訪問美容とは|受けられるサービス・料金・頼み方をやさしく解説

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「親が美容院に行けなくなって、髪が伸びたままになっている」「施設に入っている母の髪を、きれいに整えてあげたい」。体が不自由になったり認知症が進んだりすると、美容院に通うことが難しくなります。そんなときに頼れるのが訪問美容です。
結論からいうと、訪問美容は、美容師が自宅や介護施設、病院などに出向いて、カットやカラー、パーマなどの美容サービスを行うものです。美容院に行くことが難しい高齢者や障害のある人が主な利用者で、料金は施術代に出張費が加わる形が一般的です。介護保険の対象ではないため全額自己負担ですが、市区町村によっては費用の助成があります。この記事では、訪問美容のサービス内容、料金の考え方、利用の流れをまとめました。
- 訪問美容とは何か、どんな人が利用できるか
- 訪問美容で受けられるサービス
- 料金の考え方と、自治体の助成
- 訪問美容を頼むときの流れと、事業者の選び方
訪問美容とは?
美容師は、原則として美容所(美容院)でしか仕事ができません。ただし、病気などの理由で美容所に行くことができない人に対しては、美容所以外の場所で施術することが法律で認められています。訪問美容は、このしくみを利用して、美容師が利用者のもとへ出向くサービスです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な利用者 | 寝たきりの人、車いすを使う人、認知症などで外出が難しい人、入院中の人 |
| 施術の場所 | 自宅、介護施設、病院など |
| 施術する人 | 美容師免許をもつ美容師(理容師が行う訪問理容もある) |
| 費用 | 介護保険の対象外。施術代と出張費を自己負担で支払う |
新人訪問介護のヘルパーさんに、髪を切ってもらうことはできないんですか?
先輩できないのよ。カットは美容師や理容師の資格が必要な仕事で、訪問介護のサービスにも含まれていないの。家族が自分で切るか、訪問美容や訪問理容を頼むことになるわね。
訪問美容で受けられるサービス
- カット:最も利用が多いメニュー。寝たきりの人にはベッドの上で行うこともある
- カラー・パーマ:体の状態や肌の様子を見ながら行う。対応していない事業者もある
- シャンプー:洗髪の設備や方法は事業者によって違う
- 顔そり・メイク・ネイル:身だしなみを整えるメニューを用意している事業者もある
訪問美容の美容師は、車いすやベッドの上での施術に慣れていて、短い時間で負担をかけずに仕上げる工夫をしています。体の状態や、座っていられる時間を事前に伝えておくと安心です。
訪問美容の料金の考え方
料金は事業者や地域によって違いますが、多くは次のような組み合わせです。
| 費用の種類 | 内容 |
|---|---|
| 施術料金 | カット・カラーなどの料金。店舗の料金と同じくらいか、やや高めのことが多い |
| 出張費 | 自宅への訪問で加わることが多い。施設で複数の人をまとめて施術する場合はかからないこともある |
| そのほか | ベッド上での施術、シャンプーの追加などで料金が変わる場合がある |
市区町村によっては、要介護の高齢者などを対象に、訪問理美容の出張費などを助成する事業を行っています。対象や金額は自治体ごとに違うため、市区町村の高齢者福祉の窓口や地域包括支援センターで確認しましょう。
新人助成があるかどうかは、どこで調べればいいですか?
先輩まずは担当のケアマネジャーに聞いてみるのが早いわね。ケアマネは地域の制度に詳しいし、訪問美容の事業者を知っていることも多いの。ケアマネがいない場合は、市区町村の窓口や地域包括支援センターに問い合わせてね。
訪問美容の技術と介護の知識を、まとめて学ぶ
訪問美容では、カットの技術に加えて、車いすや寝たきりの方への姿勢の工夫や介護の基礎知識が欠かせません。介護×美容の専門スクールなら、訪問美容の施術と介護の資格をあわせて学べます。
介護美容研究所の資料を請求する訪問美容を頼むときの流れ
- 事業者を探すケアマネジャーや施設に紹介してもらうか、インターネットで地域の訪問美容を探します。
- 問い合わせて予約する希望のメニュー、本人の体の状態、施術の場所を伝えて日時を決めます。
- 施術の準備をする自宅の場合は、施術する場所を決め、床にシートを敷けるスペースを用意します。
- 施術を受ける美容師が道具を持って訪問し、本人の様子を見ながら施術します。
- 支払い・片づけ料金を支払います。切った髪の片づけまで行ってくれる事業者が多いです。
訪問美容の事業者の選び方
- 介護の知識があるか:車いすからの移乗や、認知症の人への関わり方に慣れているか
- 衛生管理:道具の消毒や、感染症への対策について説明があるか
- 料金がわかりやすいか:施術代と出張費、追加の料金が事前に示されているか
- 対応できる範囲:寝たきりの人のカットや、カラー・パーマに対応しているか
- 連絡のしやすさ:施設やケアマネジャーとの連絡がスムーズか
訪問美容を利用する前に準備しておくこと
訪問美容を気持ちよく利用するために、事前に準備しておくとよいことがあります。当日の施術がスムーズに進み、本人の負担も軽くなります。
- 本人の希望を聞いておく:以前の髪型や、短くしたいか、長さを残したいかを確認しておく
- 体の状態をまとめておく:座っていられる時間、横向きになれるか、痛みのある場所、医療機器の有無をメモしておく
- 施術の場所を決めておく:いすや車いすを置けるスペース、ベッドのまわりを片づけておく
- 床や家具を守る:シートは事業者が持ってくることが多いが、敷いてよい場所を決めておく
- 家族の立ち会い:体の向きを変えるときに手伝えるよう、できれば家族が立ち会う
新人本人が「切りたくない」と言うときは、どうすればいいですか?
先輩無理に進めないことが大切よ。前髪だけ、えりあしだけなど、少しだけ整えるところから始めると、受け入れてもらえることがあるわ。事業者にも事情を伝えて、本人のペースに合わせてもらいましょう。
よくある質問
訪問美容は介護保険で使えますか?
家族も一緒にカットしてもらえますか?
認知症で、施術中にじっとしていられるか心配です
入院中でも利用できますか?
訪問美容師をめざすなら『介護美容研究所 訪問美容コース』
「高齢者に美容を届ける」技術に特化した社会人向けのスクールです。車いすや寝たきりの方へのカット、施設・居宅での施術の流れ、施設への営業や開業の知識を学べ、訪問美容に特化した介護職員初任者研修の講座もあります。
- 車いす・寝たきりの方への施術方法と、現場でのリスク管理を学べる
- 訪問美容に特化した介護職員初任者研修の講座がある
- 東京・埼玉・神奈川・愛知・大阪・福岡に校舎がある
※受講料・日程・受講条件は、資料や公式サイトで確認してください
- 訪問美容は、美容師が自宅や施設に出向いて美容サービスを行うもの
- 病気などで美容所に行けない人には、美容所以外での施術が法律で認められている
- カットのほか、カラー・パーマ・顔そりなどに対応する事業者もある
- 介護保険の対象外で、施術代と出張費を自己負担する。自治体の助成がある場合も
- 介護の知識、衛生管理、料金のわかりやすさで事業者を選ぶ
















