| 介護者の状況 | 独居・老老介護・介護者が就労中など |
| 在宅サービスの利用状況 | 既に限界まで使っているか |
| 緊急性 | 退院後の行き場がない等 |
つまり、「介護の必要性が高い人」から順番に入所する仕組みです。
特養に早く入るための現実的な方法
ここからが本題です。入所の可能性を高める具体策を解説します。
① 複数の特養に同時申し込みをする
1施設だけでなく、できる限り複数の施設に申し込みましょう。
施設ごとに空き状況や退所タイミングは異なります。
「A施設では待ち50人でも、B施設では10人」ということも珍しくありません。
目安としては、5〜10施設程度申し込む家庭もあります。
② 申し込み後も定期的に状況を報告する
実はこれが非常に重要です。
- 転倒して骨折した
- 認知症が進行した
- 介護者が入院した
- 仕事を辞めざるを得ない状況になった
こうした変化があれば、必ず施設に連絡を入れましょう。
状態が悪化すれば、優先順位が変わる可能性があります。
「申し込んで放置」はもったいない行動です。
③ 在宅介護の限界を正確に伝える
面談や書類の中で、遠慮して「まだ何とかやれています」と言ってしまう方がいます。
しかし、実態を正確に伝えることが重要です。
例えば、
- 夜間に何度も起こされる
- 仕事を休んで介護している
- 精神的に限界を感じている
こうした現実は、きちんと伝えましょう。
我慢は評価点にはつながりません。
④ 要介護認定の区分を見直す
特養は原則「要介護3以上」が対象です。
もし状態が悪化しているのに区分が低い場合は、区分変更申請を検討しましょう。
要介護度が上がれば、入所の優先度も上がります。
⑤ 地域を広げて探す
自宅から近い施設にこだわりすぎると、待機期間が長くなることがあります。
- 隣の市町村
- 車で30分圏内
- 面会が可能な範囲
少し範囲を広げるだけで、選択肢が増えます。
それでも入れない場合の代替策
① 老健(介護老人保健施設)を利用する
老健は在宅復帰を目的とした施設ですが、特養待機中の“つなぎ”として利用されることが多いです。
退所者が出やすいため、比較的入りやすい傾向があります。
② ショートステイの活用
特養併設のショートステイを繰り返し利用していると、施設側が状態を把握してくれます。
「すでに関係性がある」という点で有利になることもあります。
③ 有料老人ホームの一時利用
費用は高くなりますが、緊急避難的な選択肢として検討する家庭もあります。
やってはいけない“間違った裏ワザ”
- 虚偽申告をする
- 認知症を誇張する
- 施設に過度な圧力をかける
これらは逆効果です。
信頼を失うと、入所が遠のく可能性もあります。
特養に入りやすい人の特徴とは?
実際に早く入所できるケースには、共通点があります。
- 要介護4〜5
- 認知症の周辺症状が強い
- 独居または老老介護
- 退院後の行き場がない
つまり、「在宅継続が極めて困難」と判断されるケースです。
特養入所までの流れ
- 施設見学・資料請求
- 申込書提出
- 面談・聞き取り
- 入所判定会議
- 空きが出たら連絡
申し込みから数か月〜数年かかることもあります。
本当に大切なのは“早めの準備”
介護は突然限界が来ます。
- 要介護3になった時点で動き出す
- ケアマネジャーと相談する
- 施設見学をしておく
早く動いた人ほど、選択肢が広がります。
まとめ|裏ワザではなく“戦略”で動こう

特養に入所するための魔法の裏ワザはありません。
しかし、
- 複数申し込み
- 状況変化の報告
- 要介護度の見直し
- 地域拡大
- 老健の活用
こうした行動を積み重ねることで、入所の可能性は確実に高まります。
介護は家族だけで抱え込むものではありません。
ケアマネジャーや地域包括支援センターと連携しながら、戦略的に動いていきましょう。
「知らなかった」ことで機会を失わないよう、今日から一歩踏み出してみてください。















