高齢者の運動グッズおすすめ5選|リハビリ職が選ぶ自主トレ用品

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「リハビリの時間以外にも、自宅で運動を続けてほしい」「高齢の利用者さんに、安全に使える運動グッズを紹介したい」。筋力や体力を保つには、リハビリの時間だけでなく、日々の自主トレーニングの積み重ねが欠かせません。

この記事では、リハビリ職の目線で選んだ高齢者向けの運動グッズを5つ紹介します。ゴムバンド・重錘バンド・ハンドグリップ・ボールなど、自宅で安全に使いやすいものと、自主トレ指導に役立つ本を選びました。指導のコツと注意点もまとめています。

この記事でわかること
  • 高齢者の自主トレーニングで大切なこと
  • 高齢者向け運動グッズを選ぶポイント
  • リハビリ職が選ぶ高齢者の運動グッズ5選
  • 自主トレを安全に続けてもらう指導のコツ
目次

高齢者の自主トレーニングで大切なこと

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、高齢者にも筋力トレーニングを週2〜3日取り入れることがすすめられています。筋力が落ちると、立ち上がりや歩行が不安定になり、転倒やフレイル(心身の虚弱)につながりやすくなります。

  • 安全にできること:転倒やけがのリスクが少ない運動を選ぶ
  • 続けられること:短時間で、毎日の生活の中でできる
  • 負荷を調整できること:体力に合わせて少しずつ強くできる
  • 目的がわかること:何のための運動かを本人が理解している

運動グッズは、負荷を目に見える形にして、運動を続けるきっかけをつくる道具です。リハビリ職が使い方を指導し、本人の体に合ったものを選ぶことが大切です。

新人ケアマネ新人

利用者さんに自主トレをお願いしても、なかなか続かないんです。

ベテランケアマネ先輩

道具があると「やってみよう」という気持ちになりやすいのよ。目的と回数をはっきり伝えて、できたことをほめるのも続けるコツね。

高齢者向け運動グッズを選ぶポイント

座ったままでも使えるか

立った姿勢での運動は、バランスをくずすと転倒の危険があります。椅子に座ったまま使えるグッズから始めると、安全に取り組めます。

負荷を段階的に調整できるか

ゴムバンドは色ごとに強さが違う、重錘バンドは重さを選べるなど、体力の変化に合わせて負荷を変えられるものを選びましょう。

扱いやすく、安全か

重すぎるもの、握りにくいもの、破損しやすいものは避けます。アレルギーの有無(天然ゴムなど)も確認しましょう。

グッズ主な使い方ねらい
ゴムバンド引っぱる・押す腕・脚・体幹の筋力
重錘バンド足首や手首に巻いて動かす脚・腕の筋力
ハンドグリップ握る握力
やわらかいボール膝ではさむ・握る内ももの筋力・手指
持病がある人は主治医に確認 心臓病・高血圧・骨粗しょう症などの持病がある人は、運動の内容や強さを主治医に確認してから始めましょう。

リハビリ職が選ぶ高齢者の運動グッズおすすめ5選

ここからは、高齢者の自主トレに使いやすい運動グッズを5つ紹介します。

グッズ種類
セラバンド トレーニングバンド 2mゴムバンド
ダイヤ工業 ダイヤ重錘バンド 1.0kg重錘バンド
IRONMAN CLUB ハンドグリップ 10kgハンドグリップ
グロング ピラティスボール 25cmやわらかいボール
リハビリテーション・ホームエクササイズ自主トレ指導の本

セラバンド トレーニングバンド 2m

リハビリやトレーニングで広く使われているゴムバンド「セラバンド」の、切って使える2mタイプです(マニュアルつき)。強さは色ごとに分かれていて、体力に合わせて選べます。

椅子に座ったまま、足に引っかけて膝を伸ばす、両手で引っぱって胸を開くなど、さまざまな運動に使えます。天然ゴムを使用しているため、ラテックスアレルギーのある人には使わないよう注意しましょう。

ダイヤ工業 ダイヤ重錘バンド 1.0kg

サポーターなどを手がけるダイヤ工業の重錘バンドです。足首や手首に巻いて使うおもりで、リハビリのトレーニングや筋力強化の用途で販売されています。

椅子に座って足首に巻き、膝を伸ばしたり、太ももを持ち上げたりする運動に使えます。重さの違う製品があるので、軽いものから始め、楽にできるようになったら少しずつ重くしましょう。

ベテランケアマネ先輩

重錘バンドは、座ったまま脚の筋力を鍛えられるのがいいところ。まずは軽いものから始めてね。

IRONMAN CLUB(鉄人倶楽部) ハンドグリップ 10kg

握力を鍛えるためのハンドグリップです。握力強度は約10kgの初心者向けで、軽めの負荷から取り組めます。

テレビを見ながらなど、座ったままのすきま時間にできるのが利点です。握力が弱い人や、手に痛みがある人は、無理に握り込まず、やわらかいボールを握る運動から始めましょう。

グロング ピラティスボール 25cm

直径約25cmのやわらかいボールです。アンチバースト仕様で、万が一穴が開いても破裂せず、少しずつ空気が抜けると案内されています。

椅子に座って膝の間にはさみ、ゆっくり押しつぶす運動は、内ももの筋力を使う運動として取り入れやすい方法です。背中にはさんで姿勢を整える運動などにも使えます。空気の量で、やわらかさを調整できます。

新人ケアマネ新人

座ったままボールをはさむだけなら、利用者さんも安心してできそうですね。

リハビリテーション・ホームエクササイズ 患者さんに渡せる自主トレーニング127

127のエクササイズと485枚の写真を使って、自主トレのプログラムを作れる本です(医歯薬出版・2014年発行・CD-ROM付き)。疾患に合わせたエクササイズのセットも19種類用意されています。

出版社の説明では、本の一部のコピーやCD収載の写真データは、患者に使う場合に限り利用できるとされています。運動グッズと組み合わせて、写真入りの自主トレ資料を作りたいリハビリ職に向いています。

自主トレを安全に続けてもらう指導のコツ

運動グッズを渡すだけでは、自主トレは続きません。次のポイントを意識して指導しましょう。

  • 一緒にやって見せる最初は目の前で一緒に行い、正しい姿勢と動きを確認します。家族にも見てもらうと、自宅でのサポートが得られます。
  • 種目は2〜3つにしぼる種目が多いと続きません。目的に合った運動を少しだけ選びます。
  • 回数と頻度を紙に書いて渡す「1日1回、10回ずつ」など具体的に伝え、カレンダーに印をつけてもらうのも効果的です。
  • 中止の目安を伝える痛み・息切れ・めまいなどがあれば中止し、次の訪問や受診のときに伝えてもらいます。
  • できたことを認める次に会ったときに取り組みを確認し、できていることを具体的にほめます。
「頑張りすぎ」に注意 自主トレに熱心な人ほど、回数を増やしすぎて痛みが出ることがあります。決めた回数を守ること、痛みが出たら休むことを、あらかじめ伝えておきましょう。
新人ケアマネ新人

道具と一緒に、続け方や休み方まで伝えるのが大切なんですね。

ベテランケアマネ先輩

そうよ。運動は続けてこそ意味があるの。その人の生活に合った方法を一緒に考えるのが、リハビリ職の腕の見せどころね。

よくある質問

高齢者が最初に使うなら、どのグッズがいいですか?
座ったまま使えて負荷を調整しやすいゴムバンドや、やわらかいボールがおすすめです。重錘バンドは軽いものから始めましょう。
毎日運動したほうがいいですか?
筋力トレーニングは週2〜3日でも効果が期待できるといわれています。散歩などの軽い活動は毎日の習慣にし、体調に合わせて無理なく続けましょう。
ステッパーやストレッチポールは使ってもいいですか?
立って使う器具や、寝転がって使う器具は、バランスをくずすおそれがあります。高齢者が使う場合は、リハビリ職などの専門職に安全性を確認してもらいましょう。
運動中に痛みが出たら?
すぐに中止して休みましょう。痛みが続く、腫れがあるなどの場合は、医療機関を受診してください。
介護保険で運動の指導を受けられますか?
訪問リハビリや通所リハビリ(デイケア)、地域の介護予防教室などで、専門職の指導を受けられます。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しましょう。
まとめ
  • 高齢者の筋力を保つには、リハビリの時間以外の自主トレの積み重ねが大切
  • 座ったまま使えて、負荷を段階的に調整できるグッズを選ぶ
  • ゴムバンド・重錘バンド・ハンドグリップ・やわらかいボールが使いやすい
  • 種目をしぼり、回数・頻度・中止の目安を具体的に伝える
  • 持病がある人は主治医に確認し、頑張りすぎないよう声をかける

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編集:中央法規「ケアマネジャー」編集部, 著:福島敏之
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