看取りケアの本おすすめ6選|介護職が終末期に向き合うために

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「看取りの経験がなく、利用者さんの最期にどう関わればいいか不安」「亡くなったあと、気持ちの整理がつかない」。施設や在宅で看取りを行う機会が増え、介護職が人生の最期に立ち会う場面も多くなっています。知識がないまま看取りに関わると、大きな不安や喪失感を抱えやすくなります。
この記事では、介護職が看取りケアを学べる本を6冊紹介します。看取りの基本・医療の知識・自然な最期を支える考え方・家族へのケアと、目的に合わせて選べるよう、選び方とチームでの活かし方もまとめました。
- 介護職が看取りケアで学んでおきたいこと
- 看取りケアの本を選ぶときのポイント
- 介護職におすすめの看取りケアの本6冊
- 本で学んだことをチームの看取りに活かすコツ
介護職が看取りケアで学んでおきたいこと
看取りケアは、特別な医療行為ではなく、最期までその人らしく暮らせるように支える日々のケアの延長です。それでも、終末期ならではの知識と心構えが必要になります。
- 終末期に起こる体の変化(食事量の低下、呼吸の変化など)の理解
- 本人・家族の意向の確認と、意思決定の支援
- 苦痛を和らげるケア(口腔ケア、体位、保清など)
- 臨終が近いときと、亡くなったときの対応
- 医療職との連携と、連絡のタイミング
- 家族へのケアと、グリーフケア(死別の悲しみへのケア)
- 看取りに関わる職員自身の心のケア
知識があれば、不安が和らぎ、専門職として落ち着いて最期の時間に寄り添えるようになります。
新人看取りの経験がないので、そのときが来たらどうすればいいのか不安です。
先輩誰でも最初は不安なのよ。体の変化や対応の流れを知っておくだけで、怖さはぐっと小さくなるわ。
看取りケアの本を選ぶポイント
職種と働く場に合っているか
看取りの本は、看護師向け・介護職向け、病院・施設・在宅向けと、対象が分かれています。介護職向けに書かれた本や、施設・在宅での看取りを扱う本を選ぶと、自分の仕事に置きかえやすくなります。
学びたいテーマから選ぶ
| 学びたいこと | 選ぶ本のタイプ |
|---|---|
| 看取りの流れと基本 | 介護職向けの入門書 |
| 終末期の体の変化・医療職との連携 | 医療の知識をまとめた本 |
| 自然な最期を支える考え方 | 施設での看取りの実践を描いた本 |
| 家族への関わり・声かけ | 家族ケア・声かけ例が多い本 |
確認書や計画書などの実践ツールがあるか
施設で看取り体制を整える立場なら、意向確認書や看取り介護計画書などの書式がダウンロードできる本も便利です。
介護職におすすめの看取りケアの本6選
ここからは、介護職が看取りケアを学ぶのに役立つ本を6冊紹介します。
| 本 | 出版社・発行 | 特徴 |
|---|---|---|
| 介護現場で使える 看取りケア便利帖 | 翔泳社・2017年 | 看取りの基本を見開きで |
| 看取りケア 介護スタッフのための医療の教科書 | 翔泳社・2024年 | 流れに沿った知識と技術 |
| はじめてでも怖くない 自然死の看取りケア | メディカ出版・2013年 | 施設の介護力で支える |
| 在宅・施設での看取りのケア | 日本看護協会出版会・2016年 | 時期ごとのケアと声かけ |
| 看取りケアの作法 | 雲母書房・2011年 | 宅老所の実践 |
| 看取りケア プラクティス×エビデンス | 南江堂・2018年 | 根拠にもとづくケア |
介護現場で使える 看取りケア便利帖
介護職員が介護のプロとして、利用者の終末期に対応できるよう「看取りのキホン」を学べる本です(翔泳社・2017年発行・159ページ)。終末期のケア、臨終期の対応、死後の処置、利用者・家族の同意の取り方、遺族へのケア(グリーフケア)などを扱っています。
1つの項目を「左ページが解説、右ページが図」の見開きで解説しており、現場で使える実践シートもダウンロードできると案内されています。施設や訪問介護で看取りに関わる介護職の1冊目に向いています。
看取りケア 介護スタッフのための医療の教科書
事前の意向確認、臨終時の対応、医療職との連携など、看取りに関する知識と技術を実際の流れに沿って解説した本です(翔泳社・2024年発行・160ページ)。遺族への接し方や、増えている在宅での看取りにも対応しています。
職員の不安や喪失感など、精神的な負担への対処法を教育やグリーフケアの観点から解説しているのも特長です。看取りケアに使える確認書や計画書のフォーマットを探している施設の職員や、ケアマネ、施設の看護師にも向いています。
先輩職員自身の心のケアまで書いてある本は貴重よ。看取りのあと、つらくなる人も多いから。
はじめてでも怖くない 自然死の看取りケア 穏やかで自然な最期を施設の介護力で支えよう
延命治療を受けず、穏やかで自然な最期を迎えたいという希望に、施設の介護力で応えるための看取りケアの進め方を伝える本です(メディカ出版・2013年発行・121ページ)。
医療と介護の現場で多くの看取りを経験してきた著者が、介護職員の不安や戸惑いをふまえ、豊富なエピソードとともに解説しています。施設で初めて看取りに関わる介護職に向いています。
在宅・施設での看取りのケア
看取りを「数日以内の死が予測されるとき」「24時間以内の死が予測されるとき」「亡くなったとき」の3期に分け、在宅を中心にケアのポイントを紹介した本です(日本看護協会出版会・2016年発行・168ページ)。
本人・家族への具体的な声かけ例や、多職種連携・意思決定支援にもふれています。主な読者は看護職ですが、時期ごとに何が起こり、どう関わればよいかを知りたい介護職にも役立ちます。
新人時期ごとに分けて書いてあると、今どの段階なのかがわかりやすいですね。
看取りケアの作法(宅老所よりあいの仕事)
福岡の「宅老所よりあい」での看取りの実践をもとに、延命治療によらない自然な死と、一人ひとりに寄り添い続ける支援を描いた本です(雲母書房・2011年発行・174ページ)。
手順やマニュアルではなく、看取りの場で何を大切にするかという考え方に触れられる1冊です。看取りケアの意味をあらためて考えたい介護職や、小規模な事業所で看取りに取り組む人に向いています。
看取りケア プラクティス×エビデンス 今日から活かせる72のエッセンス
看取り期の患者・家族の意向をふまえ、根拠にもとづく標準的なケアの方法を示した看護師向けの本です(南江堂・2018年発行・312ページ)。臨床で抱く具体的な疑問を、研究結果を用いて解説しています。
デスカンファレンスの進め方や、ケアする側のケアにもふれています。看護職と一緒に看取りの体制をつくるリーダー職の介護職や、根拠をもってケアを説明したい人に向いています。
本で学んだことをチームの看取りに活かすコツ
看取りは、一人で担うものではありません。本で学んだことを、チームで共有しながら実践しましょう。
- 本人と家族の意向を確認・共有するどこで、どのように最期を迎えたいかを、本人・家族・医療職・介護職で確認し、記録に残します。
- 体の変化と連絡の基準を決めておくどんな変化があったら看護職や医師に連絡するか、夜間の連絡方法も含めて事前に決めておきます。
- 日々のケアで苦痛を和らげる口腔ケア・体位の工夫・保清など、心地よさを大切にしたケアを続けます。
- 家族が過ごしやすい環境をつくる家族が声をかけたり手を握ったりできるよう、時間や場所を整えます。
- 看取りのあとに振り返るデスカンファレンスでケアを振り返り、職員どうしで気持ちを分かち合います。
新人看取りのあとに振り返る時間があると、次の看取りにも前向きに向き合えそうです。
先輩そうね。看取りを経験するたびに、チームの力も少しずつ育っていくのよ。
よくある質問
看取りの経験がない介護職が、まず読むならどの本ですか?
看護師向けの本も読んだほうがいいですか?
看取りのあと、気持ちが落ち込んでしまいます。
家族にどう声をかければいいかわかりません。
ACP(人生会議)とは何ですか?
- 看取りケアは、最期までその人らしく暮らせるよう支える日々のケアの延長
- 介護職向け・施設や在宅での看取りを扱う本から選ぶと実践に置きかえやすい
- 看取りの基本・医療の知識・家族ケア・職員の心のケアと、テーマ別に本を足す
- 本人・家族の意向と、医療職への連絡基準をチームで事前に共有する
- 看取りのあとは振り返りの場をつくり、職員どうしで気持ちを分かち合う
















