親のケアマネの探し方|選び方のポイントと決めるまでの流れ

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「要介護の認定が出たけれど、ケアマネジャーはどうやって探せばいいの?」「たくさん事業所があって、どこを選べばいいか分からない」。親の介護が始まった家族が、最初につまずきやすいのがケアマネ探しです。

ケアマネは、介護サービスの計画や調整を担う、家族にとって長く付き合う相談相手です。この記事では、親のケアマネの探し方3つと、選び方のポイント、契約して決めるまでの流れを解説します。

この記事でわかること
  • ケアマネジャーが家族にしてくれること
  • 親のケアマネの探し方3つ
  • 要介護と要支援で窓口が違う点
  • 良いケアマネを選ぶ5つのポイント
  • 面談から契約して決めるまでの流れ
目次

ケアマネジャーが家族にしてくれること

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、本人と家族の希望を聞き、心身の状態に合ったケアプラン(介護サービス計画)を作ります。訪問介護、デイサービス、福祉用具などの事業所との調整や、毎月の訪問による状態の確認、要介護認定の更新の手続きの支援も行います。

ケアプランの作成などの費用は介護保険から支払われ、利用者の自己負担はありません。遠慮せずに相談できる相手を選びましょう。

新人ケアマネ新人

ケアマネさんは、市区町村が決めてくれるものだと思っていました。

ベテランケアマネ先輩

そう思っている家族は多いのよ。実は、要介護の人は家族が事業所を選んで契約するの。だからこそ、探し方を知っておくと安心ね。

親のケアマネの探し方は3つ

1. 地域包括支援センターに紹介してもらう

もっとも一般的な方法です。親が住む地域の地域包括支援センターに相談すると、近くの居宅介護支援事業所の一覧をもらえたり、親の状態に合いそうな事業所の情報を教えてもらえたりします。どこから探せばいいか分からないときは、まずここに相談しましょう。

2. 病院の相談員に相談する

入院中に介護が必要になった場合は、病院の医療ソーシャルワーカーや退院支援の担当者に相談できます。医療との連携に慣れた事業所を紹介してもらえることがあります。

3. 市区町村の一覧やインターネットで探す

市区町村の介護保険の窓口でも、事業所の一覧をもらえます。また、厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、地域の事業所の所在地や職員の体制を調べられます。

要介護と要支援で窓口が違う

認定の区分ケアプランを担当するところ
要介護1〜5家族が選んだ居宅介護支援事業所のケアマネジャー
要支援1・2地域包括支援センター(居宅介護支援事業所に委託されることもある)
ポイント:認定の結果を待たずに相談してよいケアマネ探しは、要介護認定を申請した段階から相談を始めて大丈夫です。結果が出てから探し始めるより、サービスを早く始められます。

良いケアマネを選ぶ5つのポイント

  • 話を聞く姿勢:本人と家族の話を最後まで聞き、希望を受け止めてくれるか
  • 説明の分かりやすさ:専門用語をかみ砕き、費用やデメリットも伝えてくれるか
  • 連絡のとりやすさ:連絡の方法や、つながりやすい時間を示してくれるか
  • 提案の幅:特定の事業所に偏らず、複数の選択肢を示してくれるか
  • 事業所の場所と体制:自宅から近いか、担当が不在のときの対応はどうか
新人ケアマネ新人

何人かに会って比べるのは、失礼になりませんか?

ベテランケアマネ先輩

まったく失礼じゃないわ。長く付き合う相手だから、比べて選ぶのは自然なことよ。「いくつかの事業所に相談しています」と伝えれば大丈夫。

面談から契約して決めるまでの流れ

  • 候補の事業所に電話する親の状態と、担当してもらえるかを確認します。
  • 面談をする自宅などでケアマネと会い、話し方や説明の分かりやすさを確かめます。
  • 契約する重要事項の説明を受け、居宅介護支援の契約を結びます。
  • ケアプランを作るケアマネが本人の状態を詳しく聞き取り、ケアプランの案を作ります。
  • サービス担当者会議を経て開始サービス事業所と内容を確認し、利用が始まります。

決めた後に合わないと感じたら

契約した後でも、ケアマネや事業所は変更できます。まずは要望を具体的に伝え、改善しなければ事業所の管理者に担当の変更を相談しましょう。別の事業所に変える場合は、新しいケアマネが決まってから切り替えると、サービスが途切れにくくなります。

注意:我慢を続けない「今さら変えにくい」と我慢を続けると、必要なサービスの相談ができなくなることがあります。変更は利用者と家族の権利です。言いにくいときは、地域包括支援センターに相談しましょう。

面談で聞いておきたい質問

候補のケアマネと面談するときは、次のような質問をしておくと、契約した後のギャップを防げます。

  • 連絡はどの方法で、どの時間帯ならつながりやすいですか?
  • 担当の方が休みのときは、誰に連絡すればいいですか?
  • 親と同じような病気や状態の人を担当した経験はありますか?
  • 自宅には、どのくらいの頻度で訪問してもらえますか?
  • サービス事業所は、どのように選んでいますか?

質問への答えそのものだけでなく、質問にどう向き合ってくれるかも大切な判断材料です。分からないことを「確認してお伝えします」と正直に答えてくれる人は、契約した後も信頼しやすいでしょう。

また、面談にはできるだけ本人にも同席してもらうのがおすすめです。本人の話し方や表情を見て、ケアマネがどう接するかを確かめられます。

よくある質問(FAQ)

ケアマネはどのくらいで決まりますか?
事業所の空き状況によって違います。担当できる人数に余裕がない事業所もあるため、複数の事業所に問い合わせると早く決まりやすくなります。
離れて暮らしていても、ケアマネを探せますか?
探せます。親の住む地域の地域包括支援センターに電話で相談しましょう。面談や契約の日程は、家族が帰省するタイミングに合わせてもらえることもあります。
施設に入所したら、ケアマネはどうなりますか?
特養や老健などの施設に入所すると、施設のケアマネがケアプランを担当します。在宅のケアマネとの契約は、入所に合わせて終了するのが一般的です。
サービス事業所と同じ法人の居宅介護支援事業所でも大丈夫ですか?
問題ありません。ケアマネには公正中立に支援する義務があります。同じ法人のサービスばかりすすめられると感じたら、他の選択肢も聞いてみましょう。
本人が面談を嫌がる場合はどうすればいいですか?
まずは家族だけで面談し、ケアマネの人柄を確かめてから、本人に紹介する方法があります。本人が安心できるよう、「困りごとの相談に乗ってくれる人」と伝えるとよいでしょう。
ケアマネを決める前に、介護サービスは使えますか?
急ぎの場合は、認定の結果が出る前から暫定のケアプランでサービスを始められることがあります。地域包括支援センターや候補の事業所に相談しましょう。
ケアマネの事業所は、自宅から近いほうがいいですか?
近いと訪問や急な対応がしやすいという利点があります。ただ、距離だけでなく、親の状態に合った経験や相性も大切です。いくつかの事業所を比べて決めましょう。
まとめ
  • ケアマネはケアプランの作成とサービスの調整を担い、利用者の自己負担はない
  • 探し方は、地域包括支援センターの紹介、病院の相談員、市区町村の一覧やインターネットの3つ
  • 要介護は家族が選んだ居宅介護支援事業所、要支援は地域包括支援センターが担当する
  • 話を聞く姿勢、説明、連絡のとりやすさ、提案の幅、事業所の体制で選ぶ
  • 決めた後に合わなければ、変更もできる

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編集:中央法規「ケアマネジャー」編集部, 著:福島敏之
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