在宅療養支援診療所とは|一般の診療所との違いを解説

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「在宅療養支援診療所に変えましょうと言われたけれど、普通のクリニックと何が違うの?」——名前は聞くけれど、中身までは知られていない仕組みです。

この記事では、在宅療養支援診療所の役割と、一般の診療所との違い、選ぶときのポイントをわかりやすく整理しました。

この記事でわかること
  • 在宅療養支援診療所とは(わかりやすい説明)
  • 一般の診療所との違い
  • 在宅療養支援病院との違い
  • どんな人に向いているか
  • 探し方と、選ぶときに確認したいこと
目次

在宅療養支援診療所とは

在宅療養支援診療所は、患者が自宅などで安心して療養できるよう、24時間の連絡・往診・訪問看護の体制を整えた診療所です。国が定めた施設基準を満たし、地方厚生局に届け出た診療所が名乗れます。

備えている体制内容
24時間の連絡体制患者や家族が、いつでも連絡できる窓口がある
24時間の往診体制必要に応じて、夜間・休日でも往診できる
24時間の訪問看護体制自院または連携する訪問看護ステーションが対応する
入院先の確保緊急時に入院できる病床を、自院または連携先で確保している
連携と報告ケアマネなどと連携し、看取りの実績などを報告する
新人ケアマネ新人

24時間つながる、というのが大きいんですね。

ベテランケアマネ先輩

そう。在宅療養で家族がいちばん不安なのは「夜中に具合が悪くなったらどうしよう」という点なの。その受け皿があるかどうかで、安心感がまったく違うわ。

一般の診療所との違い

項目在宅療養支援診療所一般の診療所
夜間・休日の対応24時間の連絡・往診体制がある診療時間内の対応が基本
訪問診療計画的な訪問診療を柱にしている行っている診療所もあるが、体制はさまざま
訪問看護との連携24時間対応できる体制を確保している連携先による
緊急入院入院できる病床を確保しているその都度、搬送先を探すことが多い
看取り自宅での看取りに対応する体制がある対応の可否は診療所による

一般の診療所でも訪問診療や看取りに熱心に取り組んでいるところはあります。届出の有無だけで良し悪しは決まりません。

在宅療養支援病院との違い

同じ役割を病院が担う場合は、在宅療養支援病院と呼ばれます。診療所(19床以下または無床)か、病院(20床以上)かという規模の違いです。地域に診療所が少ない場合、病院がその役割を担っていることがあります。

ポイント:「機能強化型」という区分もある在宅療養支援診療所には、看取りの実績や医師の人数などの要件を満たした機能強化型という区分があります。複数の医療機関が連携して要件を満たす形(連携型)もあります。より手厚い体制を求める場合は、この区分も確認してみましょう。

どんな人に向いているか

  • 通院が難しくなり、定期的な診察を自宅で受けたい人
  • がんの緩和ケアを受けながら、自宅で過ごしたい人
  • 人工呼吸器や在宅酸素療法など、医療的ケアが必要な人
  • 急変が起こりうる状態で、夜間の備えが必要な人
  • 自宅での看取りを希望している人と家族

探し方と、選ぶときの確認ポイント

  • 相談窓口に聞く入院中なら病院の医療ソーシャルワーカー、在宅ならケアマネや地域包括支援センターに相談します。
  • 対応できる範囲を確認する訪問できる地域(診療圏)、対応できる医療的ケア、看取りの経験を確認します。
  • 夜間の実際の動きを聞く「24時間対応」の中身は医療機関によって異なります。電話は誰が受けるのか、往診はどの程度の頻度かを聞きましょう。
  • 連携先を確認する訪問看護ステーションや、緊急時の入院先がどこかを確認します。
  • 費用の目安を聞く訪問診療の回数や医療保険の負担割合によって、月々の費用が変わります。

費用の考え方

訪問診療の費用は医療保険が適用され、自己負担は年齢や所得に応じて1〜3割です。訪問の回数や、24時間の体制に関する加算によって金額が変わります。医療費が高額になった場合は高額療養費が使えます。介護保険のサービスとあわせて負担が重いときは、高額医療合算介護サービス費の対象になることもあります。

ケアマネとの連携で変わること

在宅療養支援診療所は、ケアマネとの連携を前提にした仕組みです。医療と介護の情報が行き来することで、暮らし全体を支えやすくなります。

場面連携によってできること
体調が変わったとき訪問時の様子をケアマネから医師に伝え、往診や受診につなげる
サービスを見直すとき医師の見立てをもとに、訪問看護やリハビリの回数を調整する
入退院のとき入院先と在宅側で情報を共有し、退院後の支援を切れ目なくする
看取りの時期本人と家族の意向を共有し、急変時の対応を事前に決めておく

利用を始めるまでの流れ

  • 相談する病院の相談員、ケアマネ、地域包括支援センターに希望を伝えます。
  • 候補の医療機関を確認する訪問できる地域、対応できる医療的ケア、夜間の体制を確認します。
  • 初回の診察を受ける紹介状や検査結果をもとに、今後の方針を相談します。
  • 訪問の計画を決める訪問の頻度、緊急時の連絡方法、費用の目安を確認します。
  • 関係者で情報を共有するケアマネ、訪問看護、家族の間で連絡方法を決めます。
ポイント:かかりつけ医との関係も整理しておくこれまでのかかりつけ医がいる場合、どちらが主治医になるのか、専門的な治療はどこで受けるのかを最初に確認しておくと、後から混乱しません。紹介状のやりとりも相談員に頼めます。

家族が確認しておきたい5つのこと

  • 夜間・休日に連絡したとき、誰がどう対応するのか
  • 往診に来てもらえるまでの、おおよその時間
  • 入院が必要になったときの、連携先の病院
  • 訪問診療の頻度と、1か月あたりの費用の目安
  • 看取りの希望を伝えた場合の、具体的な対応の流れ

これらは契約前に聞いておける内容です。遠慮せずに確認することが、安心して在宅療養を続ける土台になります。

覚えておきたい用語

用語意味
訪問診療計画を立てて定期的に自宅を訪問する診療
往診求めに応じて臨時に訪問する診療
機能強化型看取りの実績や医師の人数などの要件を満たした区分
連携型複数の医療機関が連携して要件を満たす形

よくある質問(FAQ)

在宅療養支援診療所とは、簡単にいうと何ですか?
24時間の連絡・往診・訪問看護の体制を整え、緊急時の入院先も確保している診療所のことです。国の基準を満たして届け出ています。
かかりつけ医を変える必要がありますか?
必ずしも変える必要はありません。今のかかりつけ医が訪問診療を行っている場合もあります。夜間の対応や看取りへの考え方を確認したうえで判断しましょう。
必ず自宅で看取ってもらえますか?
体制はありますが、状態や家族の状況によって入院を選ぶこともあります。方針は途中で変えられます。
訪問診療と往診の違いは何ですか?
訪問診療は計画的・定期的な訪問、往診は求めに応じた臨時の訪問です。在宅療養支援診療所は、その両方に対応します。
どこで探せばよいですか?
ケアマネ、地域包括支援センター、病院の医療ソーシャルワーカーに相談するのが確実です。都道府県の医療情報のサイトでも探せます。
まとめ
  • 在宅療養支援診療所は、24時間の連絡・往診・訪問看護の体制を整えた診療所
  • 緊急時に入院できる病床を確保している点も、一般の診療所との大きな違い
  • 病院が同じ役割を担う場合は「在宅療養支援病院」と呼ばれる
  • 通院が難しい人、医療的ケアが必要な人、自宅での看取りを望む人に向いている
  • 選ぶときは、訪問できる地域・夜間の実際の動き・連携先・費用を確認する

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