定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?内容・費用・注意点

「一人暮らしの親が、夜中にトイレで転ばないか心配」「1日に何回か様子を見てもらえるサービスはないの?」。そんな悩みに応えるのが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護です。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、24時間365日、短時間の訪問を1日に複数回行い、必要なときには呼び出しにも対応する介護保険サービスです。この記事では、定期巡回サービスの内容、対象になる人、費用の仕組み、メリットと注意点、ほかのサービスとの違いを解説します。
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護とはどんなサービスか
- 定期巡回・随時対応・随時訪問・訪問看護の4つの内容
- 対象になる人と費用の仕組み
- メリットと利用前に知っておきたい注意点
- 訪問介護や夜間対応型訪問介護との違い
定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?
定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下、定期巡回サービス)とは、介護職員と看護師が連携し、日中も夜間も、利用者の自宅を定期的に訪問するとともに、連絡があれば随時対応する地域密着型の介護保険サービスです。2012年に始まりました。
通常の訪問介護は、決まった時間に30分や1時間の訪問を受けるのが一般的です。定期巡回サービスは、1回数分から15分程度の短い訪問を1日に何回も組み合わせることができ、生活のリズムに合わせたこまめな支援ができます。
新人1日に何回も来てもらえると、一人暮らしの人は安心ですね。
先輩そうなの。朝の着替え、昼の水分補給、夜のトイレの確認など、必要なときに短く訪問できるのが強みよ。夜中でも呼べば来てもらえるから、家族の安心にもつながるわ。
定期巡回サービスの4つの内容
| サービス | 内容 |
|---|---|
| 定期巡回 | 決まった時間に介護職員が訪問し、排泄の介助、食事や水分補給の手伝い、服薬の確認、安否の確認などを行う |
| 随時対応 | 利用者や家族からの連絡を、オペレーターが24時間受け付け、状況を聞いて対応を判断する |
| 随時訪問 | 随時対応で必要と判断されたときに、介護職員が自宅に駆けつける |
| 訪問看護 | 看護師などが訪問し、体調の管理や医療的なケアを行う(主治医の指示が必要) |
定期巡回サービスの対象になる人
利用できるのは、要介護1〜5の認定を受けた人です。要支援の人は利用できません。また、地域密着型サービスのため、原則として事業所がある市区町村に住んでいる人が対象になります。
- 一人暮らしや、高齢の夫婦だけで暮らしている人
- 夜間のトイレや体の向きを変える介助が必要な人
- 1日に何度も見守りや服薬の確認が必要な人
- 退院したばかりで、体調の変化が心配な人
- 医療的なケアを受けながら、自宅での生活を続けたい人
定期巡回サービスの費用の仕組み
定期巡回サービスの費用は、要介護度に応じた1か月の定額制です。訪問の回数が多くなっても、基本の料金は変わりません。訪問看護を利用するかどうかでも、料金が変わります。
- 自己負担は、所得に応じて1〜3割
- 事業所の体制などによる加算がつくことがある
- 定額の料金は、1か月の区分支給限度基準額に含まれる
- 月の途中から利用する場合などは、日割りで計算される
メリットと利用前に知っておきたい注意点
| メリット | 注意点 |
|---|---|
| 24時間365日、必要なときに対応してもらえる | 事業所が少なく、住んでいる地域にない場合がある |
| 短い訪問を1日に何度も受けられる | 1回の訪問が短いため、長時間の介助には向かない |
| 介護と看護が連携して支援できる | 定額制のため、訪問の回数が少ないと割高に感じることがある |
| 家族が離れていても、在宅生活を続けやすい | 併用できないサービスがある |
新人近くに事業所がない場合は、どうすればいいですか?
先輩夜間対応型訪問介護や、小規模多機能型居宅介護など、似た役割のサービスを検討する方法があるわ。地域のサービスの状況はケアマネが詳しいから、相談してみてね。
訪問介護や夜間対応型訪問介護との違い
| サービス | 時間帯 | 訪問の形 | 料金 |
|---|---|---|---|
| 定期巡回サービス | 24時間 | 短時間の定期訪問と、随時の訪問 | 月の定額制 |
| 訪問介護 | 主に日中(早朝・夜間もある) | 決まった時間に30分や1時間など | 1回ごと |
| 夜間対応型訪問介護 | 夜間 | 夜間の定期訪問と、随時の訪問 | 基本料金と訪問ごとの料金 |
利用開始までの流れ
- ケアマネジャーに相談する夜間の不安や、1日の生活で困っている時間帯を伝えます。
- 事業所の計画作成責任者と調整する訪問の時間や内容を、ケアマネと事業所で決めます。
- 契約して利用を始める緊急時の連絡のための機器の設置などを行い、利用を始めます。
定期巡回サービスが向いている暮らしの例
たとえば、要介護3で一人暮らしをしている80代の女性が、夜間のトイレで転ばないか心配な場合を考えてみましょう。
- 朝:起き上がりと着替え、服薬の確認(約15分)
- 昼:昼食の準備の手伝いと水分補給の声かけ(約10分)
- 夕方:食事の様子の確認と排泄の介助(約15分)
- 夜:就寝前のトイレの介助と安否の確認(約10分)
- 夜中:困ったときは、ボタンで連絡すれば随時訪問
このように、1日の生活の区切りごとに短く訪問することで、一人暮らしでも安心して自宅での生活を続けやすくなります。訪問の回数や時間は、本人の状態に合わせてケアマネと事業所が相談して決めます。
よくある質問(FAQ)
夜中に何回呼んでも、料金は変わりませんか?
家族と同居していても利用できますか?
入院した場合、料金はどうなりますか?
デイサービスと一緒に使えますか?
定期巡回サービスの訪問の時間は、途中で変えられますか?
- 定期巡回サービスは、介護職員と看護師が連携し、24時間365日、定期訪問と随時の対応を行う地域密着型サービス
- 内容は、定期巡回、随時対応、随時訪問、訪問看護の4つ
- 対象は原則その市区町村に住む要介護1〜5の人で、一人暮らしや夜間の介助が必要な人に向いている
- 費用は要介護度に応じた月の定額制で、訪問介護など重なるサービスは基本的に併用できない
- 事業所が少ない地域もあるため、ケアマネに地域の状況を相談する
















