要支援と要介護の違いは?一覧表で比較|サービス・限度額まで解説

介護保険の認定を受けると「要支援」または「要介護」という区分がつきますが、「この2つの違いがよくわからない」「うちはどちらに該当するの?」と迷う方は少なくありません。この違いは、利用できるサービスや支給限度額に大きく関わります。本記事では要支援と要介護の違いを、一覧表と具体例でわかりやすく整理します。
- 要支援・要介護の区分の基本(制度のしくみ)
- 要支援と要介護の違いを一覧表で比較
- それぞれで利用できる主なサービス
- 認定区分が変わるとどうなるか・区分変更申請のポイント
要支援・要介護とは?介護保険の区分の基本をおさらい
介護保険制度では、申請後に認定調査と医師の意見書をもとに、介護認定審査会が「どの程度の介護が必要か」を判定します。判定結果は次のいずれかに区分されます。
要支援1・2
介護が必要な状態ではあるものの、比較的軽度な支援で日常生活を送ることができる人が対象です。主に「自立支援」「悪化予防」が目的になります。
要介護1〜5
介護が日常的に必要な状態です。数字が大きくなるほど介護の必要度が高くなります。「生活支援」「身体介護」が中心です。
新人要支援と要介護って、結局どっちが「重い」状態なんですか?
先輩要介護のほうが重い状態よ。要支援は「予防」が中心、要介護は「日常的な介護」が中心、と覚えるとわかりやすいわ。
要支援と要介護の主な違い【一覧で比較】
両者の違いを表で整理します。支給限度額の目安は介護度によって変わります。
| 比較項目 | 要支援 | 要介護 |
|---|---|---|
| 認定区分 | 要支援1・2 | 要介護1〜5 |
| 目的 | 自立支援・予防 | 日常生活の支援・介護 |
| 計画の作成者 | 地域包括支援センター | ケアマネジャー(居宅) |
| 利用できるサービス | 介護予防サービス中心 | 介護サービスの本体 |
| 支給限度額(月額目安) | 約5万〜10万円程度 | 約16万〜36万円程度(介護度による) |
| 主な対象者 | 一部介助で生活できる高齢者 | 常時介助が必要な高齢者 |
要支援の特徴と利用できるサービス
要支援の目的は「悪化させないこと」
要支援の人への支援は、「今より悪くならないこと(自立支援)」が目的です。将来的に要介護状態になるのを防ぐため、軽度な支援で生活機能の維持を目指します。
利用できる主なサービス
- 訪問型サービス(介護予防訪問介護など)…掃除・買い物などの生活援助が中心。身体介護は原則なし
- 通所型サービス(介護予防デイサービスなど)…機能訓練・体操・レクリエーション
- 福祉用具貸与・購入(軽度者向け)…歩行器やシャワーチェアなど
- 住宅改修(手すり設置など)…要介護と同様に利用可能(上限20万円)
要介護の特徴と利用できるサービス
要介護の目的は「生活全般の支援と身体介護」
要介護者には、生活全般の支援と身体介護が中心になります。トイレ・入浴・食事などの日常動作に支援が必要な方が対象です。
利用できる主なサービス
- 訪問介護(ホームヘルプ)…入浴・排泄・食事の介助、調理・洗濯・掃除など
- 通所介護(デイサービス)…送迎・入浴・食事・機能訓練を日帰りで提供
- 訪問看護・訪問リハビリ…医療的ケア・自宅でのリハビリ
- 短期入所(ショートステイ)…家族が不在時などに一時的に施設で生活
- 施設サービス(特別養護老人ホームは原則要介護3以上)…入所支援
- ケアマネジャーによるケアプラン作成…居宅介護支援事業所のケアマネが担当
認定区分が変わるとどうなる?区分変更申請のポイント
要支援から要介護に変更されると、利用できるサービスの種類や量が大きく増えることがあります。反対に、要介護から要支援に下がると、一部のサービスが制限されることもあります。
そのため、本人の状態変化を把握し、必要に応じて「区分変更申請」を行うことが重要です。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、適切な支援につなげましょう。
要介護認定の流れ|申請から区分が決まるまで
要支援・要介護の区分は、申請すれば自動で決まるものではありません。次のステップを経て判定されます。
- 申請市区町村の窓口(または地域包括支援センター)で要介護認定を申請する。
- 認定調査調査員が自宅などを訪問し、心身の状態を聞き取り・確認する。
- 主治医意見書市区町村が主治医に意見書の作成を依頼する。
- 審査・判定一次判定(コンピュータ)と二次判定(介護認定審査会)で区分を決定する。
- 結果通知原則として申請からおおむね30日程度で認定結果が通知される。
要支援1・2/要介護1〜5の状態の目安
区分はあくまで「必要な介護の手間」をもとに判定されます。おおよその目安を整理すると次のとおりです(実際の判定は個別の調査結果によります)。
| 区分 | 状態の目安 |
|---|---|
| 要支援1・2 | 日常生活はおおむね自分でできるが、一部に支援や見守りが必要 |
| 要介護1・2 | 立ち上がりや歩行などが不安定で、部分的な介助が必要 |
| 要介護3 | 排泄・入浴など多くの場面で介助が必要。施設入所の目安にもなる |
| 要介護4・5 | 日常生活全般に常時介助が必要。意思疎通が困難な場合もある |
新人思っていた区分と違う結果が出たら、どうすればいいですか?
先輩結果に納得できないときは、市区町村への「不服申し立て」や、状態変化があれば「区分変更申請」という方法があるわ。一人で抱えずケアマネに相談してね。
要支援と要介護の違いに関するよくある質問(FAQ)
要支援と要介護で、ケアプランを作る人は違いますか?
要支援でも特別養護老人ホームに入れますか?
状態が悪くなったら、認定の更新を待たないといけませんか?
住宅改修は要支援でも使えますか?
認定結果が出るまで、サービスは使えないのですか?
- 要支援は「自立支援・予防」、要介護は「日常生活の支援・介護」が目的
- 計画の作成者は、要支援=地域包括支援センター、要介護=居宅のケアマネ
- 支給限度額・使えるサービスは介護度によって大きく変わる
- 状態が変わったら区分変更申請を検討し、専門職に相談を
- 金額や要件は最新の制度・自治体基準で必ず確認する
















