ケアプラン文例集まとめ【完全版】疾患別・サービス別・状況別に解説

「ケアプランの第2表、なんて書けばいいのか毎回手が止まる…」「疾患やサービスごとに使える文例をまとめて見たい」——そんなケアマネジャーのための文例集まとめ(ハブ)ページです。脳梗塞・認知症・骨折・パーキンソン病・糖尿病といった疾患別、訪問介護・デイ・訪問看護などのサービス別、独居やターミナルといった状況別まで、代表的な第2表の文例と書き方のコツをこの1記事から横断的に確認できます。各カテゴリの末尾には、さらに数百事例を収録した専門記事への入口も用意しました。本記事の文例はすべて編集部オリジナルです。実際のプランでは利用者の状態・意向に合わせて必ず調整してください。
- ケアプラン文例集を使うメリットと「コピペで終わらせない」活用の前提
- 疾患別(脳梗塞・認知症・骨折・パーキンソン病・糖尿病)の第2表文例と書き方
- サービス別(訪問介護・デイ・訪問看護・訪問リハ・ショート)の文例
- 状況別(独居・介護負担軽減・ターミナル)の文例とニーズの捉え方
- 第1表・第2表の書き分け、暫定プラン、モニタリングでの修正のポイント
- 用途別にさらに深掘りできる専門文例集記事へのリンク
ケアプラン文例集を活用する3つのメリット
新人文例集って、結局そのまま写すだけになりませんか?それって良いことなんでしょうか…?
先輩写すのが目的じゃないのよ。文例は「視点の引き出し」。表現の型を借りて、そこに目の前の利用者さんの言葉を入れていくと考えるといいわ。
ケアプラン文例集は、ただ文章を埋めるための道具ではありません。うまく使えば、記入のスピードとプランの質の両方を底上げできます。具体的なメリットは次の3つです。
- 記入時間を短縮できる:ニーズ・目標・サービス内容の「型」が手元にあると、ゼロから言葉を探す時間が減ります。
- 視点の抜け漏れを防げる:他者の文例を見ることで「この利用者さんにはリスク管理の目標も要るな」と気づけます。
- 表現がブレない:長期目標と短期目標の粒度、主語のそろえ方など、書式の一貫性を保ちやすくなります。
疾患別ケアプランの文例と書き方
新人疾患ごとに、目標の立て方って変わるものですか?
先輩変わるわよ。疾患の特性で「起こりやすいリスク」や「進行の仕方」が違うから、そこを押さえた目標にすると説得力が出るの。
脳梗塞(脳血管疾患)の文例
片麻痺・嚥下障害・高次脳機能障害など、後遺症の幅が広いのが特徴です。再発予防と残存機能の維持・拡大を軸に置きます。
・長期目標:「自宅内を見守りのもとで安全に移動できる」
・短期目標:「手すりを使って一人でトイレへの移動ができる」
・サービス内容:訪問リハによる歩行・立ち上がり訓練/福祉用具で手すり・歩行器の選定/血圧管理の声かけ
書き方のコツは、「再発予防」と「ADL維持」を別の目標として切り分けることです。服薬・血圧管理は再発予防の文脈で、移動・整容は生活機能の文脈で書くと整理しやすくなります。
認知症の文例
本人の安心と、家族など介護者の負担軽減を両輪で考えます。「できないこと」だけでなく「できること・役割」に着目した目標が望まれます。
・長期目標:「生活リズムを保ち、落ち着いて在宅生活を続けられる」
・短期目標:「日中の活動に参加し、昼夜のリズムが整う」
・サービス内容:通所介護で日中活動・交流の場を確保/服薬カレンダーで飲み忘れを防ぐ/家族へ対応方法を助言
骨折・大腿骨頸部骨折の文例
術後の離床・歩行再獲得と再転倒・再骨折の予防が中心テーマです。痛みや恐怖心への配慮も忘れずに。
・長期目標:「屋内をシルバーカーで安全に歩いて生活できる」
・短期目標:「下肢筋力をつけ、見守りで居室から食堂まで歩ける」
・サービス内容:訪問リハで筋力・バランス訓練/住宅改修で段差解消・手すり設置/通所で活動量を確保
詳しくは → 大腿骨頸部骨折のケアプラン文例200事例はこちら
パーキンソン病の文例
振戦・固縮・無動・姿勢反射障害などの運動症状に加え、症状の日内変動(オン・オフ)を踏まえた計画が必要です。進行性であることも前提に置きます。
・長期目標:「症状の良い時間帯を活かし、身の回りのことを自分で続けられる」
・短期目標:「服薬時間を守り、すくみ足による転倒なく室内を移動できる」
・サービス内容:訪問看護で症状・服薬の観察/訪問リハで歩行・姿勢訓練/福祉用具で移動環境を整備
詳しくは → パーキンソン病のケアプラン文例300事例はこちら
糖尿病の文例
合併症(網膜症・腎症・神経障害)の予防と、食事・服薬・血糖の自己管理支援が柱です。本人が無理なく続けられる目標設定がカギになります。
・長期目標:「血糖値を安定させ、合併症を進行させずに在宅生活を続けられる」
・短期目標:「決められた時間に服薬し、バランスのとれた食事がとれる」
・サービス内容:訪問看護で血糖・服薬・フットケアの確認/配食サービスで食事管理/本人・家族へ生活指導
サービス別ケアプランの文例と書き方
新人サービス内容の欄って、つい「○○の提供」だけで終わっちゃいます…。
先輩「何のために」そのサービスを使うかを目標とつなげて書くのがコツよ。ただの作業名で終わらせないこと。
訪問介護(ホームヘルプ)の文例
身体介護と生活援助で内容が分かれます。「できないことを代わりにやる」だけでなく「できることは一緒に行う」自立支援の視点を入れると質が上がります。
・短期目標:「室内を清潔に保ち、必要な食材をそろえて生活できる」
・サービス内容:生活援助(居室の掃除・買い物代行)/身体介護(入浴介助・更衣の一部介助)
詳しくは → 訪問介護(ホームヘルパー)のケアプランの文例はこちら/デイの送り出しは 送り出しのケアプラン文例230事例
通所介護(デイサービス)の文例
入浴・機能訓練・社会交流・家族のレスパイトなど、目的を明確にします。「なぜデイなのか」を目標に反映させましょう。
・短期目標:「週2回の通所で他者と交流し、笑顔で過ごす時間が増える」
・サービス内容:通所介護で入浴・機能訓練・レクリエーションへの参加/送迎による外出機会の確保
詳しくは → 通所介護(デイサービス)のケアプランの文例はこちら
訪問看護の文例
医療的な観察・処置と、急変時の対応体制づくりが中心です。主治医との連携を前提に、病状管理の目標を立てます。
・短期目標:「病状が安定し、異変があっても早期に対応できる」
・サービス内容:訪問看護でバイタル測定・服薬管理・健康状態の観察/主治医への報告と連携体制の確保
詳しくは → 訪問看護のケアプラン文例300事例はこちら
訪問リハビリテーションの文例
生活の場での「実用的な動作」の再獲得が強みです。リハ職と連携し、具体的な生活動作に落とし込んだ目標にします。
・短期目標:「手すりを使って浴槽の出入りが一人でできる」
・サービス内容:訪問リハで入浴・移動動作の訓練/自主トレの指導/住環境に合わせた動作のアドバイス
詳しくは → 訪問リハビリテーションのケアプランの文例240事例はこちら
短期入所(ショートステイ)の文例
家族の介護負担軽減(レスパイト)や、本人の生活リズム維持が主目的です。利用の意図を率直に書いて構いません。
・短期目標:「定期的な利用で家族が休養でき、在宅介護を続けられる」
・サービス内容:短期入所で生活全般の介護・健康管理/家族の介護負担を軽減する計画的な利用
詳しくは → ショートステイのケアプランの文例はこちら
状況別ケアプランの文例と書き方
新人独居や看取りの方って、何を優先して書けばいいか迷います…。
先輩状況別は「暮らしの前提」が違うのよ。独居なら安全と見守り、看取りなら本人の望む過ごし方を最優先に置くの。
独居高齢者の文例
緊急時の安否確認・見守り体制と、社会的孤立の防止が要点です。インフォーマルサポート(近隣・民生委員等)も計画に位置づけます。
・短期目標:「見守り体制が整い、異変時に早く気づいてもらえる」
・サービス内容:訪問介護・通所での定期的な安否確認/緊急通報装置の導入/近隣・民生委員との連携
詳しくは → 独居高齢者のケアプラン文例200事例はこちら
介護負担軽減(家族支援)の文例
主たる介護者の心身の負担を見える化し、サービスで支える視点です。本人の目標と家族の目標を混同せず両立させて書くのがコツです。
・短期目標:「サービスを活用して家族が休む時間を確保できる」
・サービス内容:通所介護・短期入所によるレスパイト/訪問介護で日中の介護を分担/家族への相談支援
ターミナル期(看取り)の文例
本人・家族の意思(ACP)を尊重し、苦痛の緩和と「望む場所での最期」を支えます。医療職との密な連携が前提です。
・短期目標:「苦痛が緩和され、本人・家族が安心して在宅で過ごせる」
・サービス内容:訪問看護で症状観察・苦痛緩和・24時間連絡体制/訪問介護で日常生活の支援/家族への精神的支援
詳しくは → 看取り・ターミナルのケアプラン文例300事例はこちら
ケアマネ業務に役立つ文例の使い方
新人第1表と第2表って、結局どう書き分ければいいんでしょう?
先輩第1表は「全体の方針」、第2表は「具体的な課題と目標とサービス」。第1表の総合的な援助の方針と、第2表のニーズが食い違わないようにするのがポイントよ。
第1表・第2表の書き分け
第1表は利用者・家族の生活全体に対する方針を示す「設計図」、第2表はそれを解決すべき課題(ニーズ)ごとに具体化したものです。次のように整理すると迷いにくくなります。
| 項目 | 第1表に書くこと | 第2表に書くこと |
|---|---|---|
| 意向 | 本人・家族の生活全体への希望 | 課題ごとの具体的なニーズ |
| 方針・目標 | 総合的な援助の方針(チーム全体の方向性) | 長期目標・短期目標(期間つき) |
| サービス | - | サービス内容・種別・頻度・期間 |
暫定ケアプランの書き方
要介護認定の結果が出る前にサービスを開始する場合に作成します。「認定結果が出るまでの暫定」である旨と、結果次第で見直す前提を明記します。
モニタリングでの修正
モニタリングは「やりっぱなし」を防ぐ要です。目標の達成度を確認し、状態変化があればプランを修正します。修正時は変更の理由を記録に残すことが重要です。
- 達成度の確認短期目標が達成できたか、できなければ何が障壁かを把握する。
- 状態変化の評価心身・生活・環境の変化と、新たなニーズの有無を確認する。
- プランの見直し目標やサービスを調整。軽微でない変更は再アセスメント・担当者会議へ。
- 記録変更理由・経緯を支援経過記録に残し、根拠を明確にする。
よくある質問(FAQ)
文例集の文章はそのまま使っても大丈夫ですか?
長期目標と短期目標は、どのくらいの期間で設定すればよいですか?
ニーズと目標の違いがよく分かりません。
制度や報酬の数値は、いつの基準で書けばよいですか?
疾患が複数ある場合、文例はどう組み合わせますか?
もっと多くの文例が見たいときはどうすればよいですか?
- ケアプラン文例集は「視点の引き出し」。そのまま貼らず、本人の言葉と生活に個別化するのが大前提。
- 疾患別は「起こりやすいリスク」と「進行の仕方」を踏まえ、再発予防とADLの目標を切り分ける。
- サービス別は「何のために使うか」を目標とつなげ、自立支援・負担軽減の意図を明確にする。
- 状況別(独居・看取り等)は暮らしの前提が違う。安全・見守り・本人の望む過ごし方を最優先に。
- 第1表→第2表→目標→サービスを一本の線でつなぎ、モニタリングで継続的に見直す。
- 制度・報酬は令和6年度改定を基準に。数値は断定せず最新情報を必ず確認する。
















