特養の入所条件とは?要介護3以上と特例入所の基準
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「親を特養に入れたいけれど、どんな条件があるの?」「要介護2だと、特養には入れない?」。費用を抑えて長く暮らせる特別養護老人ホーム(特養)は人気が高く、入所の条件を正しく知っておくことが大切です。
特養の入所条件は、原則として要介護3以上で、常に介護が必要で自宅での生活が難しい人です。要介護1・2でも、やむを得ない事情があれば「特例入所」が認められることがあります。この記事では、特養の入所条件、特例入所の基準、入所の優先順位の決まり方、申し込みの流れ、入所条件を満たしても入れない場合の対応を解説します。
この記事でわかること
- 特別養護老人ホーム(特養)とはどんな施設か
- 特養の入所条件と、要介護1・2の特例入所の基準
- 入所の優先順位の決まり方
- 特養の申し込みから入所までの流れ
- 入所条件を満たしても入れない場合と、ほかの施設との違い
目次
特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)は、常に介護が必要で、自宅での生活が難しい高齢者が、長く暮らすための介護保険施設です。食事、入浴、排泄などの介護を受けながら生活します。
- 公的な施設で、民間の有料老人ホームより費用を抑えやすい
- 終の住まいとして、看取りまで対応する施設も多い
- 医師は常勤ではないことが多く、医療的なケアの対応には限りがある
- 定員30人以上の広域型と、29人以下の地域密着型がある
新人特養は、申し込めばすぐに入れるんですか?
先輩地域によっては待機している人が多くて、すぐには入れないこともあるの。申し込んだ順ではなく、介護の必要性や家族の状況で優先順位が決まるから、条件と流れを知っておくことが大切よ。
特養の入所条件とは?
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 65歳以上、または40〜64歳で特定疾病により要介護認定を受けた人 |
| 要介護度 | 原則として要介護3以上 |
| 生活の状況 | 常に介護が必要で、自宅での生活が難しい |
| 健康状態 | 施設で対応できない医療的なケアや、感染症の治療が必要でないこと(施設ごとに判断) |
| 住所(地域密着型の場合) | 原則として、施設がある市区町村に住んでいること |
ポイント:2015年から原則要介護3以上に2015年4月から、特養の新規の入所は原則として要介護3以上の人に限られました。すでに入所している人が要介護1・2に改善した場合でも、引き続き入所できる経過的な扱いがあります。
要介護1・2でも入れる特例入所の基準
要介護1・2の人でも、次のようなやむを得ない事情により、自宅での生活が著しく難しいと認められた場合は、特例入所が認められることがあります。
| 特例入所の主な要件 | 具体例 |
|---|---|
| 認知症があり、日常生活に支障をきたす症状や行動が頻繁にみられる | 一人で外に出て帰れなくなる、火の不始末が続く |
| 知的障害・精神障害などがあり、日常生活に支障をきたす症状や行動が頻繁にみられる | 意思疎通が難しく、在宅での生活が成り立たない |
| 家族などによる深刻な虐待が疑われ、心身の安全の確保が難しい | 身体的な虐待や介護の放棄が疑われる |
| 一人暮らしや、同居の家族が高齢・病弱などで支援が期待できず、地域のサービスも十分でない | 老老介護で家族も介護が必要な状態 |
特例入所の判断は、施設が市区町村の意見を聞いたうえで行います。申し込みのときに、事情を具体的に伝えることが大切です。
特養の入所の優先順位の決まり方
特養は申し込んだ順ではなく、各都道府県などが定める入所の指針にもとづき、施設の入所の検討委員会で優先順位が決まるのが一般的です。
- 要介護度の高さ
- 認知症の症状や、介護の手間の大きさ
- 家族の介護の状況(介護する人の年齢や健康状態、一人暮らしかどうか)
- 在宅サービスの利用状況と、待機の期間
- 虐待などの緊急性
特養の申し込みから入所までの流れ
- ケアマネや地域包括支援センターに相談する本人の状態と家族の状況を伝え、特養が合っているかを相談します。
- 施設を見学する複数の施設を見学し、雰囲気や費用、医療的なケアへの対応を確認します。
- 申込書を提出する施設や市区町村の窓口に申し込みます。複数の施設に申し込むこともできます。
- 入所の判定を受ける施設の検討委員会で優先順位が決まり、順番を待ちます。
- 面談をして契約・入所する空きが出たら連絡があり、面談や健康状態の確認を経て入所します。
注意:状況が変わったら施設に伝える待機している間に要介護度が上がった、家族の介護が難しくなったなど状況が変わった場合は、施設に伝えましょう。優先順位の見直しにつながることがあります。
入所条件を満たしても特養に入れない場合
- 空きがなく、待機している人が多い:複数の施設に申し込み、地域を広げて探す
- 医療的なケアに施設が対応できない:介護医療院や、医療の体制がある施設を検討する
- ほかの入居者との共同生活が難しい:症状への対応を主治医やケアマネと相談する
| 施設 | 特養との主な違い |
|---|---|
| 介護老人保健施設(老健) | 在宅復帰を目指すリハビリの施設で、要介護1から入所できる |
| 介護医療院 | 医療的なケアが必要な人が長く暮らせる |
| 介護付き有料老人ホーム | 民間の施設で、費用は高めだが入居しやすいことがある |
| グループホーム | 認知症の人が少人数で暮らす。要支援2から利用できる |
新人特養の空きを待つ間は、どう過ごせばいいですか?
先輩ショートステイを定期的に使ったり、老健に一時的に入所したりして、家族の負担を減らしながら待つ人が多いわ。ケアマネと一緒に、待つ間の計画も立てておきましょう。
よくある質問(FAQ)
特養には何か所まで申し込めますか?
複数の施設に申し込むことができます。市区町村によっては、申し込みの窓口を一本化している場合もあります。
特養の費用はどのくらいかかりますか?
介護サービス費の自己負担に加えて、居住費、食費、日常生活費がかかります。所得や預貯金が一定以下の人は、負担限度額認定で居住費と食費が軽くなることがあります。
入所した後に要介護2に改善したら、退所になりますか?
すでに入所している人は、要介護1・2になっても引き続き入所できる扱いがあります。心配な場合は施設に確認しましょう。
住んでいる市区町村以外の特養に入れますか?
広域型の特養は、住んでいる市区町村以外でも申し込めます。地域密着型の特養は、原則としてその市区町村に住む人が対象です。
胃ろうやたんの吸引が必要でも入れますか?
対応できる施設もありますが、看護職員の体制によって受け入れの可否が違います。申し込みの前に施設に確認しましょう。
特養の入所の申し込みに、ケアマネの意見は必要ですか?
施設によっては、ケアマネが本人の状況を記入する書類の提出を求めることがあります。申し込みの前にケアマネに相談しましょう。
特養に入所したら、ケアマネは誰になりますか?
特養に入所すると、施設のケアマネがケアプランを作成します。在宅で担当していたケアマネとの契約は終了します。
まとめ
- 特養の入所条件は、原則として要介護3以上で、常に介護が必要で自宅での生活が難しい人
- 要介護1・2でも、認知症の症状や虐待、家族の支援が難しいなどの事情があれば特例入所が認められることがある
- 入所は申し込み順ではなく、介護の必要性や家族の状況などで優先順位が決まる
- 複数の施設を見学・申し込みし、状況が変わったら施設に伝える
- 入れない間は、老健やショートステイなどを使って家族の負担を減らす
















