居宅介護支援ソフトの選び方|比較ポイント8つと乗り換えの注意点

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「今の介護ソフトが使いにくい」「開業するので居宅介護支援ソフトを選びたいけど、何を比べればいい?」。ケアマネの業務は、ケアプラン作成から給付管理、請求まで、ソフトの使い勝手に大きく左右されます。

結論からいうと、居宅介護支援ソフトは、ケアプラン作成のしやすさ、給付管理・請求の機能、ケアプランデータ連携システムへの対応、訪問先での使いやすさ、費用とサポートの5つを中心に比べるのがポイントです。無料のお試し期間で、実際の業務の流れに沿って操作してみることが失敗しないコツです。この記事では、居宅介護支援ソフトの主な機能、比較のポイント8つ、乗り換えのときの注意点をまとめました。

この記事でわかること
  • 居宅介護支援ソフトの主な機能
  • クラウド型とインストール型の違い
  • 居宅介護支援ソフトを選ぶときの比較ポイント8つ
  • ソフトを乗り換えるときの注意点と手順
目次

居宅介護支援ソフトの主な機能

居宅介護支援ソフトは、ケアマネの業務を一つのシステムでまとめて管理するためのソフトです。主に次の機能があります。

機能内容
利用者情報の管理基本情報、被保険者証、要介護度、認定の有効期間の管理
アセスメント課題分析標準項目に沿ったアセスメントシートの作成
ケアプラン作成第1表〜第7表の作成、文例の登録・呼び出し、前回プランの複写
支援経過・モニタリング第5表(支援経過)、モニタリングシートの記録
給付管理・請求サービス利用票・提供票の作成、給付管理票、居宅介護支援費の請求データ作成
連携サービス事業所との提供票のやり取り、ケアプランデータ連携システムへの対応
スケジュール管理訪問予定、認定の更新時期、担当者会議の予定のお知らせ

製品によって、どこまでの機能が基本料金に含まれるかが違うため、必要な機能を事前に整理しておきましょう。

クラウド型とインストール型の違い

項目クラウド型インストール型
仕組みインターネット上のサーバーにデータを保存し、ブラウザなどで使う事業所のパソコンにソフトを入れ、データもパソコンや社内サーバーに保存
場所訪問先や自宅でも使える(ルールによる)基本は事業所のパソコンで使う
法改正への対応自動でアップデートされることが多い更新プログラムの適用が必要
費用月額料金が中心で、初期費用が低め購入費用がかかり、保守料が別途必要なことも
注意点通信環境が必要。セキュリティ対策の確認が大切パソコンの故障やデータのバックアップに注意

最近は、訪問先でタブレットから入力でき、報酬改定にも自動で対応するクラウド型を選ぶ事業所が増えています。

新人ケアマネ新人

開業するなら、クラウド型のほうが始めやすそうですね。

ベテランケアマネ先輩

初期費用を抑えやすいのは大きいわね。ただ、月額料金は利用者数やケアマネの人数で変わることが多いから、数年分の総額で比べるといいわ。

居宅介護支援ソフトを選ぶ比較ポイント8つ

  • ケアプラン作成のしやすさ文例の登録・呼び出し、前回プランの複写、第2表の入力画面の見やすさを確認します。毎日使う部分なので、操作の手数が少ないことが大切です。
  • 給付管理・請求の機能区分支給限度基準額の自動計算、加算の算定、返戻・過誤の修正のしやすさを確認します。
  • ケアプランデータ連携システムへの対応国が進めるケアプランデータ連携システムで、サービス事業所と利用票・提供票をやり取りできるかを確認します。
  • 訪問先での使いやすさタブレットやスマートフォンで記録できるか、通信が不安定な場所での動作も確認します。
  • ほかの書類・機能との連携LIFEへの対応(併設サービスがある場合)、主治医意見書の取り込み、FAX送信などとの連携も見ます。
  • セキュリティログインの方法、データの暗号化とバックアップ、アクセスできる人の管理機能を確認します。
  • 費用初期費用、月額料金、利用者数やIDごとの追加料金、オプションの費用を、数年分の総額で比べます。
  • サポート体制電話やチャットでの問い合わせ時間、請求の時期の混雑、導入時の操作説明があるかを確認します。

迷ったときは、「毎月必ず行う作業(ケアプランの更新・給付管理・請求)」がどれだけ早く終わるかを基準にすると、日々の負担の差がはっきりします。

ケアプランデータ連携システムに対応しているか

ケアプランデータ連携システムは、居宅介護支援事業所とサービス事業所が、ケアプランの一部(第1・2・3・6・7表)をデータでやり取りできる、国民健康保険中央会の仕組みです。FAXや郵送の手間が減るだけでなく、報酬上も、一定の条件を満たすと居宅介護支援費の逓減制の基準が緩和されるなどの評価があります。ソフトがこのシステムに対応しているかは、今後ますます重要になります。

無料のお試しで確認したいこと

多くのソフトには、無料のお試し期間やデモ画面があります。お試しのときは、カタログでは見えない使い勝手を確かめましょう。

  • 新規の利用者を登録し、アセスメントからケアプラン作成までを実際に入力してみる
  • 月末から月初の給付管理・請求の流れを一通り操作してみる
  • 事業所の複数のケアマネで操作し、使いやすさの感想を集める
  • わからないことをサポートに問い合わせ、回答の早さとていねいさを確かめる
  • 今使っているソフトから、どのデータを移せるかを確認する
新人ケアマネ新人

実際に請求まで操作してみないと、わからないことが多そうです。

ベテランケアマネ先輩

そうなの。請求でつまずくと、事業所の収入に直結するから、そこは念入りに確かめてね。

居宅介護支援ソフトを乗り換えるときの注意点

  • 時期を選ぶ報酬改定の直前や、請求で忙しい月初は避け、余裕のある時期に計画します。
  • データの移行方法を確認する利用者の基本情報や、過去のケアプラン・記録をどこまで移せるかを、新旧の会社に確認します。移せないデータは、旧ソフトから印刷やPDFで保存しておきます。
  • 並行期間をつくる1〜2か月は旧ソフトも使える状態にしておき、請求が問題なくできることを確認してから切り替えます。
  • 記録の保存期間に注意する介護保険の記録は、自治体の条例で定められた期間(2年や5年など)保存する必要があります。旧ソフトの解約前に、必要なデータを確実に保存します。
  • サービス事業所に知らせる提供票のやり取りの方法が変わる場合は、事前に連絡しておきます。

よくある質問

一人ケアマネの事業所でもソフトは必要ですか?
必要です。請求データの作成や給付管理を手作業で行うのは現実的ではなく、ミスの原因にもなります。利用者数に応じた料金のソフトなら、小規模でも負担を抑えられます。
併設のサービス事業所と同じソフトにすべきですか?
同じ会社のソフトにすると、利用票・提供票の連携がスムーズになることが多いです。ただし、居宅介護支援の機能が使いやすいかを優先して判断しましょう。
導入に使える補助金はありますか?
都道府県が行う介護テクノロジーの導入支援事業で、介護ソフトやタブレットの購入費用の一部が補助される場合があります。対象や時期は都道府県によって違うため、確認しましょう。
ソフトの文例をそのまま使っても大丈夫ですか?
文例は参考として便利ですが、利用者のアセスメントに合わせて書き換えることが大切です。同じ文章が並ぶプランは、ケアプラン点検で指摘されることがあります。
まとめ
  • 居宅介護支援ソフトは、利用者管理からケアプラン作成、給付管理・請求までをまとめて行う
  • 訪問先で使え、報酬改定に自動で対応するクラウド型が増えている
  • ケアプラン作成・請求・データ連携・訪問先での使いやすさ・費用・サポートなどを比べる
  • お試し期間で、請求までの流れを実際に操作して確かめる
  • 乗り換えは時期を選び、並行期間をつくり、記録の保存期間に注意する

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