【ケアマネが仕事で使える】ショートステイのケアプランの文例を紹介


ケアマネはこの本を持っておくと便利だよ!
ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)は、在宅介護を支える重要なサービスです。家族のレスパイト(介護休息)だけでなく、本人の状態変化、一時的な避難、介護者の不在時など、さまざまな目的で利用されます。
ケアプランでは、「なぜショートステイを利用するのか」という目的を明確にし、ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容を、利用者一人ひとりの状況に合わせて記載する必要があります。この記事では、目的別・要素別のケアプラン文例を豊富に紹介します。
- 第2表でのショートステイの書き方のポイント
- 目的別の3点セット文例(12ケース)
- ニーズ・長期目標・短期目標の文例
- サービス内容の文例
- 作成時の注意点とよくある質問


ショートステイの目標、つい「家族の休息のため」だけになってしまいます。


ショートステイは「本人にとっての効果」も大きいの。生活リズムの安定や社会参加の視点も入れていきましょう。
1. 第2表でのショートステイの書き方
第2表では、「なぜショートステイを利用するのか」「どんな成果を目指すのか」を具体的に示します。単に「介護者の休息のため」とするだけでなく、本人の生活全体を見通した支援目標を設定しましょう。
ショートステイは一時的な利用にとどまらず、定期的な利用で生活リズムを整えたり、社会的な孤立を防いだりする役割もあります。本人と家族の双方の意向を丁寧に汲み取り、ケアプランに反映させることが大切です。
2. 目的別の3点セット文例(12ケース)
| 目的・ケース | ニーズ | 長期目標 | 短期目標 |
|---|---|---|---|
| 家族の介護負担軽減 | 家族の介護負担が大きく、定期的に介護から離れる時間を確保したい | 家族が無理なく介護を継続でき、在宅生活が安定している | 計画的なショートステイ利用で、家族が休養の時間を確保できている |
| 生活リズムの維持 | 閉じこもりがちで人との交流が少なく、意欲の低下が心配 | 生活にリズムと刺激が加わり、意欲が維持されている | ショートステイで他者との交流やレクリエーションを楽しめている |
| 緊急・一時的な避難 | 家族の入院や行事で、一時的に在宅生活が困難になっている | 環境の変化にも対応しながら、安心して生活を継続できる | 滞在中も体調を崩さず、安定して日常生活を送れている |
| 在宅復帰・機能維持 | 退院後の在宅生活へ向けて、ADLの維持と環境調整の支援が必要 | 支援を受けながら、在宅生活を自立的に継続できる | 滞在中に移動・更衣・排泄などの動作が安定している |
| 認知症のある方 | 在宅では昼夜逆転や不穏がみられ、介護者の対応に限界がある | 安定した生活リズムを保ち、本人・家族の安心につながっている | 定期利用で昼夜のリズムが整い、日中の活動参加が増えている |
| 身体機能の低下 | 家庭内の移動やトイレ動作に不安があり、安全な支援が必要 | 支援のもとで転倒や怪我を防ぎ、本人らしい生活を継続できている | 滞在中は職員の見守り・介助のもとで安全に移動・排泄ができている |
| 介護者の就労継続 | 介護者が就労を続けながら在宅介護を継続したい | 介護者が就労を継続でき、在宅生活が安定している | 就労に合わせたショートステイ利用が定着している |
| 介護者の体調不良 | 介護者自身が体調を崩しており、休養と受診の時間が必要 | 介護者の心身の健康が保たれ、介護を継続できている | 介護者が休養・受診できるようショートステイを利用できている |
| 低栄養・体調管理 | 在宅では食事量が不安定で、栄養状態の管理が必要 | 栄養状態が安定し、在宅生活を継続できている | 滞在中にバランスのとれた食事を摂取できている |
| 入浴の確保 | 在宅では入浴が難しく、清潔保持に不安がある | 清潔が保たれ、皮膚トラブルなく生活できている | ショートステイ滞在中に安全に入浴できている |
| 家族の冠婚葬祭・行事 | 家族の行事のため、一時的に介護を担えない期間がある | 家族の予定にも対応しながら、本人が安心して過ごせている | 行事の期間中、ショートステイで安定して生活できている |
| 看取り前の負担分散 | 在宅での看取りを見据え、介護者の負担を分散したい | 家族が無理なく在宅での療養を支え続けられている | 計画的なショートステイ利用で介護者の負担が分散できている |
3. ニーズの文例
- 家族の介護疲労が蓄積しており、定期的に介護から離れる時間を確保したい。
- 介護者が就労しており、勤務日に安心して預けられる場所が必要。
- 介護者自身が高齢で、休養の機会を確保したい。
- 介護者が体調を崩しており、受診・療養の時間が必要。
- 日中独居で人との交流が少なく、生活に刺激を取り入れたい。
- 閉じこもりがちで、意欲や認知機能の低下を予防したい。
- 昼夜逆転がみられ、生活リズムを整えたい。
- 在宅での入浴が難しく、清潔を保てる場が必要。
- 在宅での食事量が不安定で、栄養状態を整えたい。
- 退院後の在宅生活に向けて、ADLの維持と環境調整の支援が必要。
- 家族の冠婚葬祭や旅行などで、一時的に在宅生活が困難になる。
- 災害や住環境のトラブルにより、一時的に安全に過ごせる場が必要。
- 在宅での看取りを見据え、介護者の負担を計画的に分散したい。
- 転倒のリスクが高く、安全に過ごせる環境で見守りを受けたい。
- 家族が安心して在宅介護を続けられるよう、休息の機会を持ちたい。
- 介護者が介護に専念しすぎて、社会的に孤立しがちである。
- 本人が外出や交流の機会を持ち、社会とのつながりを保ちたい。
- 季節の変わり目に体調を崩しやすく、健康管理を受けたい。
- 本人・家族ともに在宅生活への不安があり、定期的な支援を受けたい。
- 介護者の介護離職を防ぎ、就労と介護を両立したい。
4. 長期目標の文例
- 家族が無理なく介護を継続でき、在宅生活が安定している。
- 介護者の心身の健康が保たれ、介護を続けられている。
- 介護者が就労を継続しながら、在宅介護を両立できている。
- 生活にリズムと刺激が加わり、本人の意欲が維持されている。
- 定期的な交流の機会を持ち、社会的な孤立が防げている。
- 安定した生活リズムを保ち、本人・家族の安心につながっている。
- 清潔が保たれ、皮膚トラブルなく快適に生活できている。
- 栄養状態が安定し、健康を維持しながら在宅生活を続けられている。
- 支援を受けながら、在宅生活を自立的に継続できている。
- 転倒や怪我を防ぎながら、本人らしい生活を続けられている。
- 環境の変化にも柔軟に対応しながら、安心して生活を継続できている。
- 家族の予定にも対応しながら、本人が安心して過ごせている。
- 介護者の負担が分散され、在宅での療養を支え続けられている。
- 本人が活動や交流を楽しみ、生活の質が保たれている。
- 本人・家族の双方が、安心して在宅生活を続けられている。
- 体調が安定し、季節の変化にも対応して生活できている。
- 本人の希望を尊重した生活が、在宅で継続できている。
- 介護者が介護離職することなく、生活を維持できている。
- 必要な支援を組み合わせ、在宅生活が穏やかに継続できている。
- 家族が前向きな気持ちで介護を続けられている。
5. 短期目標の文例
- 計画的なショートステイ利用で、家族が休養の時間を確保できている。
- 介護者の勤務日に合わせたショートステイ利用が定着している。
- 介護者が受診・休養できるよう、ショートステイを利用できている。
- 滞在中、他者との交流やレクリエーションを楽しめている。
- 定期利用により、昼夜のリズムが整ってきている。
- 滞在中の日中の活動への参加が増えている。
- ショートステイ滞在中に安全に入浴できている。
- 滞在中、バランスのとれた食事を摂取できている。
- 滞在中に移動・更衣・排泄などの動作が安定している。
- 職員の見守り・介助のもとで、安全に過ごせている。
- 滞在中も体調を崩さず、安定して日常生活を送れている。
- 環境が変わっても落ち着いて過ごせている。
- 家族の行事の期間中、ショートステイで安定して生活できている。
- 計画的な利用により、介護者の負担が分散できている。
- 滞在中にバイタルや体調の観察を受け、変化が早期に把握できている。
- 滞在中の様子がケアマネ・家族と共有できている。
- ショートステイの利用に本人が慣れ、安心して過ごせている。
- 季節の行事に参加し、生活に楽しみが増えている。
- 滞在中に十分な睡眠がとれている。
- 滞在中、本人の好みや希望に配慮した支援を受けられている。
- 定期利用により、在宅生活と施設生活のリズムが両立できている。
- 滞在中の服薬管理が確実に行えている。
- 滞在を通じて、本人の表情が明るくなっている。
- 滞在中の機能訓練により、身体機能が維持できている。
- 本人・家族がショートステイの利用に前向きになっている。
6. サービス内容の文例
- 短期入所生活介護を利用し、入浴・排泄・食事などの生活支援を受ける。
- 安全で安心できる環境のなかで、滞在中の生活を支援する。
- 夜間も職員による見守り体制を整え、夜間の不安や転倒に対応する。
- レクリエーションや季節の行事への参加を通じて、社会的な刺激を提供する。
- バイタルや体調変化を観察し、必要時は主治医と連携して早期に対応する。
- ショートステイ事業所とケアマネが連携し、生活状況や支援内容を継続的に見直す。
- 滞在中の機能訓練により、移動や立ち上がりなどの動作を維持する。
- 口腔ケアを行い、誤嚥や口腔トラブルを予防する。
- 服薬の管理を行い、確実な内服を支援する。
- 栄養に配慮した食事を提供し、低栄養を予防する。
- 嚥下の状態に応じた食事形態を調整する。
- 本人の好みや生活歴に配慮した関わりを行う。
- 家族へ滞在中の様子を伝え、安心して休養できるよう支援する。
- 退所後の在宅生活に向けて、ADLの状況を家族・ケアマネに引き継ぐ。
- 認知症の方には、なじみの関わりで落ち着いて過ごせるよう支援する。
- 本人の生活リズムを尊重し、起床・就寝・食事の時間を整える。
- 転倒予防のため、居室や動線の安全を確保する。
- 緊急時に備え、家族・主治医への連絡体制を整える。
- 計画的な利用により、介護者のレスパイトを確保する。
- 滞在中の体調や様子を記録し、次回利用やケアプランの見直しに活かす。
「家族のため」と「本人のため」を両方書く
ショートステイの目標が「介護者の休息」だけになると、本人にとっての意味が見えなくなります。生活リズムの安定、社会参加、機能の維持、清潔の保持など、本人にとっての効果も必ず目標に盛り込みましょう。家族と本人、双方の視点があるプランが、運営指導でも説明しやすくなります。
7. 作成時の注意点とよくある質問
文例はそのまま使わず、目的を明確に
本記事の文例は表現のヒントです。実際の作成では、その利用者がショートステイを利用する目的を明確にし、本人・家族の意向に合わせて言葉を調整してください。
ショートステイの利用日数に上限はありますか?
短期入所サービスの利用日数には、要介護度に応じた区分支給限度基準額の範囲内であることや、連続した利用日数の上限の考え方など、制度上の目安があります。具体的な日数は保険者やケアプランの内容によって異なるため、最新の取り扱いを確認しましょう。
「介護者の休息のため」とだけ書いてもよいですか?
介護者の休息は大切な目的ですが、それだけでは不十分です。本人にとっての効果(生活リズムの維持、社会参加、機能の維持など)もあわせて記載すると、本人本位のケアプランになります。
本人がショートステイを嫌がる場合はどうしますか?
無理に進めず、嫌がる理由を聞き取ります。短時間の利用から慣れていく、なじみの事業所を選ぶ、見学から始めるなどの工夫が有効です。本人の気持ちを尊重しながら、家族とも相談して進めましょう。
ショートステイは「戦略的なケア」の一部
ショートステイは単なる「泊まりのサービス」ではなく、利用者と家族の生活全体を支えるケアの一部です。介護者の負担軽減だけでなく、本人の生活リズムの維持、社会参加、認知症の進行予防、在宅復帰の支援など、多面的な効果があります。ケアプランでは利用の目的を明確にし、それに沿ったニーズ・目標・サービス内容を具体的に記載しましょう。本記事の文例は、担当する利用者の状況に合わせて調整してご活用ください。

















