移乗介助の便利グッズおすすめ4選|介護職の負担を減らす道具

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「ベッドから車いすへの移乗のたびに、腰に負担がかかる」「利用者さんを抱え上げるのが怖い」。移乗介助は、介護職の仕事の中でも腰痛や事故につながりやすい介助の一つです。
この記事では、介護職の移乗介助に役立つ便利グッズを4つ紹介します。スライディングボード・スライディングシート・スライディンググローブの違いと選び方、安全に使うための手順もまとめました。
- 移乗介助で道具を使う理由
- 移乗介助グッズの種類と選び方
- 介護職の移乗介助に役立つ便利グッズ4選
- 道具を安全に使うための手順と注意点
移乗介助で道具を使う理由
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」では、介護の作業について、人の力だけで抱え上げることは原則として行わせず、福祉用具を積極的に使うことが示されています。
- 介護職の腰への負担を減らせる
- 抱え上げによる利用者の皮膚の損傷や痛みを防げる
- 利用者が自分の力を使いやすくなり、残っている機能を活かせる
- 介助する人による差が小さくなり、安全な介助をそろえやすい
道具を使うと時間がかかると感じるかもしれませんが、慣れれば大きな差はなくなります。介護職と利用者の両方の安全を守るための道具と考えましょう。
新人抱え上げたほうが早いって、先輩に言われたこともあって……。
先輩その気持ちもわかるけど、腰を痛めたら仕事を続けられなくなるわ。利用者さんにとっても、抱え上げられるのは怖いものなのよ。
移乗介助グッズの種類と選び方
| グッズ | 使う場面 | 向いている利用者 |
|---|---|---|
| スライディングボード | ベッドと車いすの間の座ったままの移乗 | 座った姿勢を保てる人 |
| スライディングシート | ベッド上の移動・体位変換 | 寝たままの介助が必要な人 |
| スライディンググローブ | 体の下の圧抜き・シーツのしわ伸ばし・位置の調整 | 寝たきりの人など |
利用者の状態に合わせる
スライディングボードは、座った姿勢をある程度保てる人に使います。座位が不安定な人には、リフトなど別の方法を検討しましょう。シートやグローブは、寝たままの介助で使います。
車いすやベッドの条件を確認する
スライディングボードを使うには、車いすのひじかけが外せる(はね上げられる)ことや、ベッドと車いすの座面の高さをそろえられることが必要です。
サイズと形状
シートには、平らなタイプと筒状のタイプがあります。筒状のタイプは、シートどうしが回転するようにすべるため、少ない力で動かしやすいのが特長です。ベッドの幅や利用者の体格に合ったサイズを選びましょう。
介護職の移乗介助に役立つ便利グッズおすすめ4選
ここからは、移乗介助に役立つ便利グッズを4つ紹介します。
| グッズ | 種類 |
|---|---|
| モルテン 移乗用ボード イージーモーション | スライディングボード |
| アズワン 移座えもんシート | 筒状のスライディングシート |
| 介援隊 移乗シート | スライディングシート |
| スライディンググローブ 2枚組 | スライディンググローブ |
モルテン 移乗用ボード イージーモーション
スポーツ用品や福祉用具を手がけるモルテンの移乗用ボードです。幅380×長さ780×厚み5mmのABS樹脂製で、ベッドと車いすの間に橋をかけるように置き、座ったまま横にすべって移乗します。
抱え上げずに移乗できるため、介護職の腰への負担を減らせます。座位を保てる利用者の、ベッドと車いす、車いすと便座などの移乗に向いています。
アズワン 移座えもんシート
筒状に縫製されたスライディングシートです。キャタピラーのように回転してすべるため、少しの力で移乗や体位変換ができるとされています。
薄くて軽く、小さく折りたたんで持ち運べます。ベッドの上で体を引き上げる介助や、ストレッチャーへの移動などに向いています。事業者向けの商品として販売されています。
先輩筒状のシートは、慣れると驚くほど軽く動かせるの。最初は職場の研修で使い方を教わるといいわ。
介援隊 移乗シート
介護用品を扱う介援隊のナイロン製の移乗シートです(幅75×長さ75cm)。体の下に敷いてすべらせることで、ベッド上での移動や体位変換の負担を減らします。
手ごろな価格で、まずはスライディングシートを試してみたい事業所や、在宅で家族と一緒に使いたい場面にも向いています。
新人シートがあれば、ベッドの上のほうへ引き上げる介助もラクになりそうですね。
スライディンググローブ 2枚組
手にはめて使う、すべりのよい素材のグローブです(2枚組・撥水加工のポリエステル)。寝ている人の体の下に手を差し入れやすくなるため、背中やお尻の圧抜き、シーツのしわ伸ばし、体の位置の調整に使えます。
床ずれの予防や、体位変換のあとの「ずれ」を整えたいときに役立ちます。両手に1枚ずつはめて使います。
道具を安全に使うための手順と注意点
移乗介助の道具は、正しい手順で使うことが大切です。スライディングボードを使う場合の基本の流れを確認しましょう。
- 利用者に説明するこれから何をするかを伝え、同意を得ます。利用者の協力があると、安全でスムーズに移乗できます。
- 環境を整える車いすのブレーキをかけ、ひじかけを外し、ベッドと車いすの座面の高さをそろえます。
- ボードを差し込む利用者の体を少し傾け、お尻の下にボードを差し込みます。
- 少しずつすべらせる利用者の体を支えながら、少しずつ横にすべらせます。一気に動かさないことがポイントです。
- 座り直して確認する移乗が終わったらボードを抜き、座る位置や姿勢を整えます。
新人道具の使い方を職場全体でそろえると、安心して介助できますね。
先輩そうね。道具があっても、使う人によってやり方がばらばらだと事故のもと。研修や申し送りで手順をそろえていきましょう。
よくある質問
スライディングボードはどんな人に使えますか?
スライディングシートは介護保険で借りられますか?
道具を使うと時間がかかりませんか?
職場に道具がないときは?
自宅で家族が介護する場合にも使えますか?
- 移乗介助は、人の力だけで抱え上げず、福祉用具を使うのが基本
- 座位を保てる人にはスライディングボード、寝たままの介助にはシートやグローブ
- ボードを使うには、ひじかけが外せる車いすと、座面の高さをそろえる準備が必要
- 利用者に説明し、少しずつすべらせるなど、正しい手順で使う
- 皮膚の状態や体格に注意し、必要に応じて二人介助やリフトを検討する
















