リハビリの心電図の本おすすめ4選|PT・OTの離床と判読

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「心電図モニターがついた患者さんを担当すると、アラームが鳴るたびに不安になる」「学生のころに心電図を習ったけれど、波形を見ても何の不整脈かわからない」。心疾患の患者さんや、高齢でモニターをつけた患者さんを担当するPT・OTにとって、心電図は避けて通れない分野です。

リハビリ職に必要なのは、すべての波形を細かく診断することではなく、リハビリを始めてよいか、続けてよいか、中止すべきかを判断するための読み方です。この記事では、リハビリに役立つ心電図の本おすすめ4選と、選び方、離床の前後に波形を見るコツをまとめました。

この記事でわかること
  • リハビリ職が心電図で確認すること
  • 入門書・リハ向けハンドブック・モニタリングの本の選び方
  • リハビリに役立つ心電図の本おすすめ4選と比較表
  • 離床やリハビリの前後に心電図を見る4つのコツ
目次

リハビリ職が心電図で確認すること

リハビリの場面で心電図を見るのは、主に運動による心臓への負担を確認するためです。医師のように診断をつけることが目的ではありません。リハビリ職が特に確認したいのは、次のような点です。

確認することリハビリでの意味
心拍数安静時と運動中の変化、上がりすぎていないか
リズムの乱れ(不整脈)期外収縮の増え方、心房細動などの有無
危ない不整脈心室頻拍など、すぐに運動を止めて報告すべき波形
ST変化心臓の筋肉に血液が足りなくなっているサインの可能性

大切なのは、安静時の波形と比べて、運動中にどう変わったかを見ることです。普段から心房細動がある患者さんもいるため、「いつもと同じか、違うか」の視点が欠かせません。

新人ケアマネ新人

波形を全部覚えないと、リハビリはできないんでしょうか?

ベテランケアマネ先輩

全部を覚える必要はないわ。まずは正常な波形と、すぐに止めるべき危ない波形を見分けられることが大事なの。そのうえで、担当する患者さんに多い不整脈から少しずつ覚えていけば大丈夫よ。

リハビリに役立つ心電図の本の選び方

苦手意識があるならイラストの入門書から

心電図に苦手意識がある人は、波形の成り立ちをイラストやマンガでイメージできる入門書から始めましょう。電気の流れのイメージがつかめると、波形の暗記に頼らずに理解しやすくなります。

リハビリ職向けに書かれた本を選ぶ

一般的な心電図の本は、医師や看護師の診断や治療に向けた内容が多くなります。離床や運動のときにどう判断するかが書かれた、リハビリ職向けの本を選ぶと、臨床ですぐに使えます。

モニター心電図の見方が載っているか

病棟のリハビリで目にするのは、12誘導心電図よりも、ベッドサイドのモニター心電図であることが多いです。モニターの波形の見方や、血圧・酸素飽和度などとあわせた見方が載っている本は、実際の場面に近い形で学べます。

中止基準とセットで学ぶ 心電図の変化は、リハビリの中止基準の一つです。本で波形を学ぶときは、職場で使っている中止基準や、医師から指示された運動の範囲とあわせて確認しておくと、判断に迷いにくくなります。
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リハビリに役立つ心電図の本おすすめ4選

ここからは、Amazonで買える心電図の本を4冊紹介します。価格はAmazonの商品ページで確認したもの(2026年10月23日時点)で、変わることがあります。

本向いている人参考価格
臨床心電図判読上達ハートフルガイドBook心電図に苦手意識がある人3,630円
心臓リハビリテーションスタッフのための心電図ハンドブック心リハや循環器を担当する人3,520円
リハビリテーションに活かす呼吸・循環モニタリングモニターの数値を総合的に見たい人4,400円
リハビリテーションのためのパッとみてわかる心電図波形と対応をセットで覚えたい人3,080円

あなたの心にビビッ!と届く 臨床心電図判読上達ハートフルガイドBook

日本離床学会が編集する「Early Mobilization Mook」シリーズの一冊で、難しく感じやすい心電図を、読むよりイメージで理解できるように工夫した本です。波形の特徴や伝導障害を、キャラクターやマンガでわかりやすく解説しています。

不整脈や虚血ごとに、離床や看護のポイントもまとめられています。心電図に苦手意識があるPT・OTの一冊目に向いています。Amazonでの評価も高い本です。

心臓リハビリテーションスタッフのための心電図ハンドブック

中外医学社の、心臓リハビリに関わるスタッフに向けた心電図のハンドブックです。安全で効果的な心臓リハビリを行うために、基本的な心電図の知識と、運動中の生理学を身につけられるようにまとめられています。

心臓リハビリや循環器の病棟を担当していて、運動療法の場面で心電図を確認する機会が多い人に向いています。

リハビリテーションに活かす呼吸・循環モニタリング

メジカルビュー社の、モニター心電図をはじめとする生体情報を、リハビリに活かすための本です。実際の症例の不整脈の波形を複数載せているほか、血圧や呼吸数など、モニターに表示される情報をリハビリでどう解釈するかを、ケーススタディで解説しています。

心電図だけでなく、血圧や酸素飽和度などをあわせて見て、リハビリを進めてよいかを判断したい人に向いています。

リハビリテーションのためのパッとみてわかる心電図

中山書店の、PTを中心としたリハビリスタッフのための心電図の本です。現場でよく出会う異常な波形の読み方を図解し、その波形が出たら何をすべきかも、すぐにわかるように工夫されています。

独習トレーニングで理解度を確かめたり、赤シートで重要な語句を隠して覚えたりできます。学生から現場のスタッフまで、波形と対応をセットで覚えたい人に向いています。

ベテランケアマネ先輩

まずイラストの入門書で波形のイメージをつかんで、リハ向けの本で対応を覚える。病棟でモニターを見る機会が多いなら、モニタリングの本も手元に置いておくと安心よ。

離床やリハビリの前後に心電図を見る4つのコツ

  • 始める前に安静時の波形を見るリハビリの前に、心拍数とリズム、いつもの波形との違いを確認します。カルテで普段の不整脈の有無も確かめておきます。
  • 運動中は数値と症状をあわせて見る心拍数や波形の変化だけでなく、息切れ、胸の痛み、顔色、ふらつきなどの症状もあわせて確認します。
  • 危ない波形を見たらすぐに止める心室頻拍など、職場の基準で中止すべき波形が出たら、すぐに運動を止めて看護師や医師に報告します。
  • 終わった後の戻り方を確認する運動の後、心拍数や波形が安静時に戻るまでの時間も確認し、記録に残します。
アラームや機械の誤差にも注意する モニター心電図は、体の動きや電極のはがれで、不整脈のような波形が出ることがあります。波形だけで判断せず、患者さんの様子と脈を必ず確認しましょう。判断に迷うときは、一人で抱えずに看護師や医師に相談します。
新人ケアマネ新人

訪問リハビリでも心電図の知識は役立ちますか?

ベテランケアマネ先輩

役立つわ。在宅ではモニターがないことが多いけれど、脈を触ってリズムの乱れに気づくには、心電図の知識が土台になるの。携帯型の心電計を使う利用者さんもいるから、基本は押さえておきたいわね。

よくある質問

12誘導心電図とモニター心電図はどちらから学べばいいですか?
病棟のリハビリが中心なら、モニター心電図の見方から学ぶのがおすすめです。モニターで見られる不整脈と、すぐに止めるべき波形を見分けられるようになってから、12誘導へ広げると無理がありません。
心電図の検定や資格はありますか?
日本不整脈心電学会が行っている「心電図検定」があります。受験の要件や級の内容は、学会のホームページで確認しましょう。心臓リハビリを専門にしたい人は、心臓リハビリテーション指導士という資格もあります。
OTにも心電図の本は必要ですか?
心疾患の患者さんや、急性期の病棟を担当するOTには必要です。入浴や更衣など生活の動作でも心臓への負担はかかるため、動作中の変化に気づく力が役立ちます。
本だけで波形を読めるようになりますか?
本で基本を学んだら、実際のモニターの波形を毎日見ることが大切です。担当患者さんの波形を記録して、看護師や先輩に確認してもらうと、読む力がつきやすくなります。
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まとめ
  • リハビリ職が心電図を見るのは、運動を始める・続ける・止める判断のため
  • 心拍数、リズムの乱れ、危ない不整脈、ST変化を、安静時と比べて確認する
  • 苦手ならイラストの入門書、臨床ではリハ職向けの本やモニタリングの本を選ぶ
  • 波形だけでなく、症状と脈をあわせて確認する
  • 迷ったときは中止基準に沿って止め、看護師や医師に報告する

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