児童発達支援とは?対象・費用(無償化)と放デイとの違い・選び方

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「健診で発達の遅れを指摘されて、療育をすすめられた」「児童発達支援ってどんなところ?」「保育園や幼稚園と一緒に通える?費用は?」。小さな子どもの発達が気になったとき、最初の支援の場になるのが児童発達支援です。

結論からいうと、児童発達支援は、障害のある子どもや発達が気になる未就学の子どもが通い、日常生活の基本や集団生活への適応などを身につける療育の場です。障害者手帳がなくても利用でき、3〜5歳の子どもは利用料が無償化されています。この記事では、児童発達支援の内容、放課後等デイサービスとの違い、対象、費用、利用の流れと事業所の選び方をまとめました。

この記事でわかること
  • 児童発達支援とは何か、どんな支援を受けられるか
  • 児童発達支援センターと事業所、放課後等デイサービスとの違い
  • 対象になる子ども、費用と無償化のしくみ
  • 利用までの流れと、事業所選びのポイント
目次

児童発達支援とは?受けられる支援

児童発達支援は、児童福祉法にもとづく障害児通所支援のひとつです。小学校に入る前の子どもが事業所に通い、一人ひとりの発達の状態に合わせた支援(療育)を受けます。

支援は、子どもの発達全体を見るために、次の5つの領域をふまえて行われます。

領域支援の例
健康・生活食事、トイレ、着替え、手洗いなど身の回りのこと
運動・感覚体の使い方、手先の動き、感覚の過敏さや鈍さへの配慮
認知・行動物の大きさや色の理解、順番を待つ、切り替える力
言語・コミュニケーション言葉の理解や発語、身ぶりや絵カードでのやりとり
人間関係・社会性友だちとの遊び、ルールのある活動、集団への参加

事業所によって、個別の療育が中心のところ、集団での活動が中心のところ、運動や言葉の支援に力を入れているところなど、特色があります。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職がいる事業所もあります。

新人ケアマネ新人

療育って、訓練みたいなものですか?

ベテランケアマネ先輩

訓練というより、遊びや生活の中で「できた」を積み重ねて、子どもの育ちを支えるものよ。子どもが楽しく通えることが一番大切なの。保護者の相談にのって、家での関わり方を一緒に考えるのも療育の大事な役割よ。

児童発達支援センター・事業所・放課後等デイサービスの違い

児童発達支援センター児童発達支援事業所放課後等デイサービス
対象未就学児未就学児小学生〜高校生
役割通所の支援に加え、地域の相談や保育所等訪問支援など、地域の支援の中心通ってくる子どもへの療育放課後や長期休みの療育と居場所

児童発達支援センターは、地域の障害児支援の中核として、ほかの事業所や保育所への助言なども行います。2024年度からは、それまで「福祉型」「医療型」に分かれていたセンターが一元化され、障害の種類にかかわらず支援する方向になりました。

対象になる子どもと費用

対象

障害のある未就学の子どもに加え、診断がついていなくても、発達が気になり療育が必要と認められた子どもも対象です。障害者手帳は必要ありません。乳幼児健診や保健センター、保育園などで発達の遅れを指摘されたことがきっかけになることも多いです。

費用と無償化

利用料は原則1割負担で、世帯の所得に応じた月ごとの上限額(0円、4,600円、37,200円)があります。さらに、満3歳になって初めての4月1日から3年間(いわゆる3〜5歳児クラスの年齢)は、利用料が無償です。保育園や幼稚園の無償化と一緒に使えます。ただし、おやつ代や教材費などの実費は別にかかることがあります。

利用までの流れ

  • 相談する市区町村の子ども・障害福祉の窓口、保健センター、児童発達支援センターなどに相談します。
  • 事業所を見学する気になる事業所に連絡して見学・体験をします。空きがあるかも確認します。
  • 通所受給者証を申請する医師の意見書など、療育が必要なことがわかる書類を添えて申請します。障害児支援利用計画案(セルフプランも可)も出します。
  • 契約して通い始める受給者証が届いたら、事業所と契約します。児発管が個別支援計画を作り、療育が始まります。

人気の事業所は空きを待つこともあるため、見学と受給者証の申請は並行して進めると効率的です。

事業所選びのポイント

  • 支援の内容が子どもに合っているか:言葉、運動、生活習慣など、困っていることに合った支援をしているかを確認します。
  • 個別と集団のバランス:個別の療育が中心か、集団で過ごす時間が多いかを見ます。
  • 保護者への支援:面談や家庭での関わり方のアドバイス、保護者向けの学習会があるか確認しましょう。
  • 通いやすさ:送迎の有無、通う曜日や時間、保育園・幼稚園との併用ができるかも大切です。
  • 支援プログラムの公表:事業所は支援プログラムや自己評価の結果を公表しています。見学の前に目を通しておくと比較しやすくなります。
新人ケアマネ新人

保育園と並行して通うこともできますか?

ベテランケアマネ先輩

できるわ。保育園や幼稚園に通いながら、週に1〜2回療育に通う「併行通園」はよくある形よ。保育所等訪問支援を使えば、専門の職員が保育園に行って、園での過ごし方を支援してくれることもあるの。

療育を始めるか迷っている保護者へ

「まだ様子を見てもいいのでは」「療育に通わせると、障害があると認めることになるのでは」と迷う保護者は少なくありません。発達のペースは子どもによって違い、成長とともに気にならなくなることもあります。

一方で、子どもが困っている時期に、その子に合った関わり方を早く知ることには大きな意味があります。療育に通うことで、子どもが「できた」を感じる機会が増え、保護者も子どもの特性を理解して、家庭での関わり方のヒントを得られます。療育は、診断を確定させる場所ではなく、子どもと家族が楽になるための場所です。

迷ったときは、まず見学や体験だけでもしてみましょう。保健センターの発達相談や、児童発達支援センターの相談窓口では、通うかどうかの相談から受け付けています。

よくある質問

何歳から通えますか?
年齢の下限はなく、0歳から利用している子どももいます。多くは1〜2歳ごろの健診のあとや、保育園などで指摘を受けてから通い始めます。
週に何回通えばいいですか?
子どもの状態や家庭の希望によって、週1回から毎日までさまざまです。通う日数は受給者証の支給量の範囲で決めます。子どもの体力や、保育園との兼ね合いを見ながら調整しましょう。
小学校に入ったらどうなりますか?
小学生からは放課後等デイサービスが対象になります。就学に向けて、学校や放課後等デイサービスに支援の内容を引き継ぐことが大切です。
療育に通っていることは、記録に残りますか?
受給者証は療育を受けるための書類で、学校などに自動で知らされることはありません。就学のときに情報を伝えるかどうかは、保護者が選べます。
まとめ
  • 児童発達支援は、未就学の子どもが通う療育の場で、5つの領域をふまえて支援する
  • 診断や障害者手帳がなくても、療育が必要と認められれば利用できる
  • 利用料は原則1割で上限あり。3〜5歳の3年間は無償
  • 通所受給者証を取って事業所と契約する。見学と申請は並行して進める
  • 保育園・幼稚園との併行通園や、保育所等訪問支援も使える

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