介護医療院とは?料金・対象者・老健や特養との違いを解説

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「介護医療院って名前は聞くけれど、病院や老人ホームと何が違うの?」——そんな疑問を持つ方は少なくありません。介護医療院は、医療と介護の両方を長期的に受けられる介護保険施設です。この記事では、対象者・サービス内容・料金(最新の費用変更を含む)・メリット・入所までの流れを、ケアマネ目線でわかりやすく整理します。

この記事でわかること
  • 介護医療院とはどんな施設か(老健・特養・病院との違い)
  • 対象者・サービス内容・入所までの流れ
  • 利用料金の目安と、2025年8月からの室料負担の変更点
  • メリット・デメリットと、相談する際のポイント
新人ケアマネ新人

利用者さんから「介護医療院ってどんなところ?」と聞かれたのですが、うまく説明できませんでした…。

ベテランケアマネ先輩

ひとことで言うと「医療と介護を長く一緒に受けられる施設」よ。看取りにも対応できるのが大きな特徴なの。

目次

介護医療院とは?医療と介護を一体で受けられる施設

介護医療院は、医療と介護を一体的に提供する長期療養型の介護保険施設です。2018年に新設され、従来その役割を担っていた「介護療養型医療施設」からの移行先として整備されてきました。

在宅復帰を目指してリハビリ中心に支援する老健(介護老人保健施設)に対し、介護医療院は長期入所を前提に、医療ニーズの高い方を支える施設です。終末期(看取り)にも対応できるため、「自宅での生活は難しいが、病院よりも生活の場に近い環境で過ごしたい」という方に適しています。

ポイント:Ⅰ型とⅡ型介護医療院には、より重い医療ニーズに対応するⅠ型と、比較的容体が安定した方を対象とするⅡ型があります。施設によって体制が異なるため、医療依存度に応じて選ぶことが大切です。

介護医療院のサービス内容

医療管理から日常生活の介助、リハビリ、生活支援まで、生活の場としての機能を備えています。

医療的ケア

  • 褥瘡(床ずれ)の治療・予防
  • 点滴、経管栄養(胃ろう)、在宅酸素などの管理
  • 慢性疾患の医療管理
  • ターミナルケア(看取り)

介護・生活支援

  • 入浴・排泄・食事などの日常生活介助
  • 移動介助、着替え、口腔ケア
  • 機能維持を目的としたリハビリ、ADL(日常生活動作)の維持・改善支援
  • レクリエーションや交流活動、栄養士による食事管理

介護医療院の対象者

  • 要介護1〜5に認定された人
  • 慢性的な疾患があり、医療的ケアが必要な人
  • 認知症などで在宅生活が困難な人
  • 終末期のケアが必要な人

特に「医療と介護の両方を必要とするが、病院に入院するほどの急性期医療までは不要」という方が主な対象です。

介護医療院の利用料金の目安

新人ケアマネ新人

費用はだいたいどのくらいかかるんですか?

ベテランケアマネ先輩

介護サービス費の自己負担に、居住費・食費が上乗せされるの。目安は月10万〜20万円くらい。所得や部屋タイプで変わるわよ。

介護保険が適用され、介護サービス費の1〜3割が自己負担です。これに加えて居住費・食費・日常生活費がかかります。1割負担の場合の目安は次のとおりです。

費目目安(1割負担・月額)
介護サービス費約30,000〜40,000円(要介護度・施設類型による)
居住費約20,000〜80,000円(多床室か個室・ユニット型かで変動)
食費約40,000〜50,000円(基準費用額は1日1,445円=月約43,350円)
日常生活費数千円〜(おむつ代・理美容代など)

合計すると、月額10万〜20万円程度が一つの目安です。実際の金額は施設の類型や居室タイプ、所得段階によって変わります。

注意:2025年8月からの室料負担に注意制度改正により、Ⅱ型介護医療院の多床室入所者には、2025年8月分から月額およそ8,000円相当の室料負担が導入されました。ただし利用者負担第1〜3段階の方は、補足給付により負担が増えないよう配慮されています。居住費の基準費用額も引き上げられているため、最新の金額は必ず入所予定の施設・自治体に確認してください。
ポイント:補足給付(特定入所者介護サービス費)住民税非課税世帯などの低所得者には、居住費・食費の負担を軽減する「負担限度額認定(補足給付)」があります。該当しそうな場合は、市区町村への申請を早めに案内しましょう。

介護医療院のメリット

  • 医療と介護を同時に受けられる:慢性疾患や医療的ケアが必要でも、両方を長期的に受けられる
  • 看取りに対応:ターミナルケアが可能で、最期まで安心して過ごせる環境がある
  • 病院より家庭的な環境:生活の場に近い雰囲気で、心理的な負担が軽減されやすい
  • 長期入所が可能:在宅生活が難しい方が、安定して生活を続けられる

介護医療院のデメリット・注意点

  • 医療の範囲は限定的:高度・急性期の医療が必要な場合は、病院への転院が必要
  • 費用は比較的高め:特養に比べると費用が高額になる傾向がある
  • 施設数がまだ少ない:地域によっては整備が進んでおらず、選択肢が限られる
  • 入所に優先度がある:医療ニーズが高い人が優先され、軽度では入所しにくい場合がある

介護医療院に入所するまでの流れ

  • 要介護認定を受ける市区町村で申請し、要介護1〜5の認定を受ける。
  • ケアマネ・地域包括に相談介護医療院を希望する旨を伝え、候補施設の情報を集める。
  • 施設へ申し込み申込書を提出。医師の診断書や紹介状が必要なこともある。
  • 面談・判定施設職員が本人・家族と面談し、医療・介護の必要度を確認する。
  • 入所判定会議医師・看護師・介護職員などが入所の可否と優先度を判定する。
  • 契約・入所開始契約を結び、空きがあれば入所開始となる。

他施設との違い(特養・老健との比較)

施設主な役割医療対応
特養(介護老人福祉施設)生活介護が中心の長期入所限定的
老健(介護老人保健施設)在宅復帰を目指すリハビリ重視の中間施設一定程度あり
介護医療院医療+介護を長期的に提供。終末期まで対応手厚い(長期療養向け)

介護医療院は、特養と老健の「医療」と「生活」のいいとこ取りをした施設とも言えます。

よくある質問(FAQ)

介護医療院と病院は何が違いますか?
病院は急性期の治療が中心ですが、介護医療院は長期療養が前提で、生活の場としての機能を持ちます。高度・急性期の医療が必要な場合は病院への転院が必要です。
看取りまで対応してもらえますか?
ターミナルケアに対応しており、最期まで施設で過ごすことが可能です。方針は施設ごとに異なるため、事前に確認しましょう。
費用を抑える方法はありますか?
住民税非課税世帯などは、負担限度額認定(補足給付)で居住費・食費が軽減されます。多床室を選ぶことでも居住費を抑えられます。
すぐに入所できますか?
施設数が限られ、医療ニーズの高い人が優先されるため、空き状況によっては待機が生じます。早めにケアマネや地域包括へ相談しておくと安心です。
まとめ
  • 介護医療院は、医療と介護を一体的に長期で提供し、看取りにも対応する介護保険施設
  • 対象は要介護1〜5で、医療的ケアや終末期ケアが必要な人が中心
  • 費用の目安は月10万〜20万円。2025年8月からⅡ型多床室に室料負担が導入(低所得者は補足給付で配慮)
  • 特養・老健と比べ「医療+生活」の手厚さが特徴。費用は高めで施設数はまだ少ない
  • 最新の料金や空き状況は施設・自治体に確認し、早めにケアマネ・地域包括へ相談を

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