【過去問解説】第23回(令和2年度)ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)

「第23回のケアマネ試験は、どんな問題が出たの?」「過去問を解いたけれど、なぜその答えになるのか分からない」。この記事では、2020年(令和2年)10月11日に行われた第23回ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の全60問を、問題文・選択肢・正答・解説まで1ページにまとめました。
すべての選択肢に「なぜ○なのか・なぜ×なのか」を短く解説しているので、過去問演習や苦手分野の復習にそのまま使えます。第23回の合格率・合格点、過去10年の合格率の推移もあわせて確認しましょう。
- 第23回(令和2年度)ケアマネ試験の概要と出題形式
- 第23回の合格率・合格点と、過去10年の合格率の推移
- 全60問の正答番号の一覧表(解答早見表)
- 全60問の問題文・選択肢と、選択肢ごとの解説
- 第23回の出題傾向と、次の試験に向けた勉強のポイント
第23回(令和2年度)ケアマネ試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名 | 第23回介護支援専門員実務研修受講試験 |
| 試験日 | 2020年(令和2年)10月11日(日) |
| 問題数・時間 | 全60問・120分 |
| 出題形式 | 5つの選択肢から、正しいもの(適切なもの)を2つまたは3つ選ぶ |
| 分野 | 介護支援分野 25問(問1〜25) 保健医療サービスの知識等 20問(問26〜45) 福祉サービスの知識等 15問(問46〜60) |
合否は、「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野(保健医療+福祉の35問)」の2つに分けて判定されます。どちらか一方でも合格点に届かなければ、合計点が高くても不合格になります。
新人第23回は、合格率が17.7%と低めだったんですね。
先輩そうね。合格点は介護支援分野13点、保健医療福祉サービス分野22点と、どちらも低く補正された年なの。それだけ問題が難しかったということね。
第23回ケアマネ試験の合格率・合格点
| 項目 | 第23回(令和2年度) |
|---|---|
| 受験者数 | 46,415人 |
| 合格者数 | 8,200人 |
| 合格率 | 17.7% |
| 分野 | 問題数 | 合格点 |
|---|---|---|
| 介護支援分野 | 25問 | 13点(正答率52%) |
| 保健医療福祉サービス分野 | 35問 | 22点(正答率約63%) |
過去10年のケアマネ試験の合格率の推移
| 回(年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第28回(令和7年度) | 50,601人 | 12,961人 | 25.6% |
| 第27回(令和6年度) | 53,699人 | 17,228人 | 32.1% |
| 第26回(令和5年度) | 56,494人 | 11,844人 | 21.0% |
| 第25回(令和4年度) | 54,406人 | 10,328人 | 19.0% |
| 第24回(令和3年度) | 54,290人 | 12,662人 | 23.3% |
| 第23回(令和2年度) | 46,415人 | 8,200人 | 17.7% |
| 第22回(令和元年度) | 41,049人 | 8,018人 | 19.5% |
| 第21回(平成30年度) | 49,332人 | 4,990人 | 10.1% |
| 第20回(平成29年度) | 131,560人 | 28,233人 | 21.5% |
| 第19回(平成28年度) | 124,585人 | 16,281人 | 13.1% |
出典:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等」
第23回ケアマネ試験の解答一覧(正答番号の早見表)
自己採点に使えるよう、全60問の正答番号を一覧にしました。問題番号を押すと、その問題の解説に移動します。
| 問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 |
|---|---|---|---|---|
| 2・4 | 1・2・5 | 1・2・3 | 1・4 | 1・3・4 |
| 問6 | 問7 | 問8 | 問9 | 問10 |
| 2・3・5 | 1・3・4 | 1・2・4 | 3・5 | 2・4・5 |
| 問11 | 問12 | 問13 | 問14 | 問15 |
| 1・4 | 2・3・5 | 1・4・5 | 2・5 | 1・3 |
| 問16 | 問17 | 問18 | 問19 | 問20 |
| 1・2・4 | 2・5 | 2・4・5 | 2・3・4 | 1・2・5 |
| 問21 | 問22 | 問23 | 問24 | 問25 |
| 2・4・5 | 1・2・3 | 3・5 | 3・5 | 2・3・5 |
| 問26 | 問27 | 問28 | 問29 | 問30 |
|---|---|---|---|---|
| 1・2・4 | 2・4・5 | 1・3・5 | 2・4・5 | 4・5 |
| 問31 | 問32 | 問33 | 問34 | 問35 |
| 2・3・4 | 1・3・4 | 1・2・4 | 3・4・5 | 2・3・5 |
| 問36 | 問37 | 問38 | 問39 | 問40 |
| 1・4 | 2・4・5 | 2・5 | 1・2・4 | 1・3・5 |
| 問41 | 問42 | 問43 | 問44 | 問45 |
| 2・3・4 | 3・4・5 | 1・3・4 | 3・4 | 2・4・5 |
| 問46 | 問47 | 問48 | 問49 | 問50 |
|---|---|---|---|---|
| 3・4 | 2・3・4 | 3・5 | 1・4 | 4・5 |
| 問51 | 問52 | 問53 | 問54 | 問55 |
| 1・5 | 1・3・4 | 4・5 | 1・2・3 | 3・4 |
| 問56 | 問57 | 問58 | 問59 | 問60 |
| 2・3 | 2・3・5 | 2・3・5 | 1・3・5 | 1・2 |
正答番号・合格基準は、都道府県が公表した「第23回介護支援専門員実務研修受講試験問題正答番号」「合格基準」にもとづいています。
介護支援分野(問1〜25)の問題と解説
介護保険制度の理念、法改正、財政、保険料、要介護認定、運営基準、事例問題などが出題される分野です。合格点は25問中13点でした。各問の「解答と解説を見る」を押すと、正答と解説が表示されます。
問題1(介護支援分野)
2017(平成29)年度末における全国の要介護(要支援)認定者数の状況として正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1要介護(要支援)認定者のうち、約1割が第2号被保険者である。
- 2女性の要介護(要支援)認定者数は、男性の認定者数の約2倍である。
- 3要介護(要支援)認定者数は、前年度末に比べ、第1号被保険者、第2号被保険者ともに増加している。
- 4要介護(要支援)状態区分別でみると、認定者数が最も多いのは、要介護1である。
- 5第1号被保険者に占める要介護(要支援)認定者の割合は、25%を超えている。
問題1の解答と解説を見る
正解:2・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)第2号被保険者の認定者は認定者全体の約2%で、約1割ではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)女性の認定者数は、男性の認定者数の約2倍です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)2017年度末は、第1号被保険者の認定者は増えましたが、第2号被保険者の認定者は減っています。
- ○選択肢4:適切(正しい)要介護状態区分別でみると、認定者数が最も多いのは要介護1です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)第1号被保険者に占める認定者の割合は約18%で、25%を超えていません。
問題2(介護支援分野)
要支援者が利用できるサービスとして正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1認知症対応型共同生活介護
- 2認知症対応型通所介護
- 3看護小規模多機能型居宅介護
- 4地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
- 5小規模多機能型居宅介護
問題2の解答と解説を見る
正解:1・2・5
- ○選択肢1:適切(正しい)要支援2の人は、介護予防認知症対応型共同生活介護を利用できます。
- ○選択肢2:適切(正しい)要支援者は、介護予防認知症対応型通所介護を利用できます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)看護小規模多機能型居宅介護には介護予防サービスがなく、要支援者は利用できません。
- ×選択肢4:不適切(誤り)地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は要介護者向けで、要支援者は利用できません。
- ○選択肢5:適切(正しい)要支援者は、介護予防小規模多機能型居宅介護を利用できます。
問題3(介護支援分野)
近年の高齢者や介護に関する状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1介護を要する高齢者を高齢者が介護する「老老介護」が増加している。
- 280代の親と50代の子が、ひきこもりなどの困難を抱えつつ社会的に孤立している「8050問題」が顕在化している。
- 3育児と介護を同時に行う、いわゆる「ダブルケア」が問題となっている。
- 4介護職員の離職率の増加が、「介護離職」として問題となっている。
- 5人口の半数以上を55歳以上の者が占める集落を「限界集落」という。
問題3の解答と解説を見る
正解:1・2・3
- ○選択肢1:適切(正しい)高齢者が高齢者を介護する「老老介護」は増えています。
- ○選択肢2:適切(正しい)80代の親と50代の子が困難を抱えて孤立する「8050問題」が表面化しています。
- ○選択肢3:適切(正しい)育児と介護を同時に担う「ダブルケア」が問題になっています。
- ×選択肢4:不適切(誤り)「介護離職」は、家族の介護のために仕事を辞めることをいいます。介護職員の離職のことではありません。
- ×選択肢5:不適切(誤り)限界集落は、65歳以上の人が人口の半数以上を占める集落をいいます。55歳以上ではありません。
問題4(介護支援分野)
介護保険制度における都道府県の事務として正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1財政安定化基金の設置
- 2地域支援事業支援交付金の交付
- 3第2号被保険者負担率の設定
- 4介護保険審査会の設置
- 5介護給付費等審査委員会の設置
問題4の解答と解説を見る
正解:1・4
- ○選択肢1:適切(正しい)財政安定化基金は、都道府県が設置します。
- ×選択肢2:不適切(誤り)地域支援事業支援交付金は、社会保険診療報酬支払基金が市町村に交付します。
- ×選択肢3:不適切(誤り)第2号被保険者負担率は、国が政令で定めます。
- ○選択肢4:適切(正しい)介護保険審査会は、都道府県に設置されます。
- ×選択肢5:不適切(誤り)介護給付費等審査委員会は、国民健康保険団体連合会に設置されます。
問題5(介護支援分野)
2017(平成29)年の介護保険制度改正について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1改正の趣旨は、地域包括ケアシステムの強化である。
- 2共生型居宅介護支援を創設した。
- 3市町村介護保険事業計画に、自立支援、介護予防・重度化防止等への取組を記載することとした。
- 4施設サービスとして、介護医療院サービスを追加した。
- 5第1号被保険者の保険料に総報酬割を導入した。
問題5の解答と解説を見る
正解:1・3・4
- ○選択肢1:適切(正しい)2017年改正の趣旨は、「地域包括ケアシステムの強化」です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)2017年改正で創設されたのは、訪問介護や通所介護などの共生型サービスです。共生型居宅介護支援は創設されていません。
- ○選択肢3:適切(正しい)市町村介護保険事業計画に、自立支援・介護予防・重度化防止などへの取組と目標を記載することになりました。
- ○選択肢4:適切(正しい)介護保険施設として、介護医療院が創設されました。
- ×選択肢5:不適切(誤り)総報酬割が導入されたのは、第2号被保険者の保険料(介護納付金)です。第1号被保険者の保険料ではありません。
問題6(介護支援分野)
介護保険法第2条に示されている保険給付の基本的考え方として正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1要介護状態等の維持又は悪化の予防に資するよう行われる。
- 2被保険者の選択に基づく。
- 3総合的かつ効率的に提供されるよう配慮して行われなければならない。
- 4快適な日常生活を営むことができるように配慮されなければならない。
- 5被保険者の要介護状態等に関し、必要な保険給付を行う。
問題6の解答と解説を見る
正解:2・3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)法第2条では、保険給付は要介護状態等の「軽減又は悪化の防止」に資するよう行われるとされています。「維持又は悪化の予防」ではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)保険給付は、被保険者の選択にもとづいて行われます。
- ○選択肢3:適切(正しい)保険給付は、保健医療サービスと福祉サービスが総合的かつ効率的に提供されるよう配慮して行われます。
- ×選択肢4:不適切(誤り)法第2条は、可能な限り居宅で、能力に応じ自立した日常生活を営めるよう配慮することを定めています。「快適な日常生活」ではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)介護保険は、被保険者の要介護状態等に関し、必要な保険給付を行います。
問題7(介護支援分野)
介護サービスに係る利用者負担が高額となった場合の取扱いについて正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1高額介護サービス費の負担上限額は、被保険者の家計に与える影響を考慮して、段階的に設定されている。
- 2高額介護サービス費の負担上限額を超えた利用料は、常に現物給付となるため、利用者が直接事業者に支払う必要はない。
- 3高額介護サービス費は、世帯単位で算定される。
- 4施設介護サービス費に係る利用者負担は、高額介護サービス費の対象となる。
- 5高額医療合算介護サービス費は、医療保険から支給される。
問題7の解答と解説を見る
正解:1・3・4
- ○選択肢1:適切(正しい)高額介護サービス費の負担上限額は、所得に応じて段階的に設定されています。
- ×選択肢2:不適切(誤り)高額介護サービス費は、原則として利用者がいったん支払い、申請により払い戻される償還払いです。
- ○選択肢3:適切(正しい)高額介護サービス費は、世帯単位で算定されます。
- ○選択肢4:適切(正しい)施設サービスの利用者負担(1〜3割)も高額介護サービス費の対象です。ただし、食費・居住費などは対象外です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)高額医療合算介護サービス費は、介護保険から支給されます。医療保険からは高額介護合算療養費が支給されます。
問題8(介護支援分野)
特定入所者介護サービス費の支給について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1対象となる費用は、食費と居住費(滞在費)である。
- 2負担限度額は、所得の状況その他の事情を勘案して設定される。
- 3対象となるサービスには、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は含まれない。
- 4対象となるサービスには、特定施設入居者生活介護は含まれない。
- 5対象者には、生活保護受給者は含まれない。
問題8の解答と解説を見る
正解:1・2・4
- ○選択肢1:適切(正しい)特定入所者介護サービス費の対象は、食費と居住費(滞在費)です。
- ○選択肢2:適切(正しい)負担限度額は、所得の状況などを考慮して設定されます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護も対象に含まれます。
- ○選択肢4:適切(正しい)特定施設入居者生活介護は、対象に含まれません。
- ×選択肢5:不適切(誤り)生活保護受給者も対象に含まれます。
問題9(介護支援分野)
定率の利用者負担を市町村が減免する場合として正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1要介護被保険者の要介護度が著しく悪化した場合
- 2要介護被保険者の属する世帯が住民税非課税世帯になった場合
- 3要介護被保険者が災害により住宅に著しい損害を受けた場合
- 4要介護被保険者と同居する家族が心身に重大な障害を受けた場合
- 5要介護被保険者の属する世帯の生計維持者の収入が冷害による農作物の不作により著しく減少した場合
問題9の解答と解説を見る
正解:3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)要介護度が悪化したことは、利用者負担の減免の理由になりません。
- ×選択肢2:不適切(誤り)住民税非課税世帯になったことだけでは、減免の対象になりません。
- ○選択肢3:適切(正しい)災害で住宅などに著しい損害を受けた場合は、減免の対象になります。
- ×選択肢4:不適切(誤り)減免の対象は、世帯の生計を主に維持する人が死亡したり、心身に重大な障害を受けたりした場合などです。同居する家族一般ではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)生計を主に維持する人の収入が、冷害による農作物の不作などで著しく減少した場合は、減免の対象になります。
問題10(介護支援分野)
通所によるサービスについて正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1指定地域密着型通所介護では、機能訓練を行う必要はない。
- 2指定介護予防通所リハビリテーションでは、医師等の従業者により介護予防通所リハビリテーション計画の実施状況の把握が行われなければならない。
- 3介護予防・日常生活支援総合事業における通所型サービスは、市町村の保健・医療専門職による運動器の機能向上に限定して実施される。
- 4共用型指定認知症対応型通所介護は、指定認知症対応型共同生活介護事業所の居間や食堂を活用して行うことが認められている。
- 5指定療養通所介護は、難病等を有する重度要介護者又はがん末期の者のうち、常時看護師による観察が必要なものを対象者とする。
問題10の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)地域密着型通所介護でも、機能訓練を行う必要があります。
- ○選択肢2:適切(正しい)介護予防通所リハビリテーションでは、医師などの従業者が計画の実施状況を把握しなければなりません。
- ×選択肢3:不適切(誤り)総合事業の通所型サービスは、多様な主体によるサービスが想定されており、専門職による運動器の機能向上に限られません。
- ○選択肢4:適切(正しい)共用型指定認知症対応型通所介護は、グループホームの居間や食堂を活用して行うことが認められています。
- ○選択肢5:適切(正しい)療養通所介護の対象は、難病などをもつ重度の要介護者やがん末期の人で、常時看護師による観察が必要な人です。
問題11(介護支援分野)
介護保険料について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1普通徴収による第1号被保険者の保険料については、その配偶者に連帯納付義務がある。
- 2第1号被保険者の保険料に係る特別徴収は、社会保険診療報酬支払基金が行う。
- 3国民健康保険に加入する第2号被保険者の保険料は、都道府県が徴収する。
- 4所得段階別定額保険料の所得区分は原則として9段階であるが、市町村の条例でさらに細分化することができる。
- 5第2号被保険者負担率は、市町村が条例で定める。
問題11の解答と解説を見る
正解:1・4
- ○選択肢1:適切(正しい)普通徴収の場合、第1号被保険者の保険料は、配偶者や世帯主に連帯納付義務があります。
- ×選択肢2:不適切(誤り)特別徴収(年金からの天引き)は、年金保険者が行います。
- ×選択肢3:不適切(誤り)第2号被保険者の保険料は、加入している医療保険者が医療保険料と一緒に徴収します。都道府県が徴収するのではありません。
- ○選択肢4:適切(正しい)所得段階別の保険料は原則9段階(試験時点)ですが、市町村の条例でさらに細かく分けることができます。
- ×選択肢5:不適切(誤り)第2号被保険者負担率は、国が政令で定めます。
問題12(介護支援分野)
介護給付及び予防給付に要する費用について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1国の負担分は、すべての市町村について同率である。
- 2費用の総額は、公費と保険料によりそれぞれ50%ずつ賄われる。
- 3市町村の一般会計における負担分は、すべての市町村において同率である。
- 4第2号被保険者の保険料負担分は、各医療保険者から各市町村に交付される。
- 5保険料負担分の総額は、すべての市町村に係る第1号被保険者と第2号被保険者のそれぞれの見込数の総数の割合で按分される。
問題12の解答と解説を見る
正解:2・3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)国の負担分には調整交付金が含まれ、市町村ごとに交付割合が変わるため、同率ではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)費用の総額は、公費と保険料で50%ずつ賄われます。
- ○選択肢3:適切(正しい)市町村の一般会計からの負担分は、すべての市町村で12.5%と同率です。
- ×選択肢4:不適切(誤り)第2号被保険者の保険料分は、社会保険診療報酬支払基金から各市町村に交付されます。医療保険者から直接交付されるのではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)保険料負担分は、全国の第1号被保険者と第2号被保険者の見込数の割合で按分されます。
問題13(介護支援分野)
介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1地域支援事業の実施に関する基本的事項を定める。
- 2都道府県知事が定める。
- 3変更に当たっては、市町村長と協議しなければならない。
- 4地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律に規定する総合確保方針に即して定める。
- 5介護給付等対象サービスを提供する体制の確保に関する基本的事項を定める。
問題13の解答と解説を見る
正解:1・4・5
- ○選択肢1:適切(正しい)基本指針では、地域支援事業の実施に関する基本的事項を定めます。
- ×選択肢2:不適切(誤り)基本指針を定めるのは、厚生労働大臣です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)基本指針を定めたり変えたりするときは、総務大臣などの関係行政機関の長と協議します。市町村長との協議ではありません。
- ○選択肢4:適切(正しい)基本指針は、医療介護総合確保推進法の総合確保方針に即して定めます。
- ○選択肢5:適切(正しい)基本指針では、介護給付等対象サービスを提供する体制の確保に関する基本的事項を定めます。
問題14(介護支援分野)
地域支援事業の任意事業として正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1地域リハビリテーション活動支援事業
- 2家族介護支援事業
- 3在宅医療・介護連携推進事業
- 4地域ケア会議推進事業
- 5介護給付等費用適正化事業
問題14の解答と解説を見る
正解:2・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)地域リハビリテーション活動支援事業は、介護予防・日常生活支援総合事業の一般介護予防事業です。
- ○選択肢2:適切(正しい)家族介護支援事業は、任意事業です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)在宅医療・介護連携推進事業は、包括的支援事業です。
- ×選択肢4:不適切(誤り)地域ケア会議推進事業は、包括的支援事業です。
- ○選択肢5:適切(正しい)介護給付等費用適正化事業は、任意事業です。
問題15(介護支援分野)
介護保険審査会への審査請求が認められるものとして正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1要介護認定に関する処分について不服がある被保険者
- 2介護報酬の審査・支払について不服がある介護サービス事業者
- 3保険料の滞納処分について不服がある被保険者
- 4財政安定化基金拠出金への拠出額について不服がある市町村
- 5居宅介護支援事業者から支払われる給与について不服がある介護支援専門員
問題15の解答と解説を見る
正解:1・3
- ○選択肢1:適切(正しい)要介護認定に関する処分に不服がある被保険者は、介護保険審査会に審査請求できます。
- ×選択肢2:不適切(誤り)介護報酬の審査・支払いに関する不服は、介護保険審査会の対象ではありません。
- ○選択肢3:適切(正しい)保険料や徴収金に関する処分(滞納処分を含む)に不服がある被保険者は、審査請求できます。
- ×選択肢4:不適切(誤り)財政安定化基金拠出金の拠出額についての不服は、審査請求の対象ではありません。
- ×選択肢5:不適切(誤り)介護支援専門員の給与についての不服は労働関係の問題で、介護保険審査会の対象ではありません。
問題16(介護支援分野)
介護保険に関して市町村が有する権限について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1被保険者の保険料に関し、被保険者の収入について調査する。
- 2住宅改修を行う者に対し、文書の提出を求める。
- 3介護給付費・地域支援事業支援納付金の算定のために、医療保険者から報告を徴収する。
- 4被保険者に対する老齢等年金給付の支給状況について、年金保険者に対し資料の提供を求める。
- 5介護サービス情報について、指定居宅サービス事業者を調査する。
問題16の解答と解説を見る
正解:1・2・4
- ○選択肢1:適切(正しい)市町村は、保険料に関して被保険者の収入などを調査できます。
- ○選択肢2:適切(正しい)市町村は、住宅改修を行う者などに対して、文書の提出を求めることができます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)介護給付費・地域支援事業支援納付金の算定のために医療保険者から報告を求めるのは、社会保険診療報酬支払基金です。
- ○選択肢4:適切(正しい)市町村は、年金保険者に対して老齢等年金給付の支給状況の資料提供を求めることができます。
- ×選択肢5:不適切(誤り)介護サービス情報について事業者を調査するのは、都道府県知事です。
問題17(介護支援分野)
被保険者の要介護認定を市町村が取り消すことができる場合として正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1正当な理由なしに、介護給付等対象サービスの利用に関する指示に従わないことにより、要介護状態の程度を増進させたとき。
- 2要介護者に該当しなくなったと認めるとき。
- 3正当な理由なしに、市町村による文書の提出の求めに応じないとき。
- 4災害などの特別の事情がある場合を除き、1年間介護保険料を納付しないとき。
- 5正当な理由なしに、職権による要介護状態区分の変更認定を行うための市町村による調査に応じないとき。
問題17の解答と解説を見る
正解:2・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)正当な理由なく指示に従わず要介護状態を悪化させた場合は、保険給付の制限の対象です。認定の取消しではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)要介護者に該当しなくなったと認めるときは、認定を取り消すことができます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)文書の提出の求めに応じない場合は、保険給付の制限の対象です。
- ×選択肢4:不適切(誤り)保険料を滞納した場合は、支払方法の変更などの措置がとられます。認定の取消しではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)正当な理由なく、職権による区分変更認定のための調査に応じないときは、認定を取り消すことができます。
問題18(介護支援分野)
介護認定審査会について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1審査及び判定の結果を申請者に通知する。
- 2委員は、要介護者等の保健、医療又は福祉に関する学識経験を有する者のうちから任命される。
- 3要介護認定の有効期間を定める。
- 4必要があると認めるときは、主治の医師の意見を聴くことができる。
- 5委員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。
問題18の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)審査・判定の結果を申請者に通知するのは市町村です。介護認定審査会ではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)委員は、保健・医療・福祉に関する学識経験者のうちから、市町村長が任命します。
- ×選択肢3:不適切(誤り)要介護認定の有効期間を定めるのは市町村です。介護認定審査会は有効期間について意見を述べることはできます。
- ○選択肢4:適切(正しい)介護認定審査会は、必要なときは主治の医師などの意見を聴くことができます。
- ○選択肢5:適切(正しい)委員には守秘義務があり、職務上知り得た秘密を漏らしてはなりません。
問題19(介護支援分野)
要介護認定に係る主治医意見書について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1主治医意見書の項目には、社会生活への適応が含まれる。
- 2主治医意見書の項目には、認知症の中核症状が含まれる。
- 3主治医意見書の項目には、サービス利用による生活機能の維持・改善の見通しが含まれる。
- 4介護認定審査会に通知される。
- 5要介護認定を受けようとする被保険者は、申請書に添付しなければならない。
問題19の解答と解説を見る
正解:2・3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)「社会生活への適応」は、認定調査票の項目です。主治医意見書の項目ではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)主治医意見書には、認知症の中核症状の項目があります。
- ○選択肢3:適切(正しい)主治医意見書には、サービス利用による生活機能の維持・改善の見通しの項目があります。
- ○選択肢4:適切(正しい)主治医意見書は、介護認定審査会の資料として使われます。
- ×選択肢5:不適切(誤り)主治医意見書は、市町村が主治医に作成を求めます。申請者が申請書に添付するものではありません。
問題20(介護支援分野)
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準第13条の具体的取扱方針のうち介護支援専門員に係るものとして正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1要介護認定を受けている利用者が要支援認定を受けたときは、指定介護予防支援事業者と当該利用者に係る必要な情報を提供する等の連携を図るものとする。
- 2被保険者証に認定審査会意見の記載があるときは、利用者の理解を得た上で、その内容に沿って居宅サービス計画を作成しなければならない。
- 3継続して居宅サービス計画に福祉用具貸与を位置付けるときは、貸与が必要な理由を記載しなくてもよい。
- 4居宅サービス計画に地域ケア会議で定めた回数以上の訪問介護を位置付けるときは、それが必要な理由を居宅サービス計画に記載しなければならない。
- 5利用者が通所リハビリテーションの利用を希望しているときは、利用者の同意を得て主治の医師等の意見を求めなければならない。
問題20の解答と解説を見る
正解:1・2・5
- ○選択肢1:適切(正しい)利用者が要介護から要支援になったときは、介護予防支援事業者に必要な情報を提供するなどの連携を図ります。
- ○選択肢2:適切(正しい)被保険者証に認定審査会意見の記載があるときは、利用者の理解を得たうえで、その内容に沿って計画を作ります。
- ×選択肢3:不適切(誤り)福祉用具貸与を続けて位置付ける場合も、サービス担当者会議で必要性を検証し、必要な理由を計画に記載します。
- ×選択肢4:不適切(誤り)厚生労働大臣が定める回数以上の生活援助中心型の訪問介護を位置付けるときは、その理由を記載し、計画を市町村に届け出ます。地域ケア会議で定めた回数ではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)医療系サービスの利用を希望するときは、利用者の同意を得て主治の医師などの意見を求めます。
問題21(介護支援分野)
指定居宅介護支援事業者について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1指定居宅介護支援の提供の開始に際し、複数の指定居宅サービス事業者を必ず紹介しなければならない。
- 2指定居宅介護支援の提供の開始に際し、利用者に入院する必要が生じたときは、介護支援専門員の氏名と連絡先を入院先の病院又は診療所に伝えるよう、あらかじめ利用者や家族に求めなければならない。
- 3指定居宅介護支援の提供の開始に際し、要介護認定申請が行われていない場合は、利用申込者の意思にかかわらず、速やかに申請が行われるよう援助を行わなければならない。
- 4通常の事業の実施地域等を勘案し、自ら適切な指定居宅介護支援を提供することが困難なときは、他の指定居宅介護支援事業者を紹介するなど必要な措置を講じなければならない。
- 5利用者の選定により通常の事業の実施地域以外の地域で指定居宅介護支援を行うときは、要した交通費の支払を利用者から受けることができる。
問題21の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)提供開始時には、複数の事業所の紹介を求められることなどを説明する必要がありますが、必ず複数の事業者を紹介しなければならないわけではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)入院したときに介護支援専門員の氏名と連絡先を入院先に伝えるよう、あらかじめ利用者や家族に求めなければなりません。
- ×選択肢3:不適切(誤り)要介護認定の申請をしていない場合は、利用申込者の意思を踏まえて、申請が速やかに行われるよう援助します。本人の意思にかかわらず行うものではありません。
- ○選択肢4:適切(正しい)自ら適切なサービスを提供できないときは、他の居宅介護支援事業者を紹介するなど必要な措置を講じます。
- ○選択肢5:適切(正しい)利用者の選択で通常の事業の実施地域以外でサービスを行うときは、交通費を受け取ることができます。
問題22(介護支援分野)
指定居宅介護支援におけるサービス担当者会議について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1家庭内暴力がある場合には、必ずしも利用者や家族の参加を求めるものではない。
- 2開催の日程調整を行ったが、サービス担当者の事由により参加が得られなかったときは、サービス担当者への照会等により意見を求めることができる。
- 3末期の悪性腫瘍の利用者について、日常生活上の障害が1か月以内に出現すると主治の医師が判断した場合には、その助言を得た上で、サービス担当者への照会等により意見を求めることができる。
- 4サービス担当者会議の記録は、要介護認定の有効期間に合わせて最長3年間保存しなければならない。
- 5要介護更新認定の結果、要介護状態区分に変更がなかった場合には、サービス担当者会議を開催する必要はない。
問題22の解答と解説を見る
正解:1・2・3
- ○選択肢1:適切(正しい)家庭内暴力がある場合などは、必ずしも利用者や家族の参加を求めるものではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)担当者の事情で参加できないときは、照会などで意見を求めることができます。
- ○選択肢3:適切(正しい)末期の悪性腫瘍の利用者で、主治の医師が日常生活上の障害が1か月以内に出現すると判断した場合は、医師の助言を得たうえで、照会などで意見を求めることができます。
- ×選択肢4:不適切(誤り)サービス担当者会議の記録の保存期間は、完結の日から2年間です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)要介護更新認定を受けたときは、区分に変更がなくても、原則としてサービス担当者会議を開きます。
問題23(介護支援分野)
介護予防サービス・支援計画書について適切なものはどれか。2つ選べ。
- 1「課題に対する目標と具体策の提案」欄には、利用者や家族の意向を踏まえた目標と具体策を記載する。
- 2「【本来行うべき支援ができない場合】妥当な支援の実施に向けた方針」は、利用者と家族の考え方の違いが大きい場合には記載しない。
- 3「目標とする生活」の「1年」欄には、利用者とともに、生きがいや楽しみを話し合い、今後の生活で達成したい目標を設定する。
- 4「期間」は、常に利用者の要支援認定の有効期間と同じ期間にする。
- 5「本人等のセルフケアや家族の支援、インフォーマルサービス」欄には、地域のボランティアや近隣住民の協力なども記載する。
問題23の解答と解説を見る
正解:3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)「課題に対する目標と具体策の提案」欄には、専門的な観点から提案する目標と具体策を記載します。利用者や家族の意向は、別の欄に記載します。
- ×選択肢2:不適切(誤り)利用者と家族の考え方が大きく違う場合などにも、妥当な支援の実施に向けた方針を記載します。
- ○選択肢3:適切(正しい)「目標とする生活」の「1年」欄には、利用者と話し合い、生きがいや楽しみを踏まえて、今後の生活で達成したい目標を記載します。
- ×選択肢4:不適切(誤り)期間は、要支援認定の有効期間を考慮して設定しますが、常に同じ期間にするわけではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)「本人等のセルフケアや家族の支援、インフォーマルサービス」欄には、地域のボランティアや近隣住民の協力なども記載します。
問題24(介護支援分野)
特別養護老人ホーム入所中のAさん(98歳、女性)は、食事摂取量が激減し、全身衰弱が進行している。発語も困難で、意思疎通も難しい。嘱託医の判断では、Aさんはターミナル期の状態であるとのことであった。Aさん及びその家族の入所時の意思は、「最期まで施設で暮らしたい」とのことであった。この場合の対応として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 1看護職員が作成した看取り介護計画があるため、施設サービス計画は作成しない。
- 2Aさんと家族の意向は明らかなので、改めて面接をせずに、介護支援専門員が単独でターミナル期の施設サービス計画を作成する。
- 3看取りに対する家族の意思を確認するため、介護支援専門員がAさんの家族、嘱託医、生活相談員等との面談の日程調整を行う。
- 4Aさんの意思を尊重し、最期まで介護職員が単独で看取りの介護を行った場合は、看取り介護加算を算定できる。
- 5終末期の身体症状の変化や介護の状況等を記録し、医師、看護職員、介護職員、介護支援専門員等による情報の共有に努める。
問題24の解答と解説を見る
正解:3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)看取り介護計画があっても、施設サービス計画は作成します。
- ×選択肢2:不適切(誤り)意向が以前に示されていても、状態が変わったときは本人・家族の意思を改めて確認し、多職種で計画を作ります。
- ○選択肢3:適切(正しい)看取りについての家族の意思を確認するため、家族や嘱託医、生活相談員などとの面談を調整することは適切です。
- ×選択肢4:不適切(誤り)看取り介護加算は、医師、看護職員、介護職員、介護支援専門員などが連携して看取りを行った場合に算定するものです。介護職員が単独で行った場合は算定できません。
- ○選択肢5:適切(正しい)終末期の状態の変化や介護の状況を記録し、多職種で情報を共有することは適切です。
問題25(介護支援分野)
Aさん(80歳、女性、要介護2)は、長女(51歳)、長女の夫(50歳)、孫(17歳、女性、高校生)と同居しており、通所介護を週3回利用している。長女及び長女の夫はフルタイムで働いており、平日は孫が介護を担っている。長女から、「最近娘の学校の成績が下がってきたが、介護が負担なのではないか」との相談を受けた。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1長女に対し、仕事を辞めて介護や家事に専念すべきであると説得する。
- 2家族と介護支援専門員で、家事や介護の家庭内での分担及び介護サービス利用の見直しについて話し合う場を設ける。
- 3長女及び長女の夫に勤務先の介護に関する支援制度を確認するよう依頼する。
- 4孫のため、直ちにAさんの短期入所生活介護の手配をする。
- 5孫の話を傾聴し、必要に応じて若年介護者(ヤングケアラー)としての悩みを持つ者同士の懇談会などに関する情報を提供する。
問題25の解答と解説を見る
正解:2・3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)長女に仕事を辞めるよう説得するのは、家族の生活を尊重していない不適切な対応です。
- ○選択肢2:適切(正しい)家族と一緒に、家庭内の役割分担やサービス利用の見直しを話し合うことは適切です。
- ○選択肢3:適切(正しい)勤務先の介護休業などの支援制度を確認してもらうことは、家族の負担を軽くするうえで適切です。
- ×選択肢4:不適切(誤り)家族やAさんと話し合わずに、すぐに短期入所を手配するのは適切ではありません。
- ○選択肢5:適切(正しい)孫の話を聴き、ヤングケアラー同士の交流の場などの情報を提供することは適切です。
保健医療サービスの知識等(問26〜45)の問題と解説
高齢者に多い病気、応急手当、検査値、食事や褥瘡のケア、認知症、在宅医療、看取り、医療系のサービスなどが出題される分野です。福祉サービスの知識等と合わせた35問で合格点(第23回は22点)を判定します。
問題26(保健医療サービス分野)
次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1老年症候群では、高齢期において生活機能の低下がみられる。
- 2高齢者では、身体的な衰えや機能障害、慢性疾患の罹患、家族との死別などにより抑うつが高頻度にみられる。
- 3高齢者では、エネルギーの消費が多くなるため、食欲が増す。
- 4高齢者では、若年者に比べて体内水分貯蔵量が少なく、口渇も感じにくいため、脱水のリスクが高い。
- 5内耳から大脳に異常があるために生じる難聴を、伝音性難聴という。
問題26の解答と解説を見る
正解:1・2・4
- ○選択肢1:適切(正しい)老年症候群では、高齢期にみられる生活機能の低下がみられます。
- ○選択肢2:適切(正しい)高齢者は、体の衰えや慢性疾患、家族との死別などにより、抑うつがよくみられます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)高齢者は、エネルギー消費が少なくなり、食欲は低下しやすくなります。
- ○選択肢4:適切(正しい)高齢者は体内の水分量が少なく、のどの渇きも感じにくいため、脱水になりやすくなります。
- ×選択肢5:不適切(誤り)内耳から大脳の異常による難聴は、感音性難聴です。伝音性難聴は、外耳や中耳の異常による難聴です。
問題27(保健医療サービス分野)
次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1激しく出血している場合は、出血部位よりも心臓から遠い部位を圧迫して止血する。
- 2誤嚥による呼吸困難では、「喉に手を当てる」などの窒息のサインやチアノーゼなどの症状が出現する。
- 3洗剤や漂白剤を飲み込んだ場合は、無理に吐かせる。
- 4衣服の下をやけどしている場合は、衣服を脱がさずその上から流水を当てる。
- 5寝たきりの高齢者に吐き気があるときは、身体を横向きにして、吐物の誤嚥を防ぐ。
問題27の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)出血しているときは、傷口を直接圧迫して止血するのが基本です。心臓から遠い部位を圧迫しても止血できません。
- ○選択肢2:適切(正しい)誤嚥で呼吸が苦しいときは、喉に手を当てる窒息のサインや、チアノーゼなどがみられます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)洗剤や漂白剤を飲み込んだ場合は、無理に吐かせてはいけません。食道などをさらに傷つけるおそれがあります。
- ○選択肢4:適切(正しい)衣服の下をやけどしている場合は、皮膚がはがれないよう、衣服を脱がさずに上から流水で冷やします。
- ○選択肢5:適切(正しい)寝たきりの高齢者が吐き気を訴えるときは、体を横向きにして、吐いたものの誤嚥を防ぎます。
問題28(保健医療サービス分野)
高齢者にみられる疾病について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1変形性関節症は、高齢者に多く発症する。
- 2筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、筋力低下による運動障害は生じない。
- 3高次脳機能障害における失語症には、話そうとするが言葉が出てこないという症状も含まれる。
- 4パーキンソン病では、認知障害はみられない。
- 5骨粗鬆症は、骨折の大きな危険因子である。
問題28の解答と解説を見る
正解:1・3・5
- ○選択肢1:適切(正しい)変形性関節症は、高齢者に多くみられる病気です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、筋力が低下して運動障害が起こります。
- ○選択肢3:適切(正しい)失語症には、話そうとしても言葉が出てこない症状も含まれます。
- ×選択肢4:不適切(誤り)パーキンソン病でも、認知機能の障害がみられることがあります。
- ○選択肢5:適切(正しい)骨粗鬆症は、骨折の大きな危険因子です。
問題29(保健医療サービス分野)
次の記述について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1稽留(けいりゅう)熱では、急激な発熱と解熱を繰り返す。
- 2心房細動では、心房の正常な収縮と拡張ができなくなる。
- 3飲酒は、起立性低血圧の原因とはならない。
- 4ジャパン・コーマ・スケール(JCS)では、数値が大きいほど意識レベルが低い。
- 5口すぼめ呼吸で息を吐くと、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐ。
問題29の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)稽留熱は、高熱が続き、1日の体温の差が1℃以内の熱型です。発熱と解熱を繰り返すのは間欠熱などです。
- ○選択肢2:適切(正しい)心房細動では、心房が細かく震え、正常な収縮と拡張ができなくなります。
- ×選択肢3:不適切(誤り)飲酒は、起立性低血圧の原因になることがあります。
- ○選択肢4:適切(正しい)ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は、数値が大きいほど意識レベルが低いことを示します。
- ○選択肢5:適切(正しい)口すぼめ呼吸で息を吐くと、気管支内の圧力が高まり、気管支がつぶれるのを防ぎます。
問題30(保健医療サービス分野)
検査について適切なものはどれか。2つ選べ。
- 1高齢者では膝などの関節が十分に伸びなくなるので、BMI(Body Mass Index)は本来の値より小さくなる。
- 2CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
- 3ヘモグロビンA1cの値は、過去6か月間の平均血糖レベルを反映している。
- 4腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
- 524時間心電図(ホルター心電図)検査は、不整脈がある場合や狭心症が疑われる場合に行われる。
問題30の解答と解説を見る
正解:4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)膝などが伸びなくなると身長が低く測定されるため、BMIは本来の値より大きくなります。
- ×選択肢2:不適切(誤り)CRPは、体内で炎症が起きていると上昇します。
- ×選択肢3:不適切(誤り)HbA1cは、過去1〜2か月の平均的な血糖の状態を反映します。6か月ではありません。
- ○選択肢4:適切(正しい)メタボリックシンドロームの診断では、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上を腹部型肥満とします。
- ○選択肢5:適切(正しい)ホルター心電図は、不整脈がある場合や狭心症が疑われる場合に行われます。
問題31(保健医療サービス分野)
食事について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1摂食・嚥下プロセスの口腔期では、視覚、触覚、嗅覚の認知により、無条件反射で唾液が分泌される。
- 2摂食・嚥下プロセスの咽頭期では、咽頭に食塊が入ると、気道が閉じられて食道に飲み込まれる。
- 3食事の介護のアセスメントでは、摂食動作ができているかを確認する。
- 4食事の介護のアセスメントでは、食欲がない場合には、痛み、口腔内の状態、服薬状況などを確認する。
- 5医師は、食事の介護のアセスメントに関わる必要はない。
問題31の解答と解説を見る
正解:2・3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)視覚や嗅覚などで食べ物を認知して唾液が出るのは、先行期(認知期)の条件反射です。口腔期ではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)咽頭期では、食塊が咽頭に入ると気道が閉じ、食道に送り込まれます。
- ○選択肢3:適切(正しい)食事介護のアセスメントでは、摂食動作ができているかを確認します。
- ○選択肢4:適切(正しい)食欲がないときは、痛み、口の中の状態、服薬状況なども確認します。
- ×選択肢5:不適切(誤り)食事のアセスメントには、医師を含む多職種が関わることが大切です。
問題32(保健医療サービス分野)
褥瘡について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1褥瘡とは、体外からの圧力による皮下の血流障害により、細胞が壊死してしまう状態をいう。
- 2半座位や座位では、肩甲骨部には発生しない。
- 3発生要因には、病気や加齢による身体組織の耐久性低下がある。
- 4同一部位への長時間にわたる圧力を減少させるためには、体圧分散用具を用いるとよい。
- 5指定介護老人福祉施設において、褥瘡マネジメント加算は算定できない。
問題32の解答と解説を見る
正解:1・3・4
- ○選択肢1:適切(正しい)褥瘡は、体の外からの圧力で皮下の血流が悪くなり、細胞が壊死した状態です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)半座位や座位でも、肩甲骨部に褥瘡ができることがあります。
- ○選択肢3:適切(正しい)病気や加齢による体の組織の耐久性の低下は、褥瘡の発生要因です。
- ○選択肢4:適切(正しい)体圧分散用具を使うと、同じ部位にかかる圧力を減らせます。
- ×選択肢5:不適切(誤り)介護老人福祉施設でも、褥瘡マネジメント加算を算定できます。
問題33(保健医療サービス分野)
次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1高齢者では、特に疾患がなくても、気道の閉じるタイミングが遅れることで誤嚥が生じやすくなる。
- 2歯のかみ合わせは、咀嚼だけでなく、嚥下にも影響する。
- 3唾液腺を刺激しても、唾液は分泌されない。
- 4食物残渣は、口臭の原因となる。
- 5摂食・嚥下リハビリテーションは、医師のみで行う。
問題33の解答と解説を見る
正解:1・2・4
- ○選択肢1:適切(正しい)高齢者は病気がなくても、気道が閉じるタイミングが遅れて誤嚥しやすくなります。
- ○選択肢2:適切(正しい)歯のかみ合わせは、かむ力だけでなく飲み込みにも影響します。
- ×選択肢3:不適切(誤り)唾液腺を刺激すると、唾液の分泌が促されます。
- ○選択肢4:適切(正しい)口の中の食べかすは、口臭の原因になります。
- ×選択肢5:不適切(誤り)摂食・嚥下リハビリテーションは、医師、歯科医師、言語聴覚士、看護職員など多職種で行います。
問題34(保健医療サービス分野)
認知症のケアや支援について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1認知症初期集中支援チームは、都道府県が配置する。
- 2認知症カフェは、認知症初期集中支援チームが運営することとされている。
- 3認知症初期集中支援チームの対象者は、原則として、40歳以上で、在宅で生活しており、かつ認知症が疑われる人又は認知症の人である。
- 4パーソン・センタード・ケアは、認知症を持つ人を一人の「人」として尊重し、その人の立場に立って考え、ケアを行おうとする認知症ケアの1つの考え方である。
- 5認知症施策推進大綱では、認知症の人本人からの発信支援を推進するよう明記されている。
問題34の解答と解説を見る
正解:3・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)認知症初期集中支援チームは、市町村が地域包括支援センターなどに配置します。
- ×選択肢2:不適切(誤り)認知症カフェは、さまざまな主体が運営するもので、初期集中支援チームが運営すると決められてはいません。
- ○選択肢3:適切(正しい)初期集中支援チームの対象は、原則40歳以上で在宅で生活し、認知症が疑われる人や認知症の人です。
- ○選択肢4:適切(正しい)パーソン・センタード・ケアは、認知症の人を一人の「人」として尊重し、その人の立場に立ってケアを行う考え方です。
- ○選択肢5:適切(正しい)認知症施策推進大綱では、認知症の人本人からの発信の支援を進めることが明記されています。
問題35(保健医療サービス分野)
老年期の精神障害について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1老年期うつ病では、心気的な訴えは少ない。
- 2老年期うつ病では、気分の落ち込みよりも、不安、緊張、焦燥が目立つ。
- 3老年期の統合失調症の症状の再発は、配偶者や近親者の死が要因となることがある。
- 4老年期のアルコール依存症は、認知症を合併することはない。
- 5遅発パラフレニーは、老年期の妄想性障害の代表的な疾患とされている。
問題35の解答と解説を見る
正解:2・3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)老年期うつ病では、体の不調を訴える心気的な訴えが多くみられます。
- ○選択肢2:適切(正しい)老年期うつ病では、気分の落ち込みよりも、不安や緊張、焦りが目立つことがあります。
- ○選択肢3:適切(正しい)配偶者や近親者の死は、老年期の統合失調症の再発の要因になることがあります。
- ×選択肢4:不適切(誤り)老年期のアルコール依存症は、認知症を合併することがあります。
- ○選択肢5:適切(正しい)遅発パラフレニーは、老年期の妄想性障害の代表的な病気です。
問題36(保健医療サービス分野)
次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1患者が医師から説明をきちんと受けた上で同意することをインフォームド・コンセントという。
- 2医師個人の経験だけに頼るのではなく、科学的な根拠に基づいた医療をナラティブ・ベースド・メディスン(Narrative Based Medicine:NBM)という。
- 3個々の人間の感じ方や考え方に耳を傾けて自己決定を促す医療をエビデンス・ベースド・メディスン(Evidence Based Medicine:EBM)という。
- 4予後とは、疾患が今後たどり得る経過のことをいう。
- 5疾患の予後に関する情報は、高齢者本人にのみ説明する必要がある。
問題36の解答と解説を見る
正解:1・4
- ○選択肢1:適切(正しい)患者が医師から十分な説明を受けて同意することを、インフォームド・コンセントといいます。
- ×選択肢2:不適切(誤り)科学的な根拠にもとづく医療は、エビデンス・ベースド・メディスン(EBM)です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)患者の語りに耳を傾け、その人の考え方を大切にする医療は、ナラティブ・ベースド・メディスン(NBM)です。
- ○選択肢4:適切(正しい)予後とは、病気が今後たどる経過の見通しのことです。
- ×選択肢5:不適切(誤り)予後の情報は、本人の意向を踏まえ、家族などにも必要に応じて説明します。本人にのみ説明するものではありません。
問題37(保健医療サービス分野)
通所リハビリテーション又は介護予防通所リハビリテーションについて正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1通所リハビリテーションに係る単位数は、事業所の規模とは無関係に設定されている。
- 2リハビリテーション会議は、利用者及びその家族の参加が基本とされている。
- 3通所リハビリテーション計画に位置付けられていなくても、事業所の屋外で指定通所リハビリテーションのサービスを提供することができる。
- 4介護予防通所リハビリテーションにおいて、利用者の居宅と指定介護予防通所リハビリテーション事業所との間の送迎を実施しない場合であっても、利用者の同意があれば、基本報酬を算定できる。
- 5指定通所リハビリテーション事業所の管理者は、専ら指定通所リハビリテーションの提供に当たる看護師に管理の代行をさせることができる。
問題37の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)通所リハビリテーションの単位数は、事業所の規模によって違います。
- ○選択肢2:適切(正しい)リハビリテーション会議は、利用者と家族の参加が基本です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)事業所の屋外でサービスを提供できるのは、通所リハビリテーション計画に位置付けられている場合です。
- ○選択肢4:適切(正しい)介護予防通所リハビリテーションは月単位の定額報酬で、送迎をしない場合でも基本報酬を算定できます(試験時点)。
- ○選択肢5:適切(正しい)通所リハビリテーション事業所の管理者は、専らサービス提供にあたる看護師などに管理の代行をさせることができます。
問題38(保健医療サービス分野)
次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1栄養素の摂取不足によって、メタボリックシンドロームが引き起こされる。
- 2摂食・嚥下機能に合わない食事形態での食事の提供は、誤嚥や窒息を招くことがある。
- 3介護保険の短期入所療養介護では、栄養マネジメント加算が算定できる。
- 4経口維持加算は、現に経管により食事を摂取している者も対象となる。
- 5介護保険の施設サービスにおける栄養マネジメント加算は、管理栄養士が継続的に入所者ごとに栄養管理をした場合に算定できる。
問題38の解答と解説を見る
正解:2・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)メタボリックシンドロームは、主に栄養のとりすぎや運動不足によって起こります。
- ○選択肢2:適切(正しい)飲み込みの機能に合わない食事形態は、誤嚥や窒息の原因になります。
- ×選択肢3:不適切(誤り)栄養マネジメント加算は施設サービスの加算で、短期入所療養介護では算定できません(試験時点)。
- ×選択肢4:不適切(誤り)経口維持加算は、口から食事をとっている人が対象です。経管で食事をとっている人は対象になりません。
- ○選択肢5:適切(正しい)施設サービスの栄養マネジメント加算は、管理栄養士が入所者ごとに継続して栄養管理を行った場合に算定できます(試験時点)。
問題39(保健医療サービス分野)
感染症の予防について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1標準予防策(スタンダード・プリコーション)とは、感染症の有無にかかわらず、すべての人に実施する感染予防対策である。
- 2感染症を予防するためには、感染源の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向上が重要である。
- 3手袋を使用すれば、使用後の手指衛生は必要ない。
- 4インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染である。
- 5肺炎球菌ワクチンを接種すれば、すべての肺炎を予防できる。
問題39の解答と解説を見る
正解:1・2・4
- ○選択肢1:適切(正しい)標準予防策は、感染症の有無にかかわらず、すべての人に行う感染予防策です。
- ○選択肢2:適切(正しい)感染症の予防には、感染源の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向上が大切です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)手袋を使っても、外したあとは手指衛生が必要です。
- ○選択肢4:適切(正しい)インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)肺炎球菌ワクチンで、すべての肺炎を防げるわけではありません。
問題40(保健医療サービス分野)
在宅医療管理について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1在宅中心静脈栄養法は、医療処置として栄養を補う方法である。
- 2在宅中心静脈栄養法では、長期にカテーテルが体内にあるが、細菌感染を引き起こすことはない。
- 3ストーマには、消化管ストーマと尿路ストーマがある。
- 4腹膜透析の管理について、利用者や家族が在宅で処置を行うことは禁止されている。
- 5在宅酸素療法では、携帯用酸素ボンベを使用して外出することができる。
問題40の解答と解説を見る
正解:1・3・5
- ○選択肢1:適切(正しい)在宅中心静脈栄養法は、医療処置として栄養を補う方法です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)カテーテルが長く体内にあるため、細菌感染を起こすことがあります。
- ○選択肢3:適切(正しい)ストーマには、消化管ストーマと尿路ストーマがあります。
- ×選択肢4:不適切(誤り)腹膜透析は、利用者や家族が在宅で処置を行うことができます。
- ○選択肢5:適切(正しい)在宅酸素療法では、携帯用の酸素ボンベを使って外出できます。
問題41(保健医療サービス分野)
ターミナルケアに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1本人の人生観や生命観などの情報は、関係者で共有すべきではない。
- 2リビングウィルとは、本人の意思が明確なうちに、医療やケアに関する選択を本人が表明しておくことをいう。
- 3重度の認知機能障害などを有する利用者の場合に、家族に加えて複数の医療・介護専門職が集まって方針を決める方法をコンセンサス・ベースド・アプローチという。
- 4医学的観点だけに基づく診療方針の決定では、本人の意向に反する結果となるおそれがある。
- 5介護保険の特定施設では、ターミナルケアは提供できない。
問題41の解答と解説を見る
正解:2・3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)本人の人生観や価値観の情報は、本人の同意を得て関係者で共有し、ケアに生かします。
- ○選択肢2:適切(正しい)リビングウィルは、意思が明確なうちに、医療やケアの選択を本人が表明しておくことです。
- ○選択肢3:適切(正しい)重い認知機能障害などがある場合に、家族と複数の専門職が集まって方針を決める方法を、コンセンサス・ベースド・アプローチといいます。
- ○選択肢4:適切(正しい)医学的な観点だけで方針を決めると、本人の意向に反する結果になるおそれがあります。
- ×選択肢5:不適切(誤り)特定施設でも、ターミナルケアを提供できます。
問題42(保健医療サービス分野)
訪問看護について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1特別訪問看護指示書があるときは、7日間に限り、医療保険による訪問看護を提供することができる。
- 2訪問看護事業を行う事業所は、指定訪問看護ステーションに限られる。
- 3指定訪問看護事業者は、主治の医師に訪問看護計画書及び訪問看護報告書を提出しなければならない。
- 4訪問看護の根拠法には、高齢者の医療の確保に関する法律も含まれる。
- 5利用者が短期入所療養介護を利用している場合には、訪問看護費は算定できない。
問題42の解答と解説を見る
正解:3・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)特別訪問看護指示書が出た場合、医療保険による訪問看護は最長14日間提供できます。7日間ではありません。
- ×選択肢2:不適切(誤り)訪問看護を行うのは訪問看護ステーションだけでなく、病院や診療所も行えます。
- ○選択肢3:適切(正しい)訪問看護事業者は、主治の医師に訪問看護計画書と訪問看護報告書を提出しなければなりません。
- ○選択肢4:適切(正しい)訪問看護の根拠法には、高齢者の医療の確保に関する法律も含まれます。
- ○選択肢5:適切(正しい)短期入所療養介護を利用している間は、訪問看護費を算定できません。
問題43(保健医療サービス分野)
指定看護小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1事業所の登録定員は、29人以下である。
- 2事業者は、看護サービスを提供する場合は、1人の利用者について複数の医師から指示を受けなければならない。
- 3事業所の管理者は、必ずしも保健師又は看護師でなくてもよい。
- 4その利用者については、訪問介護費を算定することができない。
- 5事業所には、介護支援専門員を配置する必要はない。
問題43の解答と解説を見る
正解:1・3・4
- ○選択肢1:適切(正しい)看護小規模多機能型居宅介護の登録定員は、29人以下です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)看護サービスは主治の医師の指示にもとづいて行います。複数の医師から指示を受ける必要はありません。
- ○選択肢3:適切(正しい)管理者は、保健師・看護師のほか、必要な経験や研修修了の要件を満たす人もなることができます。
- ○選択肢4:適切(正しい)看護小規模多機能型居宅介護の利用者は、訪問介護費を算定できません。
- ×選択肢5:不適切(誤り)事業所には、介護支援専門員を配置しなければなりません。
問題44(保健医療サービス分野)
介護老人保健施設について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対してサービスを行う施設と定義されている。
- 2従来型の多床室に係る介護報酬は、在宅強化型と基本型の2類型だけである。
- 3人員に関する基準には、医療分野から介護分野まで幅広い職種が含まれている。
- 4利用者の平均要介護度は、介護老人福祉施設の入所者のそれより低い。
- 5終末期にある利用者は、皆無である。
問題44の解答と解説を見る
正解:3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)「主として長期にわたり療養が必要である者」を対象とするのは、介護医療院の定義です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)従来型個室・多床室の介護報酬は、在宅強化型と基本型だけでなく、その他の類型もあり、2類型だけではありません。
- ○選択肢3:適切(正しい)介護老人保健施設の人員基準には、医師、看護職員、介護職員、理学療法士など、医療から介護まで幅広い職種が含まれています。
- ○選択肢4:適切(正しい)介護老人保健施設の利用者の平均要介護度は、介護老人福祉施設の入所者より低くなっています。
- ×選択肢5:不適切(誤り)介護老人保健施設でも、終末期の利用者がおり、ターミナルケアを行うことがあります。
問題45(保健医療サービス分野)
介護医療院について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要な者に対してサービスを行う施設と定義されている。
- 2入所対象者には、身体合併症を有する認知症高齢者も含まれる。
- 3介護医療院の創設により、介護療養型医療施設は2018(平成30)年4月にすべて廃止された。
- 4定員100人のII型療養床の場合には、常勤換算で1人の医師の配置が必要である。
- 5入所者1人当たりの療養室の床面積は、8㎡以上とされている。
問題45の解答と解説を見る
正解:2・4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)心身の機能の維持回復を図り、居宅での生活を支援する施設という定義は、介護老人保健施設のものです。
- ○選択肢2:適切(正しい)介護医療院の入所対象には、身体合併症のある認知症高齢者も含まれます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)介護療養型医療施設は、2018年4月にすべて廃止されたわけではありません。経過措置が設けられ、2024年3月末で廃止されました。
- ○選択肢4:適切(正しい)II型療養床の医師の配置は入所者100人に対し1人で、定員100人なら常勤換算で1人です。
- ○選択肢5:適切(正しい)療養室の床面積は、入所者1人当たり8㎡以上とされています。
福祉サービスの知識等(問46〜60)の問題と解説
相談援助(ソーシャルワーク)、福祉系サービスの基準や報酬、福祉用具、生活保護制度、成年後見制度、高齢者虐待防止法などが出題される分野です。
問題46(福祉サービス分野)
面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 1オープンクエスチョンとは、チェックリストに従って質問していくことである。
- 2クローズドクエスチョンは、面接を一方通行にしないために有効である。
- 3観察は、非言語的なメッセージを感知することを含む。
- 4面接を効果的に実施するためには、面接の焦点を的確に定めることが重要である。
- 5明確化とは、クライエントの言葉をそのまま反射することである。
問題46の解答と解説を見る
正解:3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)オープンクエスチョンは、自由に答えてもらう質問です。チェックリストに沿って質問することではありません。
- ×選択肢2:不適切(誤り)面接を一方通行にしないのに役立つのは、オープンクエスチョンです。クローズドクエスチョンは、事実を確認するときなどに使います。
- ○選択肢3:適切(正しい)観察には、表情やしぐさなどの非言語的なメッセージを感じとることも含まれます。
- ○選択肢4:適切(正しい)面接を効果的に進めるには、面接の焦点を的確に定めることが大切です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)明確化は、クライエントがうまく言葉にできないことを、言葉にして確かめる技術です。言葉をそのまま返すのは反射などです。
問題47(福祉サービス分野)
ソーシャルワークの視点から、支援困難な高齢者に関する記述として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 1近隣住民からの「一人暮らしの高齢者宅から異臭がする」との訴えに対し、まずその高齢者に施設への入所を勧める。
- 2支援を拒否している高齢者には、信頼できる人を探し、支援につなげることが有効である。
- 3アウトリーチによる対応には、支援のためのネットワークの構築が含まれる。
- 4高齢者が不平・不満を何度も訴えるため、担当の介護支援専門員が地域包括支援センターにスーパービジョンを依頼する。
- 5セルフ・ネグレクトには、親族による介護放棄が含まれる。
問題47の解答と解説を見る
正解:2・3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)異臭の訴えがあったからといって、状況も確認せずに施設入所を勧めるのは適切ではありません。まず本人の状況を把握します。
- ○選択肢2:適切(正しい)支援を拒否している高齢者には、本人が信頼している人を探して、支援につなげることが有効です。
- ○選択肢3:適切(正しい)アウトリーチには、訪問などの働きかけだけでなく、支援のためのネットワークづくりも含まれます。
- ○選択肢4:適切(正しい)担当の介護支援専門員が、地域包括支援センターにスーパービジョンを依頼することは適切です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)セルフ・ネグレクトは、高齢者本人が自分の健康や生活を放置する状態です。親族による介護放棄は、虐待(ネグレクト)にあたります。
問題48(福祉サービス分野)
ソーシャルワークに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 1インテーク面接で得られた情報が少ない場合には、それを記録する必要はない。
- 2クライエントの主訴のとおりに援助計画を立てることが、重要である。
- 3モニタリングとは、援助計画の進捗を定期的、継続的に観察して評価することである。
- 4多職種連携の際は、誰もが支援できるように、それぞれの役割を曖昧にすることが重要である。
- 5クライエントとソーシャルワーカーとの契約とは、両者の間で焦点となる問題や目標を明らかにして、援助に関する合意をすることである。
問題48の解答と解説を見る
正解:3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)インテーク面接で得られた情報が少なくても、記録します。
- ×選択肢2:不適切(誤り)主訴をそのまま計画にするのではなく、アセスメントで明らかになったニーズにもとづいて援助計画を立てます。
- ○選択肢3:適切(正しい)モニタリングは、援助計画の進み具合を定期的・継続的に観察して評価することです。
- ×選択肢4:不適切(誤り)多職種連携では、それぞれの役割を明確にすることが大切です。
- ○選択肢5:適切(正しい)契約は、クライエントとソーシャルワーカーが、焦点となる問題や目標を明らかにして援助について合意することです。
問題49(福祉サービス分野)
ソーシャルワークにおける集団援助として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 1地域包括支援センターの社会福祉士による一人暮らしの高齢者を集めた生きがいづくりのためのプログラム活動
- 2医療機関における医療ソーシャルワーカーによる入院中のクライエントへの相談支援
- 3社会福祉協議会の職員と民生委員による「福祉マップ」の作成
- 4精神科クリニックで行われるアルコール依存症患者の家族を対象とした交流活動
- 5NPO法人のスタッフと地域住民による高齢者の見守り活動
問題49の解答と解説を見る
正解:1・4
- ○選択肢1:適切(正しい)一人暮らしの高齢者を集めた生きがいづくりのプログラム活動は、集団援助(グループワーク)です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)入院中のクライエントへの相談支援は、個別援助(ケースワーク)です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)「福祉マップ」の作成は、地域援助(コミュニティワーク)です。
- ○選択肢4:適切(正しい)アルコール依存症の患者の家族を対象とした交流活動は、集団援助です。
- ×選択肢5:不適切(誤り)NPO法人のスタッフと地域住民による見守り活動は、地域援助です。
問題50(福祉サービス分野)
介護保険における短期入所生活介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1利用者20人未満の併設事業所の場合には、管理者は常勤でなくてもよい。
- 2利用者20人未満の併設事業所の場合でも、生活相談員は常勤でなければならない。
- 3利用者20人未満の併設事業所の場合でも、機能訓練指導員は他の職務と兼務することはできない。
- 4利用者40人以下の事業所の場合には、他の施設の栄養士との連携があり、利用者の処遇に支障がなければ、栄養士は配置しなくてもよい。
- 5食事の提供と機能訓練に支障のない広さを確保できる場合には、食堂と機能訓練室は同一の場所とすることができる。
問題50の解答と解説を見る
正解:4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)短期入所生活介護の管理者は、常勤でなければなりません。
- ×選択肢2:不適切(誤り)利用者20人未満の併設事業所では、生活相談員は常勤でなくてもよいとされています。
- ×選択肢3:不適切(誤り)利用者20人未満の併設事業所では、機能訓練指導員は他の職務と兼務できます。
- ○選択肢4:適切(正しい)利用者40人以下の事業所で、他の施設の栄養士との連携があり処遇に支障がなければ、栄養士を置かないことができます。
- ○選択肢5:適切(正しい)食事の提供と機能訓練に支障のない広さがあれば、食堂と機能訓練室を同じ場所にできます。
問題51(福祉サービス分野)
介護保険における福祉用具貸与の対象となるものとして正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1エアマットレスなどの床ずれ防止用具
- 2移動用リフトのつり具の部分
- 3入浴用介助ベルト
- 4浴槽内いす
- 5特殊寝台からの起き上がりや移乗の際に用いる介助用ベルト
問題51の解答と解説を見る
正解:1・5
- ○選択肢1:適切(正しい)エアマットレスなどの床ずれ防止用具は、福祉用具貸与の対象です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)移動用リフトのつり具の部分は、特定福祉用具販売(購入)の対象です。
- ×選択肢3:不適切(誤り)入浴用介助ベルトは、特定福祉用具販売の対象です。
- ×選択肢4:不適切(誤り)浴槽内いすは、特定福祉用具販売の対象です。
- ○選択肢5:適切(正しい)特殊寝台からの起き上がりや移乗に使う介助用ベルトは、特殊寝台付属品として貸与の対象です。
問題52(福祉サービス分野)
介護保険における訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1指定訪問介護事業所の管理者については、特段の資格は不要である。
- 2サービス提供責任者は、介護福祉士でなければならない。
- 3介護支援専門員は、一定回数以上の生活援助中心型の訪問介護を居宅サービス計画に位置付ける場合には、その居宅サービス計画を市町村に届け出なければならない。
- 4利用者が保険給付の範囲外のサービス利用を希望した場合には、訪問介護員は、居宅介護支援事業者又は市町村に連絡するものとする。
- 5指定訪問介護事業者は、利用申込者の要介護度が重いことを理由として、サービスの提供を拒むことができる。
問題52の解答と解説を見る
正解:1・3・4
- ○選択肢1:適切(正しい)訪問介護事業所の管理者には、特別な資格は必要ありません。
- ×選択肢2:不適切(誤り)サービス提供責任者は、介護福祉士のほか、実務者研修修了者などもなることができます。
- ○選択肢3:適切(正しい)厚生労働大臣が定める回数以上の生活援助中心型の訪問介護を位置付ける場合は、その居宅サービス計画を市町村に届け出ます。
- ○選択肢4:適切(正しい)利用者が保険給付の範囲外のサービスを希望したときは、訪問介護員は居宅介護支援事業者や市町村に連絡します。
- ×選択肢5:不適切(誤り)要介護度が重いことを理由に、サービスの提供を拒むことはできません。
問題53(福祉サービス分野)
介護保険における通所介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1通所介護費は、事業所の規模によって2つに分けて設定されている。
- 2通所介護費は、サービスの所要時間によって3つに分けて設定されている。
- 3サービスの所要時間が同じ区分の利用者については、サービス提供開始時刻を同じにしなければならない。
- 4送迎時に実施した居宅内での介助は、1日30分以内を限度に、通所介護を行うのに要する時間に含めることができる。
- 5通常の事業の実施地域以外に住む利用者の送迎にかかる費用は、利用料以外の料金として支払いを受けることができる。
問題53の解答と解説を見る
正解:4・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)通所介護費は、事業所の規模によって通常規模型、大規模型I、大規模型IIの3つに分かれています。
- ×選択肢2:不適切(誤り)通所介護費は、サービスの所要時間によって3つより細かく区分されています(試験時点では1時間ごとの区分)。
- ×選択肢3:不適切(誤り)所要時間の区分が同じ利用者でも、サービス提供の開始時刻を同じにする必要はありません。
- ○選択肢4:適切(正しい)送迎時に行った居宅内での介助は、1日30分以内を限度に、通所介護の所要時間に含めることができます。
- ○選択肢5:適切(正しい)通常の事業の実施地域以外に住む利用者の送迎費用は、利用料以外の料金として受け取ることができます。
問題54(福祉サービス分野)
介護保険における訪問入浴介護について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1利用者宅に浴室があっても、訪問入浴介護を提供することができる。
- 2利用者が訪問入浴介護事業所と同一の建物に居住する場合でも、訪問入浴介護を提供することができる。
- 3利用者が短期入所生活介護を利用している間は、訪問入浴介護費は算定しない。
- 4訪問入浴介護は、事業所数が少ないため、通常の事業の実施地域を定めなくてもよい。
- 5サービスの提供の責任者は、専らその職務に従事する常勤のものとする。
問題54の解答と解説を見る
正解:1・2・3
- ○選択肢1:適切(正しい)利用者の家に浴室があっても、訪問入浴介護を提供できます。
- ○選択肢2:適切(正しい)利用者が事業所と同じ建物に住んでいても、訪問入浴介護を提供できます(減算の対象になる場合があります)。
- ○選択肢3:適切(正しい)短期入所生活介護を利用している間は、訪問入浴介護費を算定しません。
- ×選択肢4:不適切(誤り)訪問入浴介護でも、通常の事業の実施地域を定めなければなりません。
- ×選択肢5:不適切(誤り)訪問入浴介護には、専従・常勤のサービス提供の責任者を置く基準はありません。
問題55(福祉サービス分野)
介護保険における小規模多機能型居宅介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1小規模多機能型居宅介護は、宿泊を中心として、利用者の様態や希望に応じて、随時訪問や通いを組み合わせてサービスを提供するものである。
- 2従業者は、介護福祉士又は訪問介護員でなければならない。
- 3小規模多機能型居宅介護の本体事業所とサテライト事業所の距離は、自動車等でおおむね20分以内の近距離でなければならない。
- 4利用者は、複数の小規模多機能型居宅介護事業所への登録を希望しても、1つの事業所にしか登録できない。
- 5運営推進会議は、当該事業所を指定する市町村が設置する。
問題55の解答と解説を見る
正解:3・4
- ×選択肢1:不適切(誤り)小規模多機能型居宅介護は、「通い」を中心に、「訪問」や「泊まり」を組み合わせて提供するサービスです。
- ×選択肢2:不適切(誤り)従業者に、介護福祉士や訪問介護員の資格は必須ではありません。
- ○選択肢3:適切(正しい)本体事業所とサテライト事業所の距離は、自動車などでおおむね20分以内の近距離でなければなりません。
- ○選択肢4:適切(正しい)利用者が登録できるのは、1つの事業所だけです。
- ×選択肢5:不適切(誤り)運営推進会議は、事業者が設置します。市町村が設置するのではありません。
問題56(福祉サービス分野)
介護保険における認知症対応型共同生活介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1事業所の立地場所については、園芸や農作業を行いやすい自然の豊かな場所でなくてはならない。
- 21つの共同生活住居の入居定員は、5人以上9人以下である。
- 3複数の共同生活住居がある事業所の場合には、認知症対応型共同生活介護計画の作成担当者のうち1人は、介護支援専門員でなくてはならない。
- 4認知症対応型共同生活介護計画を作成した期間についても、居宅サービス計画を作成しなければならない。
- 5認知症対応型共同生活介護事業者は、提供するサービスの質について、定期的に外部評価を受けていれば、自己評価を行う必要はない。
問題56の解答と解説を見る
正解:2・3
- ×選択肢1:不適切(誤り)グループホームは、家族や地域住民との交流の機会が確保される住宅地などに立地します。自然豊かな場所でなければならないわけではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)1つの共同生活住居の入居定員は、5人以上9人以下です。
- ○選択肢3:適切(正しい)計画作成担当者のうち1人以上は、介護支援専門員でなければなりません。
- ×選択肢4:不適切(誤り)認知症対応型共同生活介護を利用している間は、居宅サービス計画を作成する必要はありません。
- ×選択肢5:不適切(誤り)外部評価を受けていても、自己評価は行う必要があります。
問題57(福祉サービス分野)
指定介護老人福祉施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1身体的拘束等の適正化のための指針を整備している場合には、その対策を検討する委員会は開催しなくてもよい。
- 2入所者が居宅での生活を営むことができるかどうかについて、生活相談員、介護職員、看護職員、介護支援専門員等の従業者間で協議しなくてはならない。
- 3施設サービスを受ける必要性が高いと認められる入所申込者を優先的に入所させるよう努めなければならない。
- 4夜間には、常勤の介護職員が介護に従事しなくてもよい。
- 5サービス提供上必要と認められる場合であれば、1の居室の定員を2人にすることができる。
問題57の解答と解説を見る
正解:2・3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)身体的拘束等の適正化の指針を整備していても、対策を検討する委員会を3か月に1回以上開催する必要があります。
- ○選択肢2:適切(正しい)入所者が居宅で生活できるかどうかは、生活相談員、介護職員、看護職員、介護支援専門員などが協議して検討します。
- ○選択肢3:適切(正しい)施設サービスを受ける必要性が高い入所申込者を、優先的に入所させるよう努めます。
- ×選択肢4:不適切(誤り)夜間を含めて、常時1人以上の常勤の介護職員を介護に従事させなければなりません。
- ○選択肢5:適切(正しい)居室の定員は1人が原則ですが、サービス提供上必要と認められる場合は2人にできます。
問題58(福祉サービス分野)
生活保護制度について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1すべての被保護者に対する要介護認定は、介護扶助の必要性を判断するため、生活保護制度で独自に行う。
- 2生活に困窮する外国人は、生活保護の取扱いに準じて必要な保護を受けることができる。
- 3居宅介護支援事業所が生活保護受給者に対して居宅介護支援を行う場合には、介護保険法の指定のほかに、生活保護法による指定を受ける必要がある。
- 4葬祭扶助は、原則として、現物給付である。
- 5福祉事務所で生活保護を担当する査察指導員と現業員は、社会福祉主事でなければならない。
問題58の解答と解説を見る
正解:2・3・5
- ×選択肢1:不適切(誤り)介護保険の被保険者の場合、要介護認定は介護保険制度で行われます。すべての被保護者に生活保護制度が独自に行うわけではありません。
- ○選択肢2:適切(正しい)生活に困窮する外国人は、生活保護の取扱いに準じて必要な保護を受けられます。
- ○選択肢3:適切(正しい)生活保護受給者に居宅介護支援を行うには、介護保険法の指定のほかに、生活保護法の指定を受ける必要があります。
- ×選択肢4:不適切(誤り)葬祭扶助は、原則として金銭給付です。
- ○選択肢5:適切(正しい)福祉事務所で生活保護を担当する査察指導員と現業員は、社会福祉主事でなければなりません。
問題59(福祉サービス分野)
成年後見制度について正しいものはどれか。3つ選べ。
- 1本人以外の者の請求により補助開始の審判をするには、本人の同意が必要である。
- 2後見開始の申立は、本人の所在地を管轄する地方裁判所に行う。
- 3市町村は、当該市町村における成年後見制度の利用の促進に関する施策についての基本的な計画を定めるよう努めることとされている。
- 4後見開始の審判は、事実上婚姻関係と同様の事情にある者も請求することができる。
- 5任意後見人の配偶者、直系血族及び兄弟姉妹は、任意後見監督人となることができない。
問題59の解答と解説を見る
正解:1・3・5
- ○選択肢1:適切(正しい)本人以外の人の請求で補助開始の審判をするには、本人の同意が必要です。
- ×選択肢2:不適切(誤り)後見開始の申立ては、本人の住所地を管轄する家庭裁判所に行います。
- ○選択肢3:適切(正しい)市町村は、成年後見制度の利用の促進に関する基本的な計画を定めるよう努めることとされています。
- ×選択肢4:不適切(誤り)事実上の婚姻関係にある人(内縁の配偶者)は、後見開始の審判を請求できません。
- ○選択肢5:適切(正しい)任意後見人の配偶者、直系血族、兄弟姉妹は、任意後見監督人になることはできません。
問題60(福祉サービス分野)
高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 1養護者による高齢者を衰弱させるような著しい減食は、高齢者虐待に当たる。
- 2市町村又は市町村長は、虐待の通報又は届出があった場合には、高齢者を一時的に保護するために老人短期入所施設等に入所させることができる。
- 3養介護施設には、地域包括支援センターは含まれない。
- 4養護者による高齢者虐待により高齢者の生命又は身体に重大な危険が生じているおそれがあると認める場合であっても、市町村の職員は、警察の許可なく高齢者の居所に立ち入ることはできない。
- 5都道府県は、養護者の負担軽減のため、養護者の相談、指導及び助言その他の必要な措置を講じなければならない。
問題60の解答と解説を見る
正解:1・2
- ○選択肢1:適切(正しい)養護者が高齢者を衰弱させるような著しい減食をすることは、介護等の放棄(ネグレクト)として高齢者虐待にあたります。
- ○選択肢2:適切(正しい)市町村は、通報などを受けたときは、高齢者を一時的に保護するため、老人短期入所施設などに入所させることができます。
- ×選択肢3:不適切(誤り)養介護施設には、地域包括支援センターも含まれます。
- ×選択肢4:不適切(誤り)生命や身体に重大な危険が生じているおそれがある場合、市町村の職員は立入調査ができます。警察の許可は不要で、必要に応じて警察署長に援助を求めます。
- ×選択肢5:不適切(誤り)養護者の負担軽減のための相談、指導、助言などの措置を講じるのは、市町村です。
第23回ケアマネ試験の出題傾向と次の試験対策
| 分野 | 第23回の特徴 | 対策のポイント |
|---|---|---|
| 介護支援分野 | 認定者数の統計(問1)、保険料や費用負担の仕組み、介護保険審査会、認定の取消しなど、制度の細かい知識が幅広く問われた | 「誰が行うか(国・都道府県・市町村・支払基金など)」を表で整理して覚える |
| 保健医療サービスの知識等 | 応急手当、検査値、摂食・嚥下、褥瘡、EBMとNBMの違いなど、用語の正確な理解が求められた | 用語の定義と、入れ替えられやすい組み合わせ(伝音性と感音性など)を確実に覚える |
| 福祉サービスの知識等 | 面接技術や集団援助に加え、福祉用具の貸与と購入の区別、施設の運営基準、高齢者虐待防止法が出題された | サービスごとの人員・運営基準と、貸与・購入の対象品目を整理する |
新人第23回は、合格点が低いのに合格率も低いんですね。
先輩そうなの。難しい年でも、基本問題を確実に取れた人が合格しているわ。解説を読んで、「誰が行うか」「数字の基準」など、ひっかけやすいポイントを一つずつ確認していきましょう。
- まず時間を計って60問を解く本番と同じ120分で解き、分野ごとに採点します。
- 間違えた選択肢の解説を読む正答番号だけでなく、×の理由まで確認します。
- 苦手なテーマをテキストで確認する間違えたテーマのページに戻り、関連する知識をまとめて覚えます。
- ほかの年度の過去問で同じテーマを解く繰り返し出題されるテーマを確実に得点できるようにします。
よくある質問(FAQ)
第23回ケアマネ試験の合格点は何点ですか?
第23回ケアマネ試験の合格率は何%ですか?
ケアマネ試験は、選択肢を1つでも間違えると0点ですか?
第23回の過去問は、今の制度でもそのまま使えますか?
過去問は何年分解けばいいですか?
- 第23回ケアマネ試験は2020年10月11日に行われ、全60問・120分で実施された
- 受験者46,415人、合格者8,200人で、合格率は17.7%だった
- 合格点は介護支援分野13点(25問中)、保健医療福祉サービス分野22点(35問中)で、両分野とも基準が大きく下がった
- 保険料や費用負担、認定の取消し、応急手当、検査値、福祉用具の区別など、正確な知識を問う問題が幅広く出題された
- 正答番号だけでなく選択肢ごとの解説を確認し、苦手テーマを他年度の過去問で繰り返し解くことが合格への近道
















