受給者証とは?障害者手帳との違い・種類と申請の流れ

「障害福祉サービスを使うには受給者証が必要と言われたけれど、どこで申請するの?」「障害者手帳とは何が違う?」「放課後等デイサービスの受給者証は手帳がなくても取れる?」。障害福祉サービスを初めて使うとき、多くの人がつまずくのが受給者証の手続きです。
結論からいうと、受給者証は、市区町村が「この人はこのサービスをこれだけ使える」と決めた内容を記した証明書です。障害者手帳とは別のもので、手帳がなくても医師の診断書などで申請できます。サービスを使うには、事業所との契約の前に受給者証が必要です。この記事では、受給者証の種類、記載内容、申請の流れ、更新と注意点をまとめました。
- 受給者証とは何か、障害者手帳との違い
- 障害福祉サービス受給者証と通所受給者証の違い
- 受給者証に書かれている内容の読み方
- 申請から交付までの流れと、更新・変更の注意点
受給者証とは?障害者手帳との違い
受給者証は、障害者総合支援法や児童福祉法にもとづいて、市区町村がサービスの支給を決定したことを証明する書類です。事業所は受給者証を見て、どのサービスを、どれくらい、いくらの自己負担で提供できるかを確認します。
| 受給者証 | 障害者手帳 | |
|---|---|---|
| 役割 | 障害福祉サービスを使うための支給決定の証明 | 障害があることの証明 |
| 発行 | 市区町村 | 都道府県・指定都市(窓口は市区町村) |
| 手帳の要否 | 手帳がなくても、診断書などで申請できる | - |
| 使う場面 | 事業所との契約、サービス利用、請求 | 税金の控除、割引、障害者雇用など |
受給者証は、本人がサービスを使う権利を確認するための大切な書類です。事業所との契約のときには、原本を見せてコピーを取ってもらうのが一般的です。
手帳を持っていても、受給者証がなければ障害福祉サービスは使えません。反対に、発達の遅れが気になる子どもなどは、手帳がなくても受給者証を取って療育を受けられます。
新人介護保険の被保険者証とは違うんですか?
先輩介護保険は65歳になれば全員に保険証が届くけれど、受給者証は、サービスを使いたいときに申請して、支給が決まった人にだけ交付されるの。介護保険でいえば、要介護認定の結果と保険証を合わせたようなものね。
受給者証の種類
| 種類 | 対象 | 使えるサービスの例 |
|---|---|---|
| 障害福祉サービス受給者証 | 障害のある大人、障害児の訪問系サービス | 居宅介護、生活介護、就労継続支援、グループホーム、短期入所など |
| 通所受給者証 | 障害のある子ども、発達が気になる子ども | 児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援 |
| 地域生活支援事業の受給者証 | 市区町村の事業の対象者 | 移動支援、日中一時支援など(市区町村による) |
このほか、自立支援医療や補装具にもそれぞれ別の受給者証・決定書があります。名前が似ているので、どのサービスのための書類かを確認しましょう。
受給者証に書かれている内容
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 受給者証番号 | 本人の番号。請求に使う |
| 障害支援区分 | 区分1〜6(訓練等給付や障害児の場合は記載がないこともある) |
| サービスの種類と支給量 | 使えるサービスと、1か月あたりの日数・時間 |
| 支給決定期間 | 受給者証が使える期間 |
| 利用者負担上限月額 | 1か月の自己負担の上限(0円、4,600円、9,300円、37,200円など) |
| 上限額管理事業所 | 複数の事業所を使うとき、負担の合計を管理する事業所 |
申請から交付までの流れ
- 市区町村の窓口に相談する障害福祉の担当課(子どもは子ども支援の担当課の場合も)で、使いたいサービスを伝えます。
- 申請する申請書のほか、障害者手帳、または医師の診断書・意見書など、障害や支援の必要性がわかる書類を出します。
- 認定調査を受ける介護給付のサービスを使う場合は、調査員が生活の様子を聞き取り、障害支援区分の判定を行います。
- サービス等利用計画案を出す相談支援事業所の相談支援専門員に作ってもらうか、本人・家族がセルフプランを作ります。
- 支給決定・受給者証の交付市区町村が支給を決め、受給者証が郵送などで届きます。申請から1〜2か月ほどかかることが多いです。
- 事業所と契約する受給者証を持って事業所と契約し、サービスを使い始めます。
放課後等デイサービスや児童発達支援だけを使う場合は、障害支援区分の判定はありませんが、子どもの発達の状況を確認する聞き取りがあります。人気の事業所は空きを待つこともあるので、見学と申請は並行して進めると効率的です。
新人申請してからサービスを使えるまで、待つしかないんですか?
先輩急ぎの事情があるときは、窓口や相談支援専門員にその理由をはっきり伝えることが大切よ。家族の入院などの緊急時には、手続きを急いでもらえる場合もあるの。
受給者証をもらう前に考えておきたいこと
受給者証の申請では、「どんなサービスを、どれくらい使いたいか」を聞かれます。本人や家族が困っていること、たとえば「平日の日中に通える場所がほしい」「入浴の介助が大変」「家族が休める時間がほしい」などを、あらかじめ書き出しておくと、窓口や相談支援専門員に伝えやすくなります。見学した事業所の名前や、通いたい曜日もメモしておくと、計画案づくりがスムーズに進みます。
更新・変更と注意点
支給決定期間が切れる前に更新する
受給者証には有効期間があり、多くは1年程度です(サービスによって長いものもあります)。期限が切れるとサービスを使えなくなるため、市区町村から届く更新の案内に従って、早めに手続きをしましょう。更新のときも、モニタリングの結果やサービス等利用計画が必要になります。
内容が変わったら届け出る
- 住所や氏名が変わった
- 使いたいサービスや量を変えたい
- 世帯の収入が変わり、負担上限額が変わりそう
- 他の市区町村に引っ越す(新しい市区町村で申請し直し)
65歳になったら
65歳になると、介護保険にあるサービスは原則として介護保険が優先されます。要介護認定の申請が必要になるので、相談支援専門員とケアマネジャーが連携して、切り替えの準備を進めます。
よくある質問
受給者証を持っていることは、学校や会社に知られますか?
手帳がない子どもでも、放課後等デイサービスを使えますか?
受給者証をなくしたら?
自己負担はいくらですか?
- 受給者証は、市区町村の支給決定を証明する書類で、障害福祉サービスを使うのに必要
- 障害者手帳とは別のもので、手帳がなくても診断書などで申請できる
- 大人は障害福祉サービス受給者証、子どもの療育は通所受給者証
- 支給量、有効期間、負担上限月額などが書かれている
- 申請から1〜2か月かかることが多く、期限切れ前の更新も忘れずに
















