【完全版】介護保険サービス一覧|種類・対象・料金をやさしく解説

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介護保険は2000年にスタートして以来、高齢者や要介護者の暮らしを支える大切な仕組みです。ところが「サービスの種類が多くて違いが分からない」「対象者や料金は?」と戸惑う人は少なくありません。この記事では、介護保険で使える介護サービスを訪問系・通所系・生活環境整備・施設系の4ジャンルに分け、それぞれの概要・対象者・料金目安をまとめて解説します。全体像をつかめば、自分や家族に合うサービスを選びやすくなります。

この記事でわかること
  • 介護保険サービスの全体像(4ジャンルの早見表)
  • 訪問系・通所系・生活環境整備・施設系の主なサービスの概要・対象・料金目安
  • 要介護認定の申請からサービス利用開始までの流れ
  • サービス選びで失敗しないためのポイント
目次

介護保険の介護サービス一覧(4ジャンル早見表)

まずは全体像から。介護保険サービスは、大きく次の4ジャンルに整理できます。「どこで・誰が・どう支えるか」で分類すると理解しやすくなります。

ジャンル主なサービス概要
訪問系訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、訪問入浴、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応、居宅療養管理指導、看護小規模多機能自宅にスタッフが訪問し、介護や医療を提供
通所系デイサービス、認知症対応型デイ、デイケア、小規模多機能、ショートステイ、地域密着型デイ施設に通い、介護・リハビリ・交流の機会を得る
生活環境整備福祉用具貸与、特定福祉用具販売、住宅改修在宅生活を安全に送るための用具や改修を支援
施設系特養、老健、介護医療院、グループホーム、有料老人ホーム等入所して長期的に生活・介護支援を受ける
新人ケアマネ新人

種類が多くて、ご家族に説明するときいつも混乱してしまいます…。覚えるコツはありますか?

ベテランケアマネ先輩

「自宅に来る(訪問)」「通う(通所)」「環境を整える」「入所する」の4つに分けるだけで、ぐっと整理できるわよ。料金は1割負担を基準に伝えると分かりやすいわ。

注意:料金は1割負担・目安として読む本記事の料金はいずれも1割負担の場合の目安です。所得に応じて2〜3割負担となる方や、地域区分・加算によって実際の金額は変わります。正確な費用は担当ケアマネや事業所にご確認ください。

訪問系サービス

自宅にスタッフが訪問して、介護・看護・リハビリなどを提供するサービスです。住み慣れた自宅で暮らし続けたい方の基盤になります。

訪問介護(ホームヘルプ)

概要:ホームヘルパーが入浴・排泄・食事などの身体介護や、掃除・洗濯・買い物代行などの生活援助を提供。
対象者:要介護1〜5(要支援は総合事業の訪問型サービスで対応)。
料金目安:身体介護30分未満で約400円前後、生活援助45分未満で約250円前後。
詳しくは訪問介護(ホームヘルパー)とは?わかりやすく解説へ。

訪問看護

概要:医師の指示に基づき、看護師や保健師が点滴・服薬管理・褥瘡ケア・在宅酸素管理などを実施。ターミナルケアにも対応。
対象者:要介護1〜5(がん末期・難病なども含む)。
料金目安:30分〜1時間未満で約500円前後。夜間・緊急時は加算あり。
詳しくは訪問看護とは?わかりやすく解説します!へ。

夜間対応型訪問介護

概要:夜間(18時〜翌朝8時)に定期巡回と随時対応を行うサービス。
対象者:要介護1〜5で夜間の介護が必要な人(独居・夜間に家族不在など)。
料金目安:定期訪問1回200〜400円程度、随時対応は呼び出しごとに200〜500円程度。
詳しくは夜間対応型訪問介護とは?わかりやすく解説へ。

訪問入浴介護

概要:専用浴槽を自宅に持ち込み、看護師・介護職員が入浴介助。重度でも安全に入浴可能。
対象者:要介護1〜5で自宅での入浴が困難な人。
料金目安:1回約1,200円前後。
詳しくは訪問入浴介護/介護予防訪問入浴介護とは?わかりやすく解説へ。

訪問リハビリテーション

概要:理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が自宅で機能回復訓練や生活動作練習を行う。退院直後や通所困難な人に。
対象者:要介護1〜5(医師の指示が必要)。
料金目安:20分あたり約300円前後。
詳しくは訪問リハビリテーションとは?わかりやすく解説へ。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

概要:24時間365日体制で定期訪問と随時対応を組み合わせ、介護と看護を一体的に提供。
対象者:要介護1〜5(独居・重度の人に特に有効)。
料金目安:月額定額制で要介護1約6,000円前後〜要介護5約25,000円前後。
詳しくは定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?わかりやすく解説へ。

居宅療養管理指導

概要:医師・歯科医師・薬剤師などが自宅を訪問し、服薬や療養生活の指導を行う。誤薬防止や慢性疾患管理に有効。
対象者:要介護1〜5(医師の指示により必要と認められた場合)。
料金目安:医師の指導1回約500円前後、薬剤師1回約300円前後。
詳しくは居宅療養管理指導とは?対象・料金・訪問看護との違いを解説へ。

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)

概要:通い・訪問・泊まり・看護を柔軟に組み合わせられる。医療ニーズが高い人の在宅生活を支える。
対象者:要介護1〜5(医療的ケアが必要な在宅療養者に適する)。
料金目安:月額定額制で要介護1約7,000円前後〜要介護5約25,000円前後。
詳しくは看護小規模多機能型居宅介護(看多機)とは?料金・対象・メリットをわかりやすく解説へ。

通所系サービス

施設に通い、介護・リハビリ・レクリエーションなどを受けるサービスです。社会交流の場になり、家族の介護負担軽減にもつながります。

通所介護(デイサービス)

概要:日中通って入浴・食事・機能訓練・レクを受ける。
対象者:要介護1〜5(要支援は総合事業の通所型サービス)。
料金目安:1日約700〜1,200円(食費は別途500〜800円程度)。
詳しくは通所介護(デイサービス)とは?対象・費用・内容を簡単に解説へ。

認知症対応型通所介護

概要:認知症の方に特化したデイサービス。専門スタッフによる個別対応が特徴。
対象者:要介護1〜5で認知症と診断された人。
料金目安:1日約900〜1,500円(食費別途)。
詳しくは認知症対応型通所介護とは?わかりやすく解説へ。

通所リハビリテーション(デイケア)

概要:医師の指示のもと、専門職によるリハビリを日中に行う。ADLの維持・改善が目的。
対象者:要介護1〜5。
料金目安:1日約800〜1,500円(食費別途)。
詳しくは通所リハビリテーション(デイケア)とは?費用・対象・流れを解説へ。

地域密着型通所介護

概要:定員18人以下の小規模デイサービス。アットホームな環境で軽度者向けに活用されやすい。
対象者:要介護1〜5、要支援者。
料金目安:1日約500〜900円。
詳しくは地域密着型通所介護とは?わかりやすく解説へ。

小規模多機能型居宅介護(小多機)

概要:通い・訪問・泊まりをその日の状態に合わせて柔軟に組み合わせ。顔なじみの職員による継続的ケアが特徴。
対象者:要介護1〜5。
料金目安:月額定額制で要介護1約4,000円〜要介護5約15,000円。
詳しくは小規模多機能型居宅介護(小多機)とは?費用・メリット・看多機との違いへ。

短期入所生活介護(ショートステイ)

概要:生活援助中心の短期入所。介護者の休養(レスパイト)や冠婚葬祭時に利用される。
対象者:要介護1〜5。
料金目安:1日約800〜1,500円(食費・居住費別途)。
詳しくは短期入所生活介護(ショートステイ)とは?わかりやすく解説へ。

ポイント:ショートステイには2種類ある生活援助中心の「短期入所生活介護」と、医療管理を伴う「短期入所療養介護」があります。退院直後やリハビリ・医療ケアが必要な場合は療養介護タイプが向いています。目的に応じて使い分けましょう。

生活環境整備サービス

在宅生活を安全に送るための、福祉用具や住宅改修を支援するサービスです。転倒予防や自立支援に直結します。

福祉用具貸与(レンタル)

概要:車いす・特殊ベッド・歩行器などをレンタル。状態に応じて交換でき経済的。
対象者:要介護2以上が中心(軽度者は対象品目が限られる)。
料金目安:車いす約500円前後、特殊ベッド約1,000円前後。
詳しくは福祉用具貸与(レンタル)とは?わかりやすく解説へ。

特定福祉用具販売

概要:入浴用椅子・ポータブルトイレなど、肌に触れる衛生用品を購入できる。
対象者:要介護・要支援認定者。
料金目安:年間上限10万円まで保険対象。
詳しくは特定福祉用具販売とは?対象5種類・年間10万円の上限をわかりやすく解説へ。

住宅改修

概要:手すり設置・段差解消・浴室改修などで在宅生活を安全にする。
対象者:要介護・要支援認定者。
料金目安:上限20万円まで保険対象(自己負担1〜3割)。
詳しくは介護保険で使える20万円の住宅改修の制度について詳しく解説へ。

施設系サービス

入所して長期的に生活・介護支援を受けるサービスです。在宅生活が難しくなったときの選択肢になります。

介護老人福祉施設(特養)

概要:常に介護が必要な人が入所し、生活介護・機能訓練・健康管理を受ける。待機者が多い施設でもある。
対象者:原則要介護3以上。
料金目安:月額7万〜15万円(居住費・食費込み)。
詳しくは介護老人福祉施設(特養)とは?わかりやすく解説へ。

介護老人保健施設(老健)

概要:リハビリを通じて在宅復帰を目指す施設。医師やリハ専門職が配置され、退院直後の利用が多い。
対象者:要介護1〜5。
料金目安:月額8万〜15万円程度。
詳しくは介護老人保健施設(老健)とは?費用・対象者・特養との違いを解説へ。

介護医療院

概要:医療と介護の両方を長期的に受けられる施設。慢性期医療や終末期ケアにも対応。
対象者:要介護1〜5で医療ニーズが高い人。
料金目安:月額10万〜20万円程度。
詳しくは介護医療院とは?料金・対象者・老健や特養との違いを解説へ。

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

概要:認知症高齢者が9人程度で共同生活し、家庭的な環境でスタッフの介護を受ける。
対象者:要支援2〜要介護5の認知症高齢者。
料金目安:月額10万〜15万円程度。
詳しくは認知症対応型共同生活介護とは?費用・対象・メリットをわかりやすく解説へ。

特定施設入居者生活介護・地域密着型特定施設

概要:有料老人ホームやサ高住で提供される介護サービス。生活支援から身体介護まで一体的に受けられる。定員30人未満の小規模版が「地域密着型特定施設」。
対象者:要介護1〜5。
料金目安:月額8万〜20万円程度(家賃・食費込み)。
小規模タイプは地域密着型特定施設入居者生活介護とは?対象・費用・違いを解説へ。

介護保険サービス利用開始までの流れ

介護保険サービスを使うには、まず要介護認定を受ける必要があります。申請からサービス開始までの流れを整理しました。

  • 申請(要介護認定の申し込み)市区町村の介護保険窓口や地域包括支援センターで申請。本人のほか家族・代理人でも可能。被保険者証・申請書などが必要で、申請は無料。
  • 認定調査調査員が自宅を訪問し、心身の状態や生活状況を約70項目で調査します。
  • 主治医意見書市区町村が主治医に意見書の作成を依頼。要介護度判定の重要資料になります。
  • 介護認定審査会調査結果と意見書をもとに要介護度を判定。「非該当/要支援1・2/要介護1〜5」の7段階。
  • 認定結果の通知申請から原則約30日以内に結果が郵送で届きます。
  • ケアプラン作成要介護1〜5は居宅介護支援事業所のケアマネが、要支援1・2は地域包括支援センターが中心となりプランを作成します。
  • サービス利用開始ケアプランに基づき、必要なサービスが開始。自己負担は原則1〜3割です。
新人ケアマネ新人

急に介護が必要になったとき、認定結果が出るまで何もできないんでしょうか?

ベテランケアマネ先輩

そんなときは「暫定ケアプラン」を作って、結果が出る前でもサービスを使える場合があるの。だから早めの申請が肝心。認定には1か月ほどかかると覚えておいてね。

介護保険の申請方法と対象者

介護保険の申請ができるのは、原則65歳以上の人です。40〜64歳でも、特定疾病(脳血管疾患・がん末期・パーキンソン病など)に該当する場合は申請できます。

項目内容
申請先市区町村の介護保険担当窓口、地域包括支援センター
必要なもの介護保険被保険者証、本人確認書類、主治医の氏名・医療機関情報、印鑑など
結果までの期間原則約1か月(早めの申請が大切)
自己負担原則1割(所得により2〜3割)

介護保険サービス選びで失敗しないポイント

サービスは「種類」だけでなく「組み合わせ方」が重要です。次の視点で検討すると、本人に合った支援につながります。

  • 本人の「できること」を奪わず、自立支援につながるサービスを選ぶ
  • 在宅か施設かは、本人の希望・医療ニーズ・家族の介護力を総合して判断する
  • 区分支給限度額の範囲を意識し、必要なサービスに優先順位をつける
  • 迷ったら担当ケアマネや地域包括支援センターに相談する

介護保険サービスに関するよくある質問

要支援でも使えるサービスはありますか?
あります。介護予防サービスや市区町村の総合事業(訪問型・通所型サービス)が利用できます。福祉用具貸与や住宅改修なども対象です。
料金はどのサービスも1割負担ですか?
自己負担は原則1割ですが、所得に応じて2〜3割になる方もいます。施設サービスは居住費・食費が別途かかる点にも注意が必要です。
サービスは複数を組み合わせられますか?
組み合わせ可能です。区分支給限度額の範囲内で、訪問・通所・福祉用具などを組み合わせてケアプランを作成します。
申請から利用開始までどのくらいかかりますか?
認定結果が出るまで原則約1か月です。急ぐ場合は暫定ケアプランで結果前に利用できることもあるため、早めに相談しましょう。
どこに相談すればいいですか?
まずは市区町村の介護保険窓口か地域包括支援センターへ。要介護認定後は担当ケアマネが具体的なサービス調整を行います。
まとめ
  • 介護保険サービスは「訪問系・通所系・生活環境整備・施設系」の4ジャンルで整理すると分かりやすい。
  • 各サービスには対象となる要介護度や料金目安があり、料金は1割負担の目安。所得や加算で変わる。
  • 利用には要介護認定が必要。申請から結果まで原則約1か月、急ぐ場合は暫定ケアプランも活用できる。
  • サービスは自立支援の視点で、本人の希望・医療ニーズ・家族の介護力を踏まえて組み合わせる。
  • 迷ったら担当ケアマネや地域包括支援センターに相談を。各サービスの詳細は本文リンクから確認できる。

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