【過去問解説】第24回(令和3年度)ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)

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「第24回のケアマネ試験は、どんな問題が出たの?」「過去問を解いたけれど、なぜその答えになるのか分からない」。この記事では、2021年(令和3年)10月10日に行われた第24回ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の全60問を、問題文・選択肢・正答・解説まで1ページにまとめました。

すべての選択肢に「なぜ○なのか・なぜ×なのか」を短く解説しているので、過去問演習や苦手分野の復習にそのまま使えます。第24回の合格率・合格点、過去10年の合格率の推移もあわせて確認しましょう。

この記事でわかること
  • 第24回(令和3年度)ケアマネ試験の概要と出題形式
  • 第24回の合格率・合格点と、過去10年の合格率の推移
  • 全60問の正答番号の一覧表(解答早見表)
  • 全60問の問題文・選択肢と、選択肢ごとの解説
  • 第24回の出題傾向と、次の試験に向けた勉強のポイント
目次

第24回(令和3年度)ケアマネ試験の概要

項目内容
試験名第24回介護支援専門員実務研修受講試験
試験日2021年(令和3年)10月10日(日)
問題数・時間全60問・120分
出題形式5つの選択肢から、正しいもの(適切なもの)を2つまたは3つ選ぶ
分野介護支援分野 25問(問1〜25)
保健医療サービスの知識等 20問(問26〜45)
福祉サービスの知識等 15問(問46〜60)

合否は、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野(保健医療+福祉の35問)」の2つに分けて判定されます。どちらか一方でも合格点に届かなければ、合計点が高くても不合格になります。

新人ケアマネ新人

第24回は、合格率が23.3%だったんですね。

ベテランケアマネ先輩

そうね。第24回は介護支援分野の合格点が25問中14点と、かなり低く補正された年なの。法改正や統計の数字など、難しい問題が多かったと考えられるわ。

第24回ケアマネ試験の合格率・合格点

項目第24回(令和3年度)
受験者数54,290人
合格者数12,662人
合格率23.3%
分野問題数合格点
介護支援分野25問14点(正答率56%)
保健医療福祉サービス分野35問25点(正答率約71%)
ポイント:合格点は「正答率70%を基準に補正」配点は1問1点で、分野ごとに正答率70%を基準とし、問題の難しさによって補正して合格点が決まります。第24回は介護支援分野の合格点が14点と低く、この分野が難しかったことがわかります。

過去10年のケアマネ試験の合格率の推移

回(年度)受験者数合格者数合格率
第28回(令和7年度)50,601人12,961人25.6%
第27回(令和6年度)53,699人17,228人32.1%
第26回(令和5年度)56,494人11,844人21.0%
第25回(令和4年度)54,406人10,328人19.0%
第24回(令和3年度)54,290人12,662人23.3%
第23回(令和2年度)46,415人8,200人17.7%
第22回(令和元年度)41,049人8,018人19.5%
第21回(平成30年度)49,332人4,990人10.1%
第20回(平成29年度)131,560人28,233人21.5%
第19回(平成28年度)124,585人16,281人13.1%

出典:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」

第24回ケアマネ試験の解答一覧(正答番号の早見表)

自己採点に使えるよう、全60問の正答番号を一覧にしました。問題番号を押すと、その問題の解説に移動します。

介護支援分野(問1〜25)
問1問2問3問4問5
1・42・4・51・2・42・41・2・4
問6問7問8問9問10
2・3・51・2・51・2・41・41・3・5
問11問12問13問14問15
3・51・2・32・3・51・2・41・2・4
問16問17問18問19問20
2・3・42・43・4・51・52・5
問21問22問23問24問25
3・41・3・51・3・53・41・2・4
保健医療サービスの知識等(問26〜45)
問26問27問28問29問30
2・3・51・2・53・41・4・52・3・4
問31問32問33問34問35
1・3・51・2・52・32・3・42・3・4
問36問37問38問39問40
1・3・51・4・51・4・53・4・51・2・4
問41問42問43問44問45
1・2・51・2・51・3・51・34・5
福祉サービスの知識等(問46〜60)
問46問47問48問49問50
1・3・41・4・51・2・41・3・43・5
問51問52問53問54問55
1・3・42・3・44・51・4・51・3・4
問56問57問58問59問60
2・52・3・52・3・51・3・51・3・5

正答番号・合格基準は、都道府県が公表した「第24回介護支援専門員実務研修受講試験問題正答番号」「合格基準」にもとづいています。

注意:解説は試験時点の制度にもとづく問題と解説は、第24回試験(2021年10月実施)時点の法令・制度にもとづいています。その後の法改正(2024年度の報酬改定、認知症基本法の施行、居宅介護支援の人員基準の見直しなど)で内容が変わっている場合があるため、最新の制度は最新版のテキストで確認してください。

介護支援分野(問1〜25)の問題と解説

介護保険制度の理念、法改正、財政、要介護認定、ケアマネジメント、事例問題などが出題される分野です。合格点は25問中14点でした。各問の「解答と解説を見る」を押すと、正答と解説が表示されます。

問題1(介護支援分野)

2020(令和2)年の介護保険法改正について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1国及び地方公共団体は、地域住民が相互に人格と個性を尊重し合いながら、参加し、共生する地域社会の実現に資するよう努めなければならないこととされた。
  2. 2市町村は、地域ケア会議を置くように努めなければならないこととされた。
  3. 3高齢者と障害児・者が同一の事業所でサービスを受けやすくするための共生型サービスが創設された。
  4. 4厚生労働大臣は、要介護者等に提供されるサービスの内容について調査及び分析を行い、その結果を公表するよう努めるものとされた。
  5. 5一定以上の所得がある第1号被保険者の介護給付及び予防給付の利用者負担割合が3割とされた。
問題1の解答と解説を見る

正解:1・4

  • 選択肢1:適切(正しい)2020年改正で、国と地方公共団体の責務に、地域住民が互いに尊重し合いながら参加し共生する地域社会(地域共生社会)の実現に努めることが加えられました。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)地域ケア会議の設置が市町村の努力義務として法律に位置付けられたのは、2014年改正です。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)共生型サービスが創設されたのは、2017年改正です。
  • 選択肢4:適切(正しい)2020年改正で、厚生労働大臣が要介護者等に提供されるサービスの内容などを調査・分析し、その結果を公表するよう努めることが定められました。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)一定以上の所得がある第1号被保険者の利用者負担を3割とする見直しは、2017年改正によるものです。
この問題のポイント法改正の問題は「何年の改正か」がよく問われます。2014年(地域ケア会議)、2017年(共生型サービス・3割負担)、2020年(地域共生社会・データ活用)を区別して覚えましょう。

問題2(介護支援分野)

2018(平成30)年度の介護保険給付(介護給付及び予防給付)の状況として正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1給付費は、約14兆円となっている。
  2. 2給付費は、前年度に比べて増加している。
  3. 3居宅サービス、地域密着型サービス及び施設サービスのうち、施設サービスに係る給付費が最も多い。
  4. 4地域密着型サービスに係る給付費は、居宅サービスに係る給付費よりも少ない。
  5. 5第1号被保険者1人当たりの給付費は、平均約26万円である。
問題2の解答と解説を見る

正解:2・4・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)2018年度の給付費は約10兆円で、14兆円ではありません。
  • 選択肢2:適切(正しい)高齢者の増加にともない、給付費は前年度より増加しています。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)給付費が最も多いのは居宅サービスで、施設サービスではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)地域密着型サービスの給付費は、居宅サービスの給付費より少なくなっています。
  • 選択肢5:適切(正しい)第1号被保険者1人当たりの給付費は、平均で約26万円です。
この問題のポイント介護保険事業状況報告の数字は、「給付費はおおむね10兆円規模で増加が続いている」「居宅サービスが最も多い」という大きな傾向をつかんでおきましょう。

問題3(介護支援分野)

社会保険方式の特徴として正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1国民の参加意識や権利意識を確保し、加入者に受給権を保障する仕組みである。
  2. 2リスク分散の考え方に立つことで、社会保障の対象を一定の困窮者から国民全体に拡大した普遍的な制度となっている。
  3. 3社会保険制度の財源は、原則として公費である。
  4. 4保険料を納付しない者や制度への加入手続をとらない者は、給付を受けられないことがある。
  5. 5給付は、受給者があらゆる資産を活用することを要件として行われる。
問題3の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)保険料を払うことで制度に参加しているという意識や権利意識が生まれ、加入者に受給権が保障される仕組みです。
  • 選択肢2:適切(正しい)リスクを加入者全体で分け合う考え方により、困窮者に限らず国民全体を対象とする普遍的な制度になっています。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)社会保険の財源は、原則として加入者が納める保険料です。公費を中心とするのは社会扶助方式です。
  • 選択肢4:適切(正しい)保険料を納めない人や加入手続きをしない人は、給付を受けられない場合があります。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)あらゆる資産の活用を給付の要件とするのは、生活保護などの公的扶助の特徴です。
この問題のポイント社会保険方式は「保険料が財源」「保険料の対価として給付」、社会扶助方式は「公費が財源」「資力調査がある」と対比して整理しましょう。

問題4(介護支援分野)

介護保険の第2号被保険者について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1第2号被保険者は、市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の者すべてである。
  2. 2第2号被保険者のうち保険給付の対象者は、特定疾病を原因として要支援・要介護状態になった者である。
  3. 3第2号被保険者の保険料は、被保険者が住所を有する市町村が徴収する。
  4. 4第2号被保険者の保険料は、地域支援事業のうちの任意事業の財源には充当されない。
  5. 5第2号被保険者は、要介護3以上であっても、指定介護老人福祉施設には入所できない。
問題4の解答と解説を見る

正解:2・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)第2号被保険者は、市町村の区域内に住所がある40歳以上65歳未満の人のうち、医療保険に加入している人です。すべての人ではありません。
  • 選択肢2:適切(正しい)第2号被保険者が保険給付を受けられるのは、特定疾病が原因で要支援・要介護状態になった場合です。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)第2号被保険者の保険料は、加入している医療保険者が医療保険料と一緒に徴収します。
  • 選択肢4:適切(正しい)地域支援事業のうち、包括的支援事業と任意事業の財源には第2号被保険者の保険料は使われず、公費と第1号保険料で賄われます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)第2号被保険者でも、特定疾病による要介護3以上であれば、介護老人福祉施設に入所できます。
この問題のポイント第2号被保険者は「医療保険加入者」「特定疾病が条件」「保険料は医療保険者が徴収」の3点をセットで覚えましょう。

問題5(介護支援分野)

「国民の努力及び義務」として介護保険法第4条に規定されているものはどれか。3つ選べ。

  1. 1介護保険事業に要する費用を公平に負担する。
  2. 2加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める。
  3. 3可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営む。
  4. 4要介護状態となった場合においても、その有する能力の維持向上に努める。
  5. 5認知症に対する理解を深めるよう努める。
問題5の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)介護保険法第4条第2項で、国民は介護保険事業に要する費用を公平に負担することとされています。
  • 選択肢2:適切(正しい)第4条第1項で、国民は加齢に伴う心身の変化を自覚して、常に健康の保持増進に努めることとされています。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)この内容は第4条の規定ではありません。住み慣れた地域での自立した生活は、地域包括ケアの考え方などに関わる内容です。
  • 選択肢4:適切(正しい)第4条第1項で、要介護状態になっても、リハビリテーションなどを利用して能力の維持向上に努めることとされています。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)認知症に対する理解を深めることは、第4条には規定されていません。認知症に関する知識の普及などは、国や地方公共団体の努力義務として定められています。
この問題のポイント第4条(国民の努力及び義務)は、「健康の保持増進」「能力の維持向上」「費用の公平な負担」の3つです。

問題6(介護支援分野)

介護保険法において市町村が条例で定めることとされている事項として正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1保健福祉事業
  2. 2区分支給限度基準額の上乗せ
  3. 3市町村特別給付
  4. 4指定介護老人福祉施設に係る入所定員の人数
  5. 5地域包括支援センターの職員の員数
問題6の解答と解説を見る

正解:2・3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)保健福祉事業は市町村が行うことができる事業ですが、条例で定める事項ではありません。
  • 選択肢2:適切(正しい)区分支給限度基準額の上乗せは、市町村が条例で定めます。
  • 選択肢3:適切(正しい)市町村特別給付(横出しサービス)は、市町村が条例で定めます。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)指定介護老人福祉施設の入所定員は、都道府県の条例で定められます。
  • 選択肢5:適切(正しい)地域包括支援センターの職員の員数などの基準は、市町村が条例で定めます。
この問題のポイント市町村の条例事項は、「保険料率」「区分支給限度基準額の上乗せ」「市町村特別給付」「地域密着型サービスや地域包括支援センターの基準」などです。施設の基準は都道府県の条例です。

問題7(介護支援分野)

区分支給限度基準額が適用されるサービスとして正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1福祉用具貸与
  2. 2小規模多機能型居宅介護
  3. 3居宅療養管理指導
  4. 4地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
  5. 5定期巡回・随時対応型訪問介護看護
問題7の解答と解説を見る

正解:1・2・5

  • 選択肢1:適切(正しい)福祉用具貸与は、区分支給限度基準額が適用されるサービスです。
  • 選択肢2:適切(正しい)小規模多機能型居宅介護は、区分支給限度基準額が適用されます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)居宅療養管理指導は、医師などの判断で必要な分を提供するため、区分支給限度基準額は適用されません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は施設での生活を支えるサービスで、区分支給限度基準額は適用されません。
  • 選択肢5:適切(正しい)定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、区分支給限度基準額が適用されます。
この問題のポイント区分支給限度基準額が適用されないのは、居宅療養管理指導、特定施設入居者生活介護(短期利用を除く)、認知症対応型共同生活介護(短期利用を除く)、地域密着型の施設・特定施設などです。

問題8(介護支援分野)

共生型サービスの指定の対象となる介護保険サービスとして正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1地域密着型通所介護
  2. 2介護予防短期入所生活介護
  3. 3通所リハビリテーション
  4. 4訪問介護
  5. 5定期巡回・随時対応型訪問介護看護
問題8の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)地域密着型通所介護は、共生型サービスの対象です。
  • 選択肢2:適切(正しい)介護予防短期入所生活介護は、共生型サービスの対象です。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)通所リハビリテーションは、共生型サービスの対象ではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)訪問介護は、共生型サービスの対象です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、共生型サービスの対象ではありません。
この問題のポイント共生型サービスの対象は、訪問介護、通所介護・地域密着型通所介護、短期入所生活介護(介護予防を含む)です。障害福祉サービスと共通する「ホームヘルプ・デイサービス・ショートステイ」と覚えましょう。

問題9(介護支援分野)

都道府県知事が指定する事業者が行うサービスとして正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1特定福祉用具販売
  2. 2認知症対応型共同生活介護
  3. 3介護予防支援
  4. 4介護予防短期入所療養介護
  5. 5看護小規模多機能型居宅介護
問題9の解答と解説を見る

正解:1・4

  • 選択肢1:適切(正しい)特定福祉用具販売は居宅サービスで、都道府県知事が指定します。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)認知症対応型共同生活介護は地域密着型サービスで、市町村長が指定します。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)介護予防支援は、市町村長が指定します。
  • 選択肢4:適切(正しい)介護予防短期入所療養介護は介護予防サービスで、都道府県知事が指定します。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)看護小規模多機能型居宅介護は地域密着型サービスで、市町村長が指定します。
この問題のポイント都道府県知事が指定するのは「居宅サービス・介護予防サービス・介護保険施設」、市町村長が指定するのは「地域密着型サービス・居宅介護支援・介護予防支援」です。

問題10(介護支援分野)

介護支援専門員について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1その業務を行うに当たり、関係者から請求があったときは、介護支援専門員証を提示しなければならない。
  2. 2他の都道府県へ登録を移転する場合には、移転先の都道府県知事が実施する介護支援専門員実務研修を受講しなければならない。
  3. 3介護支援専門員証の有効期間は、5年である。
  4. 4その業務のために正当な理由がある場合に限り、その名義を他人に使用させることができる。
  5. 5介護支援専門員であった者は、退職後においても、正当な理由なしに、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。
問題10の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)介護支援専門員は、業務を行うにあたって関係者から求められたときは、介護支援専門員証を提示しなければなりません。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)登録を他の都道府県へ移転しても、実務研修を受け直す必要はありません。
  • 選択肢3:適切(正しい)介護支援専門員証の有効期間は5年です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)介護支援専門員は、どのような理由があっても、名義を他人に使わせてはいけません。
  • 選択肢5:適切(正しい)秘密保持義務は、介護支援専門員でなくなった後も続きます。
この問題のポイント介護支援専門員の義務として、「証の提示」「名義貸しの禁止」「秘密保持義務(退職後も)」「信用失墜行為の禁止」をまとめて覚えましょう。

問題11(介護支援分野)

財政安定化基金について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1市町村は、財政安定化基金を設けるものとする。
  2. 2その財源の負担割合は、国2分の1、都道府県4分の1、市町村4分の1である。
  3. 3財政安定化基金から生ずる収入は、すべて財政安定化基金に充てなければならない。
  4. 4その財源には、第2号被保険者の保険料も充当する。
  5. 5給付費の増大により市町村の介護保険財政に不足が見込まれる場合には、必要な額を貸し付ける。
問題11の解答と解説を見る

正解:3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)財政安定化基金を設置するのは、都道府県です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)財源は、国・都道府県・市町村が3分の1ずつ負担します。
  • 選択肢3:適切(正しい)基金から生じる運用益などの収入は、すべて基金に充てなければなりません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)市町村の負担分は第1号被保険者の保険料で賄われ、第2号被保険者の保険料は使われません。
  • 選択肢5:適切(正しい)給付費が見込みを上回って財源が不足する場合には、必要な額が貸し付けられます。
この問題のポイント財政安定化基金は「都道府県が設置」「国・都道府県・市町村が各3分の1」「保険料収納不足には交付、給付費増には貸付」です。

問題12(介護支援分野)

介護保険の費用の負担について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1介護給付及び予防給付に要する費用の50%は、公費により賄われる。
  2. 2施設等給付に係る都道府県の負担割合は、17.5%である。
  3. 3調整交付金は、国が全額負担する。
  4. 4普通調整交付金は、すべての市町村に一律に交付される。
  5. 5特別調整交付金は、第1号被保険者総数に占める後期高齢者の加入割合などにより、市町村ごとに算定される。
問題12の解答と解説を見る

正解:1・2・3

  • 選択肢1:適切(正しい)介護給付と予防給付の費用は、50%を公費、50%を保険料で賄います。
  • 選択肢2:適切(正しい)施設等給付の場合、都道府県の負担割合は17.5%です(居宅給付費は12.5%)。
  • 選択肢3:適切(正しい)調整交付金は、国が全額を負担します。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)普通調整交付金は、後期高齢者の加入割合や所得の状況によって市町村ごとに交付額が変わり、一律ではありません。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)後期高齢者の加入割合などで算定されるのは、普通調整交付金です。特別調整交付金は、災害などの特別な事情に応じて交付されます。
この問題のポイント公費50%の内訳は、居宅給付費で国25%(うち調整交付金5%)・都道府県12.5%・市町村12.5%、施設等給付費で国20%・都道府県17.5%・市町村12.5%です。

問題13(介護支援分野)

介護保険法上、市町村介護保険事業計画において定めるべき事項として正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1介護保険施設等における生活環境の改善を図るための事業に関する事項
  2. 2地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護に係る必要利用定員総数の見込み
  3. 3介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込み
  4. 4地域支援事業に関する過去の実績
  5. 5介護給付等に要する費用の適正化に関し、市町村が取り組むべき施策に関する事項
問題13の解答と解説を見る

正解:2・3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)介護保険施設などの生活環境の改善を図る事業に関する事項は、都道府県介護保険事業支援計画で定める事項です。
  • 選択肢2:適切(正しい)地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護の必要利用定員総数の見込みは、市町村介護保険事業計画で定めるべき事項です。
  • 選択肢3:適切(正しい)介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込みは、市町村介護保険事業計画で定めるべき事項です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)地域支援事業に関する過去の実績は、定めるべき事項ではありません。定めるのは地域支援事業の量の見込みです。
  • 選択肢5:適切(正しい)介護給付等に要する費用の適正化に関して市町村が取り組むべき施策は、定めるべき事項です。
この問題のポイント市町村介護保険事業計画で必ず定めるのは、「サービスの種類ごとの量の見込み」「地域密着型の必要利用定員総数」「地域支援事業の量の見込み」「自立支援・重度化防止や給付適正化の取組と目標」などです。

問題14(介護支援分野)

介護予防・日常生活支援総合事業について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1要支援者は、介護予防・生活支援サービス事業の対象となる。
  2. 2要介護の第1号被保険者は、一般介護予防事業の対象となる。
  3. 3介護方法の指導など要介護被保険者を現に介護する者の支援のための事業は、介護予防・生活支援サービス事業に含まれる。
  4. 4地域支援事業の一部である。
  5. 5包括的支援事業の一部である。
問題14の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)要支援者は、介護予防・生活支援サービス事業の対象です。
  • 選択肢2:適切(正しい)一般介護予防事業は、すべての第1号被保険者とその支援のための活動に関わる人が対象で、要介護者も含まれます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)家族介護支援事業は、任意事業に含まれます。介護予防・生活支援サービス事業ではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)介護予防・日常生活支援総合事業は、地域支援事業の一部です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)総合事業は、包括的支援事業とは別の事業です。
この問題のポイント地域支援事業は「介護予防・日常生活支援総合事業」「包括的支援事業」「任意事業」の3つに分かれます。家族介護支援は任意事業に入ります。

問題15(介護支援分野)

介護サービス情報の公表制度における居宅介護支援に係る公表項目として正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1サービス担当者会議の開催等の状況
  2. 2入退院に当たっての支援のための取組の状況
  3. 3ターミナルケアの質の確保のための取組の状況
  4. 4利用者のプライバシーの保護のための取組の状況
  5. 5身体的拘束等の排除のための取組の状況
問題15の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)サービス担当者会議の開催などの状況は、居宅介護支援の公表項目です。
  • 選択肢2:適切(正しい)入退院に当たっての支援のための取組の状況は、居宅介護支援の公表項目です。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)ターミナルケアの質の確保のための取組は、施設などのサービスの項目で、居宅介護支援の公表項目ではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)利用者のプライバシーの保護のための取組の状況は、居宅介護支援の公表項目です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)身体的拘束等の排除のための取組は、施設系サービスの項目で、居宅介護支援の公表項目ではありません。
この問題のポイント公表項目はサービスの種類ごとに違います。居宅介護支援では「ケアマネジメントの過程(担当者会議・入退院支援など)」に関する項目が中心です。

問題16(介護支援分野)

要介護認定の認定調査について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1認定調査は、介護保険法に基づき都道府県に委託することができる。
  2. 2新規認定の調査は、市町村の担当職員が行う。
  3. 3更新認定の調査は、介護支援専門員に委託することができる。
  4. 4被保険者が正当な理由なく認定調査に応じない場合には、市町村は申請を却下することができる。
  5. 5要介護認定の申請後、認定調査の前に受けた介護サービスは、保険給付の対象にならない。
問題16の解答と解説を見る

正解:2・3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)認定調査は、指定市町村事務受託法人に委託できますが、都道府県に委託するものではありません。
  • 選択肢2:適切(正しい)新規認定の調査は、原則として市町村の職員が行います(指定市町村事務受託法人への委託は可能)。
  • 選択肢3:適切(正しい)更新認定の調査は、居宅介護支援事業者や介護支援専門員などに委託できます。
  • 選択肢4:適切(正しい)被保険者が正当な理由なく認定調査に応じないときは、市町村は申請を却下できます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)要介護認定の効力は申請日にさかのぼるため、申請後で調査前に受けたサービスも保険給付の対象になります。
この問題のポイント新規認定の調査は「市町村または指定市町村事務受託法人」、更新・区分変更の調査は「居宅介護支援事業者や介護保険施設などにも委託可能」と区別しましょう。

問題17(介護支援分野)

要介護認定の更新認定について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1更新認定の申請ができるのは、原則として、有効期間満了の日の30日前からである。
  2. 2被保険者は、地域包括支援センターに更新認定の申請手続きを代わって行わせることができる。
  3. 3更新認定の調査は、介護保険施設に委託できない。
  4. 4更新認定の有効期間は、原則として、12月間である。
  5. 5更新認定の効力は、更新のための認定調査を受けた日から生じる。
問題17の解答と解説を見る

正解:2・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)更新認定の申請は、原則として有効期間満了日の60日前からできます。
  • 選択肢2:適切(正しい)被保険者は、地域包括支援センターに更新認定の申請手続きを代行してもらえます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)更新認定の調査は、介護保険施設にも委託できます。
  • 選択肢4:適切(正しい)更新認定の有効期間は、原則12か月です(状態に応じて3〜48か月の範囲で設定可能)。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)更新認定の効力は、前の認定の有効期間が満了した日の翌日から生じます。
この問題のポイント有効期間は、新規・区分変更が原則6か月、更新が原則12か月です。更新申請は満了日の60日前から行えます。

問題18(介護支援分野)

要介護認定について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1一次判定は市町村が行い、二次判定は都道府県が行う。
  2. 2介護認定審査会は、都道府県が定める基準に従い、審査判定を行う。
  3. 3一次判定で非該当となった者についても、二次判定を行う。
  4. 4第2号被保険者の二次判定では、要介護状態の原因である身体上又は精神上の障害が特定疾病によって生じたものかどうかも審査する。
  5. 5介護認定審査会は、被保険者の要介護状態の軽減又は悪化の防止のために必要な療養について、市町村に意見を述べることができる。
問題18の解答と解説を見る

正解:3・4・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)一次判定も二次判定も市町村が行います。二次判定は、市町村に置かれる介護認定審査会が行います。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)介護認定審査会は、厚生労働大臣が定める基準に従って審査・判定を行います。
  • 選択肢3:適切(正しい)一次判定で非該当となった人についても、介護認定審査会で二次判定を行います。
  • 選択肢4:適切(正しい)第2号被保険者の場合は、要介護状態の原因が特定疾病によるものかどうかも審査されます。
  • 選択肢5:適切(正しい)介護認定審査会は、要介護状態の軽減や悪化防止のために必要な療養について、市町村に意見を述べることができます。
この問題のポイント要介護認定は「市町村が行う」「審査判定の基準は国が定める」「二次判定は全件行う」がポイントです。

問題19(介護支援分野)

指定居宅介護支援事業について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1利用者の数が20人の場合には、常勤の介護支援専門員を1人以上置かなければならない。
  2. 2通常の事業の実施地域を越えて、指定居宅介護支援を行ってはならない。
  3. 3サービス担当者会議には、利用者及びその家族を必ず参加させなければならない。
  4. 4提供した指定居宅介護支援の質の評価に関する事項を保険者に報告しなければならない。
  5. 5サービス担当者会議において利用者の個人情報を用いる場合には、あらかじめ本人の同意を文書により得ておかなければならない。
問題19の解答と解説を見る

正解:1・5

  • 選択肢1:適切(正しい)居宅介護支援事業所には、常勤の介護支援専門員を1人以上置き、利用者44人ごとに1人を標準とします。利用者20人なら常勤1人以上の配置が必要です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)通常の事業の実施地域を越えてサービスを行うこともできます。その場合は交通費を受け取ることができます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)サービス担当者会議には、利用者や家族の参加を基本としますが、必ず参加させなければならないわけではありません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)居宅介護支援事業者は提供したサービスの質を自ら評価して改善に努めますが、その結果を保険者に報告する義務はありません。
  • 選択肢5:適切(正しい)サービス担当者会議で利用者の個人情報を使う場合は、あらかじめ文書で本人の同意を得なければなりません(家族の情報は家族の同意)。
この問題のポイント個人情報の同意は「利用者本人の情報は本人、家族の情報は家族の同意」を「文書」で得ることがポイントです。

問題20(介護支援分野)

指定居宅介護支援におけるアセスメントについて正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1利用者との初回面接から居宅サービス計画の作成・交付までの一連の流れを指す。
  2. 2現在利用しているサービスの状況について、介護保険給付以外のものを含めて把握する。
  3. 3いかなる場合であっても必ず利用者の居宅を訪問し、利用者及びその家族に面接して行わなければならない。
  4. 4課題分析標準項目には、地域の社会資源に関する項目が含まれる。
  5. 5アセスメントの結果の記録は、2年間保存しなければならない。
問題20の解答と解説を見る

正解:2・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)アセスメントは、利用者の状態を把握し、生活上の課題を明らかにする過程です。初回面接から計画の交付までの一連の流れは、ケアマネジメントの過程全体です。
  • 選択肢2:適切(正しい)アセスメントでは、介護保険以外のサービスや支援も含めて、現在利用しているサービスの状況を把握します。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)アセスメントは原則として居宅を訪問して行いますが、入院中などの事情がある場合もあり、「いかなる場合であっても」は言い過ぎです。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)課題分析標準項目に、地域の社会資源に関する項目は含まれていません。
  • 選択肢5:適切(正しい)アセスメントの結果の記録は、完結の日から2年間保存します(自治体の条例で期間を長く定めている場合があります)。
この問題のポイント課題分析標準項目は「基本情報に関する項目」と「課題分析(アセスメント)に関する項目」で構成されています。どの項目があるかを一度確認しておきましょう。

問題21(介護支援分野)

居宅サービス計画の作成について適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 1地域におけるサービス提供体制にかかわらず、利用者が希望するサービスを最優先に位置付ける。
  2. 2地域の住民による自発的な活動によるサービスは含めない。
  3. 3生活全般の解決すべき課題を記載する。
  4. 4被保険者証に認定審査会意見の記載がある場合には、これに沿って作成する。
  5. 5利用者の選択を求めることなく、同一事業主体が提供する複数のサービスのみを組み合わせる。
問題21の解答と解説を見る

正解:3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)地域のサービス提供体制や利用者の状態を踏まえて計画を作ります。希望するサービスを無条件に最優先するものではありません。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)地域住民の自発的な活動によるサービスなどのインフォーマルな支援も、居宅サービス計画に含めるよう努めます。
  • 選択肢3:適切(正しい)居宅サービス計画には、生活全般の解決すべき課題(ニーズ)を記載します。
  • 選択肢4:適切(正しい)被保険者証に認定審査会の意見が記載されている場合は、その意見に沿って計画を作成します。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)サービスの選択は利用者の意思にもとづきます。特定の事業主体のサービスだけを組み合わせるのは不適切です。
この問題のポイント居宅サービス計画は、「利用者の選択」「インフォーマル支援も含めた総合的な計画」「認定審査会意見への配慮」がポイントです。

問題22(介護支援分野)

施設サービス計画書の記載について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1「目標」は、実際に解決が可能と見込まれるものでなくてはならない。
  2. 2目標の「期間」については、「認定の有効期間」は考慮しない。
  3. 3サービス実施の「頻度」には、週に1回、1日に1回のように一定期間内での回数、実施曜日等を記載する。
  4. 4「利用者及び家族の生活に対する意向」には、利用者及びその家族の生活に対する意向が異なる場合には、利用者の意向のみを記載する。
  5. 5「サービス内容」には、「短期目標」の達成に必要であって最適なサービス内容とその方針を記載する。
問題22の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)目標は、実際に解決が見込めるものでなければなりません。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)目標の期間は、認定の有効期間も考慮して設定します。
  • 選択肢3:適切(正しい)頻度には、「週1回」「1日1回」のように一定期間内の回数や実施曜日などを記載します。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)利用者と家族の意向が異なる場合は、それぞれの意向を区別して記載します。利用者の意向のみを書くのではありません。
  • 選択肢5:適切(正しい)サービス内容には、短期目標の達成に必要で最適なサービスの内容と方針を記載します。
この問題のポイント計画書の記載要領は、第1表(意向)、第2表(課題・目標・サービス内容・頻度・期間)の書き方を具体的に押さえておくと得点しやすくなります。

問題23(介護支援分野)

生活保護世帯のAさん(78歳、要介護3)は、夫(84歳、要支援2)との二人暮らしである。Aさんは日常的に居宅サービスを利用しているが、夫自身は介護保険のサービスの利用を望んでいない。 Aさんから電話があり、「自宅での生活が厳しくなってきたので、二人で施設に入所したいのですが、福祉事務所のケースワーカーからは夫の介護度では二人一緒の入所はできないと言われてしまいました。どうしたらいいでしょうか」との相談があった。 介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1福祉事務所のケースワーカーに発言の意図を確認する。
  2. 2直ちにAさんへの居宅サービスの追加を調整する。
  3. 3Aさんとの面談日を調整する。
  4. 4地域包括支援センターに、夫がサービスを利用するように説得を依頼する。
  5. 5Aさんが利用している居宅サービス事業所に連絡し、最近のAさんの様子等に関する情報を収集する。
問題23の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)ケースワーカーの発言の意図を確認することで、状況を正しく把握できます。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)Aさんの意向や状況を確認しないまま、すぐにサービスを追加するのは適切ではありません。
  • 選択肢3:適切(正しい)Aさんと直接会って話を聞き、希望や生活の状況を確認することが大切です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)夫はサービスの利用を望んでいないため、説得を依頼するのは本人の意思を尊重していない対応です。
  • 選択肢5:適切(正しい)サービス事業所から最近の様子を聞き、情報を集めることは適切な対応です。
この問題のポイント事例問題では、「まず事実と本人の意向を確認する」「関係者から情報を集める」対応が適切になりやすく、「すぐに決める・説得する」対応は不適切になりやすい傾向があります。

問題24(介護支援分野)

要介護1の認定を受けた一人暮らしのAさん(80歳、女性)から依頼を受け、アセスメントのために訪問した。 Aさんの希望は、区分支給限度基準額の範囲内で、気の合う友人が利用するBデイサービスに一緒に通うこと、及び、腰や膝の痛みで掃除や買い物などが面倒になってきたのでなるべく多く訪問介護を使うことであり、アセスメントは必要ないと拒絶されてしまった。 自立支援・重度化防止の観点に立った介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 1十分なアセスメントなしではケアプランを作成できないので、ケアプランの依頼を断る。
  2. 2Aさんの希望どおり、Bデイサービスを利用する目標を「友人と楽しく過ごすことができる」として、ケアプランを作成する。
  3. 3Bデイサービスの体験利用を提案するなど、アセスメントが行えるようAさんとの関係性の構築に努める。
  4. 4腰や膝の痛みについて主治の医師と相談して適切な対応を検討しようとAさんに提案する。
  5. 5区分支給限度基準額の上限までのサービス利用が保険者に認められるよう、理由を一緒に考えたいとAさんに伝える。
問題24の解答と解説を見る

正解:3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)アセスメントを拒否されたからといって依頼を断るのは、支援の放棄になり適切ではありません。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)アセスメントをせずに希望どおりの計画を作るのは、自立支援・重度化防止の観点から適切ではありません。
  • 選択肢3:適切(正しい)体験利用の提案などで信頼関係を築き、アセスメントができるようにすることは適切です。
  • 選択肢4:適切(正しい)腰や膝の痛みについて主治医と相談することを提案するのは、自立支援の観点から適切です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)限度額いっぱいの利用を前提に理由を考えるのは、ニーズにもとづく計画づくりではありません。
この問題のポイント「本人の希望をそのまま通す」「断る」はどちらも不適切です。関係づくりを通してアセスメントにつなげ、医療との連携で課題の解決を目指します。

問題25(介護支援分野)

夫(75歳)と二人暮らしのAさん(72歳、要介護4、パーキンソン病)について、最近、夫が「妻は他人が来ると具合が悪いふりをする」と話しており、夫による介護の仕方が乱暴になってきているようで心配だとの報告が訪問介護事業所からあった。 この場合の介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1改めてAさんの状態についてアセスメントを行う。
  2. 2訪問診療を行う医師に、夫に対してAさんの病状についてより詳しく説明するように依頼する。
  3. 3市町村に虐待案件として通報する。
  4. 4夫の介護負担について具体的に夫から話を聞く。
  5. 5夫が自宅で介護を続けるのは難しいので、Aさんに施設入所を勧める。
問題25の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)状況が変化しているため、改めてAさんの状態をアセスメントすることは適切です。
  • 選択肢2:適切(正しい)パーキンソン病は症状に波があり、人がいるときに動きが変わることもあります。夫が病状を理解できるよう医師に説明を依頼するのは適切です。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)まだ事実関係が確認できていない段階で、すぐに虐待として通報するのは早すぎます。まず状況を確認します。
  • 選択肢4:適切(正しい)夫の介護負担を具体的に聞き取ることは、支援方法を考えるうえで適切です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)夫の意向やAさんの希望を確認せずに施設入所を勧めるのは適切ではありません。
この問題のポイント虐待が疑われる事例では、「状況の確認」「介護者の負担の把握」「医療との連携」を先に行います。ただし、生命に危険がある場合などは速やかに通報します。

保健医療サービスの知識等(問26〜45)の問題と解説

高齢者に多い病気、バイタルサイン、検査値、認知症、在宅医療、看取り、医療系のサービスなどが出題される分野です。福祉サービスの知識等と合わせた35問で合格点(第24回は25点)を判定します。

問題26(保健医療サービス分野)

高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1薬疹は、薬剤服用後1〜2か月で出ることが多い。
  2. 2高齢者の肺炎は、再発・再燃を繰り返して難治化することがある。
  3. 3白内障は、水晶体の混濁により視力低下をきたす。
  4. 4脱水があっても、めまいやふらつきは生じない。
  5. 5ナトリウムが欠乏していても、嘔気や頭痛などの自覚症状がないこともある。
問題26の解答と解説を見る

正解:2・3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)薬疹は、薬を飲み始めてから1〜2週間ほどで出ることが多いとされています。1〜2か月ではありません。
  • 選択肢2:適切(正しい)高齢者の肺炎は、再発や再燃を繰り返し、治りにくくなることがあります。
  • 選択肢3:適切(正しい)白内障は、水晶体が濁ることで視力が低下する病気です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)脱水になると、めまいやふらつきが起こることがあります。
  • 選択肢5:適切(正しい)ナトリウムが不足していても、嘔気や頭痛などの自覚症状が出ないこともあります。
この問題のポイント高齢者は症状が典型的に出にくい、という特徴が繰り返し問われます。「症状がない=問題がない」ではない点に注意しましょう。

問題27(保健医療サービス分野)

バイタルサインについて正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1バイタルサインとは、体温、脈拍、血圧、意識レベル及び呼吸である。
  2. 2感染症に罹患しても、発熱がみられないことがある。
  3. 31分当たりの心拍数60以上を頻脈という。
  4. 4血圧は、160/100mmHg未満を目指すことが推奨されている。
  5. 5口すぼめ呼吸は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)によくみられる。
問題27の解答と解説を見る

正解:1・2・5

  • 選択肢1:適切(正しい)バイタルサインは、体温、脈拍、血圧、意識レベル、呼吸を指します。
  • 選択肢2:適切(正しい)高齢者は、感染症にかかっても発熱がみられないことがあります。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)頻脈は、1分間の心拍数が100以上の場合をいいます。60未満は徐脈です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)高血圧の治療では、年齢や状態に応じて、160/100mmHgより低い値(高齢者でも140/90mmHg未満など)を目標にします。
  • 選択肢5:適切(正しい)口すぼめ呼吸は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の人によくみられる呼吸法です。
この問題のポイント脈拍は「100以上が頻脈、60未満が徐脈」です。数値の基準は毎年のように問われるので正確に覚えましょう。

問題28(保健医療サービス分野)

次の記述のうち適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 1血清クレアチニン値は、高齢者の長期にわたる栄養状態をみる指標として用いる。
  2. 2血清アルブミン値は、腎機能が悪化すると高値になる。
  3. 3上腕や下腿の周囲長は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。
  4. 4胸部X線検査は、心不全の診断にも有用である。
  5. 5解熱せずに持続する発熱を、間欠熱という。
問題28の解答と解説を見る

正解:3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)血清クレアチニン値は、主に腎機能の指標です。長期の栄養状態をみる指標は血清アルブミン値です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)腎機能が悪化すると高くなるのは、血清クレアチニン値などです。血清アルブミン値は低栄養などで低くなります。
  • 選択肢3:適切(正しい)寝たきりなどで体重が測れない場合、上腕や下腿の周囲長が低栄養の判定に使われます。
  • 選択肢4:適切(正しい)胸部X線検査は、心臓の大きさや肺のうっ血などがわかり、心不全の診断にも役立ちます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)解熱せずに高い熱が続くのは稽留熱です。間欠熱は、発熱と平熱を繰り返す熱型です。
この問題のポイント検査値は「アルブミン=栄養状態」「クレアチニン・BUN=腎機能」「AST・ALT=肝機能」「HbA1c=過去1〜2か月の血糖」とセットで覚えましょう。

問題29(保健医療サービス分野)

排泄について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1排泄のアセスメントでは、排泄場所がトイレの場合には、居室、廊下、トイレの温度や明るさを確認する。
  2. 2排泄のアセスメントでは、排便については、1週間の回数のみを確認すればよい。
  3. 3強い尿意とともに尿が漏れることを、腹圧性尿失禁という。
  4. 4排泄の介助に伴い、家族は腰痛や睡眠不足などの身体的影響を受けることがある。
  5. 5食事内容の確認は、排泄のコントロールに必要である。
問題29の解答と解説を見る

正解:1・4・5

  • 選択肢1:適切(正しい)トイレで排泄する場合は、居室、廊下、トイレの温度や明るさなどの環境も確認します。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)排便は回数だけでなく、便の性状や量、排便の時間帯なども確認します。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)強い尿意とともに尿が漏れるのは、切迫性尿失禁です。腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみなどでおなかに力が入ったときに漏れるものです。
  • 選択肢4:適切(正しい)排泄の介助は、家族に腰痛や睡眠不足などの身体的な影響を与えることがあります。
  • 選択肢5:適切(正しい)食事の内容は便の状態に関わるため、排泄のコントロールには食事内容の確認が必要です。
この問題のポイント尿失禁は「腹圧性(咳・くしゃみ)」「切迫性(強い尿意)」「溢流性(出しきれずにあふれる)」「機能性(認知機能や身体機能の低下)」の4つを区別しましょう。

問題30(保健医療サービス分野)

次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1予定より早く目覚め、その後眠れなくなってしまうことを熟眠障害という。
  2. 2唾液には、口腔内の自浄作用がある。
  3. 3誤嚥性肺炎の発症を防ぐには、口腔内の環境を整えることが重要である。
  4. 4本人から訴えがなくとも、義歯が合わないなど口腔に何らかの問題がある場合には、歯科受診を検討する。
  5. 5ヒートショックとは、暑熱環境における身体適応の障害によって起こる病態である。
問題30の解答と解説を見る

正解:2・3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)予定より早く目が覚めて眠れなくなるのは、早朝覚醒です。熟眠障害は、眠りが浅く、ぐっすり眠った感じが得られない状態です。
  • 選択肢2:適切(正しい)唾液には、口の中の汚れを洗い流す自浄作用があります。
  • 選択肢3:適切(正しい)口の中の環境を整えることは、誤嚥性肺炎の予防に重要です。
  • 選択肢4:適切(正しい)本人が訴えなくても、義歯が合わないなどの問題があれば歯科受診を検討します。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)ヒートショックは、急な温度差によって血圧が大きく変動し、体に影響が出ることです。暑さによる障害は熱中症です。
この問題のポイント不眠のタイプは「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」の4つです。名前と内容を対応させて覚えましょう。

問題31(保健医療サービス分野)

認知症のケアや支援について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1認知症施策推進大綱では、医療従事者等の認知症対応力向上の促進を図ることとしている。
  2. 2認知症疾患医療センターは、地域の介護関係者等への研修は行わない。
  3. 3認知症ケアパスとは、認知症の人の状態に応じた適切な医療や介護サービスの提供の流れを示すものである。
  4. 4認知症初期集中支援チームは、警察と介護事業者や地域の関係団体が協力して認知症の人を捜索する仕組みである。
  5. 5認知症地域支援推進員は、認知症の人やその家族を支援する相談支援や支援体制を構築するための取組を行う。
問題31の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)認知症施策推進大綱では、医療従事者などの認知症対応力の向上を図ることとしています。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)認知症疾患医療センターは、地域の介護関係者などへの研修も行います。
  • 選択肢3:適切(正しい)認知症ケアパスは、認知症の人の状態に応じて、適切な医療や介護サービスの提供の流れを示したものです。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)認知症初期集中支援チームは、医療・介護の専門職が認知症の人や家族を訪問し、初期の支援を集中的に行うチームです。捜索の仕組みではありません。
  • 選択肢5:適切(正しい)認知症地域支援推進員は、相談支援や、医療・介護などの支援体制づくりの取組を行います。
この問題のポイント「認知症初期集中支援チーム(専門職による初期支援)」「認知症地域支援推進員(連携・相談支援)」「認知症サポーター(地域の理解者)」の役割の違いがよく問われます。

問題32(保健医療サービス分野)

高齢者の精神疾患について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1精神症状は定型的でなく、訴えが多彩かつ曖昧なのが特徴である。
  2. 2老年期の抑うつの背景要因としては、社会的役割の喪失などがある。
  3. 3老年期うつ病は、1年後に半数以上が認知症に移行する。
  4. 4アルコール依存症の患者数に占める高齢者の割合は、近年急速に減少している。
  5. 5老年期のアルコール依存症には、若年発症型と老年発症型がある。
問題32の解答と解説を見る

正解:1・2・5

  • 選択肢1:適切(正しい)高齢者の精神症状は典型的でないことが多く、訴えが多彩で曖昧になりやすい特徴があります。
  • 選択肢2:適切(正しい)老年期の抑うつの背景には、退職などによる社会的役割の喪失などがあります。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)老年期うつ病の半数以上が1年後に認知症へ移行するということはありません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)アルコール依存症の患者に占める高齢者の割合は、増加傾向にあります。
  • 選択肢5:適切(正しい)老年期のアルコール依存症には、若いころから続く若年発症型と、高齢になってから発症する老年発症型があります。
この問題のポイント高齢者のうつ病は、気分の落ち込みより身体の不調の訴えが目立つことがあり、認知症と間違えられやすい点も押さえておきましょう。

問題33(保健医療サービス分野)

診察や治療について、より適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 1医学的診断のプロセスでは、主訴の前に、家族歴や既往歴の聴取を行う。
  2. 2診察や検査は、患者の身体的負担が小さいものから行うことが原則である。
  3. 3治療は、診断に基づいて行うことが重要である。
  4. 4最も治療効果の高い治療法を常に選択する。
  5. 5介護支援専門員は、医学的な立場から治療法について助言すべきである。
問題33の解答と解説を見る

正解:2・3

  • ×選択肢1:不適切(誤り)診断のプロセスでは、まず主訴(一番困っていること)を聞き、そのうえで現病歴、既往歴、家族歴などを聞きます。
  • 選択肢2:適切(正しい)診察や検査は、患者の体への負担が小さいものから行うのが原則です。
  • 選択肢3:適切(正しい)治療は、正しい診断にもとづいて行うことが重要です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)治療法は、効果だけでなく、患者の希望や体の状態、生活への影響も考えて選びます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)治療法について医学的な立場から助言するのは医師の役割です。介護支援専門員は、生活の視点から情報を提供します。
この問題のポイント高齢者の治療では、「効果が最も高い治療」が必ずしも最適とは限りません。本人の希望や生活の質(QOL)を考えて選ぶことがポイントです。

問題34(保健医療サービス分野)

高齢者にみられる疾病・病態について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1誤嚥性肺炎の予防には、嚥下機能のみを維持すればよい。
  2. 2大腿骨頸部骨折は、寝たきりの原因となりやすい。
  3. 3薬の副作用によるふらつきにより、転倒を起こすことがある。
  4. 4排泄物による皮膚の湿潤が加わることで、褥瘡が生じやすくなる。
  5. 5褥瘡ができた直後から約1〜2か月の時期を急性期と呼ぶ。
問題34の解答と解説を見る

正解:2・3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)誤嚥性肺炎の予防には、嚥下機能の維持だけでなく、口腔ケアや食事の姿勢、体力の維持なども大切です。
  • 選択肢2:適切(正しい)大腿骨頸部骨折は、寝たきりの原因になりやすい骨折です。
  • 選択肢3:適切(正しい)薬の副作用によるふらつきが原因で、転倒することがあります。
  • 選択肢4:適切(正しい)排泄物で皮膚が湿った状態になると、褥瘡ができやすくなります。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)褥瘡ができてから1〜2週間ほどの時期を急性期と呼びます。1〜2か月ではありません。
この問題のポイント褥瘡は「圧迫」「湿潤」「摩擦・ずれ」「低栄養」が主な原因です。予防の視点とあわせて覚えましょう。

問題35(保健医療サービス分野)

栄養に関するアセスメントについて正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1高齢者は、若年者に比べてエネルギー摂取量が少ないことを当然の前提とする。
  2. 2低栄養状態の徴候には、筋肉量の減少、血清たんぱく質の減少などがある。
  3. 3低栄養状態は、フレイルや要介護状態の要因の一つである。
  4. 4認知症高齢者については、異食、盗食などの摂食行動の有無を把握する。
  5. 5高齢者の摂食・嚥下障害は、栄養過多を引き起こすおそれがある。
問題35の解答と解説を見る

正解:2・3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)高齢者の必要なエネルギー量には個人差があります。摂取量が少ないことを当然と考えず、一人ひとり評価します。
  • 選択肢2:適切(正しい)低栄養の徴候には、筋肉量の減少や血清たんぱく質の減少などがあります。
  • 選択肢3:適切(正しい)低栄養は、フレイルや要介護状態の原因の一つです。
  • 選択肢4:適切(正しい)認知症の高齢者については、異食や盗食などの摂食行動があるかどうかを把握します。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)摂食・嚥下障害は、食べられる量が減るため、栄養過多ではなく低栄養の原因になります。
この問題のポイント栄養のアセスメントでは、体重の変化、食事の量、飲み込みの状態、口腔の状態、生活環境などを総合的にみます。

問題36(保健医療サービス分野)

感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1すべての人が感染症にかかっている可能性があると考え、感染予防に努める。
  2. 2症状のある人だけマスクを着用して感染予防に努めればよい。
  3. 3手洗いでは、指先、指の間、親指、手首を洗い忘れないようにすることが基本となる。
  4. 4マスクや手袋、エプロンやガウンはできるだけ節約し、使い回すように心がける。
  5. 5高齢者は、一般的に感染症に対する抵抗力が低下していることを前提とする。
問題36の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)すべての人が感染症にかかっている可能性があると考えて対策をとる考え方を、標準予防策(スタンダードプリコーション)といいます。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)症状がなくても感染していることがあるため、症状のある人だけがマスクをすればよいわけではありません。
  • 選択肢3:適切(正しい)手洗いでは、指先、指の間、親指、手首が洗い残しやすいため、忘れずに洗います。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)マスクや手袋、ガウンなどは使い捨てが基本で、使い回してはいけません。
  • 選択肢5:適切(正しい)高齢者は一般に感染症への抵抗力が低下していることを前提に、予防に取り組みます。
この問題のポイント標準予防策は「血液・体液・排泄物などはすべて感染の可能性があるものとして扱う」考え方です。

問題37(保健医療サービス分野)

在宅医療管理について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1在宅中心静脈栄養法は、点滴栄養剤を中心静脈に直接入れる方法である。
  2. 2在宅自己注射は、家族以外の訪問介護員も行うことができる。
  3. 3経鼻胃管は、定期的に交換する必要はない。
  4. 4悪性腫瘍疼痛管理では、身体的側面だけでなく、精神的側面からも考えることが重要である。
  5. 5人工呼吸療法には、侵襲的、非侵襲的に行うものの2種類がある。
問題37の解答と解説を見る

正解:1・4・5

  • 選択肢1:適切(正しい)在宅中心静脈栄養法は、高カロリーの栄養剤を中心静脈に直接入れる方法です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)在宅自己注射は、本人や家族が行うもので、訪問介護員は行えません。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)経鼻胃管は、定期的に交換する必要があります。
  • 選択肢4:適切(正しい)がんの痛みの管理では、身体的な面だけでなく、精神的な面からも考えることが大切です。
  • 選択肢5:適切(正しい)人工呼吸療法には、気管切開などを行う侵襲的な方法と、マスクを使う非侵襲的な方法があります。
この問題のポイント在宅医療管理は、「誰が行えるか」「交換や管理が必要か」がよく問われます。自己注射(インスリンなど)は本人・家族が行うものです。

問題38(保健医療サービス分野)

高齢者の病状・病態について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1喘息や心不全による呼吸困難では、起座呼吸で症状が楽になることが多い。
  2. 2心筋梗塞の症状には、必ず強い胸痛がみられる。
  3. 3脚の骨折で多い部位は、骨幹部(骨の中央)である。
  4. 4寝たきりの高齢者は、吐いたものが気管や肺に入り、誤嚥性肺炎を起こすことがある。
  5. 5急激に浮腫が出現した場合には、心不全の増悪なども考えられる。
問題38の解答と解説を見る

正解:1・4・5

  • 選択肢1:適切(正しい)喘息や心不全による呼吸困難は、上半身を起こした姿勢(起座呼吸)で楽になることが多いです。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)高齢者の心筋梗塞では、強い胸痛がみられないこともあります。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)高齢者に多い骨折は、大腿骨頸部など骨の端に近い部位で、骨幹部(骨の中央)ではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)寝たきりの高齢者は、吐いたものが気管や肺に入り、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。
  • 選択肢5:適切(正しい)急にむくみが出たときは、心不全の悪化なども考えられます。
この問題のポイント高齢者の病気は「典型的な症状が出にくい」が大原則です。心筋梗塞でも胸痛がないことがある点は頻出です。

問題39(保健医療サービス分野)

次の記述のうち適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1眼の疾患により、ふらつきを生じることはない。
  2. 2高齢者では、若年者と異なり、薬の副作用は出ない。
  3. 3骨粗鬆症は、骨折後に診断されることもある。
  4. 4脳卒中は、再発すると後遺症が重くなることがある。
  5. 5糖尿病の薬物療法を受けている患者が食事をとらない場合には、低血糖になる可能性もある。
問題39の解答と解説を見る

正解:3・4・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)視力の低下などの眼の病気によって、ふらつきが起こることがあります。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)高齢者は薬の代謝や排泄の機能が低下しているため、若年者より副作用が出やすくなります。
  • 選択肢3:適切(正しい)骨粗鬆症は自覚症状が少なく、骨折してから診断されることもあります。
  • 選択肢4:適切(正しい)脳卒中は、再発すると後遺症が重くなることがあります。
  • 選択肢5:適切(正しい)糖尿病の薬を使っている人が食事をとらないと、低血糖になることがあります。
この問題のポイント糖尿病の薬物療法中は「食事をとらない」「いつもより活動量が多い」ときに低血糖が起こりやすくなります。

問題40(保健医療サービス分野)

高齢者の臨死期のケアについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1つじつまの合わないことを言う場合も、それを否定せずに対応する。
  2. 2反応がないように見えても、いつもどおりの声かけをする。
  3. 3息苦しさが楽になるように、常にベッドを平らにする。
  4. 4口腔内の保湿や清潔を保つ。
  5. 5急変時の対応は、そのときに考えればよい。
問題40の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)臨死期に辻褄の合わないことを言っても、否定せずに受け止めて対応します。
  • 選択肢2:適切(正しい)反応がないように見えても、聴覚は最後まで保たれるといわれるため、いつもどおり声をかけます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)息苦しさがあるときは、上半身を少し起こすなど楽な姿勢を工夫します。常に平らにするのは適切ではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)口の中の保湿や清潔を保つことは、苦痛を和らげるうえで大切です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)急変時の対応は、本人や家族と前もって話し合い、決めておくことが大切です。
この問題のポイント看取り期のケアでは、本人の苦痛を和らげること、家族を支えること、急変時の対応を前もって決めておくことがポイントです。

問題41(保健医療サービス分野)

指定訪問看護について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1高齢者が自立した日常生活を営むことができるよう、その療養生活を支援する。
  2. 2訪問看護事業所には、言語聴覚士を配置することができる。
  3. 3訪問看護では、薬剤の処方も行う。
  4. 4訪問看護事業所は、介護老人保健施設の入所者にも訪問看護を提供できる。
  5. 5訪問看護の提供に当たっては、家族に対しても適切な指導を行う。
問題41の解答と解説を見る

正解:1・2・5

  • 選択肢1:適切(正しい)訪問看護は、高齢者が自立した日常生活を送れるよう、療養生活を支援するサービスです。
  • 選択肢2:適切(正しい)訪問看護事業所には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を配置できます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)薬の処方は医師が行うもので、訪問看護では行いません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)介護老人保健施設の入所者は、施設でサービスを受けるため、訪問看護の対象になりません。
  • 選択肢5:適切(正しい)訪問看護を提供するときは、家族に対しても療養上の適切な指導を行います。
この問題のポイント訪問看護は「主治医の指示書が必要」「PT・OT・STも配置可能」「医療保険と介護保険の区分」の3点が頻出です。

問題42(保健医療サービス分野)

指定訪問リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1指定訪問介護事業等の従業者に対し、介護の工夫に関する指導を行うことができる。
  2. 2リハビリテーション会議の構成員には、指定居宅サービスの担当者も含まれる。
  3. 3介護報酬上、サービスの提供回数に限度はない。
  4. 4訪問看護ステーションの理学療法士がサービスを提供した場合は、訪問リハビリテーションに分類される。
  5. 5対象者は、通院でのリハビリテーションが困難な利用者である。
問題42の解答と解説を見る

正解:1・2・5

  • 選択肢1:適切(正しい)訪問リハビリテーションでは、訪問介護などの従業者に対して、介護の工夫に関する指導を行うことができます。
  • 選択肢2:適切(正しい)リハビリテーション会議の構成員には、居宅サービスの担当者も含まれます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)訪問リハビリテーションは、介護報酬上、1週に6回(120分)を限度として算定されます。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)訪問看護ステーションの理学療法士が訪問した場合は、訪問看護に分類されます。
  • 選択肢5:適切(正しい)対象は、通院によるリハビリテーションが難しい利用者です。
この問題のポイント訪問リハビリテーションを提供できるのは「病院・診療所・介護老人保健施設・介護医療院」です。訪問看護ステーションのリハ職の訪問は訪問看護になります。

問題43(保健医療サービス分野)

指定看護小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1訪問看護及び小規模多機能型居宅介護の組合せによりサービスを提供する。
  2. 2登録者の居宅サービス計画は、居宅介護支援事業所の介護支援専門員が作成する。
  3. 3居宅サービス事業者その他保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。
  4. 4そのサービスを利用しない日に登録者が通所介護を利用した場合には、通所介護費を算定することができる。
  5. 5利用者に対してターミナルケアを行うことができる。
問題43の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)看護小規模多機能型居宅介護は、訪問看護と小規模多機能型居宅介護を組み合わせて提供するサービスです。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)登録者の居宅サービス計画は、その事業所の介護支援専門員が作成します。
  • 選択肢3:適切(正しい)居宅サービス事業者や、保健医療・福祉サービスを提供する人たちとの密接な連携に努めなければなりません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)登録者が通所介護を別に利用しても、通所介護費は算定できません。通い・訪問・泊まりは、その事業所で包括的に提供します。
  • 選択肢5:適切(正しい)看護職員がいるため、ターミナルケアを行うことができます。
この問題のポイント小規模多機能型居宅介護・看護小規模多機能型居宅介護では、事業所の介護支援専門員がケアプランを作成します。利用中は訪問介護や通所介護などを別に算定できません。

問題44(保健医療サービス分野)

介護老人保健施設について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1入所者の在宅復帰を目指す。
  2. 2入所者は、要介護者より要支援者が多い。
  3. 3サテライト型小規模介護老人保健施設は、定員29人以下である。
  4. 4施設内で提供される保健医療サービスで完結する施設サービス計画を立てる。
  5. 5災害その他のやむを得ない事情がある場合でも、入所定員を超えて入所させてはならない。
問題44の解答と解説を見る

正解:1・3

  • 選択肢1:適切(正しい)介護老人保健施設は、入所者の在宅復帰を目指す施設です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)介護老人保健施設に入所できるのは要介護者で、要支援者は入所できません。
  • 選択肢3:適切(正しい)サテライト型小規模介護老人保健施設の定員は29人以下です。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)施設サービス計画は、施設内のサービスだけで完結させず、地域の資源の活用なども考えて作成します。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)災害などやむを得ない事情がある場合は、入所定員を超えて入所させることができます。
この問題のポイント介護老人保健施設は「在宅復帰・在宅生活支援」が役割です。施設の種類ごとの目的と対象者を整理しておきましょう。

問題45(保健医療サービス分野)

介護医療院について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1主として短期的な療養が必要である要介護者を対象とする。
  2. 2その開設に当たっては、医療法に基づく都道府県知事の許可を受けなければならない。
  3. 32020(令和2)年3月末時点で全国で1,000施設以上ある。
  4. 4ユニットケアを行うユニット型もある。
  5. 5入所者のためのレクリエーション行事を行うよう努める。
問題45の解答と解説を見る

正解:4・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)介護医療院は、主に長期的な療養が必要な要介護者を対象とする施設です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)介護医療院の開設には、介護保険法にもとづく都道府県知事の許可が必要です。医療法の許可ではありません。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)2020年3月末時点の介護医療院は500施設余りで、1,000施設には達していません。
  • 選択肢4:適切(正しい)介護医療院には、ユニットケアを行うユニット型もあります。
  • 選択肢5:適切(正しい)介護医療院は、入所者のためのレクリエーション行事を行うよう努めます。
この問題のポイント介護医療院は、「長期療養」と「生活施設」の機能をあわせ持つ施設です。開設は介護保険法にもとづく都道府県知事の許可です。

福祉サービスの知識等(問46〜60)の問題と解説

相談援助(ソーシャルワーク)、福祉系サービスの基準や報酬、生活保護制度、生活困窮者自立支援法、成年後見制度などが出題される分野です。

問題46(福祉サービス分野)

面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1「なぜ」で始まる質問は、クライエントの戸惑いが増幅することが多いので、注意が必要である。
  2. 2オープンクエスチョンは、「はい」か「いいえ」で答えることができる質問である。
  3. 3要約とは、クライエントの話をまとめて伝え返すことである。
  4. 4時間の配分、情報のまとめ方など面接場面の構造的な配置に関わる技術は、コミュニケーション技術に含まれる。
  5. 5初回面接では、チェックリストに従って次々と質問し、答えてもらうことが必要である。
問題46の解答と解説を見る

正解:1・3・4

  • 選択肢1:適切(正しい)「なぜ」で始まる質問は、責められているように感じさせ、クライエントの戸惑いを大きくすることがあるため注意が必要です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)「はい」「いいえ」で答えられる質問は、クローズドクエスチョンです。オープンクエスチョンは自由に答えてもらう質問です。
  • 選択肢3:適切(正しい)要約は、クライエントの話をまとめて伝え返す技術です。
  • 選択肢4:適切(正しい)時間の配分や情報のまとめ方など、面接の構造に関わる技術もコミュニケーション技術に含まれます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)チェックリストに沿って次々と質問すると、クライエントが話しにくくなります。初回面接では、話しやすい雰囲気づくりが大切です。
この問題のポイント面接技術は「オープン/クローズドクエスチョン」「要約」「言い換え」「傾聴」「共感」などの用語と意味を確実に覚えましょう。

問題47(福祉サービス分野)

ソーシャルワークの視点から、支援困難事例への対応として、より適切なのはどれか。3つ選べ。

  1. 1支援困難事例は、専門職や関係機関が連携して支援することが望ましい。
  2. 2物が散乱し、異臭がする家屋に住んでいる独居高齢者に対し、まずはごみを片付けることを目的に話をする。
  3. 3近隣住民から「虐待されているかもしれない高齢者がいる」との訴えがあったので、直ちに警察へ通報する。
  4. 4経済的困窮を理由にクライエントがサービスの中止を希望したが、できる限りサービスを継続できるような支援方法を検討する。
  5. 5同居している精神障害がある家族とクライエントとの関係が悪化したため、その家族が障害者福祉などの制度を利用できるよう支援する。
問題47の解答と解説を見る

正解:1・4・5

  • 選択肢1:適切(正しい)支援困難事例は、一人で抱え込まず、専門職や関係機関が連携して支援することが望ましいです。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)まずはごみを片付けることを目的にすると、本人の拒否につながりやすくなります。まず本人との関係づくりを優先します。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)虐待の疑いがある場合は、まず市町村や地域包括支援センターに相談・通報し、事実を確認します。直ちに警察に通報するのは適切ではありません。
  • 選択肢4:適切(正しい)経済的な理由でサービスの中止を希望しても、できる限りサービスを続けられる方法を検討します。
  • 選択肢5:適切(正しい)家族に精神障害がある場合、その家族が障害福祉などの制度を利用できるよう支援することは、世帯全体の支援として適切です。
この問題のポイント支援困難事例では、「本人との信頼関係づくり」「多機関の連携」「世帯全体への支援」が大切です。

問題48(福祉サービス分野)

ソーシャルワークに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1インテークでは、クライエントの主訴と支援機関の役割が合致するかを確認することが重要である。
  2. 2アセスメントでは、解決する問題、クライエント、取り巻く環境及びそれらの相互関係を確定することが必要である。
  3. 3支援計画では、長期、短期などと期間を分けずに目標を立てることが重要である。
  4. 4支援を終結する際は、終結に伴うクライエントの不安に配慮する必要がある。
  5. 5支援の記録は、スーパービジョンに使用してはならない。
問題48の解答と解説を見る

正解:1・2・4

  • 選択肢1:適切(正しい)インテークでは、クライエントの主訴と支援機関の役割が合っているかを確認することが重要です。
  • 選択肢2:適切(正しい)アセスメントでは、解決すべき問題、クライエント、取り巻く環境、そしてそれらの関係を明らかにします。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)支援計画では、長期目標と短期目標などに期間を分けて目標を立てます。
  • 選択肢4:適切(正しい)支援を終結するときは、終結にともなうクライエントの不安に配慮します。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)支援の記録は、スーパービジョンにも活用されます。
この問題のポイントソーシャルワークの展開過程は「インテーク→アセスメント→プランニング→支援の実施→モニタリング→評価→終結」です。

問題49(福祉サービス分野)

ソーシャルワークにおける地域援助技術として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1生活支援コーディネーターによる地域住民に対する支え合い活動の組織化
  2. 2自治体職員による外国人に対する入院費用等の個別相談
  3. 3老人クラブによる子どもに対する昔遊びなどを通じた世代間交流の促進
  4. 4震災被災者に対する支援のためのNPOの組織化
  5. 5社会福祉協議会による視覚障害者団体の会員に対するレクリエーション活動
問題49の解答と解説を見る

正解:1・3・4

  • 選択肢1:適切(正しい)生活支援コーディネーターが地域住民の支え合い活動を組織化することは、地域援助技術(コミュニティワーク)です。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)外国人に対する入院費用などの個別相談は、個別援助技術(ケースワーク)です。
  • 選択肢3:適切(正しい)老人クラブが子どもとの世代間交流を進めることは、地域援助技術にあたります。
  • 選択肢4:適切(正しい)震災被災者を支援するためにNPOを組織化することは、地域援助技術です。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)視覚障害者団体の会員に対するレクリエーション活動は、集団援助技術(グループワーク)にあたります。
この問題のポイントソーシャルワークは「個別援助(ケースワーク)」「集団援助(グループワーク)」「地域援助(コミュニティワーク)」の3つに分けて考えましょう。

問題50(福祉サービス分野)

介護保険における訪問介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1嚥下困難な利用者のための流動食の調理は、生活援助として算定できる。
  2. 2利用者とその家族が通院で使用している自家用車の洗車は、生活援助として算定できる。
  3. 3手助け及び見守りをしながら利用者と一緒に行う被服の補修は、身体介護として算定できる。
  4. 4特別な手間をかけて行う正月料理の調理は、年に一度であれば、生活援助として算定できる。
  5. 5専門的な判断や技術が必要でない場合における手足の爪切りは、身体介護として算定できる。
問題50の解答と解説を見る

正解:3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)嚥下が難しい利用者のための流動食の調理は、特段の専門的配慮をもって行う調理として身体介護で算定します。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)自家用車の洗車は、日常生活の援助の範囲を超えるため、生活援助として算定できません。
  • 選択肢3:適切(正しい)利用者と一緒に手助けや見守りをしながら行う被服の補修は、自立支援のための見守り的援助として身体介護で算定できます。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)正月料理など特別な手間をかけて行う調理は、年に一度でも生活援助として算定できません。
  • 選択肢5:適切(正しい)専門的な判断や技術が必要でない手足の爪切りは、身体介護として算定できます。
この問題のポイント訪問介護で算定できないのは「本人以外のための家事」「日常生活の援助の範囲を超えるもの(大掃除・洗車・特別な調理など)」です。

問題51(福祉サービス分野)

介護保険における通所介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1送迎に要する時間は、通所介護費算定の基準となる所要時間には含まれない。
  2. 2通所介護計画は、利用者が作成を希望しない場合には、作成しなくてもよい。
  3. 3利用料以外の料金として、おむつ代の支払いを受けることができる。
  4. 4利用者が当該事業所の設備を利用して宿泊する場合には、延長加算を算定できない。
  5. 5災害等のやむを得ない事情により利用定員を超えてサービスを提供した場合には、所定単位数から減算される。
問題51の解答と解説を見る

正解:1・3・4

  • 選択肢1:適切(正しい)送迎にかかる時間は、通所介護費を算定する所要時間に含まれません。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)通所介護計画は、すべての利用者について作成しなければなりません。
  • 選択肢3:適切(正しい)おむつ代は、利用料以外の料金として支払いを受けることができます。
  • 選択肢4:適切(正しい)事業所の設備を使って宿泊する場合は、延長加算を算定できません。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)災害などやむを得ない事情で定員を超えた場合は、減算されません。
この問題のポイント通所介護の「その他の日常生活費」には、食費、おむつ代、延長時間の費用などがあります。宿泊サービス(お泊りデイ)は介護保険外です。

問題52(福祉サービス分野)

介護保険における訪問入浴介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1訪問入浴介護費は、サービス提供時間によって2つに区分されている。
  2. 2訪問入浴介護事業者は、利用者の選定により提供される特別な浴槽水等に係る費用を、通常の利用料以外の料金として受け取ることができる。
  3. 3利用者の肌に直接触れるタオル等は、個人専用のものを使うなど安全清潔なもの使用する。
  4. 4利用者の身体の状況等に支障を生ずるおそれがない場合には、主治の医師の意見を確認した上で、看護職員に代えて介護職員のみで実施することができる。
  5. 5利用者の心身の状況から全身入浴が困難であって、利用者の希望により清拭のみを実施した場合には、全身入浴と同じ単位数を算定することができる。
問題52の解答と解説を見る

正解:2・3・4

  • ×選択肢1:不適切(誤り)訪問入浴介護費は、サービス提供時間で区分されていません。全身入浴か、部分浴・清拭かなどで算定が変わります。
  • 選択肢2:適切(正しい)利用者が選んだ特別な浴槽水などの費用は、通常の利用料以外の料金として受け取れます。
  • 選択肢3:適切(正しい)利用者の肌に直接触れるタオルなどは、個人専用のものを使うなど、安全で清潔なものを使います。
  • 選択肢4:適切(正しい)利用者の身体の状況に支障がない場合は、主治医の意見を確認したうえで、看護職員に代えて介護職員だけで実施できます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)清拭や部分浴だけを行った場合は、所定単位数の90%で算定します。全身入浴と同じ単位数ではありません。
この問題のポイント訪問入浴介護は「看護職員1人以上+介護職員2人(計3人)」が基本です。介護職員のみで行った場合や、清拭・部分浴のみの場合は減算されます。

問題53(福祉サービス分野)

介護保険における短期入所生活介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1短期入所生活介護計画は、居宅サービス計画を作成した介護支援専門員が作成しなければならない。
  2. 2短期入所生活介護計画は、利用期間にかかわらず作成しなければならない。
  3. 3短期入所生活介護計画の内容については、利用者及びその家族に説明を行えば、利用者の同意を得る必要はない。
  4. 4短期入所生活介護計画の記録は、その完結の日から2年間保存しなければならない。
  5. 5利用者が連続して30日を超えて指定短期入所生活介護を受けている場合には、30日を超える日以降については短期入所生活介護費は算定できない。
問題53の解答と解説を見る

正解:4・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)短期入所生活介護計画は、事業所の管理者が作成します。居宅サービス計画を作成した介護支援専門員ではありません。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)短期入所生活介護計画は、おおむね4日以上続けて利用する場合に作成します。利用期間にかかわらず作成するものではありません。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)計画の内容は、利用者や家族に説明し、利用者の同意を得なければなりません。
  • 選択肢4:適切(正しい)短期入所生活介護計画の記録は、その完結の日から2年間保存します。
  • 選択肢5:適切(正しい)連続して30日を超えて利用している場合、30日を超える日以降は短期入所生活介護費を算定できません。
この問題のポイント短期入所サービスは「連続利用は30日まで」「おおむね4日以上の利用で計画を作成」「利用日数は認定有効期間のおおむね半数を超えないように」がポイントです。

問題54(福祉サービス分野)

介護保険における住宅改修について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1取り付けに際し工事の必要のない、便器を囲んで据え置いて使用する手すりは、住宅改修費の支給対象にはならない。
  2. 2浴室の段差解消に伴う給排水設備工事は、住宅改修費の支給対象にはならない。
  3. 3非水洗和式便器から水洗洋式便器に取り替える場合は、水洗化工事の費用も住宅改修費の支給対象になる。
  4. 4引き戸への取替えにあわせて自動ドアを設置した場合は、自動ドアの動力部分の設置は、住宅改修費の支給対象にはならない。
  5. 5畳敷から板製床材への変更は、住宅改修費の支給対象になる。
問題54の解答と解説を見る

正解:1・4・5

  • 選択肢1:適切(正しい)工事をせずに便器を囲んで置く手すりは、住宅改修ではなく福祉用具(腰掛便座などの貸与・購入の対象)として扱われます。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)浴室の段差解消にともなう給排水設備の工事は、付帯工事として住宅改修費の支給対象になります。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)和式便器から洋式便器への取替えは対象ですが、水洗化工事そのものの費用は支給対象になりません。
  • 選択肢4:適切(正しい)引き戸への取替えに合わせて自動ドアにした場合、動力部分の設置費用は支給対象になりません。
  • 選択肢5:適切(正しい)畳から板製の床材への変更は、滑りの防止などのための床材の変更として支給対象になります。
この問題のポイント住宅改修の対象は「手すり」「段差解消」「床材の変更」「扉の取替え」「洋式便器などへの取替え」と、それに伴う付帯工事です。

問題55(福祉サービス分野)

介護保険における夜間対応型訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1既に居宅サービス計画が作成されている場合でも、夜間対応型訪問介護計画を作成する必要がある。
  2. 2サービスの提供時間については、24時から8時までの間を最低限含む必要がある。
  3. 3オペレーションセンターを設置している場合には、基本夜間対応型訪問介護費に加え、定期巡回サービス及び随時訪問サービスのそれぞれについて1回ごとに介護報酬を算定できる。
  4. 4オペレーターは、定期巡回サービスを行う訪問介護員等に同行し、地域を巡回しながら利用者からの通報に対応することができる。
  5. 5対象者は、一人暮らしの高齢者又は高齢者のみの世帯や中重度の者に限られる。
問題55の解答と解説を見る

正解:1・3・4

  • 選択肢1:適切(正しい)すでに居宅サービス計画があっても、夜間対応型訪問介護計画は作成する必要があります。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)サービスを提供する時間帯は、22時から6時までの間を最低限含む必要があります。
  • 選択肢3:適切(正しい)オペレーションセンターを置く場合は、基本夜間対応型訪問介護費に加えて、定期巡回サービスと随時訪問サービスをそれぞれ1回ごとに算定できます。
  • 選択肢4:適切(正しい)オペレーターは、定期巡回サービスを行う訪問介護員に同行し、地域を回りながら利用者からの通報に対応できます。
  • ×選択肢5:不適切(誤り)対象者は、一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、中重度の人などに限られるわけではありません。
この問題のポイント夜間対応型訪問介護は「22時〜6時を含む」「定期巡回・随時訪問・オペレーションセンター」で構成されます。

問題56(福祉サービス分野)

介護保険における認知症対応型通所介護について正しいものはどれか。2つ選べ。

  1. 1生活相談員が認知症対応型通所介護計画を作成する。
  2. 2栄養改善サービスを提供することができる。
  3. 3若年性認知症の者は、要介護であっても対象とならない。
  4. 4認知症対応型共同生活介護事業所の居間や食堂を活用して行うのは、併設型指定認知症対応型通所介護である。
  5. 5認知症対応型通所介護計画に位置付けられ、効果的な機能訓練等のサービスが提供できる場合は、事業所の屋外でサービスを提供することができる。
問題56の解答と解説を見る

正解:2・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)認知症対応型通所介護計画は、事業所の管理者が作成します。
  • 選択肢2:適切(正しい)認知症対応型通所介護では、栄養改善サービスを提供できます。
  • ×選択肢3:不適切(誤り)若年性認知症の人も、要介護であれば対象になります。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)認知症対応型共同生活介護事業所の居間や食堂を使って行うのは、共用型指定認知症対応型通所介護です。
  • 選択肢5:適切(正しい)計画に位置付けられ、効果的な機能訓練などができる場合は、事業所の屋外でサービスを提供できます。
この問題のポイント認知症対応型通所介護には「単独型」「併設型」「共用型」の3類型があります。共用型はグループホームなどの居間や食堂を使う形です。

問題57(福祉サービス分野)

指定介護老人福祉施設について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1介護支援専門員は、入所者の処遇に支障がない場合であっても、他の職務と兼務しない常勤の者でなければならない。
  2. 2管理者は、常勤の者でなければならないが、管理上支障がない場合には、同一敷地内にある他の事業所、施設等の職務に従事することができる。
  3. 3居宅において日常生活を営むことができると認められる入所者に対し、円滑な退所のために必要な援助を行わなければならない。
  4. 4入所者及びその家族から苦情を受け付けた場合でも、その内容等の記録は義務付けられていない。
  5. 5入所者が病院等に入院する際に、おおむね3月以内に退院することが明らかに見込まれる場合には、原則として、退院後再び当該施設に円滑に入所できるようにしなければならない。
問題57の解答と解説を見る

正解:2・3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)介護老人福祉施設の介護支援専門員は常勤専従が原則ですが、入所者の処遇に支障がなければ他の職務と兼務できます。
  • 選択肢2:適切(正しい)管理者は常勤でなければなりませんが、管理上支障がなければ、同じ敷地内の他の事業所などの職務に従事できます。
  • 選択肢3:適切(正しい)居宅で日常生活を送れると認められる入所者には、円滑に退所できるよう必要な援助を行わなければなりません。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)入所者や家族から苦情を受け付けたときは、その内容などを記録しなければなりません。
  • 選択肢5:適切(正しい)入院しても、おおむね3か月以内に退院することが明らかに見込まれる場合は、原則として退院後に再び円滑に入所できるようにしなければなりません。
この問題のポイント介護老人福祉施設の運営基準では、「苦情の記録」「入院時の3か月以内の再入所への配慮」「退所に向けた援助」がよく出題されます。

問題58(福祉サービス分野)

生活保護制度について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1生活保護制度は、市町村の責任と裁量の下で行われる。
  2. 2生活保護制度は、生活困窮に陥った原因にかかわらず、無差別平等に受けることができる。
  3. 3医療扶助による医療の給付は、医療保護施設又は生活保護の指定医療機関に委託して行うことができる。
  4. 4介護扶助には、要介護者に対する住宅改修は含まれない。
  5. 5住宅扶助は、原則として、金銭給付で行われる。
問題58の解答と解説を見る

正解:2・3・5

  • ×選択肢1:不適切(誤り)生活保護制度は、国がその責任において行う制度です。市町村の裁量で行うものではありません。
  • 選択肢2:適切(正しい)生活困窮に陥った原因にかかわらず、要件を満たせば無差別平等に保護を受けられます。
  • 選択肢3:適切(正しい)医療扶助による医療の給付は、医療保護施設や指定医療機関に委託して行うことができます。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)介護扶助には、住宅改修も含まれます。
  • 選択肢5:適切(正しい)住宅扶助は、原則として金銭給付で行われます。
この問題のポイント生活保護の扶助は8種類で、医療扶助と介護扶助は原則「現物給付」、それ以外(生活扶助・住宅扶助など)は原則「金銭給付」です。

問題59(福祉サービス分野)

生活困窮者自立支援法について適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 1生活困窮者自立相談支援事業は、親に扶養されている成人の子も支援の対象としている。
  2. 2生活困窮者自立相談支援事業の自立相談支援機関には、弁護士の配置が義務付けられている。
  3. 3都道府県、市及び福祉事務所を設置する町村は、生活困窮者自立相談支援事業を行うものとされている。
  4. 4生活困窮者自立相談支援事業は、社会福祉法人等に委託することはできない。
  5. 5生活困窮者一時生活支援事業は、任意事業である。
問題59の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)生活困窮者自立相談支援事業は、親に扶養されている成人の子なども支援の対象としています。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)自立相談支援機関に、弁護士の配置は義務付けられていません。主任相談支援員、相談支援員、就労支援員などが配置されます。
  • 選択肢3:適切(正しい)都道府県、市、福祉事務所を設置する町村は、生活困窮者自立相談支援事業を行うものとされています(必須事業)。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)生活困窮者自立相談支援事業は、社会福祉法人やNPO法人などに委託できます。
  • 選択肢5:適切(正しい)一時生活支援事業は、任意事業です。
この問題のポイント生活困窮者自立支援法の必須事業は「自立相談支援事業」「住居確保給付金の支給」です。就労準備支援事業や家計改善支援事業は努力義務、一時生活支援事業などは任意事業です。

問題60(福祉サービス分野)

成年後見制度について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 1親族も成年後見人になることができる。
  2. 2市町村長は、四親等内の親族がいる場合には、後見開始の審判の請求をすることはできない。
  3. 3その理念の一つとして、成年被後見人等の自発的意思の尊重がある。
  4. 4成年後見人は、家庭裁判所の許可を得ずに、成年被後見人の居住用不動産を処分することができる。
  5. 5後見開始の審判は、本人も請求することができる。
問題60の解答と解説を見る

正解:1・3・5

  • 選択肢1:適切(正しい)親族も成年後見人になることができます。
  • ×選択肢2:不適切(誤り)市町村長は、四親等内の親族がいる場合でも、本人の福祉を図るため特に必要があるときは、後見開始の審判を請求できます。
  • 選択肢3:適切(正しい)成年後見制度の理念には、本人の自己決定(自発的意思)の尊重、残存能力の活用、ノーマライゼーションがあります。
  • ×選択肢4:不適切(誤り)成年後見人が本人の居住用不動産を売却するなどの処分をするには、家庭裁判所の許可が必要です。
  • 選択肢5:適切(正しい)後見開始の審判は、本人も請求できます。
この問題のポイント成年後見制度では、「請求できる人(本人・配偶者・四親等内の親族・市町村長など)」と「居住用不動産の処分には家庭裁判所の許可が必要」が頻出です。

第24回ケアマネ試験の出題傾向と次の試験対策

分野第24回の特徴対策のポイント
介護支援分野2020年の法改正(問1)、給付費の統計(問2)、共生型サービス(問8)など、細かい知識を問う問題が多かった法改正の年と内容、財源の割合、指定権者の区別などを表で整理して覚える
保健医療サービスの知識等バイタルサイン、検査値、尿失禁や不眠の分類、在宅医療管理など基本的な医学知識が幅広く問われた用語の定義と数値の基準を正確に覚え、「高齢者は症状が出にくい」という原則を押さえる
福祉サービスの知識等面接技術・地域援助技術などのソーシャルワークに加え、訪問介護や住宅改修の算定、生活困窮者自立支援法も出題されたサービスごとの算定ルールと、個別援助・集団援助・地域援助の区別を押さえる
新人ケアマネ新人

第24回は、介護支援分野の合格点が14点と低いんですね。

ベテランケアマネ先輩

難しい年は合格点が下がるように補正されるの。だから難問にこだわりすぎず、基本問題を確実に取ることが大切よ。解説を読んで、自信のない選択肢をなくしていきましょう。

  • まず時間を計って60問を解く本番と同じ120分で解き、分野ごとに採点します。
  • 間違えた選択肢の解説を読む正答番号だけでなく、×の理由まで確認します。
  • 苦手なテーマをテキストで確認する間違えたテーマのページに戻り、関連する知識をまとめて覚えます。
  • ほかの年度の過去問で同じテーマを解く繰り返し出題されるテーマを確実に得点できるようにします。

よくある質問(FAQ)

第24回ケアマネ試験の合格点は何点ですか?
介護支援分野が25問中14点、保健医療福祉サービス分野が35問中25点でした。2つの分野それぞれで合格点に達する必要があります。
第24回ケアマネ試験の合格率は何%ですか?
受験者54,290人に対し合格者12,662人で、合格率は23.3%でした(厚生労働省公表)。
ケアマネ試験は、選択肢を1つでも間違えると0点ですか?
1問1点で、指定された数の正しい選択肢をすべて選んだ場合に得点になります。部分点はないため、選択肢ごとの正誤を確実に判断する力が必要です。
第24回の過去問は、今の制度でもそのまま使えますか?
基本的な考え方は使えますが、報酬改定や人員基準の見直しなど、その後に変わった内容もあります。最新版のテキストで確認しながら使いましょう。
過去問は何年分解けばいいですか?
少なくとも3年分、できれば5年分以上を目安にしましょう。古い年度の問題は、法改正で正答が変わっている場合がある点に注意が必要です。
まとめ
  • 第24回ケアマネ試験は2021年10月10日に行われ、全60問・120分で実施された
  • 受験者54,290人、合格者12,662人で、合格率は23.3%だった
  • 合格点は介護支援分野14点(25問中)、保健医療福祉サービス分野25点(35問中)で、介護支援分野の基準が大きく下がった
  • 2020年の法改正、給付費の統計、共生型サービスなど細かい知識に加え、検査値やソーシャルワークなどの定番テーマが出題された
  • 正答番号だけでなく選択肢ごとの解説を確認し、苦手テーマを他年度の過去問で繰り返し解くことが合格への近道

ケアマネ向けのおすすめの本を紹介します!

ぜひ、クリックして確認してみてください。

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