福祉用具の本おすすめ5選|ケアマネが知っておきたい基礎

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「福祉用具の選定は、つい福祉用具専門相談員に任せきりになってしまう」「利用者に合っているのか、自分では判断できない」。福祉用具はケアプランに組み込むことが多いサービスですが、ケアマネが用具の知識を体系的に学ぶ機会はあまりありません。
この記事では、ケアマネが知っておきたい福祉用具の知識を学べる本を5冊紹介します。制度とケアマネの関わり方・用具の使い方・選び方・事故防止のどれを学びたいかで選べるよう、選び方と実務での活かし方もまとめました。
- ケアマネに福祉用具の知識が必要な理由
- 福祉用具の本を選ぶときのポイント
- ケアマネにおすすめの福祉用具の本5冊
- 本で学んだ知識をケアプランとモニタリングに活かすコツ
ケアマネに福祉用具の知識が必要な理由
福祉用具は、利用者の自立を支え、介護者の負担を減らす大切な手段です。一方で、体に合わない用具や使い方の誤りは、転倒などの事故につながることもあります。
- アセスメントで、用具が必要な場面と目的をはっきりさせるため
- 福祉用具専門相談員の提案や福祉用具サービス計画書の内容を確認するため
- 軽度者の例外給付など、制度上の手続きを正しく進めるため
- モニタリングで、用具が合っているか・使い方に問題がないかを見るため
- 2024年度から、一部の用具(固定用スロープ・歩行器・単点杖・多点杖など)で貸与と購入を選べるようになり、利用者への説明が必要になったため
ケアマネが用具の知識を持っていると、福祉用具専門相談員との話し合いが具体的になり、利用者に合った提案につながります。
新人福祉用具のことは、専門相談員さんにお任せでいいと思っていました。
先輩選定の専門は相談員さんだけど、「何のために使うか」を決めるのはケアマネの役割よ。基本を知っておくと、相談員さんとの話し合いがずっと深まるわ。
福祉用具の本を選ぶポイント
ケアマネの役割から書かれているか
福祉用具の本には、用具の構造や使い方を中心にしたものと、ケアマネが福祉用具にどう関わるかを中心にしたものがあります。まずはケアマネ向けの本で全体像をつかみ、必要に応じて用具の使い方の本に進むと理解しやすくなります。
学びたい用具・場面が載っているか
| 学びたいこと | 選ぶ本のタイプ |
|---|---|
| 制度・計画書の見方・ケアマネの関わり方 | ケアマネ向けの福祉用具マネジメントの本 |
| ベッド・車いす・移乗用具の正しい使い方 | 体の動きに合わせた使い方の本 |
| 用具ごとの選び方をくわしく | 福祉用具支援の概論書 |
| 事故やヒヤリハットの防止 | ヒヤリハット事例の本 |
制度の情報は発行年を確認する
福祉用具の制度は改定で変わることがあります。制度について書かれた部分は、発行年と現在のルールを照らし合わせて読みましょう。用具の使い方や考え方は、発行年が少し前でも役立ちます。
ケアマネにおすすめの福祉用具の本5選
ここからは、ケアマネが福祉用具の知識を学べる本を5冊紹介します。
| 本 | 出版社・発行 | 特徴 |
|---|---|---|
| ケアマネのための福祉用具マネジメント | 第一法規・2023年 | ケアマネの関わり方・計画書の見方 |
| 楽に動ける福祉用具の使い方 第2版 | 日本看護協会出版会・2019年 | 体の動きに合わせた使い方 |
| ひとりひとりの福祉用具 福祉用具支援概論 | 日本工業出版・2019年 | 用具ごとの選び方・使い方 |
| 福祉用具ヒヤリハットあるある問題集 | ひかりのくに・2014年 | 事故防止・クイズ形式 |
| 福祉用具・住環境整備の作業療法 | 中央法規出版・2013年 | 作業療法の視点・住環境 |
ケアマネのための福祉用具マネジメント 利用者の「やりたい」「行きたい」がどんどん引き出せる!
杖・歩行器・手すりなど、高齢者の自立支援に欠かせない福祉用具について、ケアマネ向けに基礎知識から現場の支援ポイントまでを解説した本です(第一法規・2023年発行・103ページ)。
出版社の目次によると、介護保険制度での貸与・販売種目、軽度者への例外給付、ICFから見た福祉用具の位置づけ、福祉用具サービス計画書を見るときに確認すべきポイントなどを扱っています。ケアマネの立場で福祉用具を学ぶ1冊目に向いています。
楽に動ける福祉用具の使い方 第2版 多職種協働による環境整備
利用者の生活の幅を広げる福祉用具の基本的な使い方を、体の動きに合わせて解説した本です(日本看護協会出版会・2019年発行・184ページ)。臥位・座位・移乗の場面ごとに、ベッドとマットレス、ポジショニングピロー、摩擦軽減用具、車いすとクッション、スライディングボードやリフトなどを取り上げています。
介護者を守る・本人を守るという視点で福祉用具を整理しており、多職種で共有しやすい内容です。移乗や姿勢の保持に課題がある利用者を担当するケアマネに向いています。
先輩用具の「使い方」まで知っていると、モニタリングで「合っていない」サインに気づけるようになるわ。
ひとりひとりの福祉用具 福祉用具支援概論
福祉機器の研究・開発に長く携わってきた市川洌さんの知見をまとめた本です(日本工業出版・2019年発行・373ページ)。高齢者・障害者ケアの考え方から、ベッド・移乗関連用具・リフト・歩行補助用具・車いす・入浴関連機器などの具体的な選び方と正しい使い方までをくわしく紹介しています。
ページ数が多い専門書なので、福祉用具をもっと深く学びたいケアマネや、事業所に1冊置いて辞書的に使いたい人に向いています。
福祉用具ヒヤリハットあるある問題集(安心介護ハンドブック15)
車いすの移乗、入浴中、歩行器、リフトなどの場面で起こりがちなヒヤリハットを取り上げ、原因をクイズ形式で考える本です(ひかりのくに・2014年発行・127ページ)。
コンパクトで読みやすく、事業所の研修や、サービス事業所・家族と事故防止の視点を共有するときにも使えます。福祉用具の事故を防ぐ視点を身につけたい人に向いています。
新人クイズ形式なら、研修で使っても盛り上がりそうですね。
福祉用具・住環境整備の作業療法(クリニカル作業療法シリーズ)
作業療法の視点から、福祉用具と住環境整備を解説した本です(中央法規出版・2013年発行・299ページ)。主な読者は作業療法士ですが、福祉用具と住宅改修を組み合わせて生活環境を整える考え方を学びたいケアマネにも参考になります。
住宅改修を検討するケースが多いケアマネや、リハビリ職と連携して環境整備を進めたい人に向いています。発行が前のため、制度の部分は最新の情報で確認しましょう。
福祉用具の知識をケアプランとモニタリングに活かすコツ
本で学んだ知識は、福祉用具を導入するときと、導入後のモニタリングで活かせます。
- 「何のために使うか」をはっきりさせる「トイレまで一人で歩きたい」など、用具で実現したい生活を具体的にし、ケアプランの目標と結びつけます。
- 相談員の提案と計画書を確認する福祉用具サービス計画書で、選定理由や使い方の注意点が利用者の状態に合っているかを確認します。
- 貸与と購入の選択を説明する選択制の対象となる用具では、利用期間の見込みや費用の違いをふまえて、利用者が選べるように説明します。
- 使っている場面を実際に見るモニタリングでは、利用者が実際に用具を使う様子を見せてもらい、高さや位置、使い方に問題がないかを確認します。
- 状態の変化に合わせて見直す体の状態が変わったら、用具が合わなくなっていないかを相談員やリハビリ職と一緒に確認します。
新人用具を入れたら終わりじゃなくて、使っている様子を見ることが大切なんですね。
先輩そうよ。用具は「合っているか」を見続けることで、はじめて役に立つの。相談員さんやリハビリ職と一緒に見ていきましょう。
よくある質問
ケアマネは福祉用具の選定にどこまで関わるべきですか?
福祉用具の本は、福祉用具専門相談員向けのものでも役立ちますか?
貸与と購入の選択制とは何ですか?
軽度者が車いすや特殊寝台を使いたいときは?
事業所で用具の勉強会をするときのおすすめは?
- ケアマネは、福祉用具を使う目的を決め、ケアプランに位置づける役割を担う
- まずはケアマネ向けの本で制度と関わり方を押さえ、使い方の本を足す
- 制度の部分は発行年を確認し、2024年度からの貸与・購入の選択制など最新のルールで確認する
- 福祉用具サービス計画書を確認し、モニタリングでは使っている様子を実際に見る
- 状態が変わったら、相談員やリハビリ職と一緒に用具を見直す
















