高齢者におすすめの歯ブラシ・歯磨き粉・口腔ケアアイテムとは？

高齢になると、加齢や持病、服薬の影響により歯や口腔環境に変化が現れます。虫歯や歯周病だけでなく、口の乾燥（ドライマウス）、入れ歯の使用、嚥下機能の低下など、若い頃とは違うトラブルに直面する方も少なくありません。

そのため、高齢者に合った歯ブラシや歯磨き粉、口腔ケアアイテムを選ぶことはとても重要です。

本記事では、高齢者の歯や口腔環境の特徴を踏まえたうえで、おすすめの歯ブラシ・歯磨き粉・口腔ケア用品をご紹介します。

日常のケアをより快適に、安全に行うための参考にしてください。

高齢者の歯の特徴

高齢者の歯や口腔環境には以下のような特徴があります。

• 歯ぐきの後退：歯ぐきが下がり、歯根が露出して知覚過敏や虫歯のリスクが高まる。
• 歯の脆弱化：長年の使用により歯質が弱くなり、欠けやすくなる。
• 入れ歯や部分入れ歯の使用：清掃や装着時のケアが必要になる。
• 唾液分泌の減少：薬の副作用や加齢で口が乾燥しやすく、菌の繁殖や口臭の原因になる。
• 嚥下機能の低下：誤嚥性肺炎を予防するため、口腔清潔がより重要になる。

これらの特徴に合わせて、歯ブラシやケア用品を選ぶことが大切です。

高齢者の歯ブラシの選び方

毛の硬さは「やわらかめ」がおすすめ

高齢者は歯ぐきが下がっていたり知覚過敏があったりすることが多いため、歯や歯ぐきを傷つけにくいやわらかめの毛を選ぶのが基本です。やさしい磨き心地で、長時間のブラッシングでも負担が少なくなります。

ヘッドは小さめで奥歯に届くものを選ぶ

大きなヘッドは磨き残しの原因になるため、小さめで奥歯まで届きやすい設計のものがおすすめです。部分入れ歯や歯並びに凹凸がある場合でも磨きやすく、しっかり清掃が行えます。

握りやすいグリップ形状をチェック

高齢になると握力が低下しやすいため、太めで滑りにくいグリップの歯ブラシが使いやすいです。介助者が使用する場合にも、握りやすい形状は大きなメリットになります。

高齢者におすすめの歯ブラシ・歯磨き粉・口腔ケアアイテム

奇跡の歯ブラシ クリアブラック なぞるだけで汚れがおちる

毛先が独特の構造をしており、軽くなぞるだけで汚れを除去できる設計が特徴です。力を入れずに磨けるため、歯や歯ぐきがデリケートな高齢者にぴったり。握力が弱い方でも使いやすく、磨き残しの軽減にもつながります。

マツヨシ 口腔ケアスポンジ

歯ブラシが使いにくい方や、嚥下機能が低下している方におすすめのスポンジタイプです。スポンジ部分がやわらかく、口腔内の粘膜や舌苔を優しく拭き取れます。介助者が使用する際にも便利で、誤嚥予防のためのケアに役立ちます。

歯みがきティシュ ハビナース クリンスマイル

水や歯ブラシが使えない状況で便利なのが歯みがきティシュです。口の中をやさしく拭うだけで汚れや細菌を除去でき、外出時や入院中の口腔ケアにも役立ちます。認知症や寝たきりの方のケア用品としてもおすすめです。

舌ブラシ 2個パック ハビナース クリンスマイル

舌苔を除去することで口臭予防や誤嚥性肺炎予防に効果的です。舌専用ブラシは、通常の歯ブラシよりも舌を傷つけにくい形状になっており、安心して使用できます。2個パックなので家族と一緒に使用するのにも便利です。

玉川衛材 ケアハート口腔専科 お口潤うジェル

口の乾燥に悩む高齢者におすすめの保湿ジェルです。唾液が減少していると、虫歯や口臭、口腔内の感染リスクが高まります。保湿ジェルを使用することで乾燥を防ぎ、口腔内の快適さを保てます。

ポリデント 部分入れ歯用 入れ歯洗浄剤

部分入れ歯を清潔に保つために必須のアイテムです。食べかすや細菌の付着をしっかり除去し、臭いや口内トラブルを防ぎます。毎日のケアを簡単にできるため、入れ歯ユーザーには欠かせません。

ブラウン 電動歯ブラシ オーラルB PRO2000

自分でしっかり磨くのが難しい方におすすめなのが電動歯ブラシです。ブラウンのオーラルB PRO2000は回転式で歯垢除去力が高く、短時間でも効率的に磨けます。タイマー機能もあり、適切なブラッシング時間を維持できます。

まとめ

高齢者の口腔ケアは、虫歯や歯周病予防だけでなく、誤嚥性肺炎の予防や生活の質向上にも直結します。

• 歯ブラシは「やわらかめ・小さめヘッド・握りやすいグリップ」を選ぶ
• 歯ブラシが使えないときは「スポンジブラシ」「歯みがきティシュ」を活用
• 口臭や誤嚥予防には「舌ブラシ」や「保湿ジェル」が有効
• 入れ歯や電動歯ブラシも組み合わせるとより効果的

ご紹介したアイテムを活用しながら、毎日のケアを継続していくことが大切です。