疼痛リハビリの本おすすめ3選|慢性痛の評価と運動療法を学ぶ

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「画像では問題がないのに、痛みが長く続いている患者さんにどう関わればいいかわからない」「痛みが強くて運動を嫌がる人に、どこまで負荷をかけていいのか迷う」。痛み(疼痛)は、リハビリの現場でもっともよく出会う症状の一つですが、学生時代に体系的に学ぶ機会は多くありません。
疼痛のリハビリでは、痛みを「組織の傷み」だけでなく、神経の働きや心理・社会的な要因も含めて捉え、評価と関わり方を組み立てることが大切です。この記事では、疼痛リハビリの本おすすめ3選と、選び方、臨床でのポイントをまとめました。
- 急性痛と慢性痛の違い、痛みの種類
- 疼痛リハビリの本の選び方
- 疼痛リハビリの本おすすめ3選と比較表
- 臨床で痛みに向き合う4つのポイント
疼痛リハビリで押さえたい痛みの基本
痛みは、けがや病気で組織が傷ついたことを知らせる大切なサインです。一方で、組織の回復に必要な期間を過ぎても痛みが続くことがあり、その場合は考え方を変える必要があります。
| 分類 | 特徴 |
|---|---|
| 急性痛 | けがや手術の直後などの痛み。組織の傷みと関係が深く、回復とともに軽くなる |
| 慢性痛 | おおむね3か月以上続く痛み。組織の傷みだけでは説明しにくいことが多い |
痛みの仕組みは、大きく3つに分けて考えられています。
| 痛みの種類 | 主な例 |
|---|---|
| 侵害受容性疼痛 | 骨折や炎症など、組織の傷みによる痛み |
| 神経障害性疼痛 | 神経が傷ついたことによる痛み。しびれや電気が走るような痛み |
| 痛覚変調性疼痛 | 組織や神経に明らかな傷みがないのに、痛みの感じ方が強まっている状態 |
慢性痛では、「痛いから動かない→体が弱る→さらに痛みに敏感になる」という悪循環が起こりやすくなります。不安や恐怖、仕事や家庭の状況も痛みに影響するため、体だけを見ていては対応が難しくなります。
新人痛みが続いている人に運動をすすめていいのか、不安になります。
先輩慢性痛では、適切な運動がすすめられることが多いのよ。ただ、まずは危険な病気が隠れていないかを医師と確認することが大前提ね。そのうえで、痛みの仕組みを説明して、本人が安心して少しずつ動ける方法を一緒に探すの。
疼痛リハビリの本の選び方
痛みの仕組みを学ぶ本
まずは、痛みが起こる仕組みや、慢性化するメカニズムを解説した本で土台をつくりましょう。痛みの神経の働きを理解すると、評価や説明の言葉が変わります。
評価と治療の進め方がわかる本
臨床で使うなら、痛みの病態を見きわめ、それに合わせた評価と治療の進め方を解説した本が役立ちます。運動療法や患者さんへの説明の仕方まで書かれているかを確認しましょう。
医学的な背景を深める本
痛みの診断や薬物療法など、医学的な背景まで知っておくと、医師との連携がしやすくなります。辞典のように使える本を職場に一冊置いておくのもおすすめです。
疼痛リハビリの本おすすめ3選
ここからは、Amazonで買える疼痛リハビリの本を3冊紹介します。価格はAmazonの商品ページで確認したもの(2026年10月22日時点)で、変わることがあります。
| 本 | 向いている人 | 参考価格 |
|---|---|---|
| 疼痛リハビリテーション 病態メカニズム・モデルに基づく評価・治療戦略 | 臨床で評価と治療を組み立てたい人 | 6,600円 |
| 疼痛の認知神経リハビリテーション | 痛みと脳の関係から学びたい人 | 5,500円 |
| 疼痛医学 | 痛みの医学を体系的に学びたい人 | 6,600円 |
疼痛リハビリテーション -病態メカニズム・モデルに基づく評価・治療戦略
メジカルビュー社の、痛みの病態メカニズムに基づいて、リハビリの評価と治療の戦略を解説した本です。痛みをどのモデルで捉え、どう評価して治療につなげるかが整理されています。
痛みのある患者さんを担当していて、評価と治療の組み立て方を学びたいPT・OTに向いています。Amazonでの評価も高い本です。
疼痛の認知神経リハビリテーション
協同医書出版社の、痛みを脳や認知の働きから捉え、リハビリでの関わり方を解説した本です。体の感じ方やイメージと痛みの関係を考えるきっかけになります。
慢性痛の人への関わりに行き詰まりを感じている人や、脳の働きから痛みを理解したい人に向いています。
疼痛医学
医学書院の、痛みの仕組みから診断、治療までを体系的にまとめた医学書です。痛みに関わる多くの職種に向けて書かれています。
痛みの医学的な背景を深く知りたい人や、医師と方針を話し合う機会の多い人に向いています。職場に一冊置いておくと、辞典のように使えます。
先輩まず臨床の評価と治療がわかる本を一冊読んで、関わりに迷ったら脳の視点の本、医学的な背景を確認したいときは疼痛医学、という使い分けがおすすめよ。
臨床で痛みに向き合う4つのポイント
- 危険なサインを確認する夜間の痛み、発熱、体重減少、まひなどがないかを確認し、必要なら医師に相談します。
- 痛みの種類と影響を評価する痛みの強さだけでなく、どんなときに痛むか、生活や仕事、気持ちへの影響もあわせて聞き取ります。
- 痛みの仕組みをわかりやすく説明する「痛み=体が壊れている」ではないことを、本人にわかる言葉で伝えると、不安が和らぎ、動きやすくなることがあります。
- できることから少しずつ増やす痛みがゼロになるのを待つのではなく、生活で大切な動作を目標に、無理のない量から少しずつ増やします。
新人高齢の利用者さんの痛みにも、同じ考え方が使えますか?
先輩使えるわ。高齢の人は、腰やひざの痛みが長く続いていることが多いの。痛みのために外出を控えて体が弱ることもあるから、痛みと付き合いながら活動を保つ視点が、介護保険のリハビリでも大切よ。
よくある質問
疼痛の本は学生にも読めますか?
OTにも役立ちますか?
物理療法の知識も必要ですか?
本以外の学び方はありますか?
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- 痛みは急性痛と慢性痛、侵害受容性・神経障害性・痛覚変調性に分けて考える
- 慢性痛では、心理・社会的な要因も含めて捉えることが大切
- 仕組みを学ぶ本、評価と治療の本、医学書を目的に合わせて選ぶ
- 危険なサインの確認、痛みの評価、わかりやすい説明、少しずつ活動を増やすことがポイント
- 痛みを否定せず、一緒にできることを探す
















