介護食の選び方|市販・宅配・手作りの違いとやわらかさの目安

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「親が硬いものを食べにくくなってきたけれど、介護食は何を選べばいいの?」「市販の介護食と宅配の介護食、どちらがいいの?」。介護食には、ドラッグストアで買えるレトルトから、冷凍で届く宅配食、手作りまで、さまざまな選択肢があります。本人の状態と家族の負担に合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、介護食の種類とやわらかさの目安、市販・宅配・手作りの違い、選ぶときのポイントを解説します。無理なく続けられる介護食の選び方をまとめました。

この記事でわかること
  • 介護食の種類と、やわらかさの目安
  • 市販の介護食・宅配の介護食・手作りの違い
  • 介護食を選ぶときの5つのポイント
  • 介護食を上手に取り入れるコツ
目次

介護食の種類とやわらかさの目安

介護食は、噛む力や飲み込む力に合わせて、やわらかさや形が調整された食事です。代表的な形態は次のとおりです。

形態特徴目安となる状態
やわらか食普通の食事を歯ぐきでつぶせる程度にやわらかくしたもの硬いものが噛みにくい
ソフト食形を残したまま、舌でつぶせるやわらかさ噛む力がかなり弱い
ミキサー食なめらかなペースト状にしたもの噛むことが難しい
ゼリー食ゼリー状に固めたもの飲み込む力がかなり弱い

市販の介護食の多くには、「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」といった、やわらかさの区分が表示されています。本人の状態に合った区分を選びましょう。

注意:食事形態は専門職に相談して決める合わない形態の食事は、むせや誤嚥(食べ物が気管に入ること)につながることがあります。どの形態が合うかは、主治医や言語聴覚士、管理栄養士に相談して決めましょう。

市販・宅配・手作りの介護食の違い

比べるところ市販の介護食宅配の介護食手作り
手軽さ温めるだけ、そのまま食べられる温めるだけ。自宅に届く調理に手間がかかる
栄養バランス1品ずつなので、組み合わせが必要主菜・副菜がそろった献立が多い自分で考える必要がある
費用1品単位で買える1食あたりの費用はやや高め食材費のみで抑えやすい
保存常温で長く保存できるものが多い冷凍で保存するものが多い作り置きを冷凍する
向いている場面1品足りないとき、非常食毎日の食事の土台、家族が忙しいとき家族と同じ料理を食べたいとき

どれか一つに決める必要はありません。宅配食を毎日の土台にして、市販品で1品足し、休日は手作りというように組み合わせると、負担を抑えながら続けられます。本人の体調や家族の予定に合わせて、柔軟に使い分けましょう。

新人ケアマネ新人

全部手作りしてあげたいけれど、仕事があって難しいです。

ベテランケアマネ先輩

無理をして続かなくなるより、上手に頼るほうが長い目で見て親のためになるのよ。手作りは、できる日だけで十分なの。

介護食の選び方|5つのポイント

  • 本人に合うやわらかさを選ぶやわらかさの区分を確認し、主治医や専門職に相談した形態を選びます。
  • 栄養のバランスを確認する介護食は量が少なくなりがちです。たんぱく質やエネルギーが足りているかを確認します。
  • 持病に合わせる糖尿病や腎臓病などで食事の制限がある場合は、制限に対応した商品を選びます。
  • 味と見た目を大切にするおいしく、見た目も楽しめる食事は、食べる意欲を保つことにつながります。
  • 続けやすい費用か考える毎日のことなので、1か月の費用を計算して、無理のない範囲で選びます。
ポイント:まずはお試しから宅配の介護食は、お試しのセットを用意しているサービスもあります。いきなり定期購入にせず、本人の口に合うか、やわらかさが合っているかを確かめてから続けましょう。
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噛む・飲み込む力が落ちてきたら、やわらか食の宅配も選択肢

毎食やわらかく調理するのは手間がかかります。やわらかく仕上げた冷凍の宅配食を組み合わせると、見た目を保ったまま準備の負担を減らせます。

やわらかダイニングのメニューを見る

こんなときは宅配の介護食が向いている

次のような場合は、宅配の介護食を取り入れると、家族の負担をぐっと減らせます。

  • 家族が仕事などで忙しく、毎食つくるのが難しい
  • 一人暮らしの親の食事が心配で、離れて暮らしている
  • 介護食のやわらかさの調整に自信がない
  • 主菜と副菜をそろえて、栄養のバランスを整えたい
  • 持病があり、塩分やたんぱく質などの調整が必要

冷凍の宅配食なら、必要な分だけ温めて使えるため、昼だけ、忙しい日だけといった使い方もできます。市販の介護食に比べて献立としてまとまっているので、何を組み合わせるか考える手間も減ります。

介護食を上手に取り入れるコツ

  • 器に盛り付ける:パックのままより、いつもの器に移すと食欲がわく
  • とろみ剤を活用する:汁物や飲み物にとろみをつけると、むせにくくなる
  • 家族の料理を取り分けてやわらかくする:同じメニューを一緒に楽しめる
  • 食べる量を記録する:食べる量が減っていないかを確認し、必要なら栄養補助食品で補う
  • 食事の姿勢を整える:あごを軽く引き、いすに深く座って食べる

介護食は、本人の状態が変われば見直しが必要です。食べにくそうにしている、むせが増えたなどの変化があれば、早めに専門職に相談しましょう。

新人ケアマネ新人

やわらかすぎる介護食にすると、噛む力がもっと落ちませんか?

ベテランケアマネ先輩

必要以上にやわらかくすると、そういう心配もあるわね。だからこそ、今の力に合った形態を専門職と決めることが大切なの。

介護食選びに迷ったら、担当のケアマネジャーや、訪問看護・訪問リハビリの専門職に相談してみましょう。本人の状態に合った形態や、使えるサービスを一緒に考えてもらえます。

よくある質問(FAQ)

介護食に介護保険は使えますか?
食事の購入費は介護保険の対象外です。ただし自治体によっては、配食サービスに助成がある場合があります。
市販の介護食はどこで買えますか?
ドラッグストア、スーパーの介護用品売り場、通販などで購入できます。
宅配の介護食は毎日頼まないといけませんか?
多くのサービスで、回数や量を選べます。冷凍タイプなら、まとめて届けてもらって必要な日に使えます。
介護食は冷凍保存できますか?
宅配の冷凍介護食はもちろん、手作りの介護食も1食分ずつ冷凍しておくと便利です。解凍後はやわらかさを確認してから出しましょう。
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  • 冷凍なので、必要な分だけ温めて使える
  • 全国に配送
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やわらかダイニングのメニューを見る

※食事形態が合うかは、主治医や言語聴覚士・管理栄養士にも確認しましょう

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まとめ
  • 介護食は、やわらか食・ソフト食・ミキサー食・ゼリー食など、状態に合わせて選ぶ
  • 食事の形態は、主治医や言語聴覚士などの専門職に相談して決める
  • 市販・宅配・手作りにはそれぞれ良さがあり、組み合わせると続けやすい
  • やわらかさ・栄養・持病・味・費用の5つのポイントで選ぶ
  • 宅配の介護食は、お試しで口に合うか確かめてから続ける

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編集:中央法規「ケアマネジャー」編集部, 著:福島敏之
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