ケアマネの医療知識本おすすめ6選|高齢者の病気と薬がわかる

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「主治医意見書の病名や略語が読めない」「訪問看護師の話についていけず、聞き返すのが気まずい」。福祉職出身のケアマネにとって、医療の知識は苦手意識を持ちやすい分野です。一方で、医療ニーズのある利用者は増え続けており、医療職との連携は避けて通れません。

この記事では、ケアマネが高齢者の病気や薬の知識を学べる本を6冊紹介します。疾患の基本・薬・医療連携・急変時の対応のどれを学びたいかで選べるよう、選び方と活かし方もまとめました。

この記事でわかること
  • ケアマネに医療知識が必要になる場面
  • 医療知識の本を選ぶときの3つのポイント
  • ケアマネの医療知識に役立つ本6冊の特徴
  • 学んだ知識をアセスメントと医療連携に活かすコツ
目次

ケアマネに医療知識が必要になる場面

ケアマネは診断や治療をする立場ではありません。それでも、医療の基本を知っているかどうかで、アセスメントの深さや連携のしやすさが変わります。

  • 主治医意見書や診療情報から、病気が生活に与える影響を読み取るとき
  • 退院前カンファレンスで、医療職の説明を理解し質問するとき
  • 服薬状況を確認し、飲み忘れや副作用が疑われる変化を医療職に伝えるとき
  • 体調の変化に気づき、受診や訪問看護の導入を検討するとき
  • 家族から病気の見通しについて相談を受けたとき

大切なのは、医師や看護師と同じ知識を持つことではありません。病気と生活のつながりを理解し、医療職に「何を聞けばいいか」がわかることです。

新人ケアマネ新人

医療の本って分厚くて難しそうで、なかなか手が出ないんです……。

ベテランケアマネ先輩

ケアマネ向けに書かれた本を選べば大丈夫よ。病気ごとに「アセスメントで何を見るか」までまとめてある本もあるの。

医療知識の本を選ぶ3つのポイント

ケアマネ向けに書かれているか

看護師向けの本は、治療や処置の説明が中心になりがちです。ケアマネ向けの本は、病気がどう生活に影響するか、アセスメントやケアプランでどう扱うかまで書かれているため、実務に直結します。

高齢者に多い病気と薬がそろっているか

脳血管疾患、心不全、糖尿病、パーキンソン病、認知症、骨折、誤嚥性肺炎など、担当する利用者に多い病気が載っているかを確認しましょう。薬の作用と副作用まで扱っている本だと、モニタリングで役立ちます。

引きやすい構成か

医療知識の本は、通読するより「必要なときに引く」使い方が中心です。見開きで1つの病気がまとまっている本や、略語集・用語集がついている本は、訪問前の確認にも便利です。

学びたいこと選ぶ本のタイプ
病気の基本とアセスメントの視点疾患別にまとめたハンドブック
薬の作用・副作用薬に特化した図鑑・解説書
医療職との連携の進め方医療連携をテーマにした実務書
体調急変時の判断急変時の対応をまとめた本

ケアマネの医療知識に役立つ本おすすめ6選

ここからは、ケアマネの医療知識に役立つ本を6冊紹介します。

本出版社・発行特徴
ケアプラン&アセスメントで使える!ケアマネのための医学の知識U-CAN・2021年疾患別にアセスメントとプランのポイント
改訂 ケアマネ必携!医療知識ハンドブック中央法規出版・2020年33の病気とくすり・連携のポイント
現場で使えるケアマネの医療知識便利帖翔泳社・2015年見開きで病気を確認
イラストで理解するケアマネのための薬図鑑中央法規出版・2021年薬の作用・副作用
医療連携 医療ニーズの高い人への支援のポイント中央法規出版・2018年医療ニーズの高い人の支援
介護現場で使える 急変時対応便利帖翔泳社・2019年急変時の判断と対応

ケアプラン&アセスメントで使える!ケアマネのための医学の知識

利用者の疾病ごとに、「アセスメントで聞くべきこと」「ケアプランに盛り込むポイント」がわかるようにまとめた本です(U-CAN・2021年発行・288ページ)。出版社の説明では、左ページで症状・治療法・注意点、右ページでアセスメントとケアプラン作成のポイントをチェック式で整理しています。

巻頭・巻末には、人体の構造、バイタルサイン、検査値、退院時カンファレンス、訪問看護導入の検討チェックリストなども載っています。病気の知識をそのままアセスメントにつなげたいケアマネに向いています。

ベテランケアマネ先輩

病気ごとに「何を聞くか」が整理されていると、初回訪問の準備がぐっとラクになるわね。

改訂 ケアマネ必携!医療知識ハンドブック 高齢者の病気とくすり

ケアマネに必要な医療知識を、図解やイラストで解説した本です(中央法規出版・2020年発行・246ページ)。高齢者によくみられる33の病気を取り上げ、改訂版ではフレイル・サルコペニア・ロコモティブシンドローム、帯状疱疹、褥瘡、目の病気などが追加されています。

発熱や脱水など身近な症状の観察ポイント、医師との連携のコツ、よく使われる薬の特徴、在宅医療で見かける略語集も収載されています。病気と薬をバランスよく学びたい人に向いています。

現場で使えるケアマネの医療知識便利帖

高齢者に多い疾患について、症状・原因・治療法・薬・生活面で注意したい点を、見開き2ページまたは1ページでまとめた本です(翔泳社・2015年発行・159ページ)。医療用語や福祉用具・医療用具、薬の一覧も載っています。

出版社の説明では、介護・医療連携シートをWebからダウンロードして使えると案内されています。コンパクトで引きやすいので、訪問前にさっと確認したい人に向いています。発行が2015年のため、薬や制度の情報は新しい資料でも確認しましょう。

イラストで理解するケアマネのための薬図鑑

薬の作用や副作用を、たくさんのイラストで学べる本です(中央法規出版・2021年発行・204ページ)。薬を使っている人へのモニタリングの視点も収載されており、医師や薬剤師と連携する前に押さえておきたい内容がまとまっています。

お薬手帳を見ても薬の目的がわからない、副作用が疑われる変化に気づけるようになりたい、というケアマネに向いています。介護職や福祉職にも役立つ内容と案内されています。

新人ケアマネ新人

薬の副作用で転びやすくなることもあるんですよね。知っておかないと……。

著:利根川恵子, 著:岸川映子, 著:鈴木弘子, 著:藤澤節子, 監修:鈴木匡
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医療連携 医療ニーズの高い人への支援のポイント(だいじをギュッと!ケアマネ実践力シリーズ)

ケアマネ業務の要点をコンパクトにまとめたシリーズの医療連携編です(中央法規出版・2018年発行・182ページ)。サブタイトルのとおり、医療ニーズの高い利用者を支援するときのポイントを扱っています。

在宅酸素や経管栄養、看取りなど、医療ニーズのあるケースを担当することが増えてきたケアマネや、退院支援・入退院連携をスムーズに進めたい人に向いています。

介護現場で使える 急変時対応便利帖

利用者の急変に介護職が出くわしたとき、とっさの判断と対応ができるように、最低限知っておきたいこと・やってはいけないことをまとめた本です(翔泳社・2019年発行・160ページ)。バイタルサインの見方、救急車を呼ぶかどうかの判断、意識障害など緊急度の高い場面から、やけど・微熱など緊急度が中〜低の場面まで解説しています。

主な対象は介護職ですが、訪問中に利用者の異変に気づく可能性があるケアマネにも役立ちます。事業所で1冊共有し、緊急時の対応手順を確認する教材としても使えます。

著:介護と医療研究会, 監修:河村 雅明
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医療知識をアセスメントと連携に活かすコツ

本で得た知識は、担当ケースに当てはめてはじめて身につきます。次の手順で実務に活かしましょう。

  • 担当利用者の病名を書き出す担当ケースに多い病気から順に、本の該当ページを読みます。全部を一度に覚えようとしないのがコツです。
  • 「生活への影響」を確認する病気によって、食事・排せつ・移動・睡眠などのどこに影響が出やすいかを整理し、アセスメントの項目と照らし合わせます。
  • お薬手帳と照らし合わせる飲んでいる薬の目的と、注意したい副作用を確認します。気になる変化があれば、医師や薬剤師に伝えます。
  • 医療職への質問を準備する「どんな変化があったら連絡すればよいか」「生活で気をつけることは何か」など、聞きたいことを事前にまとめておきます。
  • わかったことをケアプランに反映する医療職から聞いた注意点は、ケアプランやサービス事業所への申し送りに残します。
ケアマネの役割の範囲を意識する 本で学んだ知識をもとに、ケアマネが病気を判断したり、薬の量や飲み方を指示したりすることはできません。気になる変化は、主治医・看護師・薬剤師に伝えて判断してもらいましょう。
新人ケアマネ新人

知識は「気づいてつなぐ」ために使うんですね。

ベテランケアマネ先輩

そのとおり。ケアマネの強みは、生活の変化にいちばん早く気づけることよ。医療職にうまく伝えられれば、それが立派な医療連携なの。

よくある質問

福祉職出身で医療が苦手です。まず何から読めばいいですか?
病気ごとに「アセスメントで見ること」がまとめてある、ケアマネ向けのハンドブックから始めるのがおすすめです。担当している利用者の病気のページから読むと続けやすくなります。
看護師向けの本も読んだほうがいいですか?
くわしく学びたい分野があれば役立ちますが、最初はケアマネ向けの本で十分です。看護師向けの本は治療や処置の説明が中心なので、必要に応じて参照する使い方がおすすめです。
薬の情報は本だけで大丈夫ですか?
薬は新しいものが出たり、使い方が変わったりします。本は基本を学ぶために使い、個別の薬については薬剤師や添付文書の情報で確認しましょう。
医療職と話すときに気をつけることは?
要点を短くまとめ、「いつから・どんな変化が・どのくらい」を具体的に伝えると伝わりやすくなります。医師に文書で伝える場合は、宛名や書き方のマナーも確認しておきましょう。
事業所で本をそろえるなら、どれがおすすめですか?
疾患別のハンドブックと、急変時の対応をまとめた本の2冊があると、日々のアセスメントと緊急時の確認の両方に使えます。
まとめ
  • ケアマネの医療知識は、病気と生活のつながりを理解し、医療職に何を聞くかを知るためのもの
  • 本は、ケアマネ向けに書かれ、高齢者に多い病気と薬がそろっているものを選ぶ
  • 疾患別ハンドブック・薬の本・医療連携の本・急変時の本を目的に応じて使い分ける
  • 担当利用者の病名から読み、お薬手帳やアセスメントと照らし合わせる
  • 気になる変化は自分で判断せず、主治医・看護師・薬剤師につなぐ

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編集:中央法規「ケアマネジャー」編集部, 著:福島敏之
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