成年後見の本おすすめ5選|親の後見人になる家族が読む入門書

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「親が認知症になり、銀行で『成年後見人をつけてください』と言われた」「施設に入る契約や実家の売却をどうすればいいのかわからない」。親の判断力が落ちてきたとき、家族が直面しやすいのが財産管理と契約の問題です。

成年後見制度は、家庭裁判所の手続きが必要で、一度始めると長く続くため、仕組みを理解してから利用を決めることが大切です。この記事では、家族向けに成年後見の本おすすめ5選と、2026年の民法改正のポイント、本の選び方をまとめました。

この記事でわかること
  • 成年後見制度の基本と、家族が知っておきたいこと
  • 2026年に成立した民法改正のポイント
  • 成年後見の本おすすめ5選と比較表
  • 本を読んだあとの相談先と進め方
目次

成年後見制度の基本と家族が知っておきたいこと

成年後見制度は、認知症などで判断する力が十分でない人の財産や契約を、後見人などが支える制度です。大きく分けて次の2つがあります。

種類内容
法定後見判断する力が落ちたあとに、家族などが家庭裁判所に申し立て、裁判所が後見人などを選ぶ
任意後見判断する力があるうちに、本人が信頼できる人と契約を結び、将来の支援を頼んでおく

家族が知っておきたいのは、法定後見では、家族が後見人になりたいと希望しても、裁判所が専門職(弁護士・司法書士・社会福祉士など)を選ぶことがある点です。後見人には、家庭裁判所への報告などの役割もあります。

また、成年後見のほかにも、家族信託や、社会福祉協議会の日常生活自立支援事業など、財産管理を助ける方法があります。本で制度の全体を知ってから、家族に合った方法を選びましょう。

新人ケアマネ新人

親の通帳を家族が代わりに使ってはいけないんですか?

ベテランケアマネ先輩

日々の少額の買い物なら家族が手伝っていることも多いけれど、定期預金の解約や不動産の売却などは、本人の意思が確認できないと進められないことがあるの。そこで成年後見が必要になる場面があるのよ。

成年後見制度は2026年の民法改正で見直される

2026年6月17日に「民法等の一部を改正する法律」が成立し、6月24日に公布されました。法務省の案内によると、成年後見制度について次のような見直しが行われます。

これまで見直しの内容
法定後見は「後見・保佐・補助」の3種類後見・保佐を廃止し、本人に必要な範囲で代理権などを付ける「補助」に一本化
一度始めると、原則として途中でやめにくい必要がなくなったときに、利用を終えられる仕組みを設ける

成年後見制度の見直しは、公布の日から2年6か月を超えない範囲で、政令で定める日に施行される予定です。施行日や細かな運用は今後決まるため、手続きの前に法務省や家庭裁判所の最新情報を確認しましょう。

いま出ている本の多くは改正前の制度で書かれている 2026年10月時点で書店に並んでいる成年後見の本の多くは、改正前の「後見・保佐・補助」の3種類を前提にしています。制度の考え方や手続きの流れを知るには役立ちますが、改正点は最新の情報で補って読みましょう。

成年後見の本の選び方

制度を知りたいのか、後見人の仕事を知りたいのか

これから利用を考える段階なら、制度の全体と、ほかの方法との違いがわかる本が向いています。すでに家族が後見人になったなら、報告書の書き方など後見人の仕事がわかる手引きを選びましょう。

マンガ・Q&Aなど読みやすい形か

成年後見は法律の言葉が多く、教科書のような本だと途中で読むのをやめてしまいがちです。マンガや家族の事例、Q&A形式の本から読むと、自分のケースに当てはめて理解しやすくなります。

発行年と改訂の有無

制度の運用は少しずつ変わっています。同じ本に新しい版が出ていないか、発行年が古すぎないかを確認しましょう。

成年後見の本おすすめ5選

ここからは、Amazonで買える成年後見の本を5冊紹介します。価格はAmazonの商品ページで確認したもの(2026年10月22日時点)で、変わることがあります。

本向いている人参考価格
マンガでわかる成年後見制度まず制度のイメージをつかみたい家族1,650円
親族を代表して、成年後見のしくみについて専門家に聞いてきました親の後見人になることを考えている子ども1,650円
認知症700万人時代の失敗しない「成年後見」の使い方 第2版利用するかどうかを判断したい家族1,870円
今日から成年後見人になりました(第2版)家族が後見人になったばかりの人1,650円
事例から学ぶ 成年後見・保佐・補助の実務改正を見据えて学びたいケアマネ・専門職4,180円

マンガでわかる成年後見制度

講談社の介護ライブラリーの一冊で、介護・通帳の管理・悪質な商法・相続のトラブルなど、実際の相談をもとにした12話のマンガで成年後見を解説しています。

なぜ成年後見が必要になるのか、認知症になる前に何をしておけばよいのかを、登場人物と一緒に考えられます。制度を初めて知る家族の一冊目に向いています。

親族を代表して、成年後見のしくみについて専門家に聞いてきました

日本実業出版社の、高齢の親の後見人に子どもがなるケースを想定した本です。お金の管理、不動産の売却、親族間の連携など、家族が悩みやすいことを専門家に聞く形式で解説しています。

「親の後見人に自分がなれるのか」「なったら何をするのか」を知りたい人に向いています。

認知症700万人時代の失敗しない「成年後見」の使い方 第2版

翔泳社の、利用する人の目線で、成年後見の使い方と注意点をまとめた本です。財産管理や見守り、遠距離介護、相続、空き家の問題など、家族のさまざまな「もしも」に沿って解説しています。

成年後見を使うべきか、ほかの方法がよいかを判断したい家族に向いています。

今日から成年後見人になりました(第2版)

自由国民社の、初めて成年後見人になった人に向けた手引きです。何を準備し、どこへ行き、どんな手続きをするのかを、専門家でない人にもわかるように説明しています。

家族が後見人に選ばれたばかりで、最初の仕事や家庭裁判所への報告に不安がある人に向いています。

事例から学ぶ 成年後見・保佐・補助の実務

日本加除出版の、補助への一元化を見据えて、成年後見・保佐・補助の実務を事例で解説した本です。専門職向けの内容で、家族には少し難しめです。

利用者の家族から相談を受けるケアマネジャーや、社会福祉士など、改正の方向性も含めて実務を学びたい人に向いています。

ベテランケアマネ先輩

家族はやさしい本から、ケアマネなど相談を受ける立場の人は実務の本も読んでおくと、改正後の相談にも落ち着いて対応できるわ。

成年後見の本を読んだあとの相談先と進め方

  • 家族で困りごとを整理する預金の解約、施設の契約、不動産の売却など、何に困っているのかを書き出します。
  • 地域の窓口に相談する地域包括支援センターや、市区町村の成年後見の相談窓口(中核機関など)で、制度を使うべきかを相談します。
  • ほかの方法とくらべる任意後見や家族信託、日常生活自立支援事業など、本で知った方法と比べて、家族に合ったものを選びます。
  • 申し立ての準備をする法定後見を使う場合は、家庭裁判所の案内を確認し、必要な書類や診断書をそろえます。
具体的な判断は専門家と家庭裁判所の情報で確認する 成年後見を使うかどうか、誰が後見人になるかは、本人の財産や家族の状況で変わります。本は全体を知るために使い、具体的な判断は、地域の相談窓口や弁護士・司法書士などの専門家、家庭裁判所の最新の案内で確認しましょう。
新人ケアマネ新人

ケアマネジャーにも相談していいんですか?

ベテランケアマネ先輩

もちろんよ。ケアマネは成年後見の手続きを代わりにはできないけれど、地域包括支援センターや相談窓口につなぐことはできるわ。困っていることを早めに伝えてね。

よくある質問

改正の施行前に成年後見を始めても大丈夫ですか?
必要な場合は、施行前でも現在の制度で利用できます。改正後の扱いについては、今後の法務省や家庭裁判所の案内を確認しましょう。急がない場合は、相談窓口で始める時期も含めて相談するのがおすすめです。
家族が後見人になれないことはありますか?
あります。後見人は家庭裁判所が選ぶため、財産が多い場合や家族の間で意見が分かれている場合などは、専門職が選ばれることがあります。
任意後見と法定後見はどちらがいいですか?
本人に判断する力があるうちなら、任意後見で信頼できる人を自分で選んでおく方法があります。すでに判断する力が落ちている場合は、法定後見を検討します。
成年後見の本は家族とケアマネのどちらに向いていますか?
マンガや手引きの本は家族向け、実務書は専門職向けです。ケアマネジャーは、家族に説明するためにやさしい本も一冊読んでおくと役立ちます。
まとめ
  • 成年後見には法定後見と任意後見があり、法定後見は家庭裁判所が後見人などを選ぶ
  • 2026年6月に民法改正が成立し、後見・保佐を廃止して補助に一本化される予定
  • いま出ている本の多くは改正前の制度で書かれているため、最新情報で補う
  • 目的(制度を知る・後見人の仕事を知る)と読みやすさで本を選ぶ
  • 具体的な判断は地域の相談窓口や専門家、家庭裁判所の情報で確認する

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