多職種連携に役立つ本おすすめ6選|ケアマネのチームづくり

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「医師に連絡するのが緊張して、つい後回しにしてしまう」「サービス担当者会議で、職種ごとに意見がばらばらになる」。ケアマネは、医療・介護・福祉のさまざまな職種をつなぐ立場です。多職種連携がうまくいくかどうかで、利用者の暮らしの安定が大きく変わります。
この記事では、ケアマネが多職種連携の考え方とコツを学べる本を6冊紹介します。連携の理論・チームのまとめ方・在宅医療との連携・すれ違いの解消など、目的に合わせて選べるよう、選び方と実務での活かし方もまとめました。
- ケアマネが多職種連携でつまずきやすいポイント
- 多職種連携の本を選ぶときの視点
- 多職種連携に役立つ本6冊の特徴
- 本で学んだことを担当者会議や日々の連絡に活かすコツ
ケアマネが多職種連携でつまずきやすいポイント
多職種連携とは、医師・看護師・リハビリ職・薬剤師・介護職・福祉職など、専門性の違う職種が目標を共有して支援することです。言葉で言うのは簡単ですが、現場では次のようなつまずきが起こりがちです。
- 医療職への連絡のタイミングや伝え方がわからない
- 職種ごとに使う言葉や優先順位が違い、話がかみ合わない
- 担当者会議で意見が対立し、方針をまとめきれない
- 「言った・言わない」のすれ違いが起き、関係がぎくしゃくする
- インフォーマルな支援者(家族・近所・民生委員など)との役割分担があいまいになる
こうした悩みの多くは、個人の性格ではなくチームの動かし方や情報共有の仕組みで改善できます。本で考え方の型を学んでおくと、連携の場面で落ち着いて動けるようになります。
新人医師に電話するとき、毎回すごく緊張するんです……。
先輩何を伝えて、何を聞きたいかを事前に整理しておくと、ぐっと話しやすくなるわよ。本にはそういう準備のコツもたくさん載っているの。
多職種連携の本を選ぶ視点
「理論」と「実践のコツ」のどちらを学びたいか
多職種連携の本には、チームの成り立ちや連携の段階を理論的に解説するものと、ケアマネの業務に沿って具体的なコツをまとめたものがあります。新人は実践のコツの本、主任ケアマネやチームをまとめる立場の人は理論の本から読むと理解しやすくなります。
連携する相手に合わせる
| 連携の相手・場面 | 選ぶ本のタイプ |
|---|---|
| 医師・訪問看護・病院 | 在宅医療・医療連携をテーマにした本 |
| サービス事業所・インフォーマル資源 | ケアマネ向けの連携の入門書 |
| チーム内の意見対立 | チームマネジメント・対立の扱い方の本 |
事例が載っているか
連携のコツは、場面をイメージできてはじめて身につきます。ケーススタディや具体的なやりとりの例が載っている本を選ぶと、自分の担当ケースに置きかえて考えやすくなります。
ケアマネの多職種連携に役立つ本おすすめ6選
ここからは、ケアマネの多職種連携に役立つ本を6冊紹介します。
| 本 | 出版社・発行 | 特徴 |
|---|---|---|
| はじめての多職種連携 ケアマネ1年生 | 中央法規出版・2013年 | ケアマネ向けの入門書 |
| 知ってつながる!医療・多職種連携 | 第一法規・2017年 | 解説+ケーススタディ |
| 多職種連携の技術 地域生活支援のための理論と実践 | 中央法規出版・2014年 | 理論と実践 |
| 多職種連携を高める チームマネジメントの知識とスキル | 医学書院・2011年 | チームの構築と運営 |
| 在宅医療 多職種連携ハンドブック | 法研・2016年 | 在宅医療の連携 |
| モヤっとを上手に活かす多職種連携 | 星和書店・2021年 | すれ違い・対立の扱い方 |
はじめての多職種連携 ケアマネ1年生
ケアマネがチームを組む社会資源との連携のしかたに焦点を当てた入門書です(中央法規出版・2013年発行・103ページ)。インフォーマル資源を含めた各サービスと連携するときの留意点を具体的に示し、苦手な人が多い「医療との連携」にも多くのページを割いています。
100ページほどで読みやすく、ケアマネになったばかりの人の最初の1冊に向いています。発行が前のため、制度に関する記述は最新の情報で確認しましょう。
知ってつながる!医療・多職種連携 ケーススタディで納得・安心(仕事がはかどるケアマネ術シリーズ5)
ケアマネが押さえておきたい基礎知識をまとめた解説編と、現場で抱きやすい疑問点と解決策を示したケーススタディ編で構成された本です(第一法規・2017年発行・128ページ)。
医療職との連携に苦手意識がある人や、具体的な場面ごとの対応を知りたい人に向いています。コンパクトな構成なので、気になるケースから読めます。
多職種連携の技術 地域生活支援のための理論と実践
タイトルのとおり、地域生活支援における多職種連携を、理論と実践の両面から学べる本です(中央法規出版・2014年発行・247ページ)。
連携がうまくいく・いかない理由を理論的に整理したい主任ケアマネや、地域ケア会議などでチームをまとめる立場の人に向いています。じっくり読み込む本なので、時間をとって取り組むのがおすすめです。
先輩連携のしくみを理屈で理解しておくと、うまくいかないときに原因を冷静に見つけられるのよ。
多職種連携を高める チームマネジメントの知識とスキル
多職種がうまく連携できない理由を、急性期と慢性期ではチームのあり方が違うという視点から指摘し、チームの構築と運営の方法を解説した本です(医学書院・2011年発行・117ページ)。
医療機関向けに書かれた本ですが、在宅でチームをまとめるケアマネにも参考になる考え方が多く含まれています。担当者会議の進め方や、チームの役割分担に悩む人に向いています。
在宅医療 多職種連携ハンドブック
地域の第一線で活躍する多くの専門職が執筆した、在宅医療の多職種連携のハンドブックです(法研・2016年発行)。住み慣れた地域で最期まで暮らすことを支えるために必要な知識と実践方法を幅広くまとめています。
ボリュームのある本なので、通読するより、担当ケースに関係する章を引いて使うのがおすすめです。在宅医療を受けている利用者が多いケアマネや、医療と介護の連携を進める立場の人に向いています。
新人在宅医療の利用者さんが増えているので、知っておきたいです。
モヤっとを上手に活かす多職種連携
専門職どうしの連携で生じる誤解・すれ違い・見解の違いといった「モヤっと」を正しく扱い、対立に発展させず、よりよい連携のきっかけにする方法を事例とともに示した本です(星和書店・2021年発行)。
医療現場を想定した本ですが、担当者会議や日々の連絡でのすれ違いに悩むケアマネにも参考になります。チーム内の人間関係で消耗しがちな人に向いています。
本で学んだことを日々の連携に活かすコツ
多職種連携は、特別な場面だけでなく日々の小さな連絡の積み重ねでできあがります。本で学んだことを、次の手順で実務に取り入れましょう。
- 連携先の「得意」と「困りごと」を知る各職種が何を大事にしていて、どんな情報があると助かるかを、本や日々のやりとりから把握します。
- 伝える前に要点をまとめる「何が起きたか・いつから・どうしてほしいか」を短くまとめてから連絡します。結論から伝えると、忙しい医療職にも伝わりやすくなります。
- 目標を共有する担当者会議では、各職種の意見を聞いたうえで、本人の望む暮らしという共通の目標に立ち返ります。
- 決まったことを文書で残す役割分担や連絡ルールは、会議録や支援経過に残し、関係者で共有します。
- 感謝とフィードバックを伝える情報をもらったら、その後どうなったかを伝えます。次の連携がスムーズになります。
新人連携って、結局は日々の小さなやりとりの積み重ねなんですね。
先輩そのとおり。顔の見える関係ができると、困ったときに頼り合えるチームになるわ。
よくある質問
新人ケアマネが最初に読むなら、どの本がいいですか?
医師への連絡は、電話と文書のどちらがいいですか?
担当者会議で意見がまとまらないときは?
「多職種連携」と「他職種連携」は違いますか?
医療・介護の本以外にも役立つ本はありますか?
- 多職種連携のつまずきの多くは、チームの動かし方や情報共有の仕組みで改善できる
- 新人は実践のコツの本、チームをまとめる立場の人は理論の本から読む
- 医療連携・チームマネジメント・すれ違いの扱い方など、苦手な場面に合わせて本を選ぶ
- 連絡は要点をまとめて結論から伝え、決まったことは文書で残す
- 情報共有では、利用者の同意の範囲と個人情報の扱いに注意する
















