障害者グループホームとは?費用・種類と認知症グループホームとの違い

「障害のある子が親元を離れて暮らせる場所はある?」「障害者グループホームの費用はいくら?」「認知症のグループホームとは違うの?」。親の高齢化を前に、子どもの将来の住まいを考え始める家族は少なくありません。
結論からいうと、障害者グループホーム(共同生活援助)は、障害のある人が数人で共同生活しながら、世話人などの支援を受けて暮らす住まいです。費用の目安は家賃・食費・光熱費などで月5〜10万円程度で、家賃の補助を受けられる場合があります。この記事では、種類、対象、費用、認知症グループホームとの違い、探し方をまとめました。
- 障害者グループホーム(共同生活援助)の内容と対象
- 介護サービス包括型・日中サービス支援型・外部サービス利用型の違い
- 費用の目安と家賃補助
- 認知症グループホームとの違い、探し方と入居の流れ
障害者グループホーム(共同生活援助)とは?
障害者グループホームは、障害者総合支援法の「共同生活援助」というサービスです。一軒家やアパート、マンションの一室などで、1つの住居に2〜10人程度の障害のある人が暮らし、食事の提供、相談、金銭管理の手伝い、入浴などの介護を受けられます。
対象は、身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)のある人や難病の人です。身体障害の人は、65歳未満の人か、65歳になる前に障害福祉サービスを使ったことがある人に限られます。障害支援区分がなくても入居できます(介護を受ける場合は区分の認定を受けます)。
日中は、就労継続支援や生活介護などに通い、夕方からグループホームで過ごすスタイルが一般的です。一人暮らしの練習の場として使い、その後アパートでの自立を目指す人もいます。
新人グループホームに入ったら、ずっとそこで暮らすんですか?
先輩人によるわね。ずっと住み続ける人もいれば、生活に慣れて一人暮らしに移る人もいるの。2024年度からは、一人暮らしを希望する人への支援もグループホームの役割として明確になったのよ。
障害者グループホームの3つの種類
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 介護サービス包括型 | 入浴・排せつ・食事の介護もグループホームの職員が行う | 介護が必要な人 |
| 日中サービス支援型 | 24時間の支援体制。日中もホームで過ごせる | 重度の人、高齢の人、日中の活動先に通うのが難しい人 |
| 外部サービス利用型 | 相談や家事は職員、介護は外部のヘルパー事業所が行う | 介護の必要が少なく、自立度が高い人 |
このほか、本体の住居の近くのアパートなどで一人で暮らしながら支援を受ける「サテライト型住居」もあります。一人暮らしに近い形で、困ったときにはすぐ相談できるのが特徴です。
障害者グループホームの費用
グループホームでかかる費用は、主に次の4つです。
| 費用 | 目安 |
|---|---|
| 家賃 | 月2〜5万円程度(地域や建物による) |
| 食費 | 月2〜4万円程度 |
| 水道光熱費・日用品費 | 月1〜2万円程度 |
| サービス利用料 | 原則1割。所得に応じた上限があり、多くの人は0円 |
合計で月5〜10万円程度が目安ですが、都市部は家賃が高めになります(地域差が大きいので、あくまで目安です)。
障害基礎年金(2級で月約7万円、1級で月約8万円台。金額は毎年度改定)と、就労継続支援の工賃などで生活費をまかなっている人が多いです。
入居のときに敷金や礼金がかかるホームもあります。また、家具や家電、寝具などの身の回りの物は自分で用意するのが基本です。最初にかかる費用もあわせて確認しておきましょう。
新人年金だけで生活費が足りるのか不安です。
先輩家賃の補助を使えば、障害基礎年金の範囲で暮らせるホームも多いわ。見学のときに、毎月の費用の内訳を書面で出してもらうと比べやすいわよ。
認知症グループホームとの違い
「グループホーム」という名前は同じでも、障害者グループホームと認知症グループホームは別の制度です。
| 障害者グループホーム | 認知症グループホーム | |
|---|---|---|
| 正式名称 | 共同生活援助 | 認知症対応型共同生活介護 |
| 制度 | 障害者総合支援法 | 介護保険法 |
| 対象 | 障害のある人・難病の人(主に18歳以上) | 認知症で要支援2以上の人 |
| 1ユニットの人数 | 2〜10人程度(住居単位) | 5〜9人 |
| 日中の過ごし方 | 日中は外部の事業所に通う人が多い | ホームで一日を過ごす |
| 費用の目安 | 月5〜10万円程度 | 月12〜20万円程度 |
障害者グループホームに住む人が65歳を過ぎた場合も、住み続けられることが多いです。介護が多く必要になった場合は、介護保険のサービスの利用や、施設への住み替えを含めて相談します。
障害者グループホームの探し方と入居の流れ
- 相談支援専門員や市区町村に相談する空きのあるホームの情報は、地域の相談支援事業所に集まりやすいです。
- 見学・体験入居をする多くのホームで体験入居ができます。障害福祉の短期入所を使って慣らすこともあります。
- 支給決定を受けるサービス等利用計画案を出し、共同生活援助の支給決定を受けます。
- 契約・入居家賃や食費の契約内容、退去の条件を確認して契約します。
見学で確認したいポイント
- 夜間の体制:夜勤の職員がいるか、宿直や連絡体制だけか。夜に不安が強い人は特に大事です。
- 部屋と共用スペース:個室の広さ、鍵の有無、トイレや浴室の数、バリアフリーかどうか。
- 食事:手作りか配食か、朝夕のみか、休日の昼食はどうなるか。
- 入居者の年齢や障害の特性:一緒に暮らす人との相性は暮らしやすさに直結します。
- 日中の通い先との距離:今通っている事業所に通い続けられるか。
- 医療との連携:通院の付き添いや服薬の管理、協力医療機関の有無。
人気のホームや、医療的ケアに対応できるホームは空きが少ないことがあります。親が元気なうちから見学や体験入居を始めると、本人も新しい生活に慣れやすくなります。
よくある質問
障害者グループホームに入るのに障害者手帳は必要ですか?
週末は実家に帰ることはできますか?
障害者グループホームで看取りまでしてもらえますか?
お金の管理はどうなりますか?
- 障害者グループホーム(共同生活援助)は、数人で共同生活しながら支援を受ける住まい
- 介護サービス包括型・日中サービス支援型・外部サービス利用型の3種類がある
- 費用の目安は月5〜10万円程度。非課税世帯などは家賃補助(月1万円まで)がある
- 認知症グループホームとは別の制度で、対象や費用が違う
- 空きが少ないこともあるので、親が元気なうちから見学・体験入居を始める
















