構音障害の本おすすめ5選|ディサースリアの評価と訓練を学ぶ

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「脳卒中の患者さんの話し方が不明瞭だけど、どこから評価すればいいのか迷う」「ディサースリアのタイプ分類が覚えられない」。構音障害は、言語聴覚士(ST)が臨床で担当することの多い障害ですが、原因も症状も幅広く、学ぶことがたくさんあります。

構音障害を学ぶときは、まず障害の種類を整理し、評価から訓練までの流れを一冊の教科書でつかむのが近道です。この記事では、STや学生に向けて、構音障害の本おすすめ5選と、目的別の選び方、臨床に活かす学び方をまとめました。

この記事でわかること
  • 構音障害の種類と、学ぶときのポイント
  • 教科書・訓練・国試対策など目的別の本の選び方
  • 構音障害の本おすすめ5選と比較表
  • 評価と訓練を臨床に活かす4つのコツ
目次

構音障害の種類と学ぶときのポイント

構音障害は、ことばを話すときの音(構音)を正しくつくれない状態です。原因によって、大きく次の3つに分けられます。

種類主な原因主な対象
運動障害性構音障害(ディサースリア)脳卒中・パーキンソン病・神経難病などで、話すための筋肉や神経がうまく働かない成人・高齢者
器質性構音障害口唇口蓋裂や、口・舌の手術など、話すための器官の形の問題小児・成人
機能性構音障害器官や神経に明らかな原因がないのに、特定の音を誤って覚えている主に小児

成人の臨床で多いのはディサースリアです。ディサースリアは、弛緩性・痙性・失調性・運動低下性・運動過多性・混合性など、原因となる部位でタイプが分かれ、話し方の特徴も違います。タイプと特徴を結びつけて覚えると、評価がしやすくなります。

新人ケアマネ新人

失語症と構音障害の区別が、まだ自信がないです。

ベテランケアマネ先輩

失語症はことばを理解したり選んだりする力の障害、構音障害はことばは浮かんでいるのに、音をうまくつくれない障害なの。書いてもらうと違いがわかりやすいわ。失語症の人は書くことも難しくなることが多いのよ。

構音障害の本の選び方

成人のディサースリアか、小児の構音障害か

構音障害の本は、成人のディサースリアを中心にした本と、小児の機能性・器質性構音障害を中心にした本に分かれます。病院や施設で働くSTはディサースリアの本、ことばの教室や小児の施設で働く人は小児の本を選びましょう。

教科書・訓練の実践書・国試対策のどれが必要か

学生や新人は、障害の全体像と評価の方法がわかる教科書から読むのがおすすめです。臨床で訓練の幅を広げたい人は実践書、国家試験を控えた学生は問題形式の本が向いています。

動画や音声で確認できるか

構音障害は、話し方の特徴を耳で聞いて判断することが大切です。Web動画などで、実際の話し方や訓練の様子を確認できる本は、初学者にとって理解の助けになります。

評価の方法は職場で使う検査に合わせる 構音障害の評価には、標準化された検査や、職場ごとのチェック表が使われます。本で学んだ評価の考え方と、職場で使っている検査を照らし合わせながら読むと、臨床につなげやすくなります。
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構音障害の本おすすめ5選

ここからは、Amazonで買える構音障害の本を5冊紹介します。価格はAmazonの商品ページで確認したもの(2026年10月22日時点)で、変わることがあります。

本向いている人参考価格
ディサースリア 臨床標準テキストディサースリアを基礎から学びたいST4,870円
構音障害学(Crosslink 言語聴覚療法学テキスト)構音障害の全体を学びたい学生4,950円
構音障害の臨床 基礎知識と実践マニュアル構音訓練の実際を学びたい人3,080円
脳卒中後の構音障害への徒手的アプローチディサースリアの訓練の幅を広げたいST1,100円
運動障害性構音障害(言語聴覚士ドリルプラス)国試・実習を控えた学生2,090円

ディサースリア 臨床標準テキスト

医歯薬出版の、国際的なガイドラインに沿って書かれた、言語聴覚士のためのディサースリアの教科書です。エビデンスに基づいた内容を、初学者にもわかりやすく解説しています。

成人の構音障害を担当するSTの一冊目に向いています。タイプ分類から評価・治療まで、体系的に学べます。

構音障害学[Web動画付](Crosslink 言語聴覚療法学テキスト)

メジカルビュー社の、言語聴覚療法学の学生向けテキストシリーズの構音障害の巻です。Web動画が付いていて、話し方や訓練の様子を確認しながら学べます。

養成校で構音障害を学ぶ学生や、運動障害性・器質性・機能性の構音障害をまとめて復習したい新人に向いています。

構音障害の臨床 基礎知識と実践マニュアル

金原出版の、構音障害の基礎知識と、訓練の実際をまとめたマニュアルです。Amazonでのレビュー数が多く、長く読まれている本です。

音の誤りをどう評価し、どの順番で訓練を進めるかを具体的に知りたい人に向いています。小児の構音訓練に関わる人にもよく読まれています。

脳卒中後の構音障害への徒手的アプローチ

三恵社の、脳卒中後のディサースリアに対する徒手的な治療を解説した本です。治療の理論、発声発語器官の評価、治療方法、音響分析での効果判定、実践例まで、写真やイラストを使って説明しています。

価格が手ごろで、ディサースリアの訓練の引き出しを増やしたいSTに向いています。

運動障害性構音障害(授業・実習・国試に役立つ 言語聴覚士ドリルプラス)

診断と治療社の、運動障害性構音障害を問題形式で学べるドリルです。授業・実習・国家試験に役立つように作られています。

国家試験を控えた学生や、教科書で学んだ内容を問題で確認したい人に向いています。

ベテランケアマネ先輩

学生のうちは、教科書とドリルを行き来すると覚えやすいわ。臨床に出たら、実践書で訓練の幅を広げていくといいわね。

構音障害の評価と訓練を臨床に活かす4つのコツ

  • 発話を録音して聞き直す本人の同意を得て録音し、本で学んだタイプの特徴と照らし合わせて聞き直します。
  • 発声発語器官を一つずつ見る呼吸・発声・共鳴・構音のどこに問題があるかを分けて評価すると、訓練の目標が決めやすくなります。
  • 生活の場面を目標にする電話や買い物など、本人が話したい場面を聞き、伝わりやすさを目標に訓練を組み立てます。
  • 伝え方の工夫を家族と共有するゆっくり区切って話す、聞き返し方を決めるなど、家族や介護職と伝え方の工夫を共有します。
進行性の病気では、原因の確認と医師との連携が大切 話し方が急に変わったときは、脳卒中の再発などの可能性があります。また、神経難病などで症状が進むときは、話す以外の伝え方(筆談・コミュニケーション機器など)も早めに検討します。医師やチームと情報を共有しましょう。
新人ケアマネ新人

重度で話すのが難しい人には、どう関わればいいですか?

ベテランケアマネ先輩

話す練習だけにこだわらず、文字盤や筆談、コミュニケーション機器など「伝える手段」を一緒に考えることも大切よ。本人が伝えたいことを伝えられるのがゴールなの。

よくある質問

構音障害と嚥下障害は一緒に学んだほうがいいですか?
話すための器官と飲み込むための器官は重なっているため、一緒に学ぶと理解が深まります。ディサースリアのある人は、飲み込みにも問題がある場合が多いため、嚥下の本も合わせて読むのがおすすめです。
新人STが最初に読むならどの本ですか?
成人の病院や施設で働くなら、ディサースリアの教科書がおすすめです。学生のうちは、構音障害全体がわかる学生向けテキストから始めると読みやすいです。
PTやOT、介護職が読んでも役に立ちますか?
評価や訓練の詳しい部分はSTの専門ですが、障害の種類や伝え方の工夫を知っておくと、利用者さんとの会話に役立ちます。教科書の総論の部分だけでも読んでみる価値があります。
本以外の学び方はありますか?
学会や職能団体の研修会、オンラインの動画講座で学ぶ方法もあります。話し方は耳で聞いて学ぶことが大切なので、動画や音声のある教材も活用しましょう。
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まとめ
  • 構音障害は運動障害性(ディサースリア)・器質性・機能性に分けられる
  • ディサースリアはタイプと話し方の特徴を結びつけて覚える
  • 成人か小児か、教科書・実践書・国試対策のどれが必要かで本を選ぶ
  • 録音での聞き直しや器官ごとの評価で、学んだことを臨床に活かす
  • 伝える手段を広げる視点も持ち、医師やチームと連携する

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