ケアマネのアセスメント本おすすめ6選|新人〜中堅の目的別

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「アセスメントで何を聞けばいいのか、いまだに自信がない」「情報は集めたのに、ニーズにつながらない」。ケアマネジャーの仕事のなかでも、アセスメントは経験年数にかかわらず悩みが尽きない業務です。

この記事では、ケアマネのアセスメントに役立つ本を、入門・手順・事例・難しいケースの目的別に6冊紹介します。今の自分の悩みに合う1冊を選べるように、選び方と活かし方もあわせてまとめました。

この記事でわかること
  • アセスメントの本が役立つ場面
  • 経験年数・職場に合わせた本の選び方
  • ケアマネのアセスメントに役立つ本6冊の特徴
  • 読んだ内容を実務のアセスメントに活かすコツ
目次

アセスメントの本が役立つのはこんなとき

アセスメントは、利用者の生活全体を把握し、課題(ニーズ)を導き出す作業です。ケアプランの質はアセスメントで決まるといわれますが、やり方を体系的に教わる機会は多くありません。

  • 情報収集が「聞き取り項目の穴埋め」になっていて、ニーズにつながらない
  • どの利用者も同じようなケアプランになってしまう
  • サービス担当者会議で「なぜこのプランなのか」をうまく説明できない
  • 家族と本人の意向が違うケースで、何を軸に考えればよいかわからない
  • 2023年10月の課題分析標準項目の改正に、自分のアセスメントシートが合っているか不安

こうした悩みは、先輩に聞きにくかったり、一人ケアマネで聞く相手がいなかったりします。本で考え方の型を身につけておくと、アセスメントの根拠を自分の言葉で説明できるようになります。

新人ケアマネ新人

アセスメントの本って、たくさんありますよね。どれから読めばいいんでしょうか?

ベテランケアマネ先輩

まずは「今、何に困っているか」をはっきりさせることね。入門書が合う時期と、事例集が合う時期は違うのよ。

アセスメント本の選び方

アセスメントの本は、同じテーマでも対象となる読者や切り口がかなり違います。次の4つの視点で選ぶと失敗しにくくなります。

経験年数に合わせて選ぶ

実務研修を終えたばかりの新人なら、マンガや図解で全体の流れをつかめる入門書が向いています。数年たって「いつも同じプランになる」と感じている人は、情報分析の手順や事例を深く扱う本を選びましょう。

課題分析標準項目の改正に対応しているか

課題分析標準項目(アセスメントで把握すべき23項目)は、2023年10月に一部改正されました。項目の名前や内容が見直されているため、項目ごとの解説を読みたいなら、改正後に出版された本を選ぶと安心です。考え方や思考過程を学ぶ本であれば、発行年が少し前でも役立ちます。

居宅か施設か、職場に合っているか

居宅介護支援と施設では、アセスメントで重視する視点が少し違います。施設ケアマネは、多職種からの情報をどう集約するかがポイントになります。本の対象が居宅中心か、施設も含むかを確認しておきましょう。

「思考過程」が見える本を1冊入れる

アセスメントでつまずく原因の多くは、集めた情報をどう分析して課題にするかという部分です。事例をもとに、情報から課題を導き出す流れを図で示している本を1冊持っておくと、自分の考え方を振り返るときの手本になります。

迷ったときの組み合わせ 入門書か手順の本を1冊+事例集を1冊、の2冊から始めるのがおすすめです。いきなり何冊も買うより、1冊を実務と照らし合わせながら読み込むほうが身につきます。

ケアマネのアセスメントに役立つ本おすすめ6選

ここからは、ケアマネのアセスメントに役立つ本を6冊紹介します。まずは一覧で比べてみましょう。

本出版社・発行向いている人
マンガでわかる ケアマネジャーのためのアセスメント入門中央法規出版・2018年新人・アセスメントが苦手な人
アセスメント 情報収集からケアプラン作成まで中央法規出版・2019年流れをコンパクトに確認したい人
介護支援の手引き 利用者の理解を深める課題分析中央法規出版・2024年改正後の23項目を深く学びたい人
作成手順がよくわかる ケアプラン事例集中央法規出版・2019年ニーズの導き方を学びたい人
ケアマネ実務120のポイント中央法規出版・2023年自分の実務を点検したい人
アセスメントでつかむ!家族の対応が難しいケースのケアマネジメント術第一法規・2024年家族対応に悩む中堅以上

マンガでわかる ケアマネジャーのためのアセスメント入門

中央法規出版から出ている、マンガでアセスメントの基本を学べる入門書です(2018年発行・171ページ)。文字ばかりの専門書が苦手な人でも、場面をイメージしながら読み進められるのが特長です。

アセスメントをはじめて体系的に学ぶ新人や、実務研修の内容をもう一度おさらいしたい人に向いています。すでにアセスメントに慣れている人には、物足りなく感じる可能性があります。

ベテランケアマネ先輩

最初の1冊で全体像をつかんでおくと、ほかの専門書もぐっと読みやすくなるわよ。

アセスメント 情報収集からケアプラン作成まで(だいじをギュッと!ケアマネ実践力シリーズ)

ケアマネ業務の要点をコンパクトにまとめた「だいじをギュッと!ケアマネ実践力シリーズ」のアセスメント編です(2019年発行・185ページ)。タイトルのとおり、情報収集からケアプラン作成までのつながりを確認できます。

アセスメントからケアプランへの流れを一度整理したい人や、手元に置いて必要なときに確認したい人に向いています。同じシリーズに『ケアプランの書き方』もあるため、あわせて読むと第1表〜第2表への落とし込みまで確認できます。

ケアマネジャー・ケアスタッフのための 介護支援の手引き 利用者の理解を深める課題分析

宮城県ケアマネジャー協会が編集した、課題分析(アセスメント)の手引書です(2024年発行・304ページ)。2023年10月に改正された課題分析標準項目に対応しており、23項目をさらに細かく分けて「なぜその情報が必要か」「把握するときのポイント」を解説しています。

掲載されているアセスメントシートや課題検討用紙の様式は、協会のホームページからダウンロードできると案内されています。項目ごとの意味を深く理解したい人や、事業所のアセスメント様式を見直したい人に向いています。ページ数が多いため、通読より辞書的に使うのがおすすめです。

新人ケアマネ新人

改正後の項目に対応している本があると安心ですね。

作成手順がよくわかる ケアプラン事例集 アローチャートで見えるアセスメントの思考過程

アローチャートという手法で、アセスメントの情報分析を図で「見える化」する本です(2019年発行・241ページ)。出版社の説明では、ニーズや長期・短期目標の導き方を手順として示し、13の事例を収載しています。

「第2表のニーズがいつも同じような表現になる」「担当者会議でプランの根拠を説明しにくい」と感じている人に向いています。アローチャートの書き方に慣れるまでは少し時間がかかるため、じっくり取り組める時期に読むのがおすすめです。

ケアマネ実務120のポイント セルフチェックで身につく

ケアマネジメントのプロセスに沿って120のチェックポイントを設け、自分の実務を点検できる本です(2023年発行・204ページ)。出版社の説明によると、「アセスメントの7つの領域」を提案し、利用者ニーズを漏れなく導き出す考え方や、苦手とされやすい医療ニーズの導き出し方も扱っています。

アセスメントだけでなく、ケアプラン・担当者会議・モニタリングまで一通り点検したい人に向いています。ケアプランの標準様式の改正や、ケアプラン点検にも対応していると案内されています。

ベテランケアマネ先輩

セルフチェック形式だから、できていない所だけ重点的に読めるのがいいところね。

アセスメントでつかむ!家族の対応が難しいケースのケアマネジメント術

石山麗子さんによる、家族の対応が難しいケースのアセスメントに特化した本です(第一法規・2024年発行・192ページ)。「意向が違う」「サービスを拒む」「暴言・暴力を振るう」といった場面で、どのような視点でアセスメントすればよいかを解説しています。

出版社の説明では、「適切なケアマネジメント手法」や課題分析標準項目の改正の経緯にもふれています。家族支援に悩む中堅以上のケアマネや、主任ケアマネとして後輩の相談に乗る立場の人に向いています。基本を学ぶ段階の新人には、まず入門書から読むのがおすすめです。

アセスメント本を実務に活かす読み方

本を読んで満足してしまうと、実務はなかなか変わりません。次の手順で、読んだ内容をアセスメントに落とし込みましょう。

  • 自分の悩みを1つに絞る「ニーズが同じになる」「家族の意向をまとめられない」など、テーマを1つ決めてから読むと、必要な章がはっきりします。
  • 担当ケースを1つ思い浮かべながら読む実際の利用者に当てはめて読むと、自分のアセスメントに足りない視点に気づきやすくなります。
  • アセスメントシートを見直す本で学んだ視点で、担当ケースのアセスメントシートを読み返します。空欄や根拠のない記載に印をつけておきましょう。
  • 次の訪問で聞く項目をメモする足りない情報は、次のモニタリング訪問で確認します。聞く順番や言い回しまで決めておくと、自然に聞き取れます。
  • 事業所内で共有する事例検討や朝のミーティングで学んだことを共有すると、自分の理解も深まります。
注意したいこと 本に載っている様式や記載例をそのまま使う前に、保険者(市町村)の指導内容や事業所のルールを確認しましょう。地域によって、求められる記載の細かさが違うことがあります。
新人ケアマネ新人

本で学んだことを、すぐ担当ケースで試してみるのが大事なんですね。

ベテランケアマネ先輩

そうよ。1冊読んだら1つ実践、くらいのペースで十分。続けることがいちばんの近道ね。

よくある質問

新人ケアマネは、まずどの本から読めばいいですか?
アセスメントの全体像をつかめる入門書がおすすめです。マンガや図解の本で流れを理解してから、手順や事例を扱う本に進むと、内容が頭に入りやすくなります。
課題分析標準項目の改正前に出た本は、もう使えませんか?
考え方や思考過程を学ぶ本であれば、今でも役立ちます。ただし、項目名や項目ごとの解説は改正後の内容と違う場合があるため、厚生労働省の通知や改正後の本で確認しましょう。
施設ケアマネにも役立ちますか?
アセスメントの考え方や情報分析の手順は、居宅でも施設でも共通です。施設特有の多職種連携や記録については、施設ケアマネ向けの実務書をあわせて読むと理解が深まります。
本を読む時間がとれません。どう学べばいいですか?
1冊を通読しようとせず、悩んでいるテーマの章だけを読むのがおすすめです。事業所で1冊購入し、事例検討の題材にする方法もあります。
アセスメントシートの書き方の文例も知りたいです。
本とあわせて、項目別の文例集を参考にすると記載のイメージがつかみやすくなります。当サイトでも23項目別のアセスメント文例を紹介しています。
まとめ
  • アセスメントの本は、今の悩みと経験年数に合わせて選ぶ
  • 項目ごとの解説を読みたいなら、2023年10月の課題分析標準項目の改正後に出た本が安心
  • 情報から課題を導く「思考過程」が見える事例集を1冊持っておくと、根拠を説明しやすくなる
  • 家族対応が難しいケースには、家族支援の視点を扱う本が役立つ
  • 読んだら担当ケースに当てはめ、次の訪問で1つ実践する

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編集:中央法規「ケアマネジャー」編集部, 著:福島敏之
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