介護の事故防止に役立つ本おすすめ6選|介護職のリスク管理

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「転倒や誤嚥が起きたら、自分の責任になるのでは」「事故報告書やヒヤリハットの書き方がわからない」。介護の現場では、どれだけ注意しても事故のリスクをゼロにはできません。だからこそ、防ぐべき事故を見きわめ、起きたときに正しく対応する知識が介護職を守ります。
この記事では、介護職が事故防止とリスクマネジメントを学べる本を6冊紹介します。事故防止の考え方・よくある事故の事例・法律知識・記録の書き方と、目的に合わせて選べるよう、選び方と現場での活かし方もまとめました。
- 介護職が事故防止を学ぶ必要性
- 事故防止の本を選ぶときのポイント
- 介護職におすすめの事故防止の本6冊
- 本で学んだことを現場の事故防止に活かす手順
介護職が事故防止を学ぶ必要性
介護現場でよく起こる事故には、転倒・転落、誤嚥・窒息、誤薬、入浴中の事故、送迎中の事故、行方不明などがあります。事故は利用者の命や健康にかかわるだけでなく、家族とのトラブルや訴訟に発展することもあります。
- 防ぐべき事故と、防ぎきれない事故を区別して考えられる
- ヒヤリハットを集めて、事故の芽を早めに摘める
- 事故が起きたときの報告・連絡・家族対応の流れがわかる
- 「もっと注意する」という精神論ではなく、しくみで防ぐ考え方が身につく
- 事故の記録を正しく残し、職員自身を守れる
事故を恐れて利用者の動きを制限しすぎると、身体拘束や生活の質の低下につながります。安全と自立の両立を考える視点を、本で身につけておきましょう。
新人事故が怖くて、つい「座っていてください」って言ってしまうんです。
先輩その気持ちはわかるわ。でも動きを止めすぎると、かえって筋力が落ちて転びやすくなることもあるの。しくみで防ぐ考え方を学んでおきましょう。
事故防止の本を選ぶポイント
立場と目的に合わせる
| 立場・目的 | 選ぶ本のタイプ |
|---|---|
| 現場の介護職・新人 | よくある事故の事例と予防策がわかる本 |
| リーダー・管理者 | 事故防止活動やしくみづくりの本 |
| 家族対応・法的な責任が気になる | 裁判例や法律知識を扱う本 |
| 記録・報告書の書き方を知りたい | ヒヤリハット・事故報告書の書き方の本 |
事例の数と種類
事故防止は、具体的な事例から学ぶのがいちばんの近道です。転倒・誤嚥・誤薬など、自分の職場で起こりやすい事故が載っているかを確認しましょう。
図解の多さと発行年
研修で使うなら、図解が多く、短時間で読み合わせできる本が便利です。制度や法律にふれている本は、発行年も確認しておきましょう。
介護職におすすめの事故防止の本6選
ここからは、介護の事故防止に役立つ本を6冊紹介します。
| 本 | 出版社・発行 | 特徴 |
|---|---|---|
| 完全図解 介護リスクマネジメント 事故防止編 | 講談社・2018年 | 防ぐべき事故への対策 |
| 事例に学ぶ 介護リスクマネジメント | 中央法規出版・2020年 | 60事例で予防とクレーム対応 |
| [新版]介護の事故・トラブルを防ぐ70のポイント | 自由国民社・2018年 | 予防法と対処法 |
| これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル | 翔泳社・2016年 | 事故事例と法律知識 |
| 安全な介護 改訂版 ポジティブ・リスクマネジメント | ブリコラージュ・2009年 | 介助の工夫で事故を減らす |
| 介護職スキルアップブック 介護記録の書き方&場面別文例集 | 秀和システム・2023年 | ヒヤリハット・事故報告書 |
完全図解 介護リスクマネジメント 事故防止編(介護ライブラリー)
「事故ゼロ」を目指すのではなく、プロとして「防ぐべき事故」への対策をとるという考え方で、事故防止活動のあり方を解説した本です(講談社・2018年発行・304ページ)。
出版社の説明では、現場に無理を強いる事故防止活動は介護の質を下げ、身体拘束などにつながりやすいと指摘しています。精神論ではない事故防止を学びたいリーダーや管理者、現場の介護職に向いています。同じシリーズに「トラブル対策編」もあります。
事例に学ぶ 介護リスクマネジメント 事故・トラブル・クレーム対応60のポイント
転倒・転落、誤嚥・窒息、異食、誤薬、溺水、行方不明、暴力、原因不明の傷・あざ、送迎事故、個人情報など、現場でよく起こる60の事例をもとに、事故の予防やクレーム対応のノウハウを解説した本です(中央法規出版・2020年発行・190ページ)。
クレームや訴訟を防ぐために組織で取り組むべきことも学べます。施設のリスクマネジメントのマニュアルづくりの参考にもなり、事故防止委員会のメンバーにも向いています。
先輩自分の職場で起こりそうな事例から読むと、明日からの対策がすぐに見えてくるわよ。
[新版]介護の事故・トラブルを防ぐ70のポイント 利用者と職員を守るリスクマネジメント
頻度の高い介護事故・トラブルの予防法と対処法を、具体的な事例で解説した本です(自由国民社・2018年発行・232ページ)。ミスを最小化し、事故・トラブルにつなげないしくみづくりと、事故が起きたときに重大化させないための対処法を扱っています。
感染症の集団発生や食中毒、送迎中の事故、火災、虐待など、事業所の存続にかかわる重大事故にもふれています。介護職員・リーダー・事業者のいずれにも向いています。
これならわかる〈スッキリ図解〉介護事故・トラブル
過去の事例から、事故が起きたときに何が・どこが問題として責任を問われたかを紹介し、日々の業務で注意したいポイントや法律知識を図解でまとめた本です(翔泳社・2016年発行・207ページ)。
誤嚥、食中毒、入浴事故、感染症、送迎中の事故、虐待と身体拘束、利用者間のトラブルなど、幅広いテーマを扱っています。事業者や施設長、管理者、介護リーダーに向いています。
新人どんなときに責任を問われるのかがわかると、記録の大切さも実感できそうです。
安全な介護 改訂版 ポジティブ・リスクマネジメント
「こう介助すれば、事故は減らせる」をテーマに、介助のしかたの工夫で事故を減らす考え方をまとめた本です(ブリコラージュ・2009年発行・126ページ)。
利用者の動きを制限するのではなく、介助の方法を見直すことで安全を高めるという視点が学べます。コンパクトで読みやすく、現場の介護職が介助を振り返る1冊に向いています。発行が前のため、制度にかかわる部分は新しい情報で確認しましょう。
介護職スキルアップブック 手早く書けてしっかり伝わる!介護記録の書き方&場面別文例集
介護記録を短時間で正しく書くためのポイントと、場面別の文例をまとめた本です(秀和システム・2023年発行・248ページ)。ヒヤリハット報告書と事故報告書の書き方の章があり、記録の不適切語・要注意語も紹介しています。
事故やヒヤリハットのあと、何をどう書けばよいかわからない新人介護職に向いています。正確な記録は、再発防止にも、職員自身を守ることにもつながります。
本で学んだことを現場の事故防止に活かす手順
事故防止は、一人の注意力ではなくチームのしくみで進めるものです。本で学んだことを、次の手順で現場に取り入れましょう。
- ヒヤリハットを気軽に報告する「事故にならなかったこと」こそ大切な情報です。責めずに集める雰囲気をつくりましょう。
- 原因を「人」ではなく「しくみ」で考える環境・道具・手順・情報共有など、どこを変えれば防げるかを話し合います。
- 対策を1つ決めて全員で実行する手すりの位置を変える、声かけの手順を統一するなど、具体的な対策を決めます。
- 事故が起きたら、事実を正確に記録するいつ・どこで・何が起きたか・どう対応したかを、推測を交えずに記録します。
- 対策の効果を振り返る一定期間後に、同じようなヒヤリハットが減ったかを確認し、必要なら対策を見直します。
新人ヒヤリハットを集めて、しくみで防ぐんですね。
先輩そうよ。事故防止は「誰かのせい」にしないことから始まるの。チームで話し合える職場は、事故も減っていくわ。
よくある質問
新人介護職が最初に読むなら、どの本がいいですか?
事故が起きたら、介護職個人が責任を問われますか?
ヒヤリハットはどのくらい書けばいいですか?
転倒を防ぐために、利用者の動きを止めてもいいですか?
事故防止の研修で使いやすい本は?
- 事故防止は「事故ゼロ」の精神論ではなく、防ぐべき事故をしくみで防ぐ考え方が大切
- 現場の介護職は事例の本、リーダーや管理者はしくみづくりや法律知識の本を選ぶ
- ヒヤリハットと事故報告書の書き方を身につけ、記録を正確に残す
- 原因を人ではなくしくみで考え、対策を全員で実行して振り返る
- 動きの制限しすぎは身体拘束や機能低下につながるため、安全と自立の両立を考える
















