デイサービスに行きたがらない女性|理由別の声かけと対応

「母がデイサービスに行きたがらない」「迎えの車が来ても、支度をしてくれない」。デイサービスを嫌がる高齢の女性の家族からは、こうした悩みがよく聞かれます。
女性がデイサービスに行きたがらない背景には、家庭での役割や人間関係、身だしなみへのこだわりなど、女性ならではの気持ちが隠れていることがあります。この記事では、デイサービスに行きたがらない女性の気持ちと理由、理由別の声かけ、家族ができる工夫を解説します。
- デイサービスに行きたがらない女性に多い理由
- 理由別の声かけの例
- 女性が通いやすいデイサービスの選び方
- 家族ができる工夫と、やってはいけない対応
- 行きたがらない状態が続くときの相談先
デイサービスに行きたがらない女性に多い理由

家事や家での役割を失うことへの抵抗
長く家庭を支えてきた女性にとって、家事は自分の役割であり、生きがいでもあります。デイサービスに行くことが、「もう家のことができない人になった」と感じられ、抵抗につながることがあります。
知らない人との関わりへの不安
初めての場所で知らない人と過ごすことや、グループでの活動に気疲れを感じる人もいます。「気の合わない人がいる」「話の輪に入れない」という経験が、行きたくない理由になることもあります。
身だしなみや見た目への気がかり
「髪が整っていない」「着ていく服がない」「入浴で人に体を見られるのが恥ずかしい」など、身だしなみや羞恥心が理由になることもあります。
活動の内容が合わない
子どもっぽく感じるレクリエーションや、興味のない活動が続くと、「行っても楽しくない」と感じてしまいます。
体調や認知症の症状
疲れやすさ、痛み、トイレの心配などの体調の問題や、認知症によって場所や目的が分からず不安になっている場合もあります。
新人「行きたくない」の一言にも、いろいろな理由があるんですね。
先輩そうなの。まずは理由を決めつけずに、本人の話をゆっくり聞いてみてね。理由が分かると、声かけも環境の工夫も変わってくるのよ。
理由別の声かけの例
| 考えられる理由 | 声かけの例 |
|---|---|
| 家での役割を失う不安 | 「お母さんが元気でいてくれると、家のことも助かるよ」 |
| 知らない人への不安 | 「いつもの職員さんが、お母さんに会えるのを楽しみにしてるって」 |
| 身だしなみの気がかり | 「この服、よく似合うね。今日はこれを着て行こうか」 |
| 活動が合わない | 「今日は手芸の日なんだって。先生にも教えてあげてほしいそうよ」 |
| 体調の不安 | 「看護師さんが体調を見てくれるから、安心して行っておいで」 |

女性が通いやすいデイサービスの選び方
- 手芸、料理、園芸、書道など、本人の趣味に合う活動があるか
- 少人数で落ち着いて過ごせるか、個別に過ごせる時間があるか
- 入浴の介助を同性の職員が行ってくれるか
- 利用者の年代や雰囲気が、本人に合っているか
- 半日の利用など、短い時間から始められるか
本人と一緒に見学や体験利用をして、本人が「ここならいい」と感じられるかを確かめることが大切です。合わないと感じたら、別の事業所を探すこともできます。

家族ができる工夫と、やってはいけない対応
家族ができる工夫
- 前日から予定を伝えるカレンダーに書くなど、急に言われて慌てることがないようにします。
- 支度を一緒に楽しむ服を一緒に選ぶ、髪を整えるなど、出かける準備を気持ちよく進めます。
- 帰ってきたら話を聞く「今日はどうだった?」と聞き、楽しかったことを一緒に喜びます。
- 職員に様子を伝える本人の好きなことや、気にしていることを職員に伝えておきます。
やってはいけない対応
- 「行かないと困る」と責めたり、無理やり連れて行ったりする
- 本人の前で、家族の負担が大きいことを強く口にする
- 本人に黙って予定を決め、当日に突然伝える

新人家族が休みたくて利用しているので、行ってくれないと本当に困ってしまいます。
先輩その気持ちは当然よ。家族だけで抱えず、ケアマネに相談してね。訪問介護やショートステイなど、本人が受け入れやすい別の方法で、家族の休む時間をつくれることもあるわ。
行きたがらない状態が続くときの相談先
工夫を続けても行きたがらない状態が続く場合は、ケアマネジャーに早めに相談しましょう。事業所を変える、利用の曜日や時間を変える、訪問型のサービスに切り替えるなど、ケアプランを見直すことができます。
急に行きたがらなくなった場合は、体調の変化や、デイサービスでの人間関係のトラブルが隠れていることもあります。デイサービスの職員に様子を聞き、必要なら主治医にも相談しましょう。
デイサービスに慣れるまでの進め方
行きたがらない人は、いきなり週に何回も通うより、少しずつ慣れていくほうが続きやすくなります。
- 最初は家族と一緒に見学し、職員や雰囲気を知ってもらう
- 半日の利用や、週1回から始める
- 本人が好きな活動がある曜日を選ぶ
- 慣れてきたら、本人の様子を見ながら回数を増やす
通い始めのころは、帰ってきたときに疲れた様子を見せることもあります。「行ってくれてありがとう」と感謝を伝えることで、本人の気持ちも前向きになりやすくなります。
よくある質問(FAQ)
迎えの車が来てから行かないと言われたらどうすればいいですか?
男性の多いデイサービスは避けたほうがいいですか?
入浴を嫌がる場合、入浴なしで利用できますか?
認知症で、デイサービスに行く理由が分からないようです。
デイサービスの職員に、家での様子を伝えたほうがいいですか?
- 女性がデイサービスに行きたがらない理由には、家での役割、人間関係、身だしなみ、活動の内容、体調などがある
- 理由を決めつけずに話を聞き、理由に合わせた声かけをする
- 得意なことを活かせる役割や、趣味に合う活動がある事業所を選ぶ
- 支度を一緒に楽しみ、帰宅後に話を聞くなど、無理強いせずに慣れていく
- 行きたがらない状態が続くときは、ケアマネに相談してケアプランを見直す
















