グループホームで訪問リハビリは可能?介護保険制度のルールを解説
当ページのリンクには広告が含まれています。

「グループホームに入居したら訪問リハビリは使えるの?」
「介護保険で併用できるサービスに制限はあるの?」
認知症の方を中心に入居されるグループホーム(認知症対応型共同生活介護)では、利用できる介護保険サービスに制約があるため、ご家族からよく質問を受ける部分です。
この記事では、介護保険制度上のルールに基づき、グループホームで訪問リハビリテーションを利用できるのかどうか を詳しく解説します。
目次
グループホームとは?
- 正式名称:認知症対応型共同生活介護
- 対象者:認知症の診断を受けた要支援2・要介護1以上の方
- 特徴:少人数(1ユニット9人程度)の共同生活で、家庭的な雰囲気の中で介護を受けられる
介護サービスは 「包括的に」 提供される仕組みになっているため、外部サービスの併用には制限があります。
グループホームで利用できる介護保険サービス
原則として、グループホームの利用料には、
- 介護職員による日常生活支援
- 入浴・排泄・食事介助
- 機能訓練(生活リハビリ中心)
といった介護サービスが含まれています。
そのため、外部の介護保険サービス(訪問介護・通所介護・訪問リハビリなど)を自由に組み合わせて使うことはできません。
訪問リハビリはグループホームで利用できる?
結論:原則として介護保険での訪問リハビリは利用できません。
グループホームに入居している場合、介護保険上の訪問系サービス(訪問介護・訪問リハビリ・通所リハなど)は併用不可とされています。
ただし、例外として「医療保険での訪問リハビリ」は利用可能
- 脳梗塞後の麻痺など、医師が必要と判断した医療的リハビリ は、医療保険で訪問リハビリを導入できます。
- この場合、かかりつけ医の指示書が必要で、介護保険ではなく医療保険からの給付になります。
グループホームでリハビリを受けたい場合の選択肢
- 生活リハビリを充実させる
介護職員や看護職員と協力し、日常生活動作(歩行・着替え・食事動作など)をリハビリとして取り入れる。 - 医療保険で訪問リハビリを導入
医師の診断に基づき、必要な場合は外部の訪問リハビリを利用可能。 - 外部のリハビリ専門職に相談
地域包括支援センターやかかりつけ医と連携して、グループホーム入居後でもリハビリ継続が必要か確認する。
まとめ
- グループホーム入居者は、介護保険での訪問リハビリは原則利用できない
- ただし、医療保険による訪問リハビリは可能(医師の指示が必要)
- リハビリが必要な場合は、生活リハビリの工夫や医療機関との連携で対応することが大切